逆転の女王27話
あらすじ
テヒはエレベーターの中でヨンシクを想い泣きました。元夫のポン・ジュンスがテヒを抱き寄せるとエレベーターの扉が開き、ヨンシクが見てしまいましたが二人は気づきませんでした。ヨンシクは勘違いをしてしまい力なく会社を後にしました。
会社の地下駐車場。
「俺の車に乗れ。俺の前では無理はするな。」
ポン・ジュンスはテヒを送ってあげました。
「なあテヒ。あの時はお前もこんな気分だったのか?俺がほかの女のことでお前を悲しませた時だ。もしそうならすまない。」
テヒは元気がなくて返事ができませんでした。
ヨンシクは母が入院している病院にタクシーで着きました。病室の前、ヨンシクはおそるおそるドアノブに手を伸ばしました。ヨンシクの母は眠っていましたが気配に気づいて目を覚ましました。
「待って。私たちの息子のヨンシクでしょ?そうでしょ?お母さんに顔を見せて。一度でいいから。お願い。いやなのは聞いたけどお母さんのわがままだけどどうしても会いたくて。母さんに顔を見せておくれ。」
ヨンシクの母は涙を流しました。ヨンシクも涙を流し母に振り返りました。
「大きくなったわね。会いたかったわ。」
ヨンシクは母の手を握りました。
「元気だった?病気しなかった?寂しくなかった?たくさん愛されて幸せに暮らしてたでしょ?」
「はい・・・・・・。そうです・・・・・。」
「お兄さんに会ったわ。元気だと聞いて安心はしてたけどそれでも一目会いたくて。ごめんね。母さんが憎いでしょ。」
「いいえ・・・・・・。病気は何?痛むの?」
「いいえ大丈夫よ。母さんはもう本当に・・・これで満足だからありがとう。とても幸せよ。いつもお前の幸せを願ってたの。すまないね。幸せだったとしても母さんが悪かったわ。かわいそうに。」
「母さん・・・・。」
「母さんがいなくても立派に育って・・・ああ・・・・・ああ・・・。」
ヨンシクの母はヨンシクを抱きしめ号泣しました。
テヒの部屋。
テヒは気になってベッドから起き上がり「お母さまには会えましたか?今どこですか?」とメッセージを打っては消し膝に顔をうずめました。
日中の会社の近くのカフェ。
「もしかして本部長はお母さまに会えましたか?本部長には秘密にしてください。以前お母さまにお会いしたことがあるんです。あのう・・・気になるところがあって。」
テヒはカンウに尋ねました。
「会えたそうですが入院中です。手術するとしか聞いてません。」
打ちっぱなしバーチャルゴルフ場。
ヨンシクは兄のヨンチョルを訪ねました。ヨンチョルとハン常務はゴルフの打ちっぱなしをしていました。二人は会長とヨンシクの話をしていました。
「今ク本部長はオーダーメードの化粧品と提携するために走り回っているわよ。」
ハン常務はヨンチョルに言いました。
「ならオフィーリアとの提携を急がないとな。でも勝負ありだ。オフィーリアは有名ブランドだ。」
ヨンチョルは言いました。
「結構いい企画だったわ。個人の肌質や好みに合わせて化粧品を作るの。」
「力でねじ伏せるまでだ。はっはっは。」
ヨンシクが部屋に入ってきました。
「なぜ電話に出なかった。電話に出てくれたら俺の次の行動を予測できたのに。」
ヨンシクはヨンチョルを殴りました。
「あ・・・なんてことするんだ!貴様!」
「俺への嘘はいい。なぜ母さんまでだました。最後に俺に会いに来たのに。」
「俺に言ったらどうだ?会わせなかった理由を考えてみろ。三十年間音沙汰なかったお前の母親が現れた理由は考えてみたか。手術の前に一目会いたいと?笑わせる。だったらなぜ三十年我慢を?目的は金だ!世の中はお前が思ってるほど美しくない。結局は金をせびるためだ。お前の母さんが言ったぞ。金をくれたら消えるって。お前がカモにされるのを助けたのに殴りやがって!」
「黙れ!」
「何だと?生意気なガキめ!アイゴー。」
車の中。
ヨンチョルは秘書にヨンシクの提携の内容を調べるよう命じました。
病院。
テヒはヨンシクの母に会いに来ました。ヨンシクのお母さんは眠っていました。
