朱蒙(チュモン)22話あらすじネタバレ感想
あらすじ
チュモンはマリとヒョッポとオイに冷静にプヨンの居場所を探すように言いました。トチの手下はヨンポ王子の命令でプヨンを連れ出してトチのところに閉じ込めました。トチは面倒を嫌がりました。
ヨミウルの神殿に刺客が侵入しました。女剣士たちは応戦し、ヨミウルに逃げるように言いました。プドゥクプルは金蛙(クムワ)王に神殿が襲われたことを報告しました。
ムソンは「柳花(ユファ)様がお呼びです」とチュモンと一緒に宮殿に行きました。ユファ姫は神殿が襲われたことをチュモンに知らせました。ユファはチュモン王子をけん制するために王妃がテソ王子たちと企てたに違いないと言いました。チュモンは自分の身は自分で守ると母に言いました。
ヨミウルの行方はわかりませんでした。クムワはヨミウルの行方を調べ侵入者の正体を突き止めるように大将軍に命じました。
王妃のところにマウリョンが来ました。
「王妃様、このことでもしや私があらぬ疑いをかけられないかと。どうすればよいでしょう。」
「よりによってこんなときに賊とは・・・」
「こんな無謀なことをするなんて一体誰なのでしょうか。」
王妃はヨンポの言葉を思い出しました。
「父上の心配の種を摘んだのだから褒めてくださるだろう。案ずることはない。」
ヨンポ王子は自分を説得していました。
召西奴(ソソノ)はヨンタバルにヨミウルが来たら助けてあげるのか聞きました。
「ヨミウルと手を組めば損はないでしょう。」
策士のサヨンはヨンタバルに言いました。ヨンタバルもそれに同意しました。
王妃はテソにヨンポ王子の仕業かもしれないと言いました。ヨンポ王子は顔をゆがめて「マウリョンを迎えれば実にめでたことです」と言いました。王妃とテソはヨンポを問い詰めました。ヨンポは自分が刺客を送ったことを告白しました。
「情けない奴めー!母上!こいつを一体どうすればよいのですか?」
テソ王子はヨンポ王子を打ちました。
ヨンポは父と母、兄上のためにやったと言いました。
「ヨンポ、いくらよいことでも思い付きで動いてはならん。なぜこんなことを・・・・・・」
テソはヨンポの愚行を非難しました。ヨンポは兄に聞かれたらトチの手下を使ったと言いました。
「この恩は一生覚えておこう。もう下がれ。」
テソは愚かなヨンポの尻拭いをしなければなりませんでした。テソはナロにヨミウルを殺すように命じました。
マリとヒョッポとオイはプヨンはトチのところにいないと報告しました。
「私との取引でプヨンを使うはずだ。オイ、プヨンをさらったのはトチ一人の考えだと思うか?あいつはプヨンが私の味方だと知っている。あいつひとりではそんな大それたことはできない。ヨンポ兄上の命令だろうな。プヨンを使いこの私を亡き者にしようとしている。その目的を果たすまではプヨンは無事だ。だから決して焦るな。」
チュモンはオイに衝動的に動かないように言いました。
ピョリハという強い神通力を持つ娘はヨミウルが生きているとヨミウルの手下のソリョンに言いました。
ヨミウルは聖なる洞窟に隠れて涙を流していました。
金蛙(クムワ)王はユファと酒を飲んでいました。
「ヨミウルをあれほど責めたのは子供じみた怒りのせいだ。解慕漱(ヘモス)を20年以上閉じ込めていたせいでヨミウルを叱責したのだ。しかし許せなかったのは何一つできないふがいない自分だった。そんな私の心を隠したいと思った。だがヨミウルは知っていたはずだ。誰よりも私の心を見透かしていたのはヨミウルだからだ。はっはっはっは。」
玄菟(ヒョント)城の太守ヤンジョンは自分の娘をテソ王子の妃にしたいと望みました。テソは使臣に太守に会いに行くと伝言を頼みました。
ヨンタバル商団のところにヨミウルの使いが来ました。ヨンタバルはモパルモにケル国の工場に来るように誘いました。
「私としても援助は惜しまない。自由にできるぞ。」
ヨンタバルのところにヨミウルからの木簡が届きました。ヨンタバルは優台(ウテ)を呼びました。
「あのう。ヨミウル様に会われるのですか。神殿の者がさっき来ていましたので。私もヨミウル様と話してみたいのです。」
ヨンタバルとチュモンとウテは一緒にテソン山の山麓に行きました。
ヨミウルは少しの供と女戦士と洞窟にこもっていました。
「かかれー!」
テソの手下がヨミウルたちを襲いました。チュモンたちはその場に着きました。
「早く、ヨミウル様をお守りしろー!」
ヨンタバルは優台(ウテ)に命じました。ウテとチュモンは刺客たちを追い払いました。
「なぜいらしたのです。」
ヨミウルはチュモンに言いました。
「巫女様に確かめたいことがあるのです。巫女様もご存じのとおりタムル弓を折ったのは私です。そのせいで、私が将来扶余の国に災いをもたらすと?私は兄に命を狙われながら皇太子の座を争っています。皇太子になって父上と扶余のために身を捧げる覚悟はできています。その私がなぜ扶余に災いをもたらすとおっしゃるのです。」
「天が定めた運命です。皇子様。皇子さまに対して許されぬ罪を犯しました。どのような罪かは時が来ればお話しします。」
ヨミウルはチュモンにひざまずきました。
ヨンタバルはヨミウルと話しました。
「何者の仕業でしょうか。」
「このことは私と扶余の恥です。できれば口外したくありません。私は神殿に戻るつもりです。」
「危険すぎはしませんか。」
