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ファン・ジニ1話あらすじ感想

ファン・ジニ 第1話 あらすじネタバレ感想-三千拝の願い 韓国ドラマ

ファン・ジニ

1話 三千拝の願い あらすじ

松都の妓房のキーセンの行首ペンムは目の見えないヒョングムの退妓を「まだお方のことを想っているのか」と禁じました。

チニはお寺に預けられて10歳になりました。僧侶が三千拝を達成したら、寺から出してやると約束したのでチニは三千回仏さまに拝みました。寺の子供たちはチニを応援していました。

ペンムは両班の高官のところに呼ばれ、「気持ち次第だ」という男にペンム自身の身請けを「まだ修行が足りぬのです」と断りました。

チニが街に行くと、妓生(キーセン)の華やかな行列と出会いました。馬に乗ったヒョングムがチニとすれ違いました。チニは美し妓生にあこがれ、妓生の行列で記憶にない母を探して目に涙をためました。
チニ「見つかると思ってた。真っ赤なチマときれいなチョゴリ。ほんのりいいにおいのするお母さん。ここに来れば絶対見つかると思ってたのに。だから、托鉢についていきたかった。だから三千拝をしたの。でも赤いチマを着た人はいっぱいいる。お母さんを見つけられない。お母さんはどこにいるの。」
僧侶「賢くてしとやかな娘になったら迎えに来る。」
チニ「お母さんに会いたい。お願い。会わせて。」
孤児たち「チニ。泣かないで。」
みんなは一緒に泣きました。

芸妓のペンムたちは踊りを披露していました。チニたち子供たちは音楽に惹かれるまま山から宴を見に行きました。そこには美しい色とりどりの衣装を身にまとったキーセンが踊っていました。チニはペンムの舞の美しさに感動し、あこがれと喜びのまなざしでそれを見ていました。僧侶は「これ以上見てはならぬ」と恍惚の表情を浮かべるチニを抱えて寺に帰りました。

明の使臣「さすが松都の妓生。この者たちは格別だ。」
ペンム「身に余る光栄でございます・・・・・・」
そこにメヒャンがペンムの言葉を遮りました。メヒャンは宮中の儀式を任されている女楽行首でした。メヒャンは「王様の命令来ました」と嘘をつきました。「ペンムがのことがまだ忘れられないのですか。私が簡単に引くと思いますか。」女楽のキーセンの子供は日本の剣で見事に躍動感あふれる踊りを披露しました。

寺では坊主がチニのふくらはぎをたたいてお仕置きをしていました。「すごくきれいでした」チニは踊りを思い出して恍惚と天を見つめていました。「少しだけだけど覚えています。一度見たら忘れられませんよ。」

メヒャン「三つ間違えたわね。泣いて済むものか。私の権力と富がお前を助けたのだ。どう恩返しをする。」
少女プヨン「最高の名妓になります。」
メヒャンは少女の頬を殴りました。ペンムがメヒャンを訪ねてきました。メヒャンは白磁でお茶を入れてもてなしました。
メヒャン「ところで、私が率いる女楽の舞はどうであった。」
ペンム「見事であった。一瞬も目が離せなかった。恐れているな。何が怖い。女楽行首という地位にありながら子供まで舞わせるとは。なぜそこまでする。」
メヒャン「もう勝負はついている。負けを認めよ。
ペンム「芸の道は相撲とは違う。勝ち負けではない。」
メヒャン「望みは女楽行首だろう。」
ペンム「舞を極めたいのだ。」
メヒャンはペンムの才能を恐れていました。

ペンム「プヨンとやら。あの子はいずれは花咲く。メヒャンが率いる女楽の未来は確かだ。」

チニは寺でペンムの舞の真似をしていました。

ペンム「新しい子がほしい。今いる子たちでは私の芸を受け継げない。情熱と素質のある子がほしい。そうしなければわれらに未来はない。この松都の教房(キョバン。字幕では教坊とありましたが発音がキョバンだったので寺ではありませんので房と直しました)に新しい風を吹き込む。都城の女楽になれぬ。」
ペンムは「地獄に行ってでも才能のある子を探すのだ」と部下のクムチュンに命じました。

