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セリフ解説-チェオクの剣(茶母)-最終回-14話-あらすじネタバレ感想


チェオクの剣(茶母)最終回 14話 無料動画とあらすじネタバレ感想

チェオクの剣最終回14話あらすじ チェオクの最期

どうやらチェオクの剣の公式っぽい無料動画があるようです。日本語バージョンではかなりカットされているということがわかりましたが、残念ながら韓国語がわからないのでカットされたシーンで何を言っているかはわかりませんし、BGMも違うような気がします!ファンボ・ユンの葬儀など大事な場面がカットされているとわかりとても残念。

チェオクはチャン・ソンベクを斬るために左捕盗庁に戻り従事官ファンボ・ユンから身分証を返してもらい茶母に復帰しました。

チャン・ソンベクは賊を率いて謀反の決行のため行動をはじめました。

ファンボ・ユンはナニと結婚する意思を固めました。

都城。
ペク・チュワンとチェオクはファンボ・ユンを待っていました。ペク・チュワンは「従事官殿のお心の中は賊を捕らえることよりもお前のことでいっぱいになっているはずだ。だからお前は従事官の言うことに従え。」

墓。
チュクチは妻に語り掛けていました。
「今朝俺左捕盗庁に呼ばれてよぉ。そうしたら従事官様が。お前にはほんとうに苦労をかけて申し訳ない、すまなかったって言ってこの服をくださったんだ。よく似合ってるだろ?孫にも衣装だ。なあ頼む。捕盗庁の兵士マ・チュクチかっこいい。お前に一言そう言ってほしいんだ。」
チュクチは泣きました。

夜の左捕盗庁。
ファンボ・ユンは兵士を集め命令を下しました。
「これ以降武官も兵士も私の命令以外ほかの命令に誰も従うな。責任はすべてこの私が負う。ことにあっては職位の上下に問わずいかなる妨害や圧力にも決してひるむなよいな!」

都城に向かう山中。
チャン・ソンベクは賊を率いて山を下りました。
「いよいよ夜明けだ。これは単なる一日の始まりではない。この国のあえぎ苦しむ民が数百年待ち望んだ夜明けだ。腐りきった世を倒し新たな世界を・・・平等な世の中を築く夜明けだ。」
ソンベクが言うと仲間は雄たけびをあげました。賊は承認に扮して都城に入りました。
チョ・セウクの娘のナニは粛宗の王妃選びに加わりました。
「父上必ず成し遂げます。民が国を治める世となる時代を、真っ白で汚れのない新たな世を今日こそ築きます。どうか見守ってください。」
ソンベクが決意しました。スミョンが現れ真実を話そうとするとチェ・ダルピョンはスミョンを殺そうとしました。ソンベクはダルピョンに剣を向け話すように言いました。
「都を襲撃する精鋭軍は実は・・・異国の軍隊です。」
「異国の軍だと?」
「早く宮殿を攻撃させろ!」
ダルピョンは言いました。
「チャン棟梁。ここまで来た以上大事を成し遂げるしかない。うあ~っ。」
チャン・ソンベクは馬に乗ろうとしたチノを斬りチェ・ダルピョンを蹴倒しました。
「どんな条件で異国の者を抱き込んだ。斬るぞ。血で答えるか?」
「事成したあかつきには済州島を渡す約束になっている。」
「では済州島の民はこの国の民ではないというのか?」
「すべては大義のためではないか。」
「黙れ。一体誰のための大義だと言うのか。でやーーーーーーっ。」
ソンベクは剣を振り上げました。
「お許しください!この方は父と私の恩人なのです。」
スミョンは間に立ちはだかりました。
「こやつを閉じ込めておけ。」
ソンベクは剣を降ろしました。


宮殿へ向かう道。
左捕盗庁の兵士は歩みをすすめました。
「たとえ私が斬られても宮殿の兵士は一人も殺してはならん。みねうちにするか国王のおられる宮殿に案内するのだ。」
ファンボ・ユンはチェオクと隊列を揃えて歩きました。
「私が部下たちとともに援護します。従事官殿。このイ・ウォネはついに嫁をめとらぬまま死にます。責任をとってもらいますよ。」
イ・ウォネは草を加えながら歩みました。
「こんちくしょーめ。忠誠心とは何なのだ。息子よ。父は腰抜けではないからな。国のために戦って勇ましくしぬぞ。」
とペク・チュワン。
「なあお前。俺を見てくれてるだろ?今から俺はお前を殺したやつの首をへし折りに行く。すぐにそっちへ行くからな。」
マ・チュクチは妻に誓いました。
「従事官様。今こそ私は限りなく重苦しかった夢からはっきりと目を覚まそうと思ってます。今生では従事官様が私を守ってくださいました。もしも生まれ変わったら私のほうがあなた様をお守りいたします。」
チェオクは思いました。
「チェオク。縁とは出会うときのみあるのではなく別れの時にもあるようだ。最期の時を共にできる縁をくれたお前に礼を言わせてくれ。」
ファンボ・ユンは心の中で思いました。
一行は宮殿の門前に到着しました。
「とまれ~。おいとまらぬか~。」
門番は制止しようとしました。
「や~っ。」
ファンボ・ユンと左捕盗庁の兵士たちは剣を抜いて宮殿になだれ込みました。
「左捕盗庁のファンボ・ユンとその部下のようです。」
すぐさま国王に報告が届きました。

