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セリフ解説-チェオクの剣(茶母)-12話-あらすじネタバレ感想


チェオクの剣(茶母)12話 無料動画とあらすじネタバレ感想

チェオクの剣12話無料動画(MBC公式動画)

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チェオクの剣12話あらすじ 許されぬ愛

早朝の森の中。海州(ヘジュ)の兵士たちは疲れて眠っていました。
「交代だ。すぐ隊伍を整えろ。命令は聞こえたろ!」
従事官ファンボ・ユンは賊と衝突して疲弊した隊を整えるため厳しく命じました。兵士たちはだるそうに立ち上がりました。
「従事官殿。それはあまりに酷だ。皆夜通し寝ずに捜索したのだぞ。少し休ませてやってくれ。」
海州(ヘジュ、都から北西の水資源に恵まれた土地)のヤン・ジノの部下は言いました。
「大勢の兵の命を奪った盗賊をここまで追い詰めたのです。もし逃がしたらあなたは責めを負ってくれますか?」
ファンボ・ユンはヤン・ジノの部下に言いました。
「従事官様。ちょっといいですか。」
イ・ウォネはファンボ・ユンを呼び出しました。
「兵士と言えども生身の人間です。今の従事官殿は、私の目にはチャン・ソンベクを捕らえて謀反を阻むためと言うよりは、チェオクに対する執着だけで動いているように見えます。」
イ・ウォネはチェオクへの執着だけで動いているのではないかとファンボ・ユンに苦言を呈しました。
「もちろん執着はしている。だがそれは謀反に対してのこと。その首謀者こそが今追っているチャン・ソンベクなのだ。」
「従事官殿は、そのチャン・ソンベク殿に私情を抱いています。虎狩りの際に部下を案じた従事官殿はどこへ行ってしまったのですか。チェオクに対する気持ちの半分でもいい。部下の気持ちも考えてください。私だってこのままじゃやあってられん。」
「私のもとを去るつもりか?」
するとヤン・ジノがやって来て部下の役人と兵士を帰らせました。
「かたじけない。おい、もう帰るぞ。」
ヤン・ジノはファンボ・ユンにも帰るように言いました。ペク・チュワンはムキになるとファンボ・ユンは無礼を侘びま自分に逆らったイ・ウォネに左捕盗庁(チャポドチョン)に帰るよう命じました。イ・ウォネは腹を立てて木を殴ると去りました。
「おい。ウォネ。待てよ。」
ペク・チュワンはイ・ウォネを引き留めました。
「止めないでくれ。指揮官が冷静でなければ兵士は生き残れない。前にも話しただろ。私の祖父と・・・父は盗賊に殺されたんだからな。わずかな俸禄で私は母と自分の命を何とか繋いでいた。だから所帯も持たなかった。ただファンボ殿に会ってからは落ち着こうかとも思いもしたが・・・ふ・・・無駄だった。」
「それは従事官殿もわかっている。」
「従事官殿を頼みます。」
イ・ウォネはペク・チュワンに言いました。
「おいウォネ。なあちょっと待ってくれ。ワシの話も聞け。我らがチャン・ソンベクと遭遇したのは昨日だぞ。おかしいとは思わぬか。なのにヘジュの役人たちは一晩で駆けつけてきた。たとえ役所から連絡が行ったとしてもあまりにも早すぎると思わんか。この謀反はただの反乱ではないかもしれぬ。役所まで巻き込まれているとしたら事は重大だ。こうなったらウォネ。安い俸禄の者同士大きな賭けに出てみようじゃないか。すぐに海州の役所に行け。確かめたらすぐ戻ってこい。」
ペク・チュワンはイ・ウォネを説得しました。
「よし。」
イ・ウォネは士気を取り戻し駆け出しました。


