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王と妃-88話-世子逝去 のあらすじネタバレ感想

王と妃 第88話 世子逝去

王と妃 第88話 世子逝去 あらすじ

あらすじと感想

錦城大君の謀反を知った譲寧大君は彼を殺すべきだといいました。
「ついに錦城大君がやらかしたのですね殿下。すぐに錦城大君を捕らえるべきです殿下。何をためらっておられるのですか。今すぐ錦城を捕らえ謀反の詳細を暴くのです。その後ソン・ヒョンスを処刑し魯山君にも責任を問うのです殿下。殿下。」

「世子の病状が深刻なのだ。」

「猶更急がねば。」

「世子は助かってほしいと願いながら弟を処刑するなど許されるはずもありません。」

世祖は世間体を気にしていました。

「殿下は謀反が後を絶たぬ理由がお分かりですか?」

「一つには、魯山君が生きているため。二つには世子の健康不安絶が広がっているためです。」


世祖はイ・ボフムと謁見し、錦城大君の謀反が事実か聞きました。イ・ボフムは自分が錦城大君の味方をしたことを隠して錦城大君の謀反心を聞いたといいました。
「これはなんだ?錦城大君がそなたに渡した物では?」
世祖は赤い鉢巻を見せました。
「この赤い帯は何だと聞いている!」
「申し上げます殿下。それは生死をともにしようという証として錦城大君が下さった物です。」
「それなのに貴様は錦城大君を裏切り私に密告したのか!言い訳は無用だ!貴様は錦城大君と共謀し兵を動員して都を攻めようとしていた。だが雲行きが怪しくなったのを察知しこうして密告したのだ!」
「それは違います殿下。」
「まだシラを切るのか貴様!」
「確かに錦城大君の巧みな話術に嵌り初めは心が揺れましたが・・・・。」
「順興府(スヌンブ)を廃する!そして豊基郡(プンキグン)と合併せよ。順興府の将軍たちも処罰する!順興府の土地も民も豊基郡の配下に置く。役所や倉庫を壊し順興府の要所をなくせ!戸長(ホジャン)や将校といった役職にある者は錦城大君が謀反を企てているのを見抜けなかった。その罪を厳しく問うものとする!」
世祖は鬼のように怒りました。

錦城大君の謀反を密告した順興府事イ・ボフムが連行され投獄された。錦城大君は安東府に移されその後順興府への制裁が始まった。世祖は順興府を反逆の村と呼び、順興府の役人たちを皆殺しにした。平民も錦城大君に同情したという理由で大勢殺されました。あらゆる難癖をつけ制裁を加えたのである。

なんという大虐殺!しかも関係ない平民まで!

「無実の罪で役人たちが殺されている。」
クォン・ラムはハン・ミョンフェに訊きました。
「殿下の命令だ。仕方あるまい。」
ハン・ミョンフェは自分が生き残るために知らぬ顔をしました。

ホン・ユンソンは役人を拷問しましたが魯山君と連絡したという話は出てきませんでした。
「魯山君と関係したのかどうか聞いておる!」

世祖は酒を飲んでいました。
臨灜大君と桂陽君は呼ばれてきてました。臨灜大君と桂陽君は世祖の味方をして錦城大君を殺せと暗示しました。
「私は、安平を殺したことを今も後悔している。兄弟を殺すなど人間のすることではない。だが大義のためならそれも仕方なかろう。」
桂陽君はイエスマンと化していました。
「殿下、乱心の脈を絶つために錦城大君を殺すべきです。」
「錦城大君を殺せばソン・ヒョンスを生かしておくことはできない。生かしておけば重臣はきっと魯山君を殺して根を絶てというはず。だから・・・・・・。」
世祖は酒をあおりました。

そこに内官が懿敬世子の危篤を知らせてきました。

「あの親不孝めが!」

「父が来たぞ世子よー。」

世祖は世子の部屋に行きました。
「泣き声を上げるな。世子はまだ生きている。皆部屋を出ていけ。出てゆけといっている。」
世祖は人払いをしました。

「私が誰かわかるか?父が来たのに分からんというのか。そうとも父だ。わかるか。」
「父上。」
「死ぬな。誰のために私が殺生をしたと思う。そなたが死ぬと周りは殺生をした報いだと言うだろう。何が言いたいのだ。話してみよ。」
「上王殿下を・・・」
「何だと?言うのだ!」
「上王殿下をどうかお助けください。」
「何かと思えばそんなこととは。苦労して得た王座を返せというのか!」
「父上。」
「聞きたくない!私から王座を受け継ぐべき者が上王を助けてくれとはそれでも私の息子か!」
「父上・・・。」
「生きるのだ。生きて父のあとを継ぐのだ。」
「夢を見ました。文宗が私を呼んでいました。」
「そんなはずはない!」
「文宗は私の手を握り上王殿下を助けてくださいとおっしゃいました。」
「分かった。言う通りにするから死ぬな。私は幼い甥を殺したりしない。」
「ならば・・・安心です・・・安心しました・・・・・・。」
「ジャン・・・目を開けろ。ジャンや。目を開けろというに!ジャンやーーー!目を開けてくれジャンよ。ジャーンやーーー。」
懿敬世子は亡くなりました。