「今更、何を恐れることがあるのでしょう。ヨンタバル君長をおよびしたのは私の味方になってくださるかお伺いしたかったのです。」
「ケルと私はヨミウル様をお助けします。」
ヨンタバルとチュモンがヨミウルを守った知らせはすぐにテソとヨンポのところに届きました。ヨミウルは王宮に戻ってきました。ヨミウルの一行はテソとヨンポを一瞥して通り過ぎて行きました。
ヨミウルはクムワ王に謁見しました。
「お人払いをお願いします。」
「皆の者下がれ。神殿の警護が甘く賊に侵入されたのは私の責任だ。」
「責任を問うために神殿に戻ったのではありません。王様は解慕漱(ヘモス)将軍の件でお怒りです。ですが私の決断は正しかったと信じております。解慕漱将軍を殺すのであれば20年前にできました。私は解慕漱将軍を保護したのです。」
「それはこじつけだ。」
「もし私が将軍を保護しなければ先の王により殺されていたでしょう。王様は将軍を殺めたテソ王子とヨンポ王子になにをなさいましたか。王様はなにもなさいませんでした。そんな王様に私を責める資格はありません。私は解慕漱将軍を生かしました。王様はユファ様を思うヘモス将軍の死を望んでいたのでは?」
「それ以上言うな!」
「王様の醜い心を見抜いている私はさぞかし邪魔でしょう。いっそひと思いに私を殺してください。」
プドゥクプル(テサジャ)はヨミウルに会いました。プドゥクプルはヨミウルに謝りました。ヨミウルは神殿を出るとプドゥクプルに言いました。
「神殿が刃物で穢されたのです。こうなった以上もう神殿にいることはできません。」
王妃の兄はヨミウルが出ていくので喜びました。王妃は心配だと言いました。ヨンポは楽しそうに明るく笑いました。テソと王妃と王妃の兄は険しい顔つきで黙っていました。テソは事態をわかっていない愚かな弟にため息をつきました。
ヨンポはトチのところに来ました。
「なあトチ。お前の望みをひとつきいてやる。なんでもいってみろ。」
「何かおめでたいことでもあったのですか?」
「これもみな、トチのおかげだ。あとはチュモンを片付けるだけだ。プヨンを利用してあいつを始末すれば、それですべて終わる。はっはっはっは。」
ヨンポとトチはプヨンを閉じ込めてある倉庫に行きました。
プヨンは舌を噛んで気を失っていました。
「なんて馬鹿な真似を。死なせてたまるか。医者を呼べ。情けないやつめ。もしプヨンの身に何かあったら首をはねるぞ。こいつに死なれては計画がすべて水の泡になる。ぬかるなよ?」
ヨンポはひととおり暴れて手下を殴ってからテソに命じました。
玄菟(ヒョント)城の太守ヤンジョンはテソに送る鍛冶職人を選ぶように部下に命じました。
巫女のソリョンと高い神通力を持つ少女ピョリハはヨミウルのところに来ました。ヨミウルはソリョンにピョリハの面倒を見るように、時が来れば二人を呼ぶと言いました。
柳花(ユファ)姫のところに国巫のヨミウルが来ました。
「神殿を去るまでにユファ様にお話ししたいことがあります。ずいぶん昔、天地の神に祈りを捧げていたときに太陽の中に三足カラスが見えました。私はそれは災いをもたらすので取り除かねばならぬと先の王様に申し上げました。その三足カラスは解慕漱将軍だったのです。しかし解慕漱将軍がいなくなっても太陽の中にそのカラスがいるのです。そのカラスはユファ様の手元にいるのです。そのカラスはいまだ力が弱くまだ大空に舞い上がることはできません。ユファ様がしっかりと育てて差し上げなければ。扶余は私を捨てました。ですから私はこれからは三足カラスにお仕えいたします。」
ヨミウルはチュモンへの忠誠を誓いました。
「王子様に対して許されぬ罪を犯しました。どのような罪かは時が来ればお話しします。」
ヨミウルは宮殿を去りました。
王妃はヨミウルが去り喜びました。
「早く次の巫女を選びなさい。神殿が留守ではいけません。」
王妃は嬉しそうに侍女に命じました。
マウリョンが扶余の巫女に選ばれました。
「何もかも王妃様のおかげです。」
マウリョンは王妃に忠誠を誓いました。王妃はテソ王子が皇太子になるように力添えを頼みました。
ヨンタバルはヨミウルを迎えました。
「ヨミウル様をケルにお迎えします。」
「まだその時期ではありません。当分は各地をまわり、天地の神にお仕えします。扶余を去る前に会わねばならない人がいます。」
優台(ウテ)はヨミウル様がお目にかかりたいそうですとチュモンを呼びました。チュモンはヨミウルに会いに山に行きました。
「私は天地の神の思し召しを間違ってお伝えしたようです。それは大きな罪です。罰を受けなければ。私は王子様に対しても大きな罪を犯しました。扶余を去る前にそれがどんなに大きな罪かお話しして許しを請いたいと思います。チュモン王子様はクムワ王のお子様ではありません。あなたの父上は別の方です。あなたの父はクムワ王ではなくヘモス将軍なのです。
視聴感想
ちょっとまた面白くなってきましたね。あの曲者のヨミウルが王を見限ってチュモンの味方になりました。これまでクムワに恋慕の情を抱いていたヨミウルはとうとうクムワを見放しました。チュモンにとっては神通力のある巫女が味方になり大きな力を得ましたね。昔は予想と結果が一致したひとほど力を持てた時代ですから、お告げの本質はインチキで、でまかせとはいえ、さすがに適当なことを言うわけにはいかないでしょうしね。