「こんにちは。覚えてますか。私をお嬢さんと呼びながらオルゴールを預けたでしょ。ク本部長ととても親しい友人です。再会したと聞きました。親しい友人としてお話しがありませいてク本部長はお母さまと離れていてもお母さまをとても愛してました。見てる人が切なくなるくらい。やっと会えたから本部長と幸せになってください。ご回復なさることをお祈りします。」
テヒは優しくヨンシクのお母さんにささやきました。病室から帰る途中、テヒはヨンシクを見つけて隠れました。そーっと隠れたドアからテヒが出てくるとヨンシクが待っていました。
「そんな場所に立ってると驚くでしょ。」
「なぜここに来たんですか?」
「いえ・・・通りすがりに。深い意味はありません。偶然お母様の入院の話を聞いたので会ったこともあるのでこの間は私のせいで会いそびれて・・・いろいろ気になって会いに来ました。」
「ほんとにそれだけですか?」
「ほかに何があるんです?」
「話したいことがあって。」
「え?」
「今まで煩わせてすまない。ファン・テヒさんが以前言ったようにいつか冷めて平気になると。あとは俺の問題です。俺に気まずければ会社でも無視して俺を忘れてください。もういいから。ファン・テヒさんへの別れの挨拶がまだでした。今まで本当に・・・感謝しています。」
ヨンシクは暗い声でテヒに言いました。テヒはヨンシクが去ると涙を流しました。
病室。
「愛してる。母さんが記憶を失っても私を忘れないでね。私の息子。愛してるわ。」
ヨンシクの母はヨンシクの手を繋ぎ言うと手術室に連れて行かれました。
会社の前。
特別企画開発室の社員たちは通りすがりの人たちにアンケートと化粧品の営業を始めました。
「世界にひとつしかないリップができます。」
ユギョンは女性に化粧品を作ってあげました。
「もともと美人だから少し化粧するだけで絶世の美女になれる。」
カンウは女性たちに言いました。
ヨンチョルはその様子を偵察しました。
病院。
医師はヨンシクに母に後遺症が残ることを説明しました。
企画開発室。
ヨジンはオフィーリアの秘書室長がまだ韓国にいると言いました。ポン・ジュンスはテヒを呼ぶとテヒはぼーっとしていました。
「ファン・テヒさんはペク・ヨジンのサポートを。」
喫茶店。
ヨジンとテヒはオフィーリアの秘書室長と会いました。
テヒは調子が悪いまま発言をしようとするとヨジンに肩を突かれました。
「親友の秘書を務めるのはすごいと思います。代表の性格のキツさは有名と聞きました。」
ヨジンは得意げに頑張りましたが口を滑らせ代表を批判してしまいました。
夜の街。
「なかなかね。」
テヒはヨジンを褒めました。
「昔からです。お酒でも飲みに行きませんか?」
「なぜ?酔ってボコボコにされたいの?あんたとは飲まないわよ。」
居酒屋。
「そんなに注いで私を殺したいの?」
テヒはヨジンに言いました。
「一言言わせてください。ファン・テヒさんが私たちのチームに来てから眠れないの。不安だから。女は勘が鋭いから気づくのよ。愛する男の心に入っているのは私なのかほかの女なのか。自分が愛されているかどうか。ジュンスさんの心に先輩が入ってるのはわかってます。その心を私が奪うのも無理ということも。ポン・ジュンスさんは私の男だったから。でも怖いんです。ジュンスさんはあなたのせいで傷つくかもと。ファン・テヒさんには別の男がいますよね。私はファン・テヒさんがよりを戻しても手放してもかまわないわ。でも戻すなら早く戻して。手放すなら彼が苦しまないようにしてほしいわ。」
「ずいぶん偉そうね。」
「ファン・テヒさん。私はあなたが大嫌い!」
「愛の告白のつもり?わかってるわ。でも私はもっとあなたが嫌いよ。」
「勝負しましょう。」
夜の公園。
「きゃ~っ。ほ~っ。前世で春香(チュンヒャン)ね。高くまで上がるでしょ。」
ヨジンは公園のブランコを勢いよく漕ぎました。
「ヨジン。早く降りて。どうかしてる。好きにして。私は帰るわ。」
「ファン・テヒさんはヒャンダン。」
「やー。なぜ私が侍女なのよ。」
「きっと私は現世で仕返しされてるのよ。」
「こんな酒乱はある意味斬新だわ。降りないと置いて帰るわよ。」
テヒはヨジンを自分のアパートまで連れて帰りました。
翌日のテヒの部屋。
「や~っ。お姉ちゃんおこるわよ!」
ソラがヨジンの髪を引っ張って起こしました。
「おばちゃんのくせになにがお姉ちゃんよ。」