「ファンボ・ユンと彼の部下たちが宮殿に攻め入ったぞ。今すぐ動け!」
青色の朝服を着た男が賊に指示を出しました。
「しかしまだチャン棟梁が・・・。」
「今すぐ動かなければわれらの計画は台無しだ。」

宮殿。
「ウォネ!殺すでない!」
ファンボ・ユンはイ・ウォネに言いました。

宮殿の城壁。
内官は馬で現れトクスに始めろと指示をしました。トクスたちは導火線に火をつけました。そこにダルピョンらの裏切りを知り馬で急いでいたソンベクが現れ内官を斬り導火線の火を剣で切りました。
「もういいトクス。引き返そう。」
チェ・ダルピョンとチョン・ピルジュンに騙されていたソンベクは目を潤ませ哀しそうにトクスに言いました。

宮殿内。
チョン・ピルジュンの手下の官僚や兵士たちが庭に集結していました。
「失敗したのだろう。早く逃げるのだ。」
青い朝服の男は賊に言いました。
するとファンボ・ユンたち左捕盗庁の兵がなだれ込んで来ました。
「おいよく見ろ!お前たちの目には賊軍どもが目に見えぬのか!」
イ・ウォネは朝廷を守る兵士に言いました。
「斬れ~。」
「中へ入れるな~。」
賊は叫ぶと戦いになりました。

便殿。
「王様~謀反が起きました。すぐにご避難を。」
賊が部屋に現れると王を守る剣士フンボクが現れ死闘を繰り広げ王を守りました。

宮殿の庭。
マ・チュクチは憎い賊を倒しました。

便殿。
王の護衛フンボクはただ一人賊と戦い王を守っていました。チョン・ピルジュンはその様子を見守っていました。王の護衛は何度も斬られ、ついにはチョン・ピルジュンによってとどめを刺されました。
「フンボク・・・。」
「さあ国王。早くその座から退くのだ。すでに新たな天下が開かれた。」
チョン・ピルジュンは朝鮮国王に言うと笑いました。

宮殿の庭。
チェオクは賊の脚に剣を突き刺しチャン・ソンベクがスラク山にいることを聞き出しました。
「チャン・ソンベクはどこにいる?言いなこれが最後だ。チャン・ソンベクはどこにいる。」
「あ・・・・あ・・・・たぶん・・・スラク山にいると・・・・あ・・・だが王のいる宮殿を掌握したはずだ・・・う・・・。」
男はチェオクに倒されました。

便殿。
「この国はまもなく新たな歴史をはじめるだろう。そのときが訪れるまで新たな人質になってもらう。」
チョン・ピルジュンは玉座に座って王に言いました。
「余はなんと愚かなのだろう。この者を忠臣と思っていたとは。」
剣を突き付けられた王はチョン・ピルジュンの前に伏されました。
そこにファンボ・ユンたちが現れました。
「その座は民の苦しみを受け止めるところだ。貴様ごとき者が座る場所ではない。さっさと降りろ。」
ファンボ・ユンはチョン・ピルジュンをにらみました。
「おのれファンボ・ユン。お前はもっと早くに始末しておくべきだった。そこから少しでも動いてみろ。お前たちの大事な王の首が飛ぶぞ。さあ剣を捨てろ。」
「たとえ余を殺してもこの国が亡びるわけではない。ファンボ・ユン。後のことはしかと頼んだぞ。余に構わずこやつを斬れ。」
国王はファンボ・ユンに言いました。
「はははは。果たしてそのようなことが本当にできるのか。新たな国はこの私が築いて見せる。さあ早く剣を捨てんか。ん?」
チョン・ピルジュンは言いました。
すると賊の服に着替えたチェオクがファンボ・ユンに剣を突き付けました。
「剣を捨てぬと王の首をもらうぞ。あはははは。」
チョン・ピルジュンは言いました。
「剣を捨ててください。」
チェオクはファンボ・ユンに言いました。
「この野郎。俺は貴様に会う日を夢見てたんだ。こいつの首を掻っ切ったら俺も死ぬ。国の存亡なんて知らねぇよ。俺はこいつを殺したら女房が待ってるところへ行くんだ。」
マ・チュクチはチョン・ピルジュンに剣を突き付けました。
「や~。」
マ・チュクチはやられました。
「全員斬って捨てろ~。」
チョン・ピルジュンが言うと乱闘となりファンボ・ユンの手刀がチョン・ピルジュンの額に刺さりました。
敵の衣に扮したチェオクは決着がついたとわかるとその場を立ち去りました。