便殿(ピョンジョン)。
「大王大妃(テワンテビ)様から王妃を選べとの仰せがあった。余はその旨を公表し冬が来る前に王妃を迎えるつもりだ。しかしそのような国の慶事を控えながらいまだ王室と民の心配の種を根絶できぬとはのう。捕盗庁は一体何をしているのだ。」
国王は大王大妃から王妃を迎える命令があったとチョ・セウクに言いました。
「まことに申し訳ございません。」
チョ・セウクは謝りました。
「頭を下げても事は済まぬぞ。なんとも嘆かわしいことよのう。そちの祖父と父は壬申の年の国難にも輝かしい功労を立て功臣録(こうしんろく)にも載ったはずだがチョ一族の名声は、どうやら三代続くのは難しいとみえる。しかしその功があるから尚、今もその座に就いておれると肝に銘じよ。」
国王はセウクを批判しました。
「まことに仰せの通りでございます。つきましては折り入ってお話しがあります。お人払いをお願いします。」
セウクは王に人払いと頼みました。
「皆下がってよいぞ。」
王とセウクは二人きりになりました。
「話せ。チョ・セウク。」
「謀反の手がかりを掴みました。私の部下である捕盗庁(ポドチョン)の武官までもが関わっておりました。」
「首謀者は誰だ?」
「まだ・・・申し上げることができません。」
「言わんか。誰だと聞いておるのだ。」
「・・・・・・それは・・・チョン・ピルジュン殿でございます。」
「何・・・?」
「王様。」
「それは辞職の意を記したチョン・ピルジュンの上疏(じょうそ)だ。チョン・ピルジュンに謀反の心ありとするそちと自らの官職を投げ出して国のために働こうとするチョン・ピルジュン。余は一体どちらの言葉を信じればよいのだ。」
セウクは謀反の手がかりを掴み事件にチョン・ピルジュンが関わっていると王に言いました。

チョン・ピルジュンは自宅で酒を何本も空け食事を楽しんでいました。

山。
「従事官殿。」
ペク・チュワンはファンボ・ユンに声をかけました。
「持ち場を離れてどうした?何の用だ。」
「従事官殿・・・あの・・・イ武官のことでお話が。さっきは言い過ぎたと後悔しているはずです。」
「ペク武官。あのヤン・ジノが来た海州の役所はここからどのくらいだ。」
「・・・おい。ここはワシが守るから二人とも飯でも食って来い。」
「しかしイ武官が従事官殿を警護するようにと・・・。」
二人の覆面の武官は言いました。
「なんだと?つまらぬことをほざくな。帰った奴の言うことなど聞かんでいい。くそったれめ。今すぐ行けというに。さあ行け!」
武官は走り去りました。
「イ・ウォネは都へ返したのか?」
「いいえあいつは急ぎ海州へ遣りました。おそらくヤン・ジノは・・・下手をすると海州の役所全体が謀反(むほん)に関わっているかもしれません。」
「願わくは間違っていてほしいが・・・。」
ファンボ・ユンはペク・チュワンにヤン・ジノが来た海州の役所はここからどれくらいあるのかと尋ねました。ペク・チュワンはイ・ウォネを海州に送り調べさせていると言いました。
「ウォネが調べから戻ったらすぐヤン・ジノを討ちましょう。」
「いや兵が必要だ。やつらがチャン・ソンベクを捕らえるよう支援するのだ。そしてやつらがチャン・ソンベクを捕らえたらそのときやつらを討つ。今ここにいる味方は、我らと捜索隊だけだ。決して剣を離すなよ。」
「はい従事官殿。」
「今度こそやつらを一網打尽にしてやる。」

賊の砦。
チェ・ダルピョンとカトウは囲碁をしていました。
トクスは死んだカッチュルの遺体をチェ・ダルピョンの部屋の中に投げ入れました。
「死んだカッチュルだ!棟梁の行方は知れず仲間も大勢死んだ。なのにこれは一体何の真似だ!スミョン。三年を苦楽を共にしながら一体どういう真似だ。」
「お座りください。」
スミョンは言いました。
「この人でなし!」
トクスは剣を抜きました。
「やめろ!」
侍のカトウが怒鳴り剣を抜いてトクスに突きつけました。
「お前ごときの見識で状況を判断できると思うな。」
ダルピョンは言いました。
「こいつを見ろ。新しい時代の到来を夢見て死んだカッチュルだ。見識ある者の判断とはこうして部屋で碁を打つことなのか!」
「すべてはチャン棟梁のせいだ。今は、一手先んじれば碁石は残り一手遅れれば取られる状況なのだ。」
「そんな禅問答はよしてくれ。とにかく海州の軍だけでも撤収させろ。」
「海州の軍だけでも撤退させろだと?貴様私の手が読めておらんな。黒石も。白石も。すべてが私の石だ。」
「それじゃ海州からやって来た役人は味方なのか?」
「お前は私の指示通りに動いていればそれでよいのだ。」

