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朱蒙(チュモン)30話あらすじネタバレ感想

朱蒙(チュモン)30話あらすじネタバレ感想

朱蒙(チュモン)のあらすじ

あらすじネタバレ

テサジャのプドゥクプルはテソがクムワ王の前に跪いたことを苦々しく思っていました。クムワ王はテソ王子に真番臨屯への侵攻の先鋒を命じ、大将にチュモン王子を任命しました。

王妃は長男のテソが開放されて涙ぐみ喜びました。
「母上、私が愚かなせいで母上のご心配をおかけしました。お許しください。」
「お前が何をしたというのです。悪くありません。チュモンから受けた恥辱を仕返しせずにはおきません。」
王妃はチュモンを恨みました。

チュモンは兄を指揮することができないとクムワ王に言いました。
「よいかチュモン。こたびの戦は私とお前が主導して勝利を収めねばならん。王権に逆らおうとするサチュルトや王妃の外戚の野望を抑えるためだ。従って戦の準備もすべてお前が指揮を執ってほしい。いうことがわかるな?私たちは今大きな賭けに出ている。もしこたびの戦に負ければ私は王権を失うかもしれない。お前の母も守ってやれなくなる。テソとヨンポを指揮下に置くことは確かにやりづらくなるだろう。こんなときにそんなことばっかり言っていられない。この戦に勝つことだけを考えよ。」
クムワ王にはチュモンが必要でした。

チュモンは兵士の訓練を監督していました。
「みんなご苦労。王様が真番と臨屯との決戦を宣言なさった。私たちが先鋒に立ち扶余と王様のために戦う日が近い。我らの敵は漢の軍の先鋒の鉄騎軍となるだろう。鉄騎軍と戦う訓練を重ねてきたがまだかなわない。今日から決戦の日まで昼夜を問わず訓練を行う。一対百の覚悟で訓練に挑め。わかったな!」
「はい!総監!」
兵士たちは鉄騎軍を想定しての訓練を熱心に行いました。

ケピルと傷がよくなった優台(ウテ)は商団に戻りました。
「戻るのが遅くなり、申し訳ありません。」
優台(ウテ)は召西奴(ソソノ)に謝りました。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です。」
「大丈夫なもんか。体中にまわった毒がそんな簡単に出ていくか?実は、まだ休んでいなければならんので、お嬢様がおよびだというとすぐに駆けつけてきたもので。」
「大丈夫です。父が余計なことを言っているだけです。」
「すっかり完治したと思っていました。まだまだ無理はしないで。」
「大丈夫です。お嬢様が軍商として参戦なさるのに休むわけにはいきません。」
「ウテさんがいなければ私はとっくに死んでいました。」
「私こそ感謝しています。いつもそう思っています。お嬢様のために働きお嬢様をお守りする機会を与えられること、私には喜びなのです。」
ウテはソソノを見て微笑みました。

クムワ王はテサジャに周辺国の様子を奉公しました。ヘイン国とクダ国が様子見していることを報告しました。クムワ王は周辺国に説明し、物資を集めるように命じました。そこにヨンタバル君長が謁見を希望してきました。ヨンタバルとソソノはクムワの前に参上しました。
「王様、ご機嫌いかがでございますか。真番と臨屯を攻撃なさると聞きました。わが商団が軍商として参戦することをお許しください。」
クムワ王は軍需品と兵糧をすべて任すと言いました。ソソノはチュモン王子の先見の明により戦の物資の準備を整えてまいりましたと言いました。

クムワ王は鉄器工場に行きました。
「武器の生産はどうなっている?」
「王様、玄菟(ヒョント)城の職人がいなくなってから武器を作れていないのです。技術を教えてくれなかったので。100本にもなりません。」
「王様、ケルに行ったモパルモ親方をお呼びください。モパルモは鋼鉄の剣の開発に成功、強度を増すためさらに奮闘中です。」
「すぐモパルモを呼び戻せ。この工場で作られる剣や槍に扶余の兵士の命がかかっている。モパルモとともにすぐに鋼鉄の剣の制作に取り掛かれ。」
クムワ王は職人に命じました。テソは大きな功績を挙げたチュモンを憎みました。