チュクチは生きていました。
ファンボ・ユンはチェオクの居場所を尋ねました。イ・ウォネはチェオクはソンベクを地獄まで追い続けるだろうと言いました。
ファンボ・ユンはイ・ウォネとペク・チュワンに賊を追撃する準備を命じました。

朝鮮国王はファンボ・ユンを部屋に呼びました。
「ファンボ・ユンちこうよれ。」
朝鮮王は手をさしのべました。
「王様・・・。」
ファンボ・ユンは王の手を握りました。
「礼を言うぞ。」
「恐れ入ります。」
「どうであろう?そちに秘書役を務めてもらいたいのだが。余を守ってはくれぬか?」
「王様。いまだチョ・セウク様が死線をさまよっております。わたくしの功など長官殿と部下の功に比べれば・・・微々たるものです。」
「ファンボ・ユン。もはやすべての者が余から去り誰も残っておらぬ。いったいこの寂しさはほかの誰と分かち合えばよいのだろう。」
「王様・・・。」
チェ・ダルピョンはカトウに斬られそうになりました。
「俺の命を買ってくれないか?」
ダルピョンは刀を振り上げているカトウに言いました。

森の中の賊の幕舎。
「くそぉ。チェ・ダルピョン。売国奴め。俺が首をはねてきます。」
トクスは憤りました。
「待てトクス。急を要するのは仲間たちだ。すぐに撤収せねば。あやつの首ならいつでもはねられる。時には退くことも必要だ。さあ急ごう。」
ソンベクはトクスに言いました。スミョンは見守っていました。

チェオクがスラク山の賊の幕舎に着くともぬけの殻でした。チェオクは膝をつき涙を流しました。
「あ・・・。」
何者かが現れチェオクは気を失いました。
「ひっとらえよ。」
チェ・ダルピョンは部下に命じました。

森の中。
今日が終わりではない。そのことを決して忘れずそれぞれの子供たちにしかと伝えてほしい。再度時を待つのだ。いずれ誰かが必ずお前たちをここへ呼び集めるだろう。トクス。残った軍資金の砂金を皆に配ってやってくれ。
ソンベクは仲間に言いました。
「あ・・・・ああ・・・・。」
トクスは言葉を失いました。
「棟梁。皆に配ろうとした砂金がすべて消えています。」
スミョンが木に手を突いて持たれていたソンベクに言いました。
「あの砂金は仲間たちの血と同然の物。」
「チェ・ダルピョンの仕業だと思います。」
「あの時斬っておくべきだった。」
「あの男が身を寄せられる場所はどこにもありません。私が追いかけます。」
「お前に奴は斬れん。」


都城の捕盗庁のセウクの屋敷。
ファンボ・ユンはスウォル師匠に拝礼しました。
「しばらくご無沙汰しておりました。お許しください。」
ファンボ・ユンは剣のスウォル師匠に言いました。
「大きな仕事を成し遂げたな。見事だったぞ。」
「すべては師匠の教えのおかげ。」
「捕盗庁のチョ・セウク殿がいまだ回復しておられぬと聞いて参った。」
「それでは!」
ファンボ・ユンの表情が明るくなりました。
「この年よりにどれほどのことができるかわからんが、もし仏のご加護があるならば。ここへ来る途中クムチョンにあるポヒョンという寺に寄って来た。実はそこの法堂にチェオクの両親の位牌が祀られているのだ。チェオクは己の心の痛みを打ち明けるような性格ではない。そこの寺であの子の兄がわかった。寺で両親を祀ったのも、もともとその兄だとか。その兄というのが・・・チャン・ソンベクだったのだ。その寺の住職が役所に貼られていたチャン・ソンベクの人相描を見てわかったのだ。」
「はっ・・・・・・。」
ファンボ・ユンは衝撃を受けました。