山の森の中。
海州の役人と兵士たちはチャン・ソンベクを捜索していました。
「おいしかと捜せ。死体だけでも見つけろ。」


洞窟。
重傷を負ったソンベクは洞窟でうめいていました。チェオクは出口を探して何もないとわかると溜息をついてソンベクの傍に座りました。ソンベクは仰向けに寝そべりながら苦しそうに語りだしました。
「・・・生まれたときから・・・謀反を考える者などいない。去年やっと・・・母の消息がわかった。だが母は疫病にかかり・・・治療を受けるどころか・・・すんでいた村から追われて会った時に母は・・・かわいそうに痩せて骨と皮だけになっていた。どこに行っても謀反人と石を投げられ・・・息をひきとるまで・・・獣以下の生活を強いられた。それが・・・・・・この国の民の・・・現実だ。」
「体に障ります。お休みを。」
「七つだった幼い妹を・・・私の目の前で・・・家畜のように・・・連れていかれた。もし今もまだ生きていれば・・・二十歳を超えているだろう。どこかの男の・・・妻になったかもしれない・・・。もし子供を産んでいれば・・・その子もまた・・・生まれながらに卑しい身分だ。一体・・・・・・何が正しくて・・・何が間違っているのだ。病人に治療を受けさせ・・・飢えている者に食べ物を与えることが・・・間違いなのか?人が人を・・・まるで牛や馬のように扱い・・・虐待したり・・・働きもせず私服を肥やすことが・・・正しいことなのか?」
「私は・・・そんなことはわからない。」
「新しい時代になったら・・・・・・剣のかわりに鍬をもって・・・田畑を耕し・・・・・・妻とともに・・・子供を育てたいと・・・夢見たものだ。それが・・・お前たちが言う・・・反逆であり・・・謀反なのだ。」
ソンベクは苦しそうに咳き込みました。
「私は生きたい・・・。なんとしても・・・新しい時代を見たい。」
ソンベクが苦しそうに呼吸しました。チェオクは泣きました。ソンベクは意識を失いました。
「ソンベクしっかりして!しっかりして!」
チャン・ソンベクの体は痙攣しました。チェオクは洞窟の水をソンベクの額にかけ自分の衣をはぐとソンベクに被せて自分も覆いかぶさりました。
「ソンベク・・・しっかりして・・・。」
チェオクがソンベクの上衣をはぐとソンベクの胸が露わになりチェヒの髪帯がありました。チェオクは帯で自分の髪を結ぶとソンベクの裸の肉体に覆いかぶさりました。しばらくするとソンベクは落ち着きを取り戻し眠っていました。チェオクはソンベクの胸に耳を当て心臓の鼓動を確かめ生きていると安心するとそのままソンベクに抱き着いたまま眠ってしまいました。しばらくしてソンベクは目を覚ますと眠っているチェオクの頭に手を回し愛おしそうに抱きました。ソンベクはチェヒの形見の帯を外そうとしましたが思い直してやめチェオクの髪をなでました。
「は・・・あ・・・っ。」
チェオクが目を覚ますと恥ずかしくなって逃げました。
 
森ではファンボ・ユンがチェオクとソンベクを捜していました。

洞窟の中。
「お前と砦にいる間、生きている事が・・・あれほど幸せだったことがなかった。剣を手にしてからというもの、私は世の中への怒りだけで生きてきた。怖いものなど、何もなかった。だがお前と初めて会ったとき・・・・・・その剣を捨てたいと思った。お前に心を・・・奪われていくにつれて私は・・・だんだん怖くなった。そして、運命を呪った。いつの日か、お前と、互いに剣を交えねばならぬ。その定めを呪った。私は初めて、怒りの剣を捨て、平凡に暮らしたいと願った。だがそれは、所詮・・・かなわぬ夢に過ぎなかった。」
ソンベクが言うとチェオクはすすり泣きました。
「ここで死ぬことになっても・・・決して、お前のことは忘れない。」
「そんな話はするな。私はただ生け捕りにするため・・・あ!・・・・あ~っ。」
チェオクは突然うめき声をあげました。
「おいどうした。何があった。」
ソンベクはチェオクのもとに這って行きました。
「う~っ。はっはっ・・・はぁっ。」
「はっ・・・噛まれたのか?」

ファンボ・ユンと捜索隊は森の中を捜索していて洞窟を見つけました。
「誰かいないのか?いたら返事をしろ。チェオク~っ。チェオク~。そこにいるのか?チェオク~。チェオク~。チェオク!いないのか?」


