チェオクの剣（茶母）9話 無料動画とあらすじネタバレ感想
チェオクの剣9話無料動画（MBS公式動画）
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チェオクの剣9話あらすじ 免罪
左捕盗庁の兵士が全滅しチョ・チオもチャン・ソンベクに引導を渡され亡くなりました。
夜。
チェオクは膝に頭をもたげながら部屋で国王に会う方法を考えていました。
「国王に会うだと？手だてか。まったくないわけではない。王宮の兵を乗り越えたところで衛兵に即見つかって殴り殺されるか隠れている普段姿を隠している護衛に殴り殺されて死んで幽霊になるか。幽霊なら誰に気づかれることもなく国王に会えるからな。」
イ・ウォネはチェオクに冗談を言いました。
チェオクは筆を執ると文を書きました。
「ファンボ・ユン様にお会いしましたのはちょうど七歳のときでした。父を亡くし母や兄と離れ離れになって幼い私には悲しみの何たるかもわかりませんでした。あなた様はあの日滝のように降る大雨の中を私を背負い走ってくださいました。あの日以来あなた様は私にとり父であり兄でした。これまであなた様と過ごした幾年月。それが私の記憶する人生のすべてです。そんなあなた様を失うことになれば私はとうてい生きていけません。ファンボ・ユン様。あなた様がおっしゃった通り私はあの砦に行くべきではありませんでした。行かなければあの男に出会うこともなかったのです。あなた様のお命にかかわると言うのにあの時なぜ私はあの男を斬れなかったのか自分の心がわかりません。そのことが何よりも悔やまれてなりません。その罪を償う道はこれしかなさそうです。私はこうして死にます。あなた様のお志を成し遂げるためどうぞこの命をお役に立ててください。あなた様への深き思いを胸にチャン・チェオク。今死にに行きます。」
チェオクは王宮に忍び込みました。チェオクは堀の水中の鉄の柵を開けて宮中の池に現れました。
「ん？」
粛宗と護衛が橋を散歩しているとチェオクに気づきました。チェオクは水の上を駆けて橋に飛び移ろうとしたところを王の護衛に何度も斬られました。チェオクは池に沈もうとしたところを護衛が抱えて池から飛び上がりました。
「命断つでない。」
成宗は護衛のフンボクに命じました。
「こやつ女子か。そちは何者だ。」
「あ・・・う・・・・は・・・。」
チェオクはまともに喋れませんでした。フンボクがチェオクの背中を叩くとチェオクは喋れるようになりました。
「私は捕盗庁の茶母チャン・チェオクです。王様にお話ししたいことがあります・・・。は・・・は・・・は・・。」
「どうした話してみよ。」
「は・・は・・はぁ・・・・。お人払いをお願いします。」
「皆下がっておれ。案ずることはない。この者は余の手足同然の者だ。」
「この一件は獄中の捕盗庁の長官様と従事官様に任せるとお約束ください。どうかお願いいたします。お約束いただければお話しいたします。国家の一大事にございます。」
「よし話してみろ。そちが命をかけたこととは？」
「これを知ることができたのは長官様と従事官様のお手柄です。どうかお約束を・・・贋金の一味はただの盗賊ではありません。訓練された兵士たちと数多くの武器で武装し謀反を企てている勢力です。贋金によって軍備を強化し罠をしかけチョン・ホンドゥ様を黒幕に仕立て上げ自害したのです。すべて謀反のために・・・。」
「このことを知っておるものは？」
「いえ誰も。誰にも話しておりません。」
「お前の名は何と言った？」
「はぁ・・・・はぁ・・・・。」
アン・ピョンテクはチェオクがいないとイ・ウォネとペク・チュワンの前に現れました。
チェオクは傷だらけの体を引きずり宮中を出ました。マ・チュクチと妻は夜道を歩いてチェオクの安否を心配していました。すると川からチェオクが現れ倒れました。
「姉さん。あねさん。どうしてこんなことになっちゃったんだよ。」
マ・チュクチはチェオクを背負いイ・ウォネの家に駆けこみました。
「どうしたんだチェオク！何があった。誰だ。誰にやられたんだ。」
「お・・・王様に・・・お会いしました。」
「何を言ってるんだ。お前本当に王宮の塀を越えたのか？」
チェオクは気を失いました。
「チェオク～」
「姉さん～」