同じ屋敷の中のファンボ・ユンの部屋。
ファンボ・ユンが座ると机の上に手紙が置かれていました。ファンボ・ユンはチェ・ダルピョンからの脅迫状を読みました。
「お前の大切な茶母(タモ)の身柄は預かった。助けたければ夜が明ける前に貴様の首と交換する。わははははは・・・。」
庭に出たファンボ・ユンは手紙を握りしめて怒りました。
ナニは「和尚様が治療してくださっています。生まれてこのかた今日ほど幸せに思った日はありませんでした。ありがとうございました」とファンボ・ユンに父の治療の礼を言いました。
「実はお嬢様。これからヤンジュへ行かなければなりません。」
「こんな夜更けにですか?どのようなご用なのです?」
「母の具合が悪いという知らせが来たものですから・・・。」
「夜が明けてからになさっては?外にはまだ賊軍の残党もおり危険です。」
「しかし一刻でも早く行って少しでも母を安心させてやりたいのです。」
「本来でしたらわたくしもご一緒するのが道理なのでしょうが今はまだ父を残してここを離れることはいきません。少しお待ちいただけますか?ヤンジョへお送りしようと思っていた薬がありますので。」
「いえお嬢様。・・・・・・。薬は・・・後でお送りください。あ・・・それでは行ってまいります。」
ファンボ・ユンは立ち上がり部屋の出口に行きました。
「チェオクですね。あの子に何か・・・・・・。きっとここへ・・・・・・戻っていらっしゃいますよね?どうか約束してください。」
ナニは涙を流しました。
「会いに行くと・・・遠出になりそうです。」
あまりにも・・・わたくしがよくばりすぎたのでしょうか。でもたとえたった一日でもいい。わたくしはあなたさまの妻になりたかった。せめてお出かけになる前に一度だけ。どうかわたくしを抱きしめてください。そして・・・愛していると一言だけおっしゃっていただけませんか?お願いですファンボ様。
ナニの涙が止まりませんでした。
「・・・・・・。」
ファンボ・ユンは振り返り膝をつくとナニを優しく抱き寄せました。
約束を守ることができず・・・申訳ありません。
ファンボ・ユンは静かに部屋を出ました。ナニは嗚咽しました。


夜明けの海辺。
チェ・ダルピョンと賊のカトウたちはファンボ・ユンを待っていました。チェオクは鎖で縛れれ口に布を巻かれていました。
「はっ・・・・はっ・・・・。」
馬が走る音が聞こえ、ファンボ・ユンが馬に乗ってあらわれました。チェオクは必死で叫ぼうとしましたが口が縛られ声が出ませんでした。チェオクの首に剣が突き付けられました。
「正直期待はしていなかったが本当に小娘一人のために死にに来るとはな。」
チェ・ダルピョンが言いました。
「その娘を放せ。」
「あれは私が一生をかけた夢だった。貴様ら捕盗庁のやつらをずたずたに切り裂いても腹の虫が治まらぬのに一人でも生かしておくと思ったか。」
「私を斬ってその娘を放してくれ。この世の最期の頼みだ。」
ファンボ・ユンは砂浜に膝を折り頼みました。
「さすが潔い覚悟だ。しかし道連れもなくあの世へ一人で行くのは寂しかろう。こやつを斬れ。」
ダルピョンが命じると三人の刺客がファンボ・ユンを囲みました。
「はっ・・・・はっ・・・・。はっ・・・・・・。」
チャン・ソンベクが馬に乗って現れました。
「斬れー!」
ダルピョンはカトウに命じました。
チャン・ソンベクは馬から飛び降りカトウと剣を交えるとカトウは一撃で死にました。ソンベクは次々と賊を斬りました。ファンボ・ユンはチェオクを助けようとしましたがチェ・ダルピョンがチェオクを人質にとりました。
「近寄るな!それ以上近づいたらこの女を殺すぞ。」
ダルピョンはソンベクに言いました。
「私はもう・・・その女を斬った。殺したければ殺せ。」
「止まれチャン・ソンベクー!」
ファンボ・ユンはソンベクの襟を掴みました。
「ファンボ・ユン。貴様には借りがあるがそれは後で返させてもらう。そこをどけ。」
「お前が心を寄せた娘だぞ。」
「剣を向ける方向が違うなら、あるのは死のみ。」
「しかしチェオクの命は・・・お前の命のはずだ!」
「邪魔するな!この剣には数百の命がかかっているのだ!」
ソンベクは丸腰のファンボ・ユンを投げ飛ばしました。
「なら私を斬れ。私を斬らぬ限りこれより先へは一歩も行かせん。」
ファンボ・ユンは再びソンベクの襟を掴みました。
「言っておくがもう一度邪魔したらこれ以上情けはかけんぞ!」
「数百の命と同じほど・・・私には・・・チェオクの命が大切なのだ。死なせたくない。」
「でやぁ~。」
ソンベクはファンボ・ユンを押しのけました。
「うあ~。」
ファンボ・ユンは反射的に剣を握りました。
「それでいい。そうやって剣を取れ。私は死んでも反逆者で貴様は常に私の敵、捕盗庁の従事官だ。」
「頼むからその剣を収めてくれ。あれはお前の・・・・・・。」
「チャン・ソンベク。どうしたその男を斬らぬか。さっさとそやつを斬れ。だははははは。」
ダルピョンはソンベクをあおりました。ソンベクはファンボ・ユンに斬りかかりました。
「なぜ剣を緩め本気で戦わぬ?私を斬らずにどうやってあの娘を助けるのだ。愛しているのだろう。あの娘を助けたいなら本気で私と戦え。」
ソンベクはファンボ・ユンに剣をつきつけました。
「よいのかチャン・ソンベク。それ以上私に近づいたらこの娘を殺し砂金をこの海にばらまくぞー。」
チェ・ダルピョンは両手で砂金の入った箱を持ち上げ砂金を見せました。
「はーっ!」
ファンボ・ユンは自分の剣をダルピョンに投げつけました。
「うおー。」
チェ・ダルピョンはやられました。
仲間の命が。数百の命がかかっていたのに!だぁーっ。
チャン・ソンベクはファンボ・ユンの腹に剣を刺しました。
「うう・・・うぅ・・・・・チャン・ジェム・・・あの子が・・・妹のチェヒだ・・・・・・。」
チェヒ?
あの子を・・・・・・二度も死なせないでくれ・・・・・・。
ソンベクが剣を抜くとファンボ・ユンは倒れました。
「うー。うー。うー。う~。」
チェオクは縛られたまま泣き叫びファンボ・ユンに這って行きました。
チャン・ソンベクは無言で馬で立ち去りました。
「うー。あー。あー。あー。」
チェオクは口を縛られたまま泣きました。ファンボ・ユンはチェオクの頬に手を当て猿轡を外しました。
泣くなチェオク。お前とともに・・・呼吸をしながら生きたかった。チェオク・・・。私はお前に思いを・・・寄せてからというもの・・・一度も深い眠りに就いたことはなかった・・・・・・。だがお前は・・・私のために・・・苦しむでないぞ・・・・・・。
旦那様一緒に山へ戻りましょう。そして二度と都には戻らないで・・・一緒に山でくらしましょう。
これでようやく・・・私もゆっくり・・・深い眠りに就ける・・・・・・。ああ・・・はぁ・・・はぁ・・・・。・・・・・・。
ファンボ・ユンは荒い息をした後に息絶えました。
旦那様!旦那様!いや~旦那様~。一人で逝かないで~。ああ・・・・どうして?目を覚まして。旦那様。お願い一人で逝かないで・・・。旦那様・・・・・・。
チェオクは縛られたままその場で泣きじゃくりました。

