逆転の女王28話
あらすじ
「俺の心配はやめてここにいろ。」
ヨンシクは会社の一角にテヒを閉じ込めて会議に向かいました。
会議室の入り口。
「ここに何の用ですか。」
ヨンシクはポン・ジュンスに言いました。
「部下(テヒ)が疑われていると聞いてチーム長として来ました。」
ポン・ジュンスは先に会議室に入りました。
屋上。
ヨジンは閉じ込められているテヒを見つけました。
テヒはヨジンに手を振り開けてちょうだいと言いました。
「私が開けると思う?」
「卑怯だと思うとばらすわよ。あなたがブランコに乗ってはしゃいだ動画。社内に広げても困らないでしょ。」
「ヒャンダン!侍女のくせに!」
ヨジンは子供っぽく悔しがりました。
会議室。
手作り化粧品の社長は約束を守れないので仕事ができないといいました。ヨンシクは事情があると釈明しましたが女性社長は帰りました。モク部長は社長の後を追いかけました。
「どういうことだ。」
ヨンチョルは意地悪く言いました。
「監視カメラが止まっていたので証拠はありません。よって状況証拠から判断するとファン・テヒさんが・・・。」
ハン常務がテヒに罪をなすりつけました。
「証拠はありますか?まずは証拠を見せてください。」
ヨンシクはハン常務に言いました。
「熱くなることではないと思うけど。」
「ですがハン常務は彼女が犯人みたいに言ってます。」
ヨンシクは食い下がりました。
「話を聞くためにファン・テヒさんを呼びましたが来ていません。どう解釈すれば?」
ハン常務は勝ったと思ったらテヒが現れました。
「企画開発室のファン・テヒです。」
テヒは頭を下げました。
「特別企画室のサンプルがダメになったわ。原因は貯蔵庫の電源を誰かが落としたせいで最後にそこにいたのはファン・テヒさんとモク部長よ。」
ハン常務はクールに言いました。役員たちが見守っていました。
「だから私が犯人だといいたいのですか?」
「いいえ。ファン・テヒさんに身の潔白を証明してほしいの。電源が落ちたと推定される11時にどちらに?」
「企画開発室で仕事をしていました。」
「それを見た人は?ポン・ジュンスチーム長。見ましたか?」
「いいえ。ですが・・・。」
ポン・ジュンスはテヒを擁護しようとしました。
「俺が見ました。」
ヨンシクは言いました。モク部長は製品にかける思いのたけをテヒに話していたことをヨンシクは聞いていたのです。
「偶然ですが企画開発ティームの前を通りかかった時にファン・テヒさんを見ました。」
ヨンシクは言いました。
「ああ。そうですか。」
ハン常務は言いました。
「信憑性に欠けますね。ク・ヨンシク本部長とファン・テヒさんは親密な男女関係だと聞きました。なので今の証言は客観的に・・・。」
チェ理事は言いました。
「どういうことだ!」
ク会長は怒鳴りました。
「いいえ。どんな話を聞いたかは知りませんがク・ヨンシク本部長と私は同僚でそれだけの関係です。」
テヒは冷静に発言しました。
「ファン・テヒさんの言う通りです。個人的な話ですがファン・テヒさんは離婚はしましたけど最近まで既婚者でした。ポン・ジュンスチーム長が元夫です。そんなファン・テヒさんがク・ヨンシク本部長と男女関係?そんなありえない話をこの場で話す目的とは?」
ハン常務は余計なことを明かしてテヒとヨンシクの味方であるように装いました。
「もう十分です。」
ヨンシクは言いました。
「いいえ。根拠のない話なら私が許しません。何ですかチェ理事。」
ハン常務は話を勝手に思い通りに進めました。
「先日会社に当初が届きましてそこにはファン・テヒさんはク・ヨンシク本部長との不倫が原因でポン・ジュンスチーム長と離婚に至ったと書いてありました。」
チェ理事長が発言しました。
「違います。でたらめです。私は不倫など・・・。」
テヒは言いました。
「事実ではありません。」
ヨンシクも声をあげました。
「本当ではありません。」
ポン・ジュンスも言いました。
「投書を確かめる必要があります。会長。別の場所へ。」
会長室。
ハン常務は盗撮写真を会長と役員に見せました。役員たちはハン常務の味方をしました。
ク会長は自分で調べると皆を下がらせました。
会議室。
テヒとヨンシクとポン・ジュンスは残りました。
「すみません。今は話しかけないでください。」
テヒはたいへん傷つきました。ヨンシクはテヒの後を追いかけようとしましたがポン・ジュンスに手をつかまれました。
「これからどうする。まさか予測しなかったか?お前は一人の人間に責任を持つ意味がわかるか。感情や意欲だけでどうにかなるわけではない。自分ひとりの面倒も見られないくせに何の資格があって彼女を揺さぶるんだ。」
ポン・ジュンスは目を真っ赤にして言いました。
夜のバス停。
テヒはバス停で落ち込んで座っていました。そこにヨンシクの車が通りがかりました。ヨンシクは車を降りると助手席のドアを開けました。
「乗って。話がある。」
「・・・・・・。」
「寒いから早く。」