「返事をしろ。返事をするんだ。ここにいる!」
ソンベクはチェオクのかわりに返事をしようとするとチェオクはソンベクの口を塞いで泣きました。

「誰かいないのか~?チェオク~!チェオク~!」
洞窟の中にファンボ・ユンの声が響きました。

「チェオク生きているのか?もう二度とお前に会えぬのなら私も生きていくことはできぬ。」
ファンボ・ユンは井戸を覗き心の中で泣きました。

ソンベクはチェオクがムカデに刺された足首の腫れているところを刀で切ると毒を口で吸い出しました。しばらくチェオクとソンベクは並んであおむけで寝そべっていました。
「どうして・・・返事をしなかったのだ・・・・・・。していたら・・・お前だけでも・・・助かったのに。」
「もし逆だったらどうしていた・・・・・・。何も考えていなかった・・・・・・。体が・・・勝手に動いただけの事。はぁ・・・寒い・・・。寒い・・・。」
ソンベクはチェオクの背中を抱いて温めました。チェオクは少し眠りました。
 
「これだけ捜しても見つからないのだ。チャン棟梁が生きているとは思えん。」
ヤン・ジノが言いました。
「どうしてですか。行方がわからないからといって死んだとは限り暗線。」
兵士の一人が言いました。
「お前たちの言いたいことはわかる。だが心の準備だけはしておけ。たとえ取返しのつかぬことをしてもチャン棟梁は新時代を築く礎となったということだ。」
ヤン・ジノはチャン棟梁が生きているとは思えないと兵士に言いました。
チュクチは「待ってください~あんたたちまで引き上げたらどうやってチャン・ソンベクを捕らえるんです。姉さんだって見つからないじゃないですか。旦那(ペク・チュワン)。そんなところで腕組みしてないで何とかしてください。みんなが帰っちゃったら野良犬にでも捜させるんですか。何とか言ってください。」とあきらめようとする賊の仲間とペク・チュワンに言いました。ペク・チュワンは小声でチュクチを呼びヤン・ジノたちがどこへ行くのか調べるよう命じました。
「なんだよ偉そうに。後をつけるなら自分でつければいいだろ?人をこき使いやがって。くそ~犬に食われちまえ。」

ペク・チュワンはファンボ・ユンにヤン・ジノに勘付かれたので海州の兵士が撤退をはじめたようだと報告しました。

洞窟の中。
チェオクが目を覚ますとソンベクは苦しそうに座っていました。
「お前の名前は・・・チェオクなのか・・・?」
ソンベクは震えながら言いました。
「は・・・毒を飲んだの?なんということなの。」
「考えている余裕などなかった・・・。口の中に傷が・・・・・・。やめろと言ったはずだ。」
チェオクは自分がソンベクの頬を叩いて口の中に傷を作ってしまったことに落胆しました。
「一人残されるより・・・先に逝くほうがマシだ。よせそんな目で見るな・・・・・・。お前のせいではない。お前を置いて・・・先に逝ってしまうが・・・・・・許してくれ・・・・・・。お前を愛している・・・。次に生まれ変わったら・・・・・・もう二度と・・・・・・二度と会わぬことにしよう。もう二度と・・・・・・・。許してくれ・・・・・・。うっ・・・・・・・。」
ソンベクは泣きながら言うとチェオクも泣きました。ソンベクは意識を失いました。
「チャン・ソンベク死ぬな~。あ~。ああ・・・・・・・。」
チェオクは洞窟の中を見回り気になった場所を掘りました。
「ここだ・・・・・・。」
チェオクは泣きながら土を掘りました。しばらくすると水の流れる音がしました。チェオクが最後の岩をどけると明るい光の中、滝が流れるのを見つけました。
「チェオク・・・チェヒ・・・。チャン・ジェヒ・・・。それが私の名前・・・・・・。なぜ起こしてくれなかったの?なぜあきらめたの・・・・・・?一緒に出られたのに・・・・・・。
チェオクはソンベクのところに戻り頬をなでました。
「ねえ目を開けて。新しい時代を見たいって言ったでしょ・・・・・・。一緒に暮らしたいんでしょ・・・・・・。私はまだ返事もしていないのに・・・。頼むから目を開けて・・・。私も・・・私も愛している・・・・・・。だからお願い目を開けて・・・。お願いだから・・・・・・。一緒に出ましょう・・・ソンベク・・・。二人で一緒に暮らそう。私も一人、残されるのは・・・もういや。耐えられない。死なないでソンベク・・・・・・。死なないで・・・。ねえソンベク・・・・・・。死なないで・・・。私を置いていかないで・・・ソンベク~。死なないで・・・・・・・。ああ・・・死んじゃだめ・・・死なないで・・・・・・。」
チェオクはソンベクの頬をなでたり体をゆすったりしておいおいと泣きました。


