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日本人からみたよくある韓国ドラマの登場人物

よくある韓国ドラマの登場人物

韓国ドラマよくある登場人物のパターン

今回は韓国ドラマでパターン化された登場人物について述べたいと思います。

思い人(恋愛対象)

日本語の字幕では「思い人」と翻訳されています。本場の韓国ではどのように表現されているのか知りません。なかなかよい翻訳のように思います。思い人は、主人公に一途に恋するタイプと、主人公が一途に恋するタイプの二通りがあるようです。

主人公が身近にいる異性を慕っている状況です。あるいは主人公の傍にいる登場人物が主人公を慕っている状況です。

主人公に一途に恋する人(片思い・見守り役)

韓ドラには必ず主人公に恋するも想いが報われない異性が登場するようです。女性が主人公の場合は恋人になる男性と、主人公の女性を思い続けるいい男という登場人物が出てきます。男性が主人公の場合も、たいていは2人の女性がでてきます(1人目が亡くなり2人とも妻にする男性にとってはおいしい話もあります)。男性がこの役の場合は、主人公を助けて、ときには思いを告白し、精神的な絆を恋人というギリギリのところまで深めます。

  • 例: 時代劇「イ・サン」のパク・テス
  • 例: 「太陽を抱く月」の陽明君

思い人に恋する人(恋敵)

いわゆる主人公の思い人に恋する恋敵(こいがたき)です。要するに主人公のお邪魔虫です。しかし主人公と同じ社会に属するパターンが多く、あからさまに敵意を見せるのは物語の後半からのタイプがよくあるタイプです。たいていは、主人公の死を望むようになるようです。たいていの場合は敵の先兵となってがんばって主人公をあの手この手で倒そうとします。

韓国ドラマでは四角関係がよく見られるようです。

さらに、韓国ドラマに欠かせない登場人物についてみていきましょう。

おじさん・おばさん

親を失った主人公を育てたり、主人公を助ける立場となる登場人物です。たいていは身分が低く、屋台の飲食店を経営していたりします。

師匠

主人公やライバルの師匠となり、師匠にも悪役と主人公の味方の二通りの役柄があります。

仲間(子分)

主人公の仲間となり、主人公を助ける立場となる登場人物です。たいていはマヌケで身分が主人公より下になる役柄となるようです。

王様(または会長)

韓国ドラマには必ず王様、または財閥の会長という人が登場します。主人公を承認したり敵となる人物のようです。

王様(または会長)の母(大妃、テビ)

時代劇の王様には必ずといっていいほど、王様の母である大妃(テビ)が登場します。現代劇でもときどき会長や社長の母という人物が登場します。どうやら韓国ドラマにグランドマザーは欠かせない存在のようです。この登場人物は王様や会長に強い影響力をもち、ときにはドラマでもっとも偉い立場であるときがあるようです。「イ・サン」のように主人公の真の敵となるパターンがよくあるようです。

王様の正室(会長の正妻)

韓国の時代劇では王様の権威を象徴する王の妻という登場人物が必ず登場します。ドラマに美しさと荘厳さを与えるだけでなく、主人公の敵となる場合が多いようです。現代劇でも主人公に対して意地悪な場合や真の敵がよくあるパターンのようです。たまに、主人公に対してよい妃である場合もあるようです。この役に主人公の母が該当した場合は、側室に亡き者にされるパターンがよくあるようです。

側室(妾、二号妻)

歴史ドラマではほぼ必ず王様の側室という登場人物がでてきます。歴史ドラマに花を添え、主人公の邪魔をする場合がほとんどですが、「チャングムの誓い」のように善い側室もいるようです。現代劇では妾はかわいそうな運命をたどることが多い気がします。金持ちの男に捨てられた結果、貧困の結果亡くなったりして主人公の母となることがよくあるパターンのようです。

両班官僚・経営幹部(主人公の敵)

主人公の敵となる相手は、たいていその社会において上位の身分となる場合が多いようです。主人公の真の敵となることも多いようです。

下級官僚・中間管理職

どの物語にも、下級官僚や課長、チーム長といった中間管理職が登場します。たいていは主人公の味方となる人物と、敵になる人物の両方がこの階級で登場します。

ごろつき、手下

いわゆる悪の手先というやつです。悪役の頼みならなんでもして、やられ役でもあります。ごろつきの親分は悪役に育てられて強い忠誠を誓ったり、悪役に騙されて忠誠を誓っています。日本と韓国の違いは、組織化されているか、そうでないかの違いです。韓国は直接権力者にごろつきが雇用されているようです。

卑しい身分・奴婢

韓国ドラマには必ずといって卑しい身分(と日本語では翻訳されています)が登場します。「ホジュン」ではサダンぺという人たちが実在したと知ったときには衝撃でした。日本でも「流し」の遊女や芸能人がいましたので、それと同じですね。「根の深い木」では牛を解体したり死体を検視する人として登場しましたね。いじめられて悲惨な目に合って風が吹けば死んでしまうようなかわいそうな人たちです。韓国ドラマの物語の本質となる人たちでもあります。

差別対象をいじめる文化は韓国も日本も共通しています。

父と母

韓国ドラマに欠かせない登場人物が、主人公と敵となる登場人物の父(アボジ)と母(オモニ)です。たいていは主人公または敵と同じ運命をたどるようで、「九家の書」のように親の世代からはじまるストーリーもよくあります。

韓国ドラマでは主人公は必ず自分のお父さんとお母さんに礼儀正しく接し、祖父母に対しても礼節を守ります。それに対し日本の庶民の私たちは中高生になると、父母祖父母や年上の他人に対しクソ〇〇と罵るのです。この違いはまさに文化といってもよいでしょう。ここは韓国を見習いところですね。

まとめ

さて、どうでしょうか。たいていの韓国ドラマはこのパターンの範囲に入っているのではないでしょうか。次回は、韓国ドラマで「よくある台詞」についてみていきたいと思います。


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