山中。
いいかトクス。これは決して終わりではない。お前たちは必ず生き残ってこの腐りきった世の中をただすのだ。
棟梁だけを死なせて俺たちだけ生き残るなんてできません。俺たちも全員死ぬことになろうと棟梁と一緒に戦います。」
「それほどまでにお前は愚かな男だったのか。これまで自分たちだけで生きてたなら・・・皆で死をともにしただろう。だがそうではないはず。みなが死んではならない。血の涙を流し、別れた仲間たちに、何を希望に生きていけというのだ。愚かなことを言うな。・・・生き残れ。何としても生き残らねばならん。それこそが・・・この私を生かす道だ。
「あ・・・ああ・・・・あ・・・棟梁~。あ・・・・ああ・・・・・。」
トクスは泣きました。



捕盗庁の軍が馬で逃げるチャン・ソンベクをどこまでも追いかけました。チェオクは竹林の中を馬で逃げるチャン・ソンベクの背中を見つめました。チャン・ソンベクは草原を馬で逃げました。そして開けた場所に出ました。兵士の弓がソンベクの背中に命中し、ソンベクは馬から落ち走り出しました。
「あ・・・。」
罪人よとまれ。チャン・ソンベク。すべては終わった。お前は道ならぬ道を歩いてきたのだ。
チョ・セウクの声がしました。
道ならぬ道?何を言う。道というものは、最初からあるものではない。一人が歩き、二人が歩き、多くの者が歩いたそののち、初めて道となるのだ。この腐りきった世に、私は新たなる道を作ろうとしたにすぎぬ。
何を戯言を。つまるところはお前がたどり着いた先は死ぬよりほか逃げようのない場所ではないか。
ソンベクは崖に追い詰められました。
いいやそれは違う。私は今日ここに骨を埋めるが私が亡き後、多くの民が道を作るためここを歩くだろう。この先いつの日か民の血と、魂が、峡谷を埋め、川を満たし、必ずや新たなる道を、新たなる世を切り開くはずだ。
追い詰められたチャン・ソンベクは背中に刺さった矢を折り父と師の魂が篭った長剣を抜きました。
でやぁ~っ。
チャン・ソンベクは師と父から譲り受けた長剣を振り回し崖を背にして気合いを入れました。
たとえわが命尽きようとも、その魂だけは、断じて死なぬ。ただ・・・・・・チェヒ・・・・・・。この世の私の生はここまでだ。さあ早く殺すがよい。
ええい黙れ。謀反の大罪を犯した者に自ら死を選ぶ自由など与えられるものか。ふぬ。
チョ・セウクは剣を抜くと兵士も弓と銃を構えました。
ソンベクの前に傷だらけのチェオクが出てきました。
私の剣で討たねば、この先一生悔いが残る。
ならば・・・その腕しかと見せてもらおう。
必ずお前の息の根を止める!
チェオクは背中の鞘から細い剣をゆっくり抜いてソンベクと剣を絡ませるとソンベクはチェオクの剣を弾き飛ばしました。チェオクはソンベクの手を握りました。ソンベクはチェオクの手を握ったまま自分の腹に剣を突き刺しました。
会いたかったぞ・・・。チェヒ・・・・・・。
「ああっ・・・!」
チェオクはソンベクの腹から剣を抜こうとするとソンベクはさらに深く刺しました。チェオクは悲鳴にもならない声をあげました。
私の・・・ことなど・・・忘れろ・・・。
ソンベクは血を流し微笑みました。
・・・!ふあ~。
チェオクが剣を引き抜き捨てるとソンベクは苦しみ声をあげました。
「ああ・・・・・・。」
チェオクは震えて尻餅をつきました。
ソンベクは剣を拾い杖にして数歩歩いてチェオクを振り返りました。
弓兵たちはソンベクに狙いを定めました。
や~!
ソンベクが剣を振り上げると兵士は銃や弓をソンベクに向けて撃ちました。ソンベクに弓矢や銃弾が当たり、チェオクはソンベクを抱きしめると自らも兵士の銃弾や弓矢を背中に受けました。
イ・ウォネは兵士を殴り倒してやめさせようと叫びました。
チェオクとソンベクは抱き合ったまま倒れました。

「お前は今年でいくつになった?」
