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詳しい解説:韓国ドラマ-王と妃 第168話 あらすじネタバレ感想-韓国ドラマ

王と妃 第168話 あらすじネタバレ感想

王と妃 168話 あらすじ 燕山君の即位

成宗(ソンジョン)が亡くなって二日が過ぎました。三日目の朝になっても王座は空いたままでした。王座とは一日も空けておけぬ重要な位でした。その王座が三日間も空位のままでした。

仁粋大妃(インステビ)の命令で水陸斎を行うかどうかを燕山君が決めねばなりませんでした。

シン・スグンは燕山君を廃位するために水陸斎をしろと命じたのだとの助言を受けた燕山君は幼い晋城大君(チンソンテグン)を呼び殯宮を守るように頼みました。燕山君は臨終の際に成宗から大王大妃に逆らってはならぬとの遺言を受けていました。

晋城大君(チンソンテグン)はしきたり通り哭泣(こくきゅう)という嘘泣きを成宗の位牌の前で始めました。

宣政殿(ソンジョンジョン)に燕山君は現れ大王大妃が水陸斎をするよう命じられたと重臣たちに言いました。
「仏教の儀式ゆえ国法に反しているが子を亡くした母の悲哀に敵うものなどない。大王大妃媽媽の悲しみをやわらげテヘンテワンの霊を慰められるのなら水陸斎を行うのも悪くはなかろう。」

兵曹判書のソン・ジュンは水陸斎は親孝行とはいえぬのでやってはいけぬといいました。
右議政のシン・スンソンは水陸斎は以前も世祖のために行われた前例があると言いました。
戸曹判書のホン・ギダルは法より親子の情が大事なのか?と発言しました。
左議政のノ・サシンは違法だが狭い意味では王室の葬儀であり大妃様の意思を無視できないと発言しました。
礼曹判書のソン・ヒョンは成宗は儒教を尊び仏教を排され「仏教を信じぬのは周知のはずだ」と生前に言っていたので個人的な情のために水陸斎をすると成宗は喜ばないと発言しました。
左賛成のハン・チヒョンは世祖大王が女命婦(ネミョンブ)で仏事を行うのを容認したので・・・王室が水陸斎を取り仕切ればと提案すると燕山君は大王大妃の意思はそうではないといいました。
ユン・ピルサンは王族が個人的に行うならよいと言いましたが燕山君は大王大妃は国が執り行うことを望んでいると礼曹判書に儀式文を作成せよと命じました。すると礼曹判書のソン・ヒョンはできないといいました。すると燕山君は弘文館(ホンムンガン)の校理(キョリ)にさせよと言いました。
「母親である大王大妃様の命なら父上も喜ばれる。父上の母親は大王大妃だ。私に孝行しろといいつつ亡くなった父上には親不孝をしろというのか。これ以上論じるつもりはない。」
燕山君は大妃殿に向かいました。

燕山君が水陸斎を取り仕切れば弘文館(ホンムンガン)や司諫院、司憲府の士大夫に世子が批判されるとシン・スグンはシン・スンソンに言いました。シン・スンソンはつくべき相手を見誤ったと息子に言いました。

燕山君は仁粋大王大妃に会いました。
「七歳の子に殯宮が守れますか。」
「晋城大君(チンソンテグン)はもう子供ではありません。落ち着いていて私のほうが恥ずかしい限りです。先ほど殯宮を出たとき扉が閉まるとすぐ晋城大君(チンソンテグン)が泣き始めました。我慢していたのが一人になった途端涙をこらえきれなくなったのでしょう。私まで胸が痛くなり晋城大君(チンソンテグン)を抱きしめたくなりました。」
「言ったでしょ。晋城大君(チンソンテグン)は思慮分別のある立派な子よ。」
仁粋大王大妃は王妃ユン氏に言いました。
「母上。晋城大君(チンソンテグン)の面倒は私が見ますのでご安心を。」
「感謝します。殿下。」
「晋城大君(チンソンテグン)は世子様が心配する必要がありません。私が生きている間は面倒を見ます。」
仁粋大王大妃。
燕山君は儀式文を作らせるというと王大妃たちは関心しました。
「儀式は国葬都監に命じました。安心してください。何があろうと水陸斎は盛大に行います。」
燕山君は言いました。
「では期待します。」
燕山君が部屋を出るとインステビは褒めるほどではない、当たり前だと王大妃らに言いふらしました。燕山君はその声を聞いて笑いました。

「この国は朱子学を統治理念とする国です。仏教を退けておられたテヘンテワンに反するとはなんたることでしょうか。水陸斎を執り行うとの命令をお取り下げください殿下ー。」
官僚たちは集まり地面に座り込みました。

夜。燕山君は士大夫らの上疏(じょうそ)文を見せられました。
「これは何だ。私に親不孝しろとの上疏か。なら私は髪を下し僧侶になる。ジャウォンはおるか。中に入りなさい。」
燕山君はジャウォンに上奏文を持たせるとたき火の中に上疏文を投げ入れました。
「二度と上疏するなと皆につたえよ。」