ファンボ・ユンとヤン・ジノは川を挟んで対峙しました。
「撤退すると聞きましたが。」
ファンボ・ユンはヤン・ジノに言いました。
「従事官殿ももう帰られたほうがいい。ではこれで。」
ヤン・ジノは言うとファンボ・ユンに頭を下げました。
「待てヤン・ジノ。貴様の戻るところは海州の役所ではなく都の捕盗庁だ。」
「貴様どうやら早死にしたいようだな。」
「一人の敵であれ、百人の敵であれ、私にとっては、一介のクズにすぎん。みんなまとめて斬ってやる。」
ファンボ・ユンが言うとヤン・ジノは身振りで攻撃を示しました。
「や~っ。(チェオクの声)」
まさに両軍が衝突しようとする時に、チェオクと気を失ったソンベクが滝の中から川に流れ落ちて現れました。
「姉さ~ん。人を心配しておいて一体どこへ行ってたんです~?」
チュクチは言いました。
「チェオク。そいつらは謀反の一味だ。早くこっちへ来るんだ。」
ペク・チュワンは流れてきたソンベクの首に剣を突き付けました。
「女を捕まえろ!」
ヤン・ジノは命じると敵はチェオクを捕まえようとしました。
「少しでも動いてみろ!こいつの首を掻っ切るぞ!いいのか!」
ペク・チュワンは流れてきたチャン・ソンベクを掴みました。
「はっ・・・・・・!」
チェオクはソンベクの心配をしました。
「姉さんどうしたんです?早くこっちに来てくださいってば。」
チュクチはチェオクに言いました。
チェオクはヤン・ジノに襲い掛かると返り討ちに会いチェオクがヤン・ジノに人質に取られました。
「チャン棟梁と私を交換しようと言え。」
チェオクはヤン・ジノにささやきました。ヤン・ジノはチャン・ソンベクを渡すように言いました。
「剣を捨てろ。」
ヤン・ジノが言うとファンボ・ユンは剣を川に捨てました。
「チャン棟梁を渡せ。渡せばこの女を返してやる。何より大事にしている女だぞ。殺してもいいのか。」
ヤン・ジノはファンボ・ユンに言いました。
「従事官殿。チャンを引き渡しましょう。」
ペク・チュワンは言いました。
「その娘を殺したら、貴様も命はないと思え。」
ファンボ・ユンは短刀を握り言いました。
「さあ早く渡せ。チャン棟梁を渡せ~!」
ヤン・ジノは言いました。
「いいや渡さぬ。取引になると思うのか。謀反一味の棟梁とただの茶母だぞ。」
ファンボ・ユンは言いました。
「従事官殿!やめてください!」
ペク・チュワンが言いました。
「(茶母を)好きにするがいい。」
ファンボ・ユンは言いました。
「ならば望み通りこの女をはねてやるぞ!」
ヤン・ジノはチェオクに力を込めました。
「やめろ~!待て。わかった。渡せばいいだろ。さあ立て。交換だ。」
ペク・チュワンは言いました。
「よせペク武官!」
ファンボ・ユンは怒鳴りました。
「従事官殿!生きている者ならまた捕らえることができます。しかし死んでしまっては生き返らせることはできません!チェオクは我らにとってただの茶母なのですか。私は逆賊の棟梁を捕らえるより、仲間を救う道を選びます!!!この罪は、あとでいかようにも償います。」
ペク・チュワンは勝手にソンベクとチェオクを交換しました。
「待て!やめろと言ってるのだ!ペク武官~!」
ファンボ・ユンは叫びました。ペク・チュワンは護衛武官を押しのけてチャン・ソンベクを敵のいる方に流しました。
「(チャン・ソンベク・・・・。)」
チェオクは川に浮かぶソンベクを泣きながら愛おしそうに見つめるとペク・チュワンのもとに行きペク・チュワンに抱かれて保護されました。賊軍の兵士たちはソンベクの体を川から引き上げました。
「やれ~!」
ヤン・ジノが命じると戦いがはじまりました。弓と銃弾が飛び交いました。イ・ウォネは兵を率いて現れファンボ・ユンたちを助けました。ヤン・ジノたちは逃げて行きました。チェオクはただ見つめていました。
「やはり思った通りです。危うく大事になるところでした。」
イ・ウォネはファンボ・ユン言いました。
「無事でよかった。姉さんはわからないでしょうが、俺にとっちゃ女房が生き返ったより嬉しいです。姉さん、体は大丈夫なんですか?」
マ・チュクチはチェオクに言いました。
「従事官殿・・・・・・処分に従います」
ペク・チュワンは跪きました。
「いますぐそやつを縛れ。さっさとチャン・チェオクを縛るのだ!」
ファンボ・ユンはチェオクを縛るようペク・チュワンに命じました。
「そんな!」
マ・チュクチは言いました。


