「大王世宗(テワンセジョン)」(全86話) 第70話 女真族の侵攻 あらすじとネタバレ感想
70話 女真族の侵攻 あらすじ
「新撰八道地理志」これはユン・フェが記した朝鮮国土と人口、文化経済軍事まで詳しく記した朝鮮最初の地理書でした。
この情報はただちに明の諜報機関トンチャンの長のワン・ジンのところに届きました。「無人島にまで執着するとは。油断できないな。これぞ朝鮮王の野心をはっきりあらわす証拠だ。」
「新撰八道地理志」これは領土拡大のためにわずかな国土も軽んじたりしないという世宗の意思の込められた宣言文だ。慶源(キョンウォン)と閭延(リョヨン)を中心に、豆満江(トゥマンガン)、鴨緑江(アムノクカン)に沿った国土防御線の開拓、これは世宗の宣言を具体化する過程において大きな意味を持つ。
秘密都監(兵器開発所)では、火薬が調合されていました。イ・チョンは新兵器の試験準備ができたと世宗に報告しました。
ホ・ジョは世子(文宗)の命令で国家予算に使途不明金があることを突き止めました。
チェ・ヘサン「(この大砲は)走火(チュファ)と申します。発火筒があるので自分で飛びます。(改良後"神機箭"となる)」新しい武器が発明されました。
チャン・ヨンシル「爆発力が大きいので敵陣の破壊も可能です。」
世宗は民の運命が新兵器にかかっていると言いました。
国から仕事を与えられたタミは熱心に働いていました。キム・ジョンソは米をタミたちに与えました。国境に城が完成しました。
女真族のイ・マンジュは兵器の開発を成功させたとカン・フィがキム・ジョンソに報告しました。この情報はチェ・ユンドクのもとに送られました。
ヨンシルが走火(チュファ)に火をつけたら走火(チュファ)は暴発してヨンシルは背中にやけどを負いました。
世子(のちの文宗)「新兵器の開発に予算が使われているのでは?」
ファン・ヒはとぼけました。チェ・ユンドクが敵が新兵器を開発した情報を伝えに来ました。ホ・ジョとチェ・マルリは明からもらった武器だろうと自分たちに都合のよい意見を述べましたが、新兵器の破壊力はかなりのものでした。
シン・ジャンのところに息子のシン・スクチュを伴い世子が現れました。世子は測量を休めとシン・ジャンに言いました。シン・ジャンは世子がチェ・マルリとホ・ジョを動かしていることを丁寧に叱りました。「ご自分に嘘をついて(本心を隠して建前を利用して)はなりません。」
世子「師匠。私は怖いのです。できるなら戦争を避けたい。人殺しなど私にはできません。」
シン・ジャン「父上が戦を望んでいると思いますか。その答えは殿下もお判りでしょう。」
シン・ジャンはせき込みました。「死ねば朽ちる体だ。惜しくはない。ダメ息子め。」シン・ジャンはシン・スクチュを叱りました。
イ・マンジュ「何としても閭延(リョヨン)を手に入れる。朝鮮の王に鉄槌を下すのだ。出陣は明日の夜明けだ。」
タミは弟に「王様、元気を出して」というメッセージを絵に描かせました。キム・ジョンソは別の意味に受け取られるぞ。だから文字を教えるといったのに、とタミをからかいました。
タミ「字は習っています。」
キム・ジョンソ「ならばなぜ絵にこだわっている。」
タミは「天人人人・・・土」と書かれた紙をキム・ジョンソに渡しました。
キム・ジョンソ「王様にお渡しする。」
タミはもっと字を習ってからだとすぐに紙を引っ込めました。
イ・マンジュは朝鮮の軍を挑発しておびき寄せました。キム・ヒョソンはすぐに茂昌に出兵して行きました。兵力が減ったところを見計らってタミたちのいる閭延(リョヨン)に女真族が侵入して来ました。閭延の村人たちは殺されました。イ・マンジュは役所を目指しました。キム・ジョンソは都に早馬を送るように部下に指示しました。
イ・マンジュは閭延の役所の目の前まで来てキム・ジョンソたちを襲いました。キム・ジョンソたちは役所の門前で応戦しましたが多勢に無勢でした。女真族は村人を殺し米などを略奪していました。キム・ジョンソは倒れましたがそこにタミと子分たちが応援に来ました。
