王女の男の感想 韓国ドラマ時代劇
王女の男(おうじょのおとこ)の感想
「王女の男」のあらすじがネタバレの感想~韓国ドラマ。2回観ましたので感想を書きたいと思います。
まず、ラブコメの役者2人を主演にもってきたことに驚きです!
はじめて見たときは、キム・スンユ役のパク・シフがカッコいい必殺仕事人みたいだと思いました。
恋のライバルのシン・ミョン(ソン・ジョンホ)も香取慎吾ちゃんみたいでイケメン君。
首陽(スヤン)大君の役の俳優キム・ヨンチョルも極悪人!みたいに悪い顔をしていて憎々しい。
キム・ヨンチョルは「アイリス」にも出てきますけど、いつ観ても「スヤンテグンだー」と言ってしまいます。
セリョン(ムン・チェウォン)ちゃんはお人形みたいにかわいいっ。
キョンヘ王女(ホン・スヒョン)は「テジョヨン」を見る前に見て、その時は印象が薄かったのですが、今思うと気の強いキャラで、どのドラマでも気が強い!
スンユの友人のチョン・ジョンも顔は不細工でも役どころは素敵です。
パク・シフは現代劇の「チョンダムドンアリス」というドラマで笑いをとる役をしているのですが、先にチョンダムドンアリスを見てしまいますとキム・スンユ(パク・シフ)に対する印象が変わってしまいます。私は「チョンダムドンアリス」を「王女の男」を見た後に、見、そのあとにもう一度「王女の男」を見ましたら、やはり印象が違って見えました。
この物語は、1453年の癸酉靖難(ケユジョンナン)をモデルに架空の登場人物を織り交ぜて作られており、首陽大君(スヤンテグン)の娘と、首陽大君の敵の官僚の息子の叶うはずもない恋物語です。
韓ドラってどうにもならなくと最後は病を得て得する(疾病利得)といいますか、男性が病気になるのはよくあるパターンなのかしらと思ってしまいました。
韓国には疾病利得、多いのかしら。
それはそうと、「王女の男」の音楽はすごくストーリーにマッチしていますね!悲しい騎士と姫の恋の感じといいますか、それがうまく旋律になっていて曲づくりがお上手です。
横恋慕のシン・ミョンは悪役ということで、あの手この手で悪に染まっていきましたね。
敵なのに友情を感じていたりして、でもキム・スンユを殺してセリョンを得たいという欲望のほうが大きくて悪いことをなんでもやってしまうおバカちゃん。
でも、悪役にも、朝鮮の人の本質があらわれている気がします。
権力もってる人には逆らえないところとか、欲望のために悪いことをしてしまうところとか。
あ、日本でも同じですね。
貴族に抑圧された二千年の恨みを晴らしたいという朝鮮の人の気持ちもわかる気がします。
両班の先生だったキム・スンユが黒装束の殺し屋に変貌したときはあれっキム・スンユ強すぎ!なんて思っちゃいましたよ。
遊び人のキム・スンユが武芸の達人だったなんて!
それにしても首陽大君は凶悪ですね!
「インス大妃」でも首陽大君はモーニングスターを持っていましたね。
まだ子供の端宗とそのお妃さまは可哀想!なんて思ってしまいます。
端宗のあの悲しそうな顔、子供なのに演技がうまいですね。
私はこのドラマを見た後に「王と妃」を十分すぎるほどに堪能しました。
それにしても李王朝は残酷すぎっ!朝鮮の人は平気で臣下をたくさん殺してしまうのですから怖いですね。
日本は、どうだったかな。確か集落ごと皆殺しにした事件が、江戸時代に2回ほどあったかなぁ。
どうしてこんなに残酷になれるのでしょう、人間は怖い生き物です。
ラストに首陽大君が笑っていましたね、あれだけキム・スンユとセリョンを苦しめた人が、うんうんとうなずいていましたね、殺意からのこの変貌ぶりは不思議すぎ。
悪意でいっぱいの人間がそんなにころっと愛情の眼差しに変われるものなのかな。
自分の血を分けた子供が大事だからころっと変わってしまったのかもしれませんね。
結局は自分の血筋可愛さといったところでしょうか。
(それはそれで自分が王として生き残るための自己チュー大義で逆賊スンユを倒すことよりもわが孫優先のために殺すはずだったスンユを生かして子育てさせることはある意味ほんとうの自己チューですね)
「王女の男」最後まで面白いドラマでした。
おすすめです。
韓国ドラマ王女の男のレビュー
史実性★★武芸★★★
内紛★
復讐★★★
悲劇性★★★★★
ロマンス★★★★★★
演技★★★★★★
イケメン★★★★
かわいい★★★★
王女の男キャスト