夜の薄暗い部屋。チョン・ピルジュンと両班の配下の男たちは集まっていました。
「危うくしくじるところでした。チャン・ソンベクをきつく問責すべきです。」
両班の男はチョン・ピルジュンに言いました。
「そのつもりだ。だがそれよりも問題は捕盗庁のチョン・セウクのことだ。」
チョン・ピルジュンは言いました。
「国王の信頼がなくなっており今や牙のない虎同然。」
男は言いました。
「だとしても、虎は草だけでは生きてはゆけぬ。牙はなくても爪は残っている。チョ・セウクは軍から絶対の信頼を受けている人物である。そのような者がわれらと志を同じくすれば大事を成した後の軍の反発を抑えやすくなる。」
チョン・ピルジュンは言いました。
「しかしあの男は二君に仕える性分ではありません。」
「であればなおさら裏切られたときの恨みは強くなる。」
「慎重に考えるべきです。チョ・セウクの心中は我々の目では量ることはできません。」
両班の帽子を被った男が言いました。
「それもいずれわかる。」
チョン・ピルジュンはチョ・セウクは軍から絶対の信頼を受けており我らと志を同じくすれば大事をなした後に軍を鎮められると部下に言いました。部下はセウクは二君に仕える男ではないと言いました。

捕盗庁の長官の家。
チョ・セウクは切腹しようとしていました。
「おやめください。長官殿!」
部下のチャン武官はセウクの部屋に糸電話を引いてスパイをしていたので気が付きセウクを止めました。
「父上。一体何が父上をそこまで追い詰めたのですか。どうかおやめください。わたくし一人残されたらどうやって一人で生きていけるでしょう。ならばいっそのことわたくしもお供いたします。」
ナニは膳を落として驚き、懐から短刀を抜いて首に突きつけるとセウクは剣を捨てました。ナニは号泣しました。

草原の野営地。
ファンボ・ユンはチャン・ソンベクを愛おしそうに見つめていたチェオクが気になり縛られたチェオクが眠っている天幕の前に行きました。
「戻って少し休め。」
ファンボ・ユンは部下を下がらせると天幕の中に入り横になっているチェオクの口縄をほどきました。
「そこに座れ。」
ファンボ・ユンが命じるとチェオクは起き上がりました。
「一度はチャン・ソンベクを捕らえた。謀反を阻止できる、絶好の機会だったのだぞ。なぜ自ら人質となりあやつを助けたのだ。」
「・・・・・・。」
チェオクは返事をしませんでした。
「なぜ助けたのかと聞いているのだ。・・・・・・。チャン・ソンベクを・・・愛しているのか?」
ファンボ・ユンはチェオクに問いました。チェオクはぽろぽろと涙を零しました。ファンボ・ユンの吐息が震えました。
「私は従事官の職を辞す。明日捕盗庁に戻ったらすぐにでも・・・・・・長官にお話をする。お前は私と・・・母のところに行くのだ。」
「私は旦那様の妻にはなれません。」
「何も言うな。それは私が決める。・・・お前は・・・私と共に来るがよい。」
「私は・・・もはや子供も産めぬ体。あれから和尚様に、はっきりそう言われました。」
「・・・・・・私はお前さえいればそれでよいのだ。」
「旦那様にはご一緒になられると約束した方が。」
「己を欺いていたのだ。」
「私はあなた様と・・・交わることのできぬ身分なのです。」
「私も同じ身分になる。」
ファンボ・ユンは泣きました。
「旦那様。私にもこんな自分でもわからないのです。あやつに剣を向けるべき私がなぜこんな気持ちになったのか。・・・断ち切らなければならぬともがけばもがくほど・・・しだいに深みにはまってしまうようで・・・もう自分がわかりません。」
チェオクは泣きました。ファンボ・ユンはチェオクを抱きました。
「私と行こう。遠くへ行ってソンベクのことなど忘れるのだ。どこでもよい。私も己をもう欺かない。日陰の身に戻っても私は構わぬ覚悟はしている。・・・お前は・・・・・・私がいるから息ができぬと言ったが・・・・・・私も同じだ。お前なしでは・・・到底生きてゆく事などできぬ。」
「たとえこの身を木陰に隠すことはできても・・・すでに離れた心は・・・何をもってしてでも隠せません・・・。」