「世子殿下あああああああ。」
重臣たち、宦官、女官たちは地にひれ伏して泣きました。

「あああああああ。」
世祖は大声で泣きました。

世子が逝去した。病状がまだ軽い頃、世子はこんな詩を残していた。

無常なる雨風が牡丹を散らし
石段で舞う芍薬は朱欄に積りゆく。
玄宗は蜀で楊貴妃を亡くし
側室はいれども悲しみは癒せず。

この桃源君の詩を読んだ者は詩から漂う忌まわしさに不安を覚えたという。

(もっと楽しい詩はなかったのかな・・・)

「人々はこれを因果応報と言うでしょう。父を亡くしても、笑顔ですか?」
ハン氏は者山君をあやしていました。

世祖はムンソジョンに行きました。
「これで気が済みましたか兄上!私は幼い甥を殺しませんでした。安平大君のときもソン・サンムンらの時も生かしてやった。それなのに世子を奪うとは兄上の息子がどうなってもいいのですかー!世子を奪われたからには私にも考えがある。私が魯山君を必ず殺してやるー!ふははははっはっはっはっは。」

ハン氏は雷で泣く月山君を突き飛ばしました。
「私が息子を必ず王にしてみせます。その日が来るまでは涙など見せるものですか。その日まで耐えて見せますもの。」

「怖いの?恐れることはないわ。良心に恥じることはないから。」
ソン夫人は静かに女官に言いました。
「雷を恐れるべき者は、ただ一人だけよ。」

「王命だ。ソン氏は一歩も外に出ぬようにとの殿下の王命だー。」
ソン氏は軟禁されました。

世祖はホン・ユンソンを呼びました。
「左廂大将(左軍を統率するための大将)に任命する。右廂大将のヤン・ジョンとともに宮殿の警備を強化せよ。」
「私ホン・ユンソン。力の限り、殿下に忠誠を尽くします。」
「怪しい連中は無条件に斬れ。世子が死んだので謀反を警戒しろ。」
「はい殿下。」
「ユンソン。こういう時に信頼できる者がいない。流刑にした錦城と魯山君を恐れるあまり我が子を失った悲しみに思いきりなく事ができんのだ。本当に私の気持ちがわかっているのか?」
「私は愚かな者ですが殿下のお気持ちはお察しします。私を信じてください殿下。」
「世子の代わりに誰を世子にするべきか。海陽大君はまだ幼いため国の将来を思うと心配だ。」
「言葉もありません。殿下の痛ましいお姿を拝見し、私の胸も張り裂ける思いでございます。私は国のために忠誠を誓う所存でございます。」
涙を流すホン・ユンソンを冷徹な目で世祖は見ていました。

「私を信頼しておいでだ。」
ホン・ユンソンは大声で世祖に感謝しました。

端宗の家の周りに民が次々と食料を献上していました。
「やめさせよ。彼らも災いをこうむる。」
「すでに殿下もご存じのようです。そのうちよい知らせが届くでしょう。」
パク尚宮は楽観的でした。
「上王様ー。」
民たちは端宗の小屋にひれ伏して泣きました。
「罪人の家の前で泣くとは何者だ。全員追い払え。そこの官服のものをここへ。」
「私が何をしたというのです。」
「罪人の住処で泣くとは何事だ。」
役人はぶたれました。民たちは戻ってきて彼をかばおうとしましたが兵士に止められました。
田舎役人のオム・フンドは鞭で何度も打たれました。

「王命を伝える。罪人魯山君は一歩も外へ出てはならん。」
端宗は小さな小屋に閉じ込められました。

「構うものか。罪名は何であれどうせ死ぬのは同じ。もはや私は叔父上の慈悲すら望まん。私の望みは一つだけ。死ぬ前に父の墓前で親不孝を詫び中殿の顔でも一目見られたら十分だ。」
端宗の言葉を聞いてパク尚宮は泣きました。

可哀想すぎます端宗。

世祖は世子の早逝で錦城大君の殺害は見送りました。

ハン氏は世祖が世子を決める前に死んだら海陽大君も月山君も王位は継げず端宗(魯山君)が復権すると危機感を抱きました。
「輝かしい人生を歩ませ得たいのです。私は必ず息子を王にして見せます。何としてでも王座に就かせてみせます。」

「アイゴーアイゴーアイゴーアイゴー」
ハン・ミョンフェとクォン・ラムは懿敬世子の位牌の前で「アイゴー」を繰り返しました。

(これは何の儀式なのでしょう???)

孝寧大君は悲しみを怒りに変えても世子は戻ってきませんと世祖をたしなめました。
世祖は逆切れしました。
(どれだけ悪党なんだ!)

ホン・ユンソンは孝寧大君に「都の外にお連れしましょう」と脅迫しました。
「これは政丞の皆さま急ぎ足とは早くも次の殺生の計画に行かれるのですか?殿下に弟を殺せと言いに行くのですか?無礼者め!結局、幼い甥を殺せと進言するのだろう?殿下が天輪にそむいてよいと?殿下に正しくお仕えせよ。」
孝寧大君は重臣たちに嫌味を言いました。

賓庁。世祖は手で頭を抑えていました。
「殿下、錦城大君は大逆罪を犯しました。許しがたいことでございます。錦城大君に死をお与えください。」
「殿下。ソン・ヒョンスも処刑してください。」
重臣たちが上奏しました。
「ソン・ヒョンスの犯した罪を私は許すことにした。これ以上何も言う出ない。」
重臣たちは口をそろえて錦城大君の処刑を願いました。

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