朱蒙(チュモン)25話あらすじネタバレ感想
あらすじネタバレ
朱蒙(チュモン)が鉄騎軍に矢を放つと矢は鎧の装甲で折れてしまいました。オイが剣を振るうと剣が折れてしまいました。朱蒙(チュモン)とマリとヒョッポとオイはいったん逃げました。チュモンは鉄騎軍は俺に任せて他の兵士はマリとヒョッポとオイに任せました。
チュモンたちは古朝鮮の流民を救いに奇襲をかけました。チュモンは弓で鉄騎軍の急所を狙いましたら鎖帷子を弓が貫通して鉄騎軍を倒すことができました。マリとヒョッポとオイはチュモンが弓やで鉄騎軍を倒している間に流民を救出しました。
鉄騎軍が倒された知らせや玄菟(ヒョント)城のヤンジョンのもとに届きました。ヤンジョンは鉄騎軍を報復に派遣しました。
「遠路はるばるご苦労さまです。」
ヤンジョンはノグンを迎えました。ヤンジョンは漢からの入植者が減っていることを皇帝に伝えてほしいとノグンに頼みました。
帯素(テソ)王子はヤンジョンと面会しました。ヤンジョンは扶余に鍛冶職人を送り技術を伝授させようとテソに約束しました。ヤンジョンは娘のヤンソルランを紹介しました。テソがヤンソルランを迎えることは鉄器との交換条件でした。ヤンソルランはたくましいテソ王子を一目で気に入りました。
「ほんとうによかった。たくましくて凛々しい方で。」
ナロはテソに召西奴(ソソノ)お嬢様はどうするのですかと訊きました。テソは「王が10人の側室を囲っても問題はない。ヤンジョンの娘を妃にしたって困ることはない。問題はソソノが私の気持ちを受け入れてくれるかどうかだ」と言いました。
ヤンジョンはヨンタバルの謁見を認めました。
マウリョンと王妃と巫女たちは祠堂に向かって祈りました。
「祭儀を行うだけで乱れた民の心を鎮めることはできません。まずは災いの兆候を誰かのせいにすることです。」
マウリョンは王妃に言いました。
巫女のチョリハとヨミウルの側近は柳花(ユファ)姫に会いました。
「これはピョリハと申しましてヨミウルさまにお世話になった娘です。」
神通力の強いピョリハはチュモン王子が永遠に扶余を去らないと死んでしまうとユファに予言しました。
チュモンは古朝鮮の流民を率いていました。マリはこのままでは漢の軍勢に追いつかれてしまうといいました。チュモンはヒョッポに流民を連れて玄莬から出るように言いました。
ヨンタバルはヤンジョンに謁見しました。ヨンタバルは長安の大商人ノグン大人に口添えをお願いしますと頼みました。ヤンジョンは貢物を受け取った見返りにノグン大商人をヨンタバルに紹介しました。
ヤンソルランはソソノを一瞥してすれ違いました。
ヨンタバルはノグンに会いました。ノグンは商売から手を引いていて教えられることはないといいました。ヨンタバルは鋼鉄の武器を漢から買い受けたいといいました。ノグンは話が違うと怒って帰りました。
「司農丞(しのうじょう)さまになんと無礼な!」
ヤンジョンは慌ててヨンタバルを叱りました。
「まあまあお聞きください。我がチョルボンが漢から武器を購入することができれば漢には二つの徳がございます。まずひとつ。漢が大いに警戒している扶余のすぐ近くで鋼鉄の武器を備えたチョルボンがにらみを利かせれば扶余の動きを牽制することができるでしょう。一方チョルボンは周りの大国から強力な鉄の武器で身を守れるようになります。二つ目。我がチョルボンはこれまでの交易で小国連合にもかかわらず多大な富を蓄えられました。一方漢は西南夷との戦により、国の財政が大きく揺らぎ、苦しい状況にあります。だからこそ鋼鉄の武器を売って大きな利益を手にするべきではないかと申し上げているのです。太守さまからノグンさまを説得してください。取引がうまくいけば太守さまの立場も決して悪くはないでしょう。」