チェオクの剣12話の感想(レビュー)

あれま!チェオクとチャン・ソンベクが恋愛関係になりました!なんていやらしいドラマなのでしょうwファンボ・ユンは涙目です。へんなドラマですね。常軌を逸した禁断の愛。そして狙ったようなわざとらしいシーンのてんこ盛りで視聴者大興奮!?ファンボ・ユンは一時期ナニと結婚するみたいなことを言ってましたよね。あと2回しかないけど続きが楽しみです。

チェオクの剣 全話あらすじ キャスト情報はこちら

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薯童謠(ソドンヨ)1話~最終回あらすじとネタバレ感想まとめ ソドンヨ 1話~66話 あらすじと感想 長文注意。薯童謠はよかったので感想もあらすじもしっかり書いてます!薯童謠とは新羅に伝わる童謡で物語がすすむにつれて意味がわかってきます。百済は三韓のうちのひとつを引き継ぎ前の国の王を倒す際にとある約束をしました。百済の技術師モンナス博士は仲間を連れて新羅に亡命します。そして新羅でしばらく過ごした後に・・・詳しくはソドンヨ各話あらすじをご覧ください。 薯童謠(ソドンヨ) 1話 薯童謠(ソドンヨ) 2話 薯童謠(ソドンヨ) 3話 薯童謠(ソドンヨ) 4話と5話  新羅へ亡命 薯童謠(ソドンヨ) 6話 薯童謠(ソドンヨ) 7話 薯童謠(ソドンヨ) 8話 薯童謠(ソドンヨ) 9話 薯童謠(ソドンヨ) 10話 11話 薯童謠(ソドンヨ) 12話 薯童謠(ソドンヨ) 13話 薯童謠(ソドンヨ) 14話 薯童謠(ソドンヨ) 15話 薯童謠(ソドンヨ) 16話 薯童謠(ソドンヨ) 17話 薯童謠(ソドンヨ) 18話 薯童謠(ソドンヨ) 19話 薯童謠(ソドンヨ) 20話 薯童謠(ソドンヨ) 21話  木羅須百済に帰国 薯童謠(ソドンヨ) 22話 薯童謠(ソドンヨ) 23話 薯童謠(ソドンヨ) 24話 薯童謠(ソドンヨ) 25話 薯童謠(ソドンヨ) 26話 薯童謠(ソドンヨ) 27話 薯童謠(ソドンヨ) 28話 薯童謠(ソドンヨ) 29話 薯童謠(ソドンヨ) 30話 薯童謠(ソドンヨ) 31話 薯童謠(ソドンヨ) 32話 薯童謠(ソドンヨ) 33話 薯童謠(ソドンヨ) 34話 薯童謠(ソドンヨ) 35話 薯童謠(ソドンヨ) 36話 薯童謠(ソドンヨ) 37話 薯童謠(ソドンヨ) 38話 薯童謠(ソドンヨ) 39話 薯童謠(ソドンヨ) 40話  武康太子の誕生 薯童謠(ソドンヨ) 41話 薯童謠(ソドンヨ) 42話 薯童謠(ソドンヨ) 43話  威徳王逝去 薯童謠(ソドンヨ) 44話  惠王即位 薯童謠(ソドンヨ) 45話 薯童謠(ソドンヨ) 46話 薯童謠(ソドンヨ) 47話 薯童謠(ソドンヨ) 48話  法王即位 薯童謠(ソドンヨ) 49話 薯童謠(ソドンヨ) 50話