父の声。
「七歳になりました。」
幼いチェヒの声。
「よいかチェム。たとえ何があろうとチェヒと離れるでないぞ。」
父の声。

はあ・・・はあ・・・あに・・・うえ・・・・・・。
チェオクはソンベクの頬に手を当てるとソンベクはその手を握りチェオクを見つめながら亡くなりました。チェオクも息絶えソンベクの懐からチェヒの帯が風にそよぎました。

完。

チェオクの剣14話最終回の感想(レビュー)

まさに衝撃のラストでした!私は最終回を見てから3日はチェオクの剣の衝撃的なラストが忘れられず気持ちが鎮まりませんでした。スミョンが恩人チェ・ダルピョンを逃がしたせいで?ファンボ・ユンも一足先に逝ってしまっていたのですね。初めて見たときのことをすっかり忘れてファンボ・ユンはナニと結婚するのだろうかと思っていました。ナニがファンボ・ユンに一度でいいから・・・と命を捨てに行く前に床を共にすることを願い振られていたようですね。ファンボ・ユンのチェオクに対する愛がここで表現されていました。チョ・セウクが元気ですから朝廷の襲撃から少し日数が経っているのでしょうか?でもファンボ・ユンの衣装は襲撃当夜のままでしたから、やはり翌朝の出来事ということでしょうかね。なんともショッキングで不幸な結末となってしまいました。それにしてもチャン・ソンベク(キム・ミンジュン)は声優さんの森岡弘一郎さんの繊細でどこか精神が病んでそうなお声もかっこいいですね、剣を振る姿も馬を駆る姿もたいへんかっこいいです。精神的に脆くて気が短く頭の悪いところもありましたが万人への愛情の深さではファンボ・ユンを上回るものがありました。ファンボ・ユン(イ・ソジン)が両班という枠の境界で疎外感と劣等感にもがき苦しんだ男であるのに対しチャン・ソンベクは元両班でも社会の中に入れず親を無実の罪で権力者に殺され完全に疎外されて苦しんできました。砂浜でソンベクがファンボ・ユンを斬ったとき、ソンベクはチェオクの死よりも仲間との大義を優先させて冷静さを失っていました。ファンボ・ユンがダルピョンをやっつけたのに砂金が海に流出するのを見て逆上したソンベクはファンボ・ユンを衝動的に殺してしまいます。そこは賊として人生で最も大切な時期を過ごしてきたソンベクに染み付いた性分、仲間を思いやる気持ちの深さだったのでしょう。皆さんは気が付かれましたか?チャン・ソンベクはマ・チュクチの妻を斬る時に使った剣はファンギという武人の思想家でソンベクの師匠がソンベクの父に譲った白い鞘の父と師のの剣ではなかったことを。日々賊として戻れない橋を渡ってきたソンベクはついに自分が救うべき民までも殺してしまったのです。汚いチェ・ダルピョンが渡した剣を使うとは、ソンベクはどんな精神状態だったのでしょうね、冷静じゃなかったのかな。ここでソンベクは偽物の茶母を用意したダルピョンを疑うべきだったのに。それともチェ・ダルピョンが嘘をついていることを知りつつ口車に乗ったのでしょうか。日本語の声優さんもよく合っていて声優がむしろこのドラマを盛り立てていたところがありますね。チョン・ピルジュンやチェ・ダルピョンはチョ・セウクが実在したかどうかは韓国語がわからないので調べようがありませんでした。チョン・ピルジュンはソンベクを王とするのではなく自分が国王になるつもりだったんですね。どうせいつものパターンでソンベクが用済みとなったら殺す魂胆だったのでしょう。ソンベクとソンベクの父と師匠の考えは民が自分の意思で自分たちの行く末を決められる世界でした。音楽もすごくこのドラマに合っていて悲しい旋律でYouTubeで何度か聴き直してしまいました。残念なことにこの音楽を作られた方は津波でお亡くなりになられたとか。すぐにドラマが終わっちゃって寂しいですが、チェオクの剣は今見ても面白いドラマで忘れられない強烈な印象でした。

