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王と妃 第163話 あらすじネタバレ感想 廃妃ユン氏の賜死-韓国ドラマ

王と妃 第163話 あらすじネタバレ感想 廃妃ユン氏の賜死

163話 あらすじネタバレ感想

夜。
成宗は仁粋大妃の策略により廃妃ユン氏について嘘の報告を受け決断を迫られました。インステビは廃妃ユン氏を殺すために計らったのです。

「もう先延ばしにはできぬ。(私の)苦しみが増すだけだ。」
成宗は妻を殺す決意をしました。
内官は「殿下ぁ~」と成宗の気持ちを推察して泣くふりをしました。

廃妃ユン氏は王子のためなら大妃の言うことも聞くと母に語りました。
「流れ星です。お母さま。ほらあそこにも。お母さま。吉事と凶事のどちらでしょう。」
「吉事です。媽媽・・・。」
「私の星ではありませんよね。お母さま。私の死を告げる星ではありませんよね・・・。」

夜の宣政殿(ソンジョンジョン)。
重臣たちが集まりました。

仁粋大妃は反対する者が誰なのか宣政殿(ソンジョンジョン)に行って調べてくるよう内官に命じました。
「私が目を光らせてやるわ。」
仁粋大妃は殺気だちました。

宣政殿(ソンジョンジョン)。
成宗は何度も温情のある刑にしたがと領議政に意見を求めました。領議政のチョン・チャンソンは王子が成長すると廃妃が幅をきかせるので未然に防ぐ必要があるといいました。ハン・ミョンフェも領議政の意見に同意しました。左議政のユン・ピルサンは王子が即位したら廃妃が何をしてかすかわからぬといいました。
「ほかの意見はないのか。」
「・・・・・・。」
孝寧大君はうなずきました。
「廃妃は災いの種だから殺すしかないというのか?他に方法はないのか。」

大王大妃の慈聖大王大妃(チャソンテワンテビ)ユン氏(貞熹王后ユン氏)は自力で起き上がれないまでに衰弱しきっていました。仁粋大妃は大王大妃を見舞いました。
「私の病は・・・薬で・・・治る・・・ものでは・・・ないわ・・・。」
「温泉で療養なさってはどうですか?廃妃が消えたら温泉に行きましょう。今夜のうちに主上が決断なされます。そうすれば王室の憂いも消えるでしょう。」
仁粋大妃は瀕死の大王大妃に向かって殺生について笑いながら語りかけました。睿宗の妃の王大妃は言葉の意味がわかっていないようでした。
「苦しみが積り・・・かかった病なのです。世祖大王が粛清のために屋敷をでるとき私の手で鎧を着せてさしあげたわ・・・門を出ていく世祖大王の姿を見て思ったわ・・・この人が・・・この門をくぐることは二度とないかもと。そう思うとつらくてならなかった。魯山君のことも・・・悲痛な経験だったわ。まだ幼い甥が・・・無念の死を遂げたのだから・・・これでは死んでも・・・文宗大王に・・・合わせる顔がない・・・それだけではないわ・・・私は息子を・・・二人とも失ってしまった。子を見送らねばならない親の苦しみは・・・たとえようもなく大きなものよ・・・。あまりに多くの者の死を・・・この目で・・・見てきたわ・・・。それなのに・・・今度は孫の妻まで失うのね・・・。」
仁粋大妃が退室すると貞熹王后ユン氏は涙を流し王大妃に苦しみを吐露しました。仁粋大妃は部屋の扉の裏で立ち聞きして目に涙をためました。

「廃妃を屋敷で服毒させよ。これが天の思し召しなのか!」
成宗は力強く命じると宣政殿(ソンジョンジョン)を後にし自室に戻りました。
「これが天の思し召しなら余は妻のために涙を流さぬ!」

夜の宮殿に雷が鳴り強風が吹き荒れました。
「天がようやく決断してくれた。早くこうすればよかったのよ。あの悪賢い女に天罰を下し国を正しく導いてくれればよかったのよ。あっはっはっは。あっはっはっは。」
仁粋大妃は勝ち誇ったように喜び笑いました。

翌日の韓明澮の家。
ハン・ミョンフェは「きれいに死にたい」と食事を拒みました。
「元老である私が媽媽に何も言えず下がってしまった。」

ナレーション。
史官の記録によると、ハン・ミョンフェは領議政に会うたびに廃妃処刑について論じたといったがこれは保身のための嘘と思われます。なぜなら彼は前日に王に仕えた者ならだれであれ見捨てるべきではない。国母ならなおさらだと発言していました。その無責任なふるまいは士大夫にあるまじき態度であると書かれていました。ハン・ミョンフェ。燕山君を暴君にした責任の一端は一世を風靡した功臣ハン・ミョンフェの日和見な態度が一因であったろう。