クムワ王はタムル軍を視察し慰労ました。タムル軍の兵士は力がみなぎってきたようだと言いました。
チョンドンは16歳でした。チュモンはチョンドンに補給兵をさせるように言いました。
「いくら軍事訓練を受けているといえども未熟な者は戦闘から外すように。」
クムワはチュモンに命じました。

チュモンはテソとヨンポに作戦を指示しました。ヨンポは嫌そうにして従っていました。昼夜を問わずに兵士の訓練が行われモパルモが戻り武器が作られました。宮中の女官たちもユファ姫も寝る間も惜しんで弓矢を削って作っていました。チュモンは母に会いました。
「母上。」
「ごくろうさま。」
「ユファ様を説得なさってください。昼も夜も働かれるので手に豆ができてしまって・・・・。」
ムドクはユファ姫の心配をしました。
「生き生きとしておいでだ。こんな母上を見るのは初めてです。」
「タムル軍で働いていたことを思い出す。あのときも今と同じ。タムル軍を後ろで支えながら何をしても楽しかった。君長の娘として苦労を知らずに育ってきた私が、大勢の食事の世話をしたり矢を作ったり、手がひび割れて豆ができてしまっても解慕漱(ヘモス)様が手を握ってくださるだけで痛みがひいたものです。ヘモス様は勇敢でありながらとても優しいお方でした。タムル軍ひとりひとりの気遣いを忘れず労わった方でした。チュモン、お前を見ているとヘモス様を見ているようです。ですから私はいくらでも頑張れるのです。」
チュモンは母の手を取りました。
「母上。」

召西奴(ソソノ)はウテとサヨンを引き連れチュモンに会いに来ました。
「お掛けください。」
「戦に必要な品々はすべて準備しました。」
ソソノは言いました。サヨンも万が一に備え各商団に連絡し手を打ってあると言いました。
「かたじけない。問題は漢の先鋒に立つ鉄騎軍です。鉄騎軍に打ち勝つために護衛兵を訓練してきましたが、ほんとうはもっと訓練された騎馬兵が必要です。」
「もしや、白山マルガル族をご存知ないですか?」
ウテはチュモンに言いました。
「マルガル族は歩くのよりも先に馬に乗るのを覚えるといわれています。なので男女を問わず、たくみに馬を操ります。」
ソソノはチュモンに言いました。

玄菟(ヒョント)城。
ヤンジョンは臣下たちに扶余は臨戦態勢をとったと言い真番への出兵の準備を命じました。
娘はテソ王子と縁を切るのかと尋ねました。ヤンジョンは戦が終わればテソと結婚させてやるとヤンソルランに言いました。
ケルのソンヤンの君長がヤンジョンに謁見しました。ソンヤン(松譲)は扶余にヨンタバルが軍商として参戦すると報告し、延陀勃(ヨンタバル)は卒本の恥なので何でも協力し、ピルの兵を出すと言いました。ヤンジョンはソンヤンを受け入れました。

モパルモは部下を激励していました。
「親方が戻ってきてくれたのでちっとも疲れを感じません。」
部下がそういうとモパルモ親方はとても喜びました。
クムワ王はモパルモに会いました。
「モパルモ、お前がいなかったらこたびの戦は始めることすらできなかった。礼を言うぞ。」
「私は死ぬまで扶余と王様に精一杯尽くす所存でございます。」
「扶余の勝利のために生産に拍車をかけるように。」
「はい!王様!」