薯童謠(ソドンヨ)最終回第66話恋の成就のあらすじとネタバレ感想

薯童謠(ソドンヨ)最終回 あらすじ 夜の百済王宮。 女性たちが華やかに舞い、貴族の男とメクトスたちは庭で酒と食事を楽しんでいました。 「こんなに楽しい日は生まれて初めてだ。ははは。」 メクトスは有頂天でした。 「親父、俺も結婚したいよ。」 ポムノはメクトスに言いました。 「何だと。」 「チョギとだよ。陛下がうらやましいよ。」 「父親を片付けてから結婚しろ。」 「あー!ちくしょう。」 「ところで陛下は男女の営みをご存知だろうか。事前に教育するのを忘れてたよ。」 メクトスは卑猥な想像をしていました。 「そんなの心配いりませんよ。(未経験の)俺でも知っています。」 トゥイルはメクトスに言いました。 「そうか?」 「今頃うまくやってますよ。」 「はっはっはっはっはっは。」 男たちは笑いました。 「紙に穴をあけてのぞきたいところだけど、陛下にそれはできないな。」 メクトスは笑いました。 寝所の控室。 「結髪(キョルバル)の用意はできた?」 モジンはウンジンとウスに言いました。三人は桃色に白地の縁取りの刺繍の絹を着て初夜の営みの準備をしていました。 「はい。」 「香油は?」 「用意しました。」 ウンジンはモジンに言いました。 「櫛は?」 「置きました。」 ウスが答えました。 「浄化水は?」 「用意しましたー。」 チョギは明るく言いました。 「分かったわ。」 三人は王の寝所を出ました。 「準備が整いました。」 寝所の前で控えていたボミョンが外に出てきたモジンに言いました。 「はい。では五歩下がるように。」 モジンは侍従と侍女たちに命じました。 ウンジンとチョギとウスは口に手を当てて照れ笑いして顔を見合わせました。 「陛下。初夜の儀式を始める時間です。今から申し上げる順序でなさいませ。」 モジンは寝所の中に向かって話しかけました。 「まず、生涯を共にすると誓う意味の結髪をしてください。」 ベッドの上には白地の縁に金の刺繍が施された衣に着替えたチャンと白い絹に薄桃色の縁取りの絹を着たソンファ公主が腰かけていました。二人の髪が少し切られて絹の敷物の上に赤い紐で結ばれ置かれていました。 チャンは置

朱蒙(チュモン)全話1から最終回81話までのあらすじと感想

朱蒙(チュモン)のあらすじ一覧 朱蒙(チュモン)の1話から最終回81話までのあらすじを解説し感想も述べています。途中でちょっと面倒になったこともありましたが、何とか最後まで視聴することができました。朱蒙(チュモン)は感情移入するようなドラマではないと侮っていたのですが、最後らへんになると思わず登場人物の結末に涙してしまいました。 チュモンの全話あらすじ詳細とネタバレ感想 チュモン 1話 あらすじネタバレ感想 チュモン 2話 あらすじネタバレ感想 チュモン 3話 あらすじネタバレ感想 チュモン 4話 チュモン 5話 あらすじネタバレ感想 チュモン 6話 チュモン 7話 あらすじネタバレ感想 チュモン 8話 チュモン 9話 あらすじネタバレ感想 チュモン 10話 あらすじネタバレ感想 チュモン 11話 あらすじネタバレ感想 チュモン 12話 あらすじネタバレ感想 チュモン 13話 あらすじネタバレ感想 チュモン 14話 あらすじネタバレ感想 チュモン 15話 あらすじネタバレ感想 チュモン 16話 あらすじネタバレ感想 チュモン 17話 あらすじネタバレ感想 チュモン 18話 あらすじネタバレ感想 チュモン 19話 あらすじネタバレ感想 チュモン 20話 あらすじネタバレ感想 チュモン 21話 あらすじネタバレ感想 チュモン 22話 あらすじネタバレ感想 チュモン 23話 あらすじネタバレ感想 チュモン 24話 あらすじネタバレ感想 チュモン 25話 あらすじネタバレ感想 チュモン 26話 あらすじネタバレ感想 チュモン 27話 あらすじネタバレ感想 チュモン 28話 あらすじネタバレ感想 チュモン 29話 あらすじネタバレ感想 チュモン 30話 あらすじネタバレ感想 チュモン 31話 あらすじネタバレ感想 チュモン 32話 あらすじネタバレ感想 チュモン 33話 チュモン 34話 あらすじネタバレ感想 チュモン 35話 チュモン 36話 チュモン 37話 あらすじネタバレ感想 チュモン 38話 あらすじネタバレ感想 チュモン 39話 あらすじネタバレ感想 チュモン 40話 あらすじネタバレ感想 チュモン 41話 あらすじネタバレ感想 チュモン 42話 あらすじネタバレ感想 チュモ