テヒはヨンシクの車に乗りました。
「・・・・・・。」
ヨンシクは公園に車を停めるとシートベルトを外しました。
「ファン・テヒさん・・・。」
「私が言います。最近、そうでした。本部長のことがとても気になりました。本部長を思うと笑みが浮かんで涙がこぼれました。否定したけどそうでした。認めます。でも私は結婚を一度経験しています。今回ぐらいいいえ、今以上にもっと熱くひとりの男を愛したんです。あの頃は世界が滅びても覚めないと確信して彼を運命と感じ絶対に別れないと思いました。彼を運命と信じ絶対に別れないと思いました。毎日が幸せだったんです。彼のためなら惜しいものも怖いものもありませんでした。世界中を敵にまわしても勝つ自信がありました。でもその気持ちが覚めたのは意外とすぐでした。5年、足りたんです。そうです。今は本気だとしましょう。でも5年後には気持ちも変わって惨めな思いをして冷え切るはずです。5年もかからないかも。とにかく私はそれを繰り返すには疲れたし年も取ったし怖いです。これからは覚める気持ちに気をもんで苦しみたくないです。本当に私が好きなら私のためにもこれ以上壊れないで。誰にも負けずに欲しいものは手に入れてやりたいことをして倒したいひとは倒して偉くなってください。私の手に届かないほど高いところに上って本部長なら十分可能です。さようなら。」
テヒは車を降りました。ヨンシクはサイドミラーでテヒを見つめて泣きました。
ヨンシクはマンションに帰ると父の会長がいました。
「遅かったな。飲みたくて来た。」
ヨンシクと会長はウイスキーを飲みました。
「お前の年くらいのことだ。母さんに出会ったのは。とても愛してたから幸せにしたかった。自信もあった。母さんが幸せに見えたか?時間を戻せるなら母さんとは会わない。母さんのためにな。」
「俺は父さんとは違う。父さんは母さんより会社を選んだけど。俺は、そうしない。」
会社。
女性社員はテヒを妬みました。
ポン・ジュンスはその話を聞いていました。
特別企画開発室。
「あの。ちょっと聞いても?」
女性社員はテヒに言いました。
「いいえ。」
「ファン・テヒさん。さっきから同じページばかり見てるけど仕事がないなら外回りしてよ。」
ヨジンは目くばせしました。
「ええ。そうします。」
テヒはヨジンと外出する準備をしました。
「チーム長。ファン・テヒさんと物流センターを見てきます。」
ポン・ジュンスが企画開発室に出るとテヒとヨジンは出ていきました。
物流センター。
「携帯を。動画があるんでしょ。消して。」
ヨジンが言うとテヒはスマートフォンを渡しました。ヨジンは動画を再生して確かめて消しました。
「次は撮らないでね!」
「家にコピーがあるわよ。」
「こんな時にも悪知恵を。ファン・テヒさん!」
ヨジンはテヒを追いかけました。
モク部長は化粧品の材料をオ課長とサンチョルと探しました。
カンウはユギョンに黄色と赤のバラの花束をプレゼントしました。
「仕事中にデート?」
ギップムが言うとカンウが働いてるふりをしました。
物流センター。
ヨジンはテヒをこき使い重いものを運ばせました。
「Vラインパック(テヒが企画した製品)を増産してください。」
ヨジンはセンターの職員に注文しました。
テヒはヨジンにお礼を言いました。
「オフィスにいたら息が詰まってたから。」
夜。
ポン・ジュンスはヨジンを車に乗せていました。ヨジンは急に泣き出しました。
「あなたがファン・テヒさんの心配をするからよ。私はあの女が嫌いだけどあなたが好きな人だから。あなた私の気持ちわかる?わかってたら私の前であんな目はできないわ。未練が残ってるから早くよりを戻して。やり直せるかなとその気にさせたなら私と結婚してよ!なぜ優柔不断な態度で私を生殺しにするのよ!私も一度くらいはちゃんと見てよ。クールにかっこつけるのも疲れたわ。高校生が言ったでしょ。私も若くないのよ。つらさに耐える気力がないのよ!なぜわからないのよ。あはーん。えーん。えーん。」
「すまないヨジン。」
ポン・ジュンスはティッシュを差し出しました。
「いらないわよ!えーん。えーん。えーん。なぜ私ばっかり。」
ク会長はテヒをレストランに呼び出しました。
「お互い気まずい席だ。手短に言います。まずはありがとう。息子は寂しがりやで心も開かなかったのに最近変わりました。すべてあなたのおかげです。私はいい父親になれません。守るべきものが多くて息子のために犠牲はできない。ある意味軟弱な父親だ。それで息子にも自分を守れる環境を与えることしかできなくて。ハン常務が社長に奪われば息子は韓国にいられない。戻るのも不可能かと。昔みたいに海外を転々としながら生きることになる。だからあなたに感謝しているけど認められない。」
「お話しはよくわかります。本部長とも話しました。たぶん納得してるはずです。それにすぐ吹っ切れるかと。心配なさることは起きません。」
日中の会長室。
会長はポン・ジュンスを呼びました。