キム・ヒョンソは川の向こうに立っているだけの女真族を怪訝に思いました。そこに知らせが届きました。
キム・ジョンソとタミは戦いましたがそれでも状況は劣勢でした。キム・ジョンソがやられそうになったところをタミは助けましたがタミは背後から斬られてしまいました。キム・ジョンソはタミを抱きました。とうとうキム・ジョンソたちが囲まれてしまいました。キム・ヒョンソの軍が戻ってきたら女真族は退却しました。
キム・ジョンソ「すまない。すまない。」
タミ「字を、教えられなかったこと?まったく、ついてないよ。手紙くらいはまともに書きたかった。」
キム・ジョンソ「私が教えてやる。機会をくれ。」
タミ「じゃあ。弟たちに教えてください。私が死んだら弟たちをよろしくお願いします。」
弟「何言ってんだよ。がんばれ。俺たちを置いて逝くんじゃない。」
タミ「おかあちゃんとお父ちゃんのところに逝く。夢でしか知らないお父ちゃんのところへ。」
弟「姉貴・・・」
タミ「きっと・・・楽しいよね。そうだろ?」
(´;ω;`)
タミは力尽きて亡くなりました。
(´;ω;`)ウッ…
キム・ジョンオソ「おい・・・」
弟「起こさないで。うれしそうな顔をしています。きっとおかあちゃんとお父ちゃんに会えたんですよ。」
キム・ジョンソ「ううううあああああああああああああああ( ノД`)ああああああああうああああああ( ノД`)うあああああああああ」
(´;ω;`)
世宗はキム・ジョンソからタミの手紙を受け取りました。
世宗「敵があの子を?余の大切な民、その尊い命を奪ったのか?」
キム・ジョンソ「守ることができず申し訳ありません。」
世宗はタミの手紙を懐に入れて胸に手を当てタミの死を悲しみました。
世宗「左代言。余はこれ以上民たちを失いたくない・・・・・・。」
ヨンシルは武器を改良してついに完成させました。
明の勅使が太平館に来て牛を一万頭貢ぐように命じました。ユン・フェはイ・ス暗殺の証拠をワン・ジンに示して火薬貿易の規制を解くように言いました。
ユン・フェ「連れてこい。刻印を消して送り込むべきでしたな。もっと確かな証拠がある。」
イ・スに毒を盛った宿屋のおかみ(明の情報機関の女)が連れてこられました。
チョ・マルセンは海で釣りをしていました。そこにファン・ヒが訪ねて来ました。
ファン・ヒ「しばらくぶりです。」
チョ・マルセン「思った通りだ。いつかは来てくれると思いました。時が満ちました。兵判。」
イ・マンジュはトン・メンガを問いただしていました。忠誠を誓ったトン・メンガは後方を任されました。
チョ・マルセン「トン・メンガを討つと?殿下に伝えてください。私を呼び戻したことを決して後悔させないと。」
世宗「チョ・マルセンは承諾するはずだ。朝鮮は彼の国でもあるからな。」
チョ・マルセンは軍服に着替えて登庁しました。キム・ジョンソはマルセンを出迎えました。
キム・ジョンソ「私がお供いたします。あなたの腕前を習いたい。」
チョ・マルセン「私を殺せと訴えた者がどうしたものか。」
キム・ジョンソ「北三道(プクサムド)を守るためなら悪鬼に学んでも構いません。私にとっては、北三道は命がけで守る地なのです。」
ヨンシルは砲筒の試験に成功しました。
世宗「余にとって民は天地であり宇宙なのだ。もう決してただの一人も殺させはしない。」
感想
うわあああん( ノД`)シクシク…タミちゃんが死んじゃった(´;ω;`)
イ・スでは泣かなかった私の目から汗が・・・出ました。
おじさんが死んでもかわいそうじゃないのに若い女の子が死ぬとなぜか悲しいっ。
この二人の登場人物の死が北伐を正当化する流れへとドラマの物語は導くのですね。
作り話なのに、心が痛いよ・・・。
そして極悪人マルセンの復帰。悪をもって悪を征する!これしかないのかっ!キム・ジョンソは正義のためなら悪をも利用するといってのけましたね。
どうなってるの、この考え方!