チェオクの剣 全話あらすじ キャスト情報はこちら

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薯童謠(ソドンヨ)1話~最終回あらすじとネタバレ感想まとめ ソドンヨ 1話~66話 あらすじと感想 長文注意。薯童謠はよかったので感想もあらすじもしっかり書いてます!薯童謠とは新羅に伝わる童謡で物語がすすむにつれて意味がわかってきます。百済は三韓のうちのひとつを引き継ぎ前の国の王を倒す際にとある約束をしました。百済の技術師モンナス博士は仲間を連れて新羅に亡命します。そして新羅でしばらく過ごした後に・・・詳しくはソドンヨ各話あらすじをご覧ください。 薯童謠(ソドンヨ) 1話 薯童謠(ソドンヨ) 2話 薯童謠(ソドンヨ) 3話 薯童謠(ソドンヨ) 4話と5話  新羅へ亡命 薯童謠(ソドンヨ) 6話 薯童謠(ソドンヨ) 7話 薯童謠(ソドンヨ) 8話 薯童謠(ソドンヨ) 9話 薯童謠(ソドンヨ) 10話 11話 薯童謠(ソドンヨ) 12話 薯童謠(ソドンヨ) 13話 薯童謠(ソドンヨ) 14話 薯童謠(ソドンヨ) 15話 薯童謠(ソドンヨ) 16話 薯童謠(ソドンヨ) 17話 薯童謠(ソドンヨ) 18話 薯童謠(ソドンヨ) 19話 薯童謠(ソドンヨ) 20話 薯童謠(ソドンヨ) 21話  木羅須百済に帰国 薯童謠(ソドンヨ) 22話 薯童謠(ソドンヨ) 23話 薯童謠(ソドンヨ) 24話 薯童謠(ソドンヨ) 25話 薯童謠(ソドンヨ) 26話 薯童謠(ソドンヨ) 27話 薯童謠(ソドンヨ) 28話 薯童謠(ソドンヨ) 29話 薯童謠(ソドンヨ) 30話 薯童謠(ソドンヨ) 31話 薯童謠(ソドンヨ) 32話 薯童謠(ソドンヨ) 33話 薯童謠(ソドンヨ) 34話 薯童謠(ソドンヨ) 35話 薯童謠(ソドンヨ) 36話 薯童謠(ソドンヨ) 37話 薯童謠(ソドンヨ) 38話 薯童謠(ソドンヨ) 39話 薯童謠(ソドンヨ) 40話  武康太子の誕生 薯童謠(ソドンヨ) 41話 薯童謠(ソドンヨ) 42話 薯童謠(ソドンヨ) 43話  威徳王逝去 薯童謠(ソドンヨ) 44話  惠王即位 薯童謠(ソドンヨ) 45話 薯童謠(ソドンヨ) 46話 薯童謠(ソドンヨ) 47話 薯童謠(ソドンヨ) 48話  法王即位 薯童謠(ソドンヨ) 49話 薯童謠(ソドンヨ) 50話

