根の深い木(景福宮の秘密コード)の感想
最近「根の深い木」という面白い韓国時代劇を見ましたので感想を書きたいと思います。
チャン・ヒョクもかっこよかったですね!実は「根の深い木」の脚本を書いたのは「善徳女王」の脚本家だったのです。どうりで面白いはずです!まず謎解き時代劇だったので興味深々にみられました。主人公役のひとりであるカン・チェユン(チャン・ヒョク)がワンピースの漫画のような演技で常にコミックを読んでいるかのような感じ気になりますw
チェユンが上から見下ろした決めポーズとか、腰を落とし剣の鞘に手を当ててななめに見上げた決めポーズはまさに漫画ですwカン・チェユンのコミックの一場面を切り取ったような表情がなんともいえません。それもそのはずで、主人公のひとりのカン・チェユンは幼いときに両親を殺されて、王様に復讐を誓います。目つきの悪い子どものまま武力だけを求めて北方で戦い王宮に就職したのです。
就職したカン・チェユンは世宗を暗殺する計画を練るところから物語ははじまります。話はすぐに過去にさかのぼり、カン・チェユンの子供時代にうつります。カン・チェユンの物語と並行して世宗セジョン李祹イ・ド(ハン・ソッキュ)の物語も進行していきます。世宗は3代目の王様の太宗テジョン李芳遠イ・バンウォン(ペク・ユン)に厳しく当たられて、その厳しさは殺意すら感じるほどでした。「大風水」や「龍の涙」を見てればイ・バンウォンの冷酷さはわかると思います。
物語の冒頭はイ・バンウォンがイ・ドの妻の父であるシム・オンを無実の罪で粛清し、シム家の奴隷であったカン・チェユン(幼少名はトルボク)と幼馴染のタムの親が拷問の末に殺されるところからはじまります。カン・チェユンとタムは目の前で親が殺されるも粛清から逃れ、子供時代のチェユンは森の中を、タムはイ・ドに救われます。その粛清事件と並行して秘密結社の密本(ミルボン)という闇組織もまた太宗バンウォンの軍と戦いでリーダーであるチョン・ドグァンが殺されドグァンの息子のチョン・ギジュンもまた復讐を誓います。森の中で世宗の護衛役のムヒュルと出会ったトルボクは戦い気を失ってパンチョン村の行首に預けます・・・
もうここまでで2回も見直してしまいました!話の内容が濃すぎて2回見ないとついていけませんでした。世宗、チェユン、密本(ミルボン)の3勢力の絡みにすきがなく、面白すぎるのです。世宗もいかにも知恵が深そうな俳優さんで演技が素晴らしかったです。ミルボン側の俳優さんも素晴らしい演技でした。青白い若剣士の方もドラマに花を添えて輝いていましたね。最強の剣士ばかりでてきて必殺技でやりあうヒーローものの漫画のような現実離れした要素でもこれだけおもしろいドラマができるとは韓ドラなめてました。
チャン・ヒョクは「アイリス2」にも出演しているようです。アイリス2はまだ4巻くらいまでしか見てません。緊張感のないまま戦闘に入るのがどうも軽すぎて・・・視聴はちょっとお休みしています。アイリスの悪役のあの人は、某時代劇で「カゲシマ」という日本の侍の役をしていましたね。チョ・マルセン役の俳優さんもいつもあのような役どころでも安心感があります。「死六臣」で粛清される歴史上人物も登場して知的好奇心が満たされます。ムヒュルも「これがムヒュルの道!」なんて言っちゃってでも現実離れしすぎてコミックみたいな印象でした!世宗大王がソイやソン・サンムンと協力してハングル文字を発明する過程が素晴らしかったです。
「根の深い木」の私的評価
史実度★ロマンス★
サスペンス★★★★★
謎解き★★★★★
コミック性★★★★★
武術★★★★★
ハングル文字の発明過程★★★★★