テヒはヨジンに言いました。
会長室。
ク会長はポン・ジュンスを部屋に呼びました。
「会長にはいつも感謝しています。」
「そうか。なら恩返しを頼んでもいいか。」
「はい。もちろんです。」
会社の廊下。
「常務がお呼びです。」
ハン常務の秘書はポン・ジュンスを呼び止めました。
会社の廊下。
「部長。」
「今帰りか。」
「部長に会いに来ました。渡したいものがあります。」
「来てくれ。」
モク部長はテヒの手を引っ張りました。何者かが二人の様子を見ていました。モク部長は研究室に化粧品をしまうとテヒをお茶に誘いました。
特別企画開発室。
社員たちは電気を消してケーキを手に持ち隠れていました。
「久しぶりに来るだろ。」
モク部長がテヒを連れて部屋に帰って来ました。
「そうね。」
テヒとモク部長は雑談をしました。
「妻と子供には会いたいけど。会ったら・・・戻らない気がする。」
「正直、それでもいいのでは?世界で一番愛する家族ですよ。そばにいるべきです。」
「それだと何も残してやれない。俺は自分のわずかな命をこの企画に懸けている。達成する前に死ぬかもしれないけど俺が携わったことをみんなが忘れても必ず成功してみせる。」
モク部長が泣くとテヒも泣きました。
「かっこいいです。」
隠れている社員たちも涙を流しました。
研究室。
何者から特別企画開発室の保管庫の電源を消しました。
本部長室。
「なんだと?」
ヨンシクは立ち上がりました。
「貯蔵庫の電源が切れていてサンプルが使えなくなりました。」
「昨日電源は?」
「誰かがわざと消したようです。」
オ課長が報告しモク部長はうなだれました。
そこにハン常務が部屋に入ってきました。
「午後の実演会ですが会長もご出席なさいます」
会議室。
ハン常務はモク部長とヨンシクから話を聞きました。
「最後に入ったのはお二人だとするとファン・テヒさんを疑うしかありませんね。」
ハン常務が言うとヨンシクは拳を握りしめ不快感を表しました。
モク部長はテヒがするわけがない「この結果を狙った何者かがやったに違いありません」と言いました。ハン常務は聞く耳持ちませんでした。
ユギョンはテヒに事態を報告して泣きました。ポン・ジュンスはハン秘書から報告を受けました。
テヒは大会議室に呼ばれました。ヨンシクはテヒに電話し屋上に来るように言いました。
「行くな。特別企画開発室の問題だから。」
「自分の潔白は自分で証明します。」
「向こうの思うつぼだ。嵌めるつもりでいるのに言い逃れできると?」
「ほかに解決策があるの?会長が来るのに本部長は私を弁護するのですか?私はお断りです。資本部長が私とかかわって私的関係を疑われるのは嫌です。」
「俺も嫌なんだ。あなたが傷つくのは。約束は守る。もうファン・テヒさんにつきまとうことはない。だから最後に従ってください。」
「私の気持ちが分かりませんか?バカなの?なぜ私がここまでするか。私の気持ちがわからない?私も嫌です。本部長が傷つくのは。嫌なんです。だからです。」
テヒは涙を流しました。ヨンシクも目を潤ませました。ヨンシクは廊下の壁にテヒを押し付けました。
「・・・・・・。」
ヨンシクはテヒを閉じ込め鍵をかけました。
「正気なの?早く開けて。」
「ええ。俺は正気じゃない。タイプでもないのにここまでしてあなたが苦しむと俺が死ぬほどつらい。異常だろ。変な奴の心配はやめて苦しんだりせずにケガしたりせずにここにいろ。」
感想
あらあらwもう恋してますって感じで☆暑苦しくてどう突っ込んでよいのやら。このドラマでパク・シフのファンになった方も多数いらっしゃるようですね。マダムキラーのパク・シフいいですね。ポン・ジュンスはどちらかというと平凡系ですねwヨジンはまだポン・ジュンスに未練たらたら。ポン・ジュンスもテヒに未練がありつつもテヒの気持ちを受け入れている感じで。ハン常務はヨンチョルの前では女性らしい振る舞いをしていますけど、もしかしてヨンチョルのことが好きなのかな?ヨンチョルのことだから政略結婚が好きそうで妻子もいそうですよね。
あらすじ感想一覧
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