松都の町に「妓生を志望する者は教房へ」張り紙が貼られていました。教房には少女たちが面接に来ていました。面接に来たのは汚らしく美しくない子供たちばかりでした。チニは教房の門前でクムチュンに追い払われました。

少女たちが妓房で舞の練習をしていました。その様子を喜々とした表情でチニは覗き込んでいました。
ペンム「やめよ。まだ拍子もとれない。呼吸もだめだ。あれほど教えたのに。手足は揃わず棒のように動きがぎこちない。せめて心をこめよ。うわべだけの笑顔に誰が心打たれるものか。」
妓房の少女たちに傑出した踊りの才能はありませんでした。ペンムは妓房の外にでるとそこにはチニがひとりで舞っていました。ペンムはチニの舞を観察していました。「なぜ途中でやめるの。最後まで踊ってごらん。」チニは最後まで踊りを見ていないので踊れませんと言いました。ペンムは一度見ただけで踊れたチニが気に入りました。
ペンム「何を感じた。その舞が何を語りかけてきた。何を感じた?
チニ「悲しいと・・・・・」
ペンム「なぜ悲しいと?」
チニ「さあ。」
ペンム「この舞の名前は落花名水。花が落ちれば確かに悲しい。お前の名は?」
チニ「チニ。ファン・ジニです。」
ペンム「舞の続きを学ぶか?」
和尚「何を言うのか。この子が芸を習うなどあり得ぬ。仏の道を学ぶのだ。」
ペンム「身寄りがなくて寺にいるはず。本人次第では?尼僧として卑しい身分は同じはず。芸を習って妓生にならぬか。」
和尚「事情があって寺にいるのだ。親が許すはずがない。」
和尚と僧侶はチニを連れて寺に帰りました。チニは寺の小屋に閉じ込められました。

和尚は妓房のヒョングムを訪ねました。
ヒョングム「芸の世界に目を向けないようお守りください。」
和尚「運命かもしれん。」
ヒョングム「私は娘を死んだことにしたのです。乳をやらず一度も抱かず手放した私のような惨めな生き方はさせたくない一心で。もう少しだけお願いします。」
その話をペンムは聞いていました。「妓生の子は妓生、それが法の定めだ。不届き者め。」

チニは格子を破って逃げました。

ペンムは役人に頼んでヒョングムを棒たたきの刑に処しました。

寺から逃げ出したチニは山の中で一夜を明かしていました。

気を失ったペンムに水がかけられました。役人のスマンはもうやめろペンムに言いました。
チニがうれしそうな顔で妓房に来ました。
チニ「舞を習いに来ました。妓房に入れてもらえますか。」
ヒョングム「いけない。すぐに逃げて。早く。絶対にいけない。逃げて。早く、遠くに逃げて。入ってはだめ。」
ペンムは甘い言葉でチニを勧誘しました。

感想

一度見たことがあるのですが、また放送していたので見てみました。ペンムはまるで「詐欺師」ですね。甘い言葉でチニを誘って妓生が性奴隷であることも卑しい身分であることも教えずに。悪い人間です。メヒャンも悪人で、まわりはチニの母と母を慕っている男性以外はほとんど悪人の世の中。悪人だらけの世の中で清浄な精神を大事にして生きることは難しいでしょうね。なぜ「卑しい身分」が社会に必要なのかはわかりませんが、金持ちの強欲が原因なのでしょう。この「ファン・ジニ」というドラマは素晴らしいと思います。清浄な心を持ちながら妓生として他の男に抱かれながら天寿をまっとうした女性という設定や色とりどりの豪華な衣装も昔の絵図を見るとあり得ないと思ってしまうのですが、実際はどうだったかということは別にして、とにかく韓ドラの中では一番といっていいくらい切なくてかわいそうなドラマでした。暇があったらもう一度見たいと思います。

落花名水

ペンムの「落花名水」ですが、朝鮮史を学んでから顧みてみると、これは百済が滅亡したときに宮女たちが落花岩から身を投げた悲しさを表現しているのではないか?とわかります。だからこそペンムはその悲しみを舞いで表現し、チニは「悲しい」と感じたといえましょう。

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