「おいしっかりしろよ～」
ピョンテクとマ・チュクチたちは叫びました。
粛宗はチェオクの言葉を思い出し杯を投げました。
医者はチェオクの脈が戻らないといいました。
「なんだと！医者のことにそんなことしか言えんのかこの役立たずが。針でも薬でもなんでも打ちやがれ！」
イ・ウォネは医者の襟首を持ち上げました。
「頼む。何とかチェオクの命をお助けください。」
「そんなこと言われても私は神様じゃありません。」
「やるんだぞ。チェオクが死んだら只では済まないからな！」
「あぁ・・・っ。」
日中。
王の護衛フンボクは牢屋からチョ・セウクとファンボ・ユンを連れてこさせ兵士に縄を解かせました。
「どなたですか。」
チョ・セウクはフンボクに言いました。
「捕盗庁へ戻られよ。お二方はすでに一度死んでおられる。これからの人生は天にいただいたもの。よってその命は国王にお仕えなされよ。確かチェオクといったか。まことよい部下をお持ちだ。しかしあまりにも無謀すぎた。」
地面に置かれた包みをセウクが開けると王の腰帯が入っていました。
「この帯は・・・王様ぁぁぁぁあ・・・・うぉおおおお。」
「長官殿。お手紙があります。」
ファンボ・ユンは帯の中から紙を取り出しました。
「贋金一味は謀反を企てる勢力である。朝廷の内外を調べ首謀者と一味を捕らえてこの国を安泰にせよ。」
「おおさまぁああああ。」
チョ・セウクは大泣きしました。
便殿。
ピルジュンは討伐隊を全滅させた罪は死に値すると王に発言しました。
「セウクは自害したホンドゥの友であり死んだ討伐隊長の父親だ。余が深く考えて決めたことだ。これ以上何も言うな。」
ファンボ・ユンは意識のないチェオクを見て手を取り泣きました。
「一人で王宮の塀を越えるとは・・・。」
ファンボ・ユンは言いました。
「一体チェオクに何をさせたのですか？だからあれほど捕盗庁をやめろといったのに。」
ピョンテクは泣きました。
「申し訳ありません。衰弱があまりに酷く手の施しようがありません。ただク・ドファン先生なら助けられるかもしれない。」
医師は言いました。
ファンボ・ユンがク・ドファンの家に行くと先生は自明大君の背中の治療をするように王命を受けて王宮に出かけていませんでした。
「く・・・。」
ファンボ・ユンは自明大君の家の門前で長い間待っていました。
夜になりました。
ク・ドファンが門から現れました。
ファンボ・ユンは診てもらいたいと跪いて頼みました。
「どうかお願いします。先生のおっしゃることならなんでもいたします。どうか私の部下を診てください。」
「お気持ちはわかりますが国王のご命令なしにほかの者を診ることができぬのだ。すまんな無理だ。」
ファンボ・ユンは剣を抜いて砂を巻き上げ医者に剣を突き付けました。
「どうしても診ていただけないならここでお二人を斬り私も自害します。」
ク・ドファンはチェオクの治療をしました。
「私は国王の侍医という特殊な立場でありながら人命を預かるという本分はほかの医師とはなんらかわりません。患者の命を救うことは医師としての私の喜びでもあります。手はつくしました。これまでさまざまな患者を診てきましたがこれほどまでに無残に傷ついた患者は初めてです。患者を思うそちの心を思えば何としても助けたかったのですが。」
「このまま・・・死ぬのですか？」
「今でも生きているとは言えません。残念です。」
「どうにもならないの？そんなのひどいじゃないか。従事官様あの人をこのまま死なせてはだめですよ～。かわいそすぎますよ～。」
マ・チュクチの妻は泣きました。
「チェオク～。一体どこへチェオクを連れて行くのですか～私も連れて行ってください。」
ピョンテクは泣き叫びました。
「私もお供します。」
イ・ウォネは言いました。
「戻らなければ私を捜すな。」
ファンボ・ユンはチェオクを馬に乗せ山に走り去りました。
ファンボ・ユンは川にチェオクを横たえ手で水を汲み清水を飲ませました。
「チェオク・・・チェオク・・・・。」
ファンボ・ユンはチェオクを愛しそうに抱き泣きました。そして自分が昔剣の修行をした寺に行きました。
「スウォル様。」
捕盗庁。
「いまだに何の連絡もないのか！」
セウクはペク・チュワンに言いました。
「申訳ありません。私が一緒に行くべきでした。」