「よかそう。私のほうから司農丞さまに言っておこう。だがこれだけは言っておく。私は不意打ちが何よりも嫌いだ。今度さっきのように私を困らせたら決して許さんからそのつもりでいろ。」
ヨンポはトチのところに行きました。
「何としても皇太子争いで優位に立たないと。テソ兄上より優位に立つ方法がわからない。」
ヨンポはトチに言いました。
ヨンポはトチに言いました。
「王子様・・・・・。テソ王子さまの強みは周りに手助けをする者が多いことです。テソ王子さまはヨンタバルを通じて情報を手に入れられたからヨンポ王子さまより先に出ることができたのです。」
トチはテソ王子の力を分析しました。
トチはテソ王子の力を分析しました。
「ヨンタバルを追い払えということか。だがあいつは父上の信頼も得ている。どうすれば追い払えるのか。」
ヨンポはトチから情報を得てもどうすればよいかわかりませんでした。
ヨンポはトチから情報を得てもどうすればよいかわかりませんでした。
「実はヨンタバルは商人である前にチョルボンの大君長なのになぜいつまでも扶余にいるのでしょうか。商売をやるだけならここにいる必要はないでしょう。何か下心があるはずです。今はヨンタバルとテソ王子が留守なので王子様がちょいと調べてみてはいかがでしょうか。」
ヨンポはトチに教えられた通りにヨンタバルの家を調べました。留守を預かっているヨンタバルの妹はヨンポに言いました。
「留守を預かるヨン・チェリョンと申します。何事でしょうか。」
「漢の放った密偵が商団に紛れて扶余に紛れたという情報が入った。念のために調査をしているだけだ。下がっていろ。」
ヨンポ王子は商団の木簡を読んでいたら驚きました。
ヨンポは叔父ポルゲに木簡を見せました。
「玄菟(ヒョント)城に来たテッカンの身の上はもちろん漢の鉄器の状況をこれほど詳しく把握しながらなぜ父上に伝えなかったのか。父上、ヨンタバルは信用できません。」
ヨンポ王子は金蛙(クムワ)王に伝えました。
チュモンはマリとオイに敵の情報を集めてくるように頼みました。しかしマリとオイは鉄騎軍に追いかけられてチュモンのところに戻ってきました。チュモンは鉄騎軍の装甲の弱い部分を狙い弓を放ちました。鉄騎軍の兵士は逃げ帰りました。
夜になり、チュモンは見回りをしている鉄騎軍に弓を放ち挑発しました。チュモンはわなを仕掛けて鉄騎軍を一人で倒しました。
「あれほど美しい女性には、扶余でもそうお目にかかれません。」
テソ王子は心にもないことをヤンジョンに言いました。そこに流民に逃げられたという部下がヤンジョンに報告しました。神出鬼没の犯人は弓の達人という話をテソは聞き、チュモンではないかと思いました。
ヒョッポはチュモンたちと合流しました。ヒョッポは流民は無事扶余に向かいましたと報告しました。宿屋でごちそうを食べているヒョッポにチュモンはなぜ父の認識票を見て泣いたのか尋ねました。ヒョッポは大きな志に命を捧げて死んでいったおやじに比べると今の自分が情けなくて気が付いたら涙がでていましたと言いました。
「なぜ皇太子の競い合いから降りたかわかるか。競い合いから降りたのは皇太子になって何をすべきかわからなかたからだ。志もなく競い合いをする自分が情けなくてたまらなかった。その気持ちはヒョッポと同じだった。だが何をすべきかわかった。そんな気がする。」
チュモンはヒョッポに言いました。そこにケピルが現れチュモンをソソノのいる部屋に案内しました。
チュモンとソソノは再開しました。
「どういうことですか。どうしてここに。」
ソソノは驚きました。
ナロはテソにヨンタバルとソソノが玄莬城に来ていることを報告しました。
「鉄騎軍と戦った?そんな無謀な。」
「苦しんでいる流民を助けたかったのです。」
ソソノはチュモンからもらった黄玉の指輪に触れました。
テソ王子はケピルに「ソソノはどこにいる?」と聞きました。テソは宿屋に入っていきました。
「ソソノ、私だ。」