「今までハン常務とヨンチョルの監視を続けていたがある日ヨンチョルの部下が研究所に入ってた。でも私は手を出せない。ハン常務に真実を究明させる必要がある。何が言いたいかわかるな。」
「はい。わかりました。」
ヨンチョルの部屋。
「理事たちが大騒ぎだ。ヨンシクを社長候補からはずそうといっている。」
ヨンチョルは勝ち誇ったようにハン常務に言いました。
「ねえ。電源を落とした人の口止めはした?」
「数か月は現れないはずだ。」
「でも不安だわ。会長が静かで。」
ポン・ジュンスが入室しました。
ポン・ジュンスは堂々とした調子でDVDを置き話しました。
「監視カメラの映像を復元しました。常務が真相を究明してしかるべき措置をしてください。」
「あ。わかったわ。つまり、この画像の中に真犯人の顔が映ってるの?」
「直接確認できます。あとは常務の判断に任せます。」
ポン・ジュンスは部屋を出ました。
「これは会長に仕業に間違いないわ。私が犯人を捕まえなかったら私たちの命取りだわ。」
「親父と来たら。やりあう気か。」
会長の部屋。
「サンプル盗難事件の犯人がわかりました。ク・ヨンチョル社長の部下が犯人でした。ク・ヨンチョル社長に首にされたことを逆恨みして復讐のためにク・ヨンシク本部長に危害を加えようとしたようです。」
ハン常務は会長に言いました。
「君は本当に優秀だ。」
「恐縮です。」
手作り化粧品の農園。
モク部長とヨンシクは社長に原料の復元をして持ってきました。女性社長は顔を横に向けて心を閉ざす努力をしました。
「竹の樹液とクヌギの木酢の復元はまだです。研究所でも復元を。」
「社員たちが韓国各地を駆け回っています。大雪が降ったらしくてかぜで死にそうな人もいたな。」
「ボタンの掛け違いというなら最初からかけなおしを。俺みたいな男はボタンがずれてもおしゃれです。」
女性社長は笑いました。
「私の色気が効きましたね。帰ったら娘とチャットします。パパがやったと自慢します。本部長は自慢したい人は?」
モク部長はヨンシクに言いました。
「います。」
「なら自慢しましょうよ。自慢して褒められて人生楽しくいきましょう。人生短いんだし。」
夜。
ヨンシクは車を運転していました。
テヒは自宅で食器を洗っていました。
夜の病院。
ヨンシクの母は目を覚ましました。そこにヨンチョルが現れました。
「今このことを知っているのは私だけですか?ほかの家族には連絡しないでください。」
ヨンチョルは医者に頼みました。
「ク・ヨンシクが誰か分かりますか?」
「私の息子・・・私の息子です。」
ヨンシクの母は涙を流しました。
「韓国にいらした理由は?私はヨンシクの兄です。弟にあったことは覚えていますか?」
「私が息子に会いましたか?」
「嫌がるのを私が全力で会わせましたがそのことで弟が困った状況に置かれました。病院に話すことではありませんね。」
「息子が困っている理由は何ですか?」
「実はヨンシクがもうすぐクイーンズの社長になる予定でしたがお母さまがいらしたせいで出生問題となり社長になるのは厳しいかもしれません。社長になることが長年の夢だったのに。」
「そうでしたか。知りませんでした。」
テヒはアパートから出かけました。するとヨンシクが駐車場に降り立つのを見てテヒは家に逃げ帰りどぎまぎしました。ヨンシクはテヒの家の前まで来てドアホンを押しました。
「ファン・テヒさん。いますよね。聞こえましたか。農園の社長と会いました。まだ途中だけどサンプル(試料)が集まりました。何日も徹夜しました。だめもとで行って、謝って頼んでみたらチャンスをもらってうれしかった。誰かに自慢したくて一番喜びそうな人はファン・テヒさんしか思い浮かばなくて。だから来ました。ファン・テヒさん。五年前のファン・テヒさんと同じ気持ちです。あなたさえいれば毎日が幸せであなたのためなら惜しいものも悔しいものもない。世界中が敵でも勝てます。それに、俺は変わらない。あなたファン・テヒさんがいる限り変わらない。年老いてしわが増えて性格がもっと悪くなっても俺は変わらない。愛情が冷めることはない。わがままいわないからそこにいてください。電話に出てくれるだけでいいです。たまに私と食事してたまに一緒に映画を観るだけでいい。私がの毎日の告白を聞くだけでも、だめですか?」
テヒはドアの裏でヨンシクの声を聴きながら泣きました。
「いいえ。せめて突き放すことだけでもやめてくれませんか?」
ヨンシクも目を潤ませました。
感想
なんて素敵な愛の告白なのでしょう。パク・シフのファンがこのドラマで増えたのもわかります。みんな自分に告白された気持ちになったのでしょうね(笑)こんなに素敵な愛の告白をされたことがある人は世の中にどれくらいいるでしょうか?せいぜい学校で習った作文程度ではないでしょうか。私もこのような美しい愛の言葉をつづってみたいです。よいドラマです。
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