左承旨のイ・セジャは成宗に廃妃の顔を知らないので内官を連れて行ってもよいかと願い出ました。

仁粋大妃はオム貴人とチョン貴人と茶を飲みました。チョン貴人は昨夜の嵐は吉事だといいました。

廃妃ユン氏は実家で髪をとかしていました。
「お母さまは庭の掃除をしてください。髪を自分で梳いて殿下の知らせを待ちます。王子に会いたいわ・・・。」
廃妃ユン氏は貧しい食事でも母に「ごちそうですわ。お母さま。」と食事を食べようとしました。
武官と左承旨イ・セジャはゆっくりと馬を歩かせ廃妃ユン氏の家に到着しました。
「媽媽。左承旨縣監(チャスンジヒョンガム)がお見えです。」
使用人の女性はユン氏を呼びました。
「宮殿へ戻れとの承旨を持ってきたのでしょう。」
廃妃ユン氏は前向きにとらえました。
「罪人はただちに王命を受けよ!平民(ペソン)ユン氏はただちに王命を受けよ!何をしている。罪人は早く王命を受けぬか!」
武官の大きな声が部屋の中まで届きました。
「大きな声だこと。まるで昨夜鳴り響いた雷のようだわ。」
廃妃ユン氏は胸を押さえました。
しばらくしてユン氏は庭に出ました。左承旨のイ・セジャは頭を下げました。
「殿下の宣旨を受ければいいのね。」
廃妃ユン氏は白い服を着てむしろの上に立ち拝礼し座りました。
「・・・・・・。」
イ・セジャは視線をそらしました。
「平民ユン氏にササ(毒)を下賜する。」
「なんてこと。」
ユン氏の母は倒れました。
「平民ユン氏は準備せよ。」
「いぼしげ都事(トサ)よ。一時であっても私は中殿であった身よ。だから敬語はつかないわ。許してちょうさい。殿下が下さったササですもの。私がどうしてご命令に逆らえましょうか。お母さま。これしきのことで取り乱してはいけません。王子の祖母なのですよ。左承旨よ覚悟は決めたわ。ひとつだけ頼みがあるの。聞いてちょうだい。今ここで飲むべきでしょうが私は仮にも王子の母よ。処刑に使うのだからこれは猛毒でしょう。だから飲んだ後の姿は安らかで美しいはずがない。お願いよ。部屋の中で死なせてちょうだい。」
「なりません。」
武官は言いました。
「黙りなさい。そなたは情けというものがないのか。」
廃妃ユン氏は武官に言いました。
「そうしなさい。」
左承旨は言いました。
「感謝するわ。きょうは・・・雲がきれいね・・・。」
ユン氏は涙を流しました。
廃妃ユン氏の母は「媽媽」と泣き叫びました。

仁粋大妃の部屋。
王妃ユン氏は燕山君(イ・ユン)の「私が母よ。母の手を取ってください。」と言いました。
「・・・・・・。」
燕山君は王妃ユン氏を無視しました。
「チッチッチッチッチ。」
仁粋大妃は意地悪く孫の前で舌打ちしました。

廃妃ユン氏の実家。
ユン氏と母は部屋に入りました。武官は早く殺したくてうずうずしていました。
「これ以上待たせるなら私が処刑します。罪人は早く毒を飲め。」
武官は部屋の中に向かって怒鳴りました。
「媽媽。なりません媽媽。」
ユン氏の母は泣き叫びました。
ユン氏は毒の入った器を手に取りました。
「お母さま。私が死んだら太祖の墓所の近くに埋葬してください。殿下が春と秋にお墓参りにいくはずです。だから殿下の輿がよく見える丘の上に埋めてください。そうすれが死んでも遠くから殿下の姿が見られます。お母さま。泣かないでください。私の姿をしかと見てください。無念な思いを抱え毒薬を飲んで死にます。最初から最後までよく見てください。王子が成長し王座に就いたら母がどのように死んでいったかを伝えてください。大妃が私を苦しめたこと。宮殿を追い出され平民になったことをすべて詳しく話すのです。王子が母の恨みを晴らしてくれるように。私が死んでも、お母さまは泣かないでください。私の王子が恨みを晴らしてくれると信じて死にます。無念ですが期待を胸に死にます。だからお母さま。泣かないでください。」
廃妃ユン氏は涙を流して毒を飲みました。
左承旨は涙ぐみました。
「うっ・・・!」
廃妃ユン氏は血を吐きました。
「お母さま・・・王子が成長したら・・・これを渡してください・・・母の血だと・・・王子に・・・必ず・・・渡してください・・・・・・。」
廃妃ユン氏は手ぬぐいに血を吐きました。

宮殿。
「とまれ!」燕山君は輿を降りて走り出し池に石を投げつけると涙を流しました。
内官のキム・チョソンは燕山君に同情しました。

「無念でなりません・・・。王子や・・・。」
廃妃ユン氏は苦しみました。

「左承旨は戻ってきたか?廃妃の家にいろと伝えろ。きっと・・・亡骸を埋葬する者が必要であろう。」
成宗は涙を一筋こぼしました。

夜になりました。
廃妃ユン氏の亡骸は布団に横たえられました。

イム・サホンはユ・ジャグァンから知らせを受け泣きました。

仁粋大妃はハン・チヒョンを呼び良質の木で棺を作らせ廃妃の家に遅れと命じました。

感想

どう見てもインステビが悪党にしか見えないのに悪党から見たら自分に逆らう者すべてが悪党にしか見えないというバカみたいな事が実際にあったんですね。まぢバカバカしいです。しかもこの件を歴史がハン・ミョンフェのせいにするのは罪をなすりつけているだけなんじゃないかと思います。どう見てもハン・チヒョンもかなりのワルでまるでマフィアの策士でしょう。王室の存在自体が韓国で歴史を学んで過去を顧みた人々に悪と評価されるのも無理はありません。ひどい時代を韓国の人は生きてきたんですね。あの王国いったい幸せがどこにあったのでしょうか。

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