テソはソソノの部屋に入り、チュモンを見て驚きました。
「扶余を去ったと聞いたが玄莬城に何の用だ。」
「あてもなくさまよっているうちに、ここにたどり着きました。」
「・・・たまたまか。まあ座れ。」
「今扶余では災いの兆候が現れているというのに気楽なもんだな。」
「兄上は玄莬の太守と何か秘密の取引でも?」
「なんだと!私を中傷するつもりか!」
「扶余が不安な情勢だからこそ、将来皇太子となられる方が玄莬にいらした理由が気になります。」
「漢との交易関係が今後も順調に続くよう、話し合いに来たのだ。お前が勘ぐるような取引などない。」
テソはチュモンから視線を逸らしました。
テソは部下に命じ、宿屋を包囲するよう命じました。流民を救った人物がチュモンかどうか確かめるつもりでした。
「お心の半分をいただいただけでは私は安心できません。どうかお気をつけて。」
チュモンはソソノを抱き寄せました。
「兄貴、マリです。」
マリは宿屋が漢の軍に包囲されていることを報告しました。ソソノは裏に馬があるので逃げてくださいとチュモンに言いました。
チュモンとマリとヒョッポとオイは宿屋の裏から逃げました。兵士たちに見つかりチュモンたちは戦いました。チュモンたちは兵士を倒し、馬に乗り逃げました。
テソ王子は扶余に帰国しました。
「鋼鉄の職人を連れてきたというが誠か。どこの職人だ。」
金蛙(クムワ)王はテソに聞きました。
「私が見つけた職人は古朝鮮の流民です。逃げ出した職人を私が逃げ出し連れてきました。」
テソが報告するとクムワ王はすぐに職人に剣を作らせて確かめよと命じました。
工場ではモパルモがまた失敗しました。
「こんな情けない剣なら台所で包丁にするしかないな。」
鉄器職人はモパルモを馬鹿にしました。
「おいお前、そりゃ鋼鉄には負けるが扶余の職人の血と汗がしみ込んだ剣なんだぞ。よくそんな失礼なことが言えるな。」
モパルモは怒りました。
「血と汗?本物の血と汗がしみ込んだ剣がどんなものか見せてやる。この工場に誰ひとり入れないようにしろ。」
「そんな、仕事ぶりを見られなかったら、何も教われないじゃないか。」
「言う通りにしないなら、今すぐ引き上げるぞ。」
鉄器職人は夜中に剣を作りました。
翌日。
モパルモは鉄器職人が作った剣を見てうなりました。
「王様のおなーりー。」
クムワ王が鍛冶工場に来ました。
「貸してみよ。」
クムワ王は剣を持ち試し切りしました。剣はモパルモの剣のように折れませんでした。
チュモンたちは草原を馬で駆けていました。
「兄貴、扶余に戻らないのですか?」
ヒョッポはチュモンに聞きました。
「チョンム山に行く。」
チュモンたちはチョンム山に向かいました。
夕方になりました。
「兄貴、どうしてここに来たんです?」
マリはチュモンに尋ねました。
「プヨに帰る前に話しておきたいことがある。今扶余に帰る私は王子としてではなくタムル軍の子孫としてだ。私の実の父はタムル軍の大将だった解慕漱(ヘモス)将軍だ。」
ヒョッポは驚きました。
「父の果たせなかった夢を、私は果たして見せる。私は漢の束縛に苦しむ流民たちを救い出して古朝鮮を再興する。そのためにあえて扶余に戻る。マリとヒョッポとオイ、ついてきてくれるか?」
「はい!兄貴!」
感想
ちょっと面白くなってきました。チュモンがやっと自分の道を決めたこと、マリとヒョッポとオイもチュモンに命を預けたこと、ソソノとチュモンは愛し合っていること、目的を達成するための土台が今完成しました♪というところが今日のお話しですね。しかし古朝鮮の流民とはいったいどんな人たちなのでしょうか。いまひとつ輪郭がはっきりしないのでよくわかりません。でもお話しの続きが気になりました。ヨンポ王子は何から何までトチに教えてもらわないとできないダメな子ですね。教えてもらってもさらにどうすればいいか教えてもらわないと何もできないのです。