ペク・チュワンは謝りました。
「もうよい。そちは密偵を行商人に変装させチャン・ソンベクの居所を捜せ。」
セウクはイ・ウォネに命じました。
イ・ウォネはみすぼらしい姿に変装しチャン・ソンベクの後を付けました。
「雨の中をつけてきたのに。なんだ。ただの村じゃないか。」
イ・ウォネが帰ろうとすると小屋の中から鉄を叩く音が聞こえてきました。
「これは・・・。」
イ・ウォネが小屋の中を覗くと贋金が作られていました。
「何！」
チョ・セウクは立ち上がりました。
「金型から贋金を作るのをこの目で見ました。」
「チャン・ソンベクが出て行った前の砦からどのくらいの距離だ。」
「峰を二つ越えたところです。」
「都の外に捜索隊一部隊をひそかに配置せよ。まずは村人たちを生きたまま捕らえて金型を回収せよ。誰にも知られぬよう密かに動け。」
セウクとイ・ウォネは夜に部隊を率いました。
チェ・ダルピョンはカマ村に捕盗庁の長官が自ら塀を率いて向かっていることを知りチョン・ピルジュンに知らせました。
「カマ村を消せ。」
「村人を皆殺しに？」
「どのみち天から見放された者だ。チャン・ソンベクにも事態をつたえよ。心して事を運べ。」
ソンベクは事態を知るとカマ村に行くと部下に言いました。
「いいから剣をすぐに取って来い！」
チェ・ダルピョンの部下はカマ村に現れました。
「一人残らず皆やれ。」
「しね～っ。」
小屋の中から剣の達人ハクチョルが現れ応戦しました。
「何者だ。」
黒装束の武士はハクチョルを剣で突きました。
朝になりチョ・セウクたちが村に着くと村人たちは虐殺されていました。
「生き残った者はおりません。鋳造所からも贋金の痕跡は消えてます。」
イ・ウォネはセウクに報告しました。
チャン・ソンベクとスミョンたちが村に着くと無残な光景を目のあたりにしました。スミョンは泣き崩れました。ソンベクはハクチョルを抱き起し泣きました。
「ハクチョルさん・・・。」
スミョンが泣いていると死んだハクチョルの持っている剣に見覚えがありました。
「は・・・。ハクチョルさんの剣ではありません。異国の物です。」
「おのれ！」
ソンベクは馬に乗りチェ・ダルピョンのもとに行きました。
「チョン・ピルジュン殿に会わせてください。お会いしたいといってるのです。」
寺。
スウォルは意識のないチェオクに気を込めました。
日が暮れファンボ・ユンはチェオクの背中や腕、足に灸を据えました。するとチェオクの履物の裾からチェオクがファンボ・ユンに充てて書いた手紙が出てきました。
「ファンボ・ユン様にちょうどお会いしたのは・・・。あなた様への深き思いをこの胸に・・・。」
ファンボ・ユンはチェオクがソンベクを斬れなかったことと死を決意した手紙を読みました。
「逝かせるわけにはいかない。私はこの胸に秘めた思いをまだ一言もお前に伝えていない。チェオク・・・。私がいるからお前は一瞬でも自分が呼吸してられるのを感じられると言ったな。あの言葉を聞いて私の胸は張り裂けそうになった。父は立派な地方長官であった。しかし母はその父に囲われる身。水仕事であかぎれる母の子として育った私は何一つ希望を持てずに生きてきた。私とて同じだった。お前がいたからこそ一瞬でも自分が息をしていられることを感じられた。十五年もの月日の間、この言葉を胸に封じ込めてきた。チェオク・・・死ぬな。私はまだお前に何もしてやれていない。聞こえるかチェオク。チェオク。まだ死んではならん。チェオク。チェオク・・・。チェオク・・・死ぬなチェオク・・・死ぬな・・・チェオク・・・。」
ファンボ・ユンは嗚咽しました。
深夜。
「チャン棟梁です。」
チェ・ダルピョンはソンベクをピルジュンに紹介しました。
「チョン・ピルジュン殿ご無沙汰いたします。」
チャン・ソンベクとスミョンはチェ・ダルピョン仲介のもとで森でチョン・ピルジュンに会いました。
「すべて話を聞いた。まこと痛ましいことだ。」
ピルジュンは言いました。
「捕盗庁の仕業ではありませんでした。」
「まさか私が命じたことでも？そう思いここへわざわざ会いに来たのか？」
「いたるところに隠れている異国人の仕業です。」
ソンベクは死んだ仲間が持っていた剣を見せました。