キム・スンユ(主人公)・・・パク・シフ
「一枝梅」「家門の栄光」「検事プリンセス」 ソ・イヌ、「清潭洞(チョンダムドン)アリス」チャ・スンジョ(ジャン・ティエリ・シャー)、「逆転の女王」ク・ヨンシク(ジェームズ)
当時権勢を振るっていた左議政キム・ジョンソの息子。架空の人物です。ふとした縁でセリョンと出合い恋に落ちます。しかしセリョンの父、首陽大君(スヤンテグン)に父と兄を殺され兄嫁とその子どもと生き別れ首陽と親友のシン・ミョンに命を狙われ身を隠します。
当時権勢を振るっていた左議政キム・ジョンソの息子。架空の人物です。ふとした縁でセリョンと出合い恋に落ちます。しかしセリョンの父、首陽大君(スヤンテグン)に父と兄を殺され兄嫁とその子どもと生き別れ首陽と親友のシン・ミョンに命を狙われ身を隠します。
イ・セリョン(主人公の恋人)・・・ムン・チェウォン
「グットドクター」「風の絵師」「華麗なる遺産」
世祖こと首陽大君(スヤンテグン)の娘。架空の人物です。敬恵姫の従姉妹です。性格は奔放で傷ひとつなく幸せに育ったお姫様。キム・スンユを先生と呼び慕い首陽大君がキム・ジョンソを暗殺したことでスンユとの婚約は破談となります。
世祖こと首陽大君(スヤンテグン)の娘。架空の人物です。敬恵姫の従姉妹です。性格は奔放で傷ひとつなく幸せに育ったお姫様。キム・スンユを先生と呼び慕い首陽大君がキム・ジョンソを暗殺したことでスンユとの婚約は破談となります。
スヤンテグン(首陽大君、世祖)・・・キム・ヨンチョル
「アイリス」「アイリス2」「名家」「剣と花」「テワンセジョン」「テジョワンゴン」「太陽がいっぱい」など
幼い国王である端宗を補佐すると言いながらじわじわと端宗を心身ともに追い詰め幽閉したうえ賜死させる。ファン・ミョンフェと結託して左議政キム・ジョンソと幼い国王端宗を殺して王位を簒奪して朝鮮の国王となりました。即位後も反対派を多く処刑しファン・ミョンフェと権力を分かち合いました。(世宗(セジョン)大王に恨みのあると考えられる)譲寧大君(ヤンニョンテグン)が首陽の支持者となります。
幼い国王である端宗を補佐すると言いながらじわじわと端宗を心身ともに追い詰め幽閉したうえ賜死させる。ファン・ミョンフェと結託して左議政キム・ジョンソと幼い国王端宗を殺して王位を簒奪して朝鮮の国王となりました。即位後も反対派を多く処刑しファン・ミョンフェと権力を分かち合いました。(世宗(セジョン)大王に恨みのあると考えられる)譲寧大君(ヤンニョンテグン)が首陽の支持者となります。
シン・ミョン(主人公の恋敵)・・・ソン・ジョンホ
「天命」「怪しい家政婦」「太陽がいっぱい」など
キム・スンユの親友。シン・ソクチュの息子。シン・ソクチュはソン・サンムンや世宗(セジョン)大王と文宗(ムンジョン)の遺志を裏切り首陽の味方につき学者として歴史に名を残しました。親の縁からシン・ミョンは強制的に首陽大君(スヤンテグン)の配下となりスンユを殺そうとします。
キム・スンユの親友。シン・ソクチュの息子。シン・ソクチュはソン・サンムンや世宗(セジョン)大王と文宗(ムンジョン)の遺志を裏切り首陽の味方につき学者として歴史に名を残しました。親の縁からシン・ミョンは強制的に首陽大君(スヤンテグン)の配下となりスンユを殺そうとします。
キョンヘ王女(敬恵公主)・・・ホン・スヒョン
「大祚栄(テジョヨン)」「王の女」「チャン・オクチョン」など
端宗の姉。早世した文宗(ムンジョン)の娘。チョン・ジョンと結婚します。
端宗の姉。早世した文宗(ムンジョン)の娘。チョン・ジョンと結婚します。
チョン・ジョン(敬恵姫の夫)・・・イ・ミヌ
「武人時代」「結婚の裏ワザ」「龍の涙」「女人天下」「ハンミョンフェ」「朝鮮ガンマン」など
鄭悰。キム・スンユの親友。寧陽尉(ヤンヨンウィ)。首陽こと世祖に苦痛に満ちた刑で処刑されます。
鄭悰。キム・スンユの親友。寧陽尉(ヤンヨンウィ)。首陽こと世祖に苦痛に満ちた刑で処刑されます。
ハン・ミョンフェ(韓明澮)・・・イ・ヒド
「チャングムの誓い」「ソドンヨ」「海神(ヘシン)」「馬医」「天命」「チャン・ノクス」「オールイン」「イ・サン」「大望(テマン)」「大王四神記」「ホジュン」「サンド」など多数
首陽大君(スヤンテグン)の策士。のちに娘の輿入れにより国舅となる。
首陽大君(スヤンテグン)の策士。のちに娘の輿入れにより国舅となる。