火の女神ジョンイ 総合-最終回までの視聴感想 韓国ドラマ
火の女神ジョンイの感想
BSの「火の女神ジョンイ」の最終回が終わりました。結構長かったですね。
主人公のユ・ジョンは朝鮮ではじめて女性の沙器匠(サギジャン)となった人物で
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に日本に無理やり連れてこられた陶工(とうこう)です。
ジョンはなんと九州で数百人もの陶工を指導したあと、土を求めてたどり着いた和歌山の有田焼の始祖となられた実在の人物です!
百婆仙とよばれ、長生きされたようですね。
同時期に連れてこられた巨関(こせき)という人物は、長崎県で窯を開き、 子の今村三之丞(さんのじょう)が窯をうつして三川内(みかわち)焼(佐世保市)を創始して、孫の今村弥次兵衛(如猿)が発展させました。
朝鮮出兵によって日本に「白磁」「釉薬」「絵付け」の技法がもたらされたのですね。
「火の女神ジョンイ」は朝鮮からもたらされた陶芸の技術によって発展してきた日本の陶芸史の一端が学べるドラマでした。
さて、ドラマではムン・グニョン演じるジョンが、沙器匠という役職を目指してがんばるサクセスストーリーでした。
沙器匠(サギジャン)とは、1752年に開かれた司饔院(サウォンオン)の分院(プノン)という約400人で構成される窯で器を作る陶匠のことで、郎庁(ナンチョン)という責任者のもとで王族に献上する器づくりをする身分のことをいうようです。
分院は豊臣秀吉の侵攻で破壊されて工員も殺されてしまったらしく、やっと復興したときには王室の財政が厳しくのちに1883年には民間に移譲されたようです。
調べたところ、韓国の広州にある分院白磁資料館や分院里・白磁美術館という施設が観光におすすめの観光施設です。
日本では百婆仙のお墓は和歌山の報恩寺(和歌山県和歌山市吹上1丁目)にあるそうですよ!
報恩寺は紀州徳川家の菩提寺でもありますので、みなさまもお参りに行かれてはどうでしょうか。
「火の女神ジョンイ」のお話はジョンの両親の世代の話から始まります。
ジョンの育ての父ユ・ウルタム、産みの母ヨノク、実父イ・ガンチョン(「ホ・ジュン」のチョン・グァンリョル演)の時代では、女性の沙器匠を目指していたヨノクがガンチョンに辱めを受けたうえ、ジョンを生み落して雷に打たれて亡くなってしまいます。赤ん坊を拾ったウルタムは、ジョンを実の娘のようにかわいがり育てました。幼馴染のテドとファリョン、そしてジョンの初恋の人の光海君(クァンヘグン、暴君)と一緒に大きくなったジョンは早くも陶工としての才能を発揮して、師匠のムン・サスンの助けで王さまの器を修復します。しかしイ・ガンチョンの企みによってドラマの最後までしつこく邪魔されるようになり、育ての父ウルタムがガンチョンの手下によって殺されてしまいます・・・何とか復讐のために分院に入ったジョンはさらなる嫌がらせにもめげずに光海君と信頼関係を深め、仁嬪(インビン)や宣祖(ソンジョ、「武神」のチョン・ボソク演)にも気に入られます。
ジョンを慕うテドが好きなファリョン(「スベクヒャン」のソ・ヒョンジョン演)もまた商談の行首(ヘンス、「根の深い木」の密本の行首役のソン・オクソク演)を殺し、あの手この手でジョンを邪魔します。しまいにはジョンを拉致して日本に追いやろうとしました。テドはジョンを守るために倭人(わじん、日本人)の手下に殺されてしまいました。
私の感想ですが、物語のはじめのほうはムン・グニョンがかわいすぎて緊張感なさすぎ!光海君とのありえないラブコメに見るのも面倒なときもありました(笑)
そんな感じで「ああ、またお決まりの復讐してやるー」だなと思いつつ、テドというイケメンにも恋されテドに死んでも(あの世から)見守られるというジョンもお決まりのパターンでふむふむ、と主人公が敵を倒して功績を立てて王様に認められるよくあるパターンだなぁと最後まで見てしまいました。46話もありましたので、時にはパソコンで作業をしながら、あまり真剣には見ていませんでした。
豊臣秀吉が登場したときには「アン・ソクファン日本語うますぎーーーー!と一瞬感動してしまいましたが、日本語バージョンでも同じ人が日本語をしゃべっていましたのでご本人のお声がきけずにがっかりしました。
光海君のイ・サンユンは「相棒(チャクペ)」にも主演で出ていましたね。
ジョンと光海君が仲良くなって光海君が愛の告白をしたときは、ありえなさすぎる!と思いつつ、なんですぐ側室にしないのーと無理やり感ありすぎのラブコメでしたね。
せっかくなら当時実在していたホ・ジュンという名医も登場させればもっと面白いのに。
ファリョンは結局どうなったのかわかりませんでしたね。
かわいいテドもにっくきガンチョンもあっさりやられちゃっておもしろくない!
歴史的に魅力いっぱいのこのハチャメチャドラマ、みなさんの感想はどうでしたか?
「火の女神ジョンイ」の私的評価
史実度★☆☆☆☆ラブコメ度★★★★☆
切なさ★★☆☆☆
かわいさ★★★★☆
武術★
戦争★
内紛★★★