ソンヤンの裏切りの報告はヨンタバルの耳にも入りました。

チュモンはソソノに会いました。
「ペクサンマルガル族に王様に協力してほしいのです。」
「説得は難しいと思います。」
「難しくても、やらなければ。」
「では私がご一緒します。」
チュモンとソソノは部下を引き連れて白山靺鞨族の拠点に行きました。
野営。
「あの時なぜ扶余を出て行ったのか、総監が何を混乱していたのか話してくれません?」
「・・・・・・。」
「私はすべてをさらけ出したのに、これからはもうよそうかしら。」
「・・・人生を、変えてくれた方がいます。このたき火のような温かさで人を集め、ご自分の体を燃やしていく方です。」
「解慕漱(ヘモス)将軍のことですか?」
「はい。亡くなられた後に、大きな志を初めて知りました。」
「総監の、人生を大きく変えた師匠なのですね。」
「あの方は、師匠である前に、私の実の父です。父が亡くなるまで、知りませんでした。父上と、一度も呼ぶことができませんでした。」
「・・・・・・。」
「あんな風に、父を逝かせた後悔と自責の念で、とてもつらかった。」
「・・・・・・。」
「これからは、父が夢見た大業を、私が成し遂げます。古朝鮮の流民を救い、失った土地を取り戻してみせます。」
ウテは眠ったふりをしながらチュモンとソソノの話を聞いていました。

チュモンたちは靺鞨族の野営地に着きました。そこでは靺鞨族の馬上訓練が行われていました。
「何者だ。」
族長が言いました。
「扶余の王子、チュモンと申します。」
「お前たちに味方すると何がいいことでも?」
「扶余が戦に勝ったらさすらわずに定住しなくていいよう肥沃な土地を与えます。」
「定住?この土地はすべて俺たちのものだ。もう帰ってくれ。」
チュモンは援軍を断られました。

「遊牧民に土地をやると提案したのですか?」
召西奴(ソソノ)は笑いました。
「さすらうのは、土地がないからでしょう?」
「遊牧民がさすらうのは土地がないからではなくそれがもって生まれた運命なのです。さすらうことが部族の運命なのです。私が交渉してみせます。」
ソソノはゲルに入りました。

「商団でいろいろな場所に行き、多くの遊牧民に会いました。彼らは土地がないからさすらうのではありません。あれはもって生まれた運命なのです。土地など必要ないのです。」
ウテは言いました。
「つまり、どうやって雇うので?」
チュモンはウテに聞きました。
「武芸に優れた者を金で雇うのです。つまり傭兵として。彼らを得たければそれしかありません。」
ウテは答えました。
「扶余に100人の騎兵を送ってくれるそうです。」
ソソノは白山靺鞨族を雇いました。

ヨミウルは黄色い布に朱で三足鳥の紋章を描きチュモン王子のために旗を作りました。
「この戦は、扶余の戦である前にチュモン王子の戦です。この三足鳥の主人はチュモン王子。三足鳥が自由に飛び出せるよう、お前たちも祈るのです。」
ヨミウルはチョルランを呼びチュモンに旗と書簡を届けさせました。

サヨンはヤンジョンは真番へ行くのに最短経路を行くだろう、そのときに通る渓谷で足止めすれば到着を遅らせられるだろうとチュモンに言いました。チュモンはヨミウルから贈られた旗を受け取りました。そしてチュモンを守る三足鳥の主人はチュモンであり武運を祈っているという書簡を受け取りました。

チュモンはクムワ王に別動隊を率いサミ谷でヤンジョンの軍を足止めすると言いました。クムワ王は決行を命じました。

ナロはチュモンの動きをテソに報告しました。テソはナロに玄菟(ヒョント)城に行きチュモンの動きを報告するように命じました。
「殿下、いっそ私を殺してください。殿下のためなら何でもいたしますがこれだけはいけません。扶余があればこそ殿下もいらっしゃるのです。私は殿下の、扶余の家臣でございます。その私に国を売れとおっしゃる。いっそ私の首をはねてください。」
「決して扶余が滅びたりすることはない。私を信じて行ってきてくれ。」
テソはナロを言いくるめました。ナロは玄莬に出発しました。

「私は常に、そなたたちとともにある。見事任務を果たし、本軍へ戻ってこい。死を覚悟し戦えば、必ず勝利は掴めよう。出陣せよ!」
クムワ王は軍に命じました。兵士たちは鬨の声を発しました。

チュモンが馬にまたがり出発する様子をソソノは信頼の目で見つめました。

感想

一筋縄でいかない扶余をチュモンはよくまとめましたね。それでもテソは国を売っています。貴族たちは愛国心などなく、権力争いばかりしているようですね。そして優台(ウテ)は・・・気になるそぶりを見せ始めましたね。

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