インステビはこのことを聞いて笑いました。

成宗が崩御して四日目。
都城の両班たちも門前に集まり水陸斎に反対の座り込みをしました。

宣政殿(ソンジョンジョン)。
校理(キョリ)は儀式文を書くことを拒否しました。

夜になっても水陸斎をめぐる議論は決着がつきませんでした。
「いっそ大王大妃様が即位されたらどうですか?」
シン・スグンはインステビの側近ハン・チヒョンに皮肉を込めました。ハン・チヒョンは宮殿に廃妃の影が漂っていることが問題だと言いました。シン・スグンは燕山君が廃妃を調べることはないだろうと言いました。
「世子様はまだ19歳です。今後も大王大妃様から離れられないでしょう。先王様は亡くなられたその日までお母上に振り回されていました。」
「侮辱許さぬ。」
「先王様の今までの治績は大王大妃様の政治交渉の結果と言えます。約束します。世子様は即位なさっても大王大妃様に逆らいません。それとも大王大妃様が摂政をなされますか?」
「言葉を慎みなさい!」
「五日目なのです。もう王座を空けておけません。」

ハン・チヒョンは仁粋大妃と会いました。
「正室の子は晋城大君(チンソンテグン)です。斉安大君(チェアンテグン)を王にするほうがましです。はっ。」
仁粋大妃は燕山君を憎んでいました。ハン・チヒョンは仁粋大妃をおだてて説得しました。
「ですが媽媽。罪なき世子を排してこの国は安泰といえましょうか。お怒りを収めてください媽媽。」
仁粋大妃は怒りと憎しみで震えた後に成宗の頼みを思い出しました。
「私に接するように世子に接してください。お願いです。哀れな王子なのです。」

仁粋大妃は殯宮に行くと女性は入れぬとのしきたりでした。
「世子に話があるのよ。」
「それでは西温突(ソオンドル)でお待ちください。士大夫らが黙っていません。」
都承旨は言いました。
仁粋大妃が激怒する声を聴いて燕山君は憎しみが沸き起こり立ち上がりました。尚膳のキム・チョソンは焼香して経を上げ次期国王としての喪主の務めを果たすべきだと助言すると燕山君は怒りをこらえました。

「喪家の礼法ですって?はっ。」
仁粋大妃は怒りました。

宣政殿(ソンジョンジョン)。
重臣らは集まり空位の王座について話し合いました。晋城大君(チンソンテグン)を王にしたいユン・ピルサンは問題ではないと発言しました。領議政は明日まで待とうと言うとソン・ジュンは今夜中に伺うべきだと言いました。世子が王位を継ぐのは当然のことでした。その当然のことが五日間も遅れていたのです。

西温突(ソオンドル)。
ハン・チヒョンは仁粋大妃に王の冊立を先送りできぬと言いました。
仁粋大妃は廃妃の墓を放置させる約束を守らせねばならぬと言いました。
燕山君が西温突(ソオンドル)に現れ二人きりで話が行われました。
「私が怖いのですか?」
「・・・・・・。」
「夜が明ければ私は主上の臣下になります。主上は万人の上に立つ君主となられるのです。まだ私が怖いのですか?」
燕山君は涙を流して仁粋大妃を見つめました。
「おばあさま(アバママ)。一度もおばあさまをお恨みしたことはありません。私を世子にしたのはおばあさまではないですか。おばあさまの厳しさに触れる度におばあさまに愛されたくて必死に努力しました。」
「そこまでにしてください。邸下は私の孫です。孫を疎むはずがありません。ですが国王は重大な地位ゆえ厳しく接したのです。聖君とたたえられようと暴君になってはなりません。」
「おばあさま。私は王になる資格がありません。晋城大君(チンソンテグン)のほうが・・・。」
「ならば猶更努力しなさい。聖君におなりなさい。世祖大王から受け継いだ王位です。ですから先王様に劣らぬ聖君となりなさい。」
燕山君は立ち上がり仁粋大妃に拝礼しました。
「約束いたします。聖君とはたたえられなくても暴君にはなりません。」
もう一度燕山君は拝礼しました。

燕山君の即位式が行われました。燕山君と王妃は黒と青の衣をまとい赤い敷物の上を歩きました。

1494年12月29日。世子(燕山君)は仁政殿(インジョンジョン)で即位しました。成宗が逝去してから5日後のことでこれほど王座が空くのは前代未聞でした。
「千歳。千々歳(チョンチョンセ)。」
のちに中宗反正により廃位されています燕山君には妃のシン氏がいました。右議政シン・スンソンの娘でシン・スグンの妹です。父シン・スンソンとシン・スグン、シン・スギョム、シン・スヨンの三兄弟は若い君主を支える新しい政治勢力の中心でした。

燕山君は廃妃に関する文書を持ってくるようにシン・スグンに命じました。シン・スグンはその場に凍り付きました。

イム・サホンは廃妃ユン氏の母を訪ねました。廃妃ユン氏の母シン氏は「血涙です」と廃妃ユン氏の血がついた布を取り出しました。
「今日のためにとっておいた中殿媽媽の血涙です。」

「私は罪人の息子だ。生母がどんな罪を犯しどう死んでいったのかそれが知りたいのだ。」
燕山君はシン・スグンに言いました。

感想

いい味出してますね。燕山君を演じているアン・ジェモはとても役が似合ってます。しかし本当に廃妃ユン氏の血のりの衣があったのでしょうか???あったとしたら廃妃ユン氏の母シン氏の執着心もかなりのもので、この執着心が廃妃尹氏に似たとすれば皮肉なことですね。廃妃ユン氏の母シン氏はそんなものは葬ってしまえばよかったのに、今更持ち出して自分の孫を失脚されるのですから酷いおばあさんですね。それとドラマの中で仁粋大妃のことを「大王大妃」と燕山君の即位前から言ってましたね。これは成宗が崩御すると成宗は上王となり自動的に仁粋大妃は仁粋大王大妃になったということなのでしょうか、説明がなかったので戸惑いました。

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