朱蒙(チュモン)全話1から最終回81話までのあらすじと感想

朱蒙(チュモン)のあらすじ一覧 朱蒙(チュモン)の1話から最終回81話までのあらすじを解説し感想も述べています。途中でちょっと面倒になったこともありましたが、何とか最後まで視聴することができました。朱蒙(チュモン)は感情移入するようなドラマではないと侮っていたのですが、最後らへんになると思わず登場人物の結末に涙してしまいました。 チュモンの全話あらすじ詳細とネタバレ感想 チュモン 1話 あらすじネタバレ感想 チュモン 2話 あらすじネタバレ感想 チュモン 3話 あらすじネタバレ感想 チュモン 4話 チュモン 5話 あらすじネタバレ感想 チュモン 6話 チュモン 7話 あらすじネタバレ感想 チュモン 8話 チュモン 9話 あらすじネタバレ感想 チュモン 10話 あらすじネタバレ感想 チュモン 11話 あらすじネタバレ感想 チュモン 12話 あらすじネタバレ感想 チュモン 13話 あらすじネタバレ感想 チュモン 14話 あらすじネタバレ感想 チュモン 15話 あらすじネタバレ感想 チュモン 16話 あらすじネタバレ感想 チュモン 17話 あらすじネタバレ感想 チュモン 18話 あらすじネタバレ感想 チュモン 19話 あらすじネタバレ感想 チュモン 20話 あらすじネタバレ感想 チュモン 21話 あらすじネタバレ感想 チュモン 22話 あらすじネタバレ感想 チュモン 23話 あらすじネタバレ感想 チュモン 24話 あらすじネタバレ感想 チュモン 25話 あらすじネタバレ感想 チュモン 26話 あらすじネタバレ感想 チュモン 27話 あらすじネタバレ感想 チュモン 28話 あらすじネタバレ感想 チュモン 29話 あらすじネタバレ感想 チュモン 30話 あらすじネタバレ感想 チュモン 31話 あらすじネタバレ感想 チュモン 32話 あらすじネタバレ感想 チュモン 33話 チュモン 34話 あらすじネタバレ感想 チュモン 35話 チュモン 36話 チュモン 37話 あらすじネタバレ感想 チュモン 38話 あらすじネタバレ感想 チュモン 39話 あらすじネタバレ感想 チュモン 40話 あらすじネタバレ感想 チュモン 41話 あらすじネタバレ感想 チュモン 42話 あらすじネタバレ感想 チュモ

薯童謠(ソドンヨ)最終回第66話恋の成就のあらすじとネタバレ感想

薯童謠(ソドンヨ)最終回 あらすじ 夜の百済王宮。 女性たちが華やかに舞い、貴族の男とメクトスたちは庭で酒と食事を楽しんでいました。 「こんなに楽しい日は生まれて初めてだ。ははは。」 メクトスは有頂天でした。 「親父、俺も結婚したいよ。」 ポムノはメクトスに言いました。 「何だと。」 「チョギとだよ。陛下がうらやましいよ。」 「父親を片付けてから結婚しろ。」 「あー!ちくしょう。」 「ところで陛下は男女の営みをご存知だろうか。事前に教育するのを忘れてたよ。」 メクトスは卑猥な想像をしていました。 「そんなの心配いりませんよ。(未経験の)俺でも知っています。」 トゥイルはメクトスに言いました。 「そうか?」 「今頃うまくやってますよ。」 「はっはっはっはっはっは。」 男たちは笑いました。 「紙に穴をあけてのぞきたいところだけど、陛下にそれはできないな。」 メクトスは笑いました。 寝所の控室。 「結髪(キョルバル)の用意はできた?」 モジンはウンジンとウスに言いました。三人は桃色に白地の縁取りの刺繍の絹を着て初夜の営みの準備をしていました。 「はい。」 「香油は?」 「用意しました。」 ウンジンはモジンに言いました。 「櫛は?」 「置きました。」 ウスが答えました。 「浄化水は?」 「用意しましたー。」 チョギは明るく言いました。 「分かったわ。」 三人は王の寝所を出ました。 「準備が整いました。」 寝所の前で控えていたボミョンが外に出てきたモジンに言いました。 「はい。では五歩下がるように。」 モジンは侍従と侍女たちに命じました。 ウンジンとチョギとウスは口に手を当てて照れ笑いして顔を見合わせました。 「陛下。初夜の儀式を始める時間です。今から申し上げる順序でなさいませ。」 モジンは寝所の中に向かって話しかけました。 「まず、生涯を共にすると誓う意味の結髪をしてください。」 ベッドの上には白地の縁に金の刺繍が施された衣に着替えたチャンと白い絹に薄桃色の縁取りの絹を着たソンファ公主が腰かけていました。二人の髪が少し切られて絹の敷物の上に赤い紐で結ばれ置かれていました。 チャンは置