「薯童謠(ソドンヨ)」(全55話)第53話 民の心をつかめ のあらすじとネタバレ感想
53話 民の心をつかめ あらすじ
子供が歌を歌っていました。
「威徳には阿佐がいる。阿佐には武康がいる。武康にはチャンスがいる。チャンスには誰がいるだろう。私がいる。お前がいる・・・・・・。」
「威徳には阿佐がいる。阿佐には武康がいる。武康にはチャンスがいる。チャンスには誰がいるだろう。私がいる。お前がいる・・・・・・。」
「何かをたとえている歌ではないわ。」
ソンファ(善花)公主は二人の侍女に言いました。
「チャンは薯童公。スはモンナス博士。」
法王(プヨソン)の部屋の前の庭には縛られたチャンとモンナス博士が正座させられていました。
プヨソンはフクチピョに合図を送りました。
「歌わせろ。」
フクチピョンは町の子供に歌うように命じました。
「歌うんだ。早く。」
「威徳には阿佐がいる。阿佐には武康がいる。武康にはチャンスがいる。チャンスには誰がいるだろう。私がいる。お前がいる。我々がいる。我々がいる。」
チャンとモンナス博士は子供の歌を聴いて顔を見合わせました。
ウヨン公主とソンファ公主もこっそりその様子を見ていました。
「・・・・・・。」
「チャンスとは?」
プヨソンはフクチピョンに聞きました。
「お、おそらく・・・・・・。」
プヨソンは部屋に戻りました。
「下がっていろ。」
プヨソンはフクチピョンに命じました。サテッキルが面会を希望しました。
王の部屋の前の控室。
「陛下。」
「誰も通すなとの命令だ。」
「お前たちは外に出ろ。下がっていろ。」
サテッキルは内官に人払いを命じました。
「だめだ。ここにいろ。」
フクチピョンは内官に命じました。
「折り入って話が。何をしている。下がれ。」
内官たちはおろおろとしました。
「貴様!」
フクチピョンは怒りました。
「私は衛士佐平です。あなたより地位は上です。貴様(イノミ)とは失礼な。皆下がれ。」
フクチピョンは口を大きく開けました。
「おい。戻ってこい。」
フクチピョンが呼びかけるも侍従と女官たちはプヨソンの部屋から出ていきました。
サテッキルは部屋の前で跪きました。
「陛下。威徳王をお連れした時、私は民の殺戮に反対しました。しかし陛下は何と言われましたか。もう引き返せぬと殺戮を命じられました。私はその時すべてを捨てました。自責の念や罪悪感の名残をすべて捨てました。権力を得るためです。すべてを犠牲にしなくては権力は得られません。陛下のおかげでそう悟ったのです。陛下を信じ突き進んでまいりました。それなのになぜ今更、引き返そうとなさるのですか。不届きな連中はモンナスとチャンがいるから暗躍しているのです。今は暴君の汚名を着てでも二人を殺すべきです。不届きな輩は私が責任をもって片付けます。陛下、私を信じ二人を打ち首にしてください。二人を殺せば騒ぎは収まります。それだけが解決策です。打ち首にしてください。」
プヨソンは勢いよく部屋から出てきました。
「殺して解決するならとうに命じている!阿佐と威徳王を殺し武康や民も殺した。だがなぜ、なぜ民は私に父を殺したという汚名まで着せる。何人殺しても次の者が現れるのはなぜだ!」
プヨソンはサテッキルに怒鳴りました。
「根を絶っていないからです。一人現れたら殺し、また現れたら殺す。現れなくなるまで殺すのです。もうここまで来たら引き返しません。二度と現れぬように。よみがえらぬように・・・・・・。いいえ。よみがえるにしても百年千年かかるよう徹底的に始末するべきです。もうその道しか残っていません。」
プヨソンはそれを聞いて肩で息をしました。
夜。
「何としてでも生き抜くのです。」
モンナス博士はチャンを見て思いました。
「結局あの方法しかないのか・・・・・・。」
チャンは何かを思いつきました。
プヨソンは剣を抜きチャンの首の横に置きました。ウヨンは心配して陰からチャンを見ていました。
「本当に、しぶとい奴らだ。」
プヨソンはチャンとモンナス博士に言い剣を地面に杖のように突きしゃがみました。
「だが、阿佐を殺し威徳王まで手にかけた私だ。確かに、お前たちを殺すことなどたやすい。しかし、キルには分からん。私は憎まれたくない。暴君と言われようが王になりたいと思っていた。だが王になったら、名君と言われたくなった。これが私の矛盾だ。名君などあきらめろというキルの言葉も無視できん。どうすればいい?どうだ。どうすれば私の悩みを解決できるか言え。お前たちは助かりたいのだろう?私は殺したい。どうすればお前たちの命が助かり私の悩みも解決できるか言ってみろ