「カマ村の者たちは天に見放され世間から離れて暮らしてはいるがわれらのために血と汗を流してくれた。私がそのような者たちを殺すほど残忍だと思っているのか？だが私が殺したようなものかもしれん。もう少し早く気づいていれば・・・こんなことにはならなかった。ああ・・・・・・天はわれらを見捨てたというのだろうか。これも私の不徳のいたすところだ。」
チョン・ピルジュンは言いました。
「不徳で済ますには失われた命が多すぎます。あれが残っていたのです。ハクチョルがカマ村で証拠として残した物。」
ソンベクは剣を投げました。
「出てきなさい。皆出てこい。」
チョン・ピルジュンが言うと繁みから私兵が出てきました。
「皆我らに力とを貸す者たちだ。この私を信じられんのかソンベク。」
「捕盗庁の仕業なら拷問して白状させるはず。」
「討伐対が全滅して彼らも復讐したいのだろう。必ずこの蛮行の償いはさせてやる。」
「犯人を見つけるまで砦に戻るつもりはありません。」
「いや。すぐ戻れ。今は大きな悲しみと怒りで剣を磨くのだ。その剣を使う日は必ず近いうちに来る。あとのことはこの私に任せておけ。」
「・・・・・・。」
ソンベクとスミョンは立ち去りました。
「あれほど証拠を残すなと言ったはずだ。十年かけて手なずけた男だ。資金を出す者ならお前以外にもいくらでもおるがこの国の民の心を集められるのはチャン・ソンベクしかおらぬ。心してかかれ。」
チョン・ピルジュンはチェ・ダルピョンに剣を突き付けました。
チャン・ソンベクは仲間を思い泣きました。スミョンはソンベクに背を向けました。
「うあ～。うあ～。うあ～。」
ソンベクは木を殴りました。スミョンも涙を流しました。
朝の寺。
スウォル師匠によりチェオクの鼻の下に針が打たれました。
「全身全霊をつぎ込みワシの気をつぎ込んだがどうしても意識が戻らない。半湯剛気（パンタンカンギ）の術にかける。」
「では殺せとおっしゃるのですか？」
「二つに一つだ。死ぬか本能的に体内の気が動くか一生寝たきりのままでもよいのか？チェオクにしてもどうせ死ぬのならお前の手で殺してほしいと願うはずだ。心を決めなさい。」
ファンボ・ユンはチェオクを白い衣に着替えさせ髪を梳かして抱きしめて泣きました。ファンボ・ユンは両手に気を込め念じました。
「決して手に私情を込めてはならぬ。この術は己の命を懸けて本能的に生まれるのだ。生かそうという気持ちを捨て殺せ。チェオクを殺さねばならんのだ。」
（スウォルの声。）
「ぬうううううう。」
ファンボ・ユンが両手に気を込め念じると風が巻き起こりました。
「ぬわあああああああ。」
ファンボ・ユンは自らの気で部屋から庭に転げ落ちました。
「はあ。はあ。はあ。」
チェオクの剣9話の感想（レビュー）
ここは笑うべきか、空想を信じて感動すべきか（笑）私は空想世界の中に浸れないので冷静に見ておりましたが、もし十代の頃に見ていたらきっとドラマの中に入り込んでいたでしょうｗファンボ・ユンが寺のお堂の中から転げ落ちる場面ではおかしくて少し笑ってしまいました。ソンベクはファンボ・ユンより純真な男ですね。まさかチョン・ピルジュンの言うことを信じてしまったのでしょうか？？？だとすれば・・・ソンベクの推定年齢は二十台前半あたりでしょうか。それくらいじゃないとあんなに見るからに悪党面の言うことなんか信じられるはずがありません。それ以上の年齢で悪党の言う正義を信じて王を倒して理想世界を作るなんて言ってたらバカですよね。そんな綺麗な世界なんかこの世にひとつたりともあり得ないのに。でも計算してみるとチェオクがこのとき22歳ですからソンベクは少なくとも二十代後半ですね。
チェオクの剣 全話あらすじ キャスト情報はこちら
- チェオクの剣 1話 プロローグ
- チェオクの剣 2話 生い立ち
- チェオクの剣 3話 密偵の死
- チェオクの剣 4話 脱獄
- チェオクの剣 5話 潜入
- チェオクの剣 6話 父の面影
- チェオクの剣 7話 黒幕逮捕
- チェオクの剣 8話 討伐対敗退
- チェオクの剣 9話 免罪
- チェオクの剣 10話 忘れえぬ人
- チェオクの剣 11話 追跡
- チェオクの剣 12話 許されぬ愛
- チェオクの剣 13話 縁切り
- チェオクの剣 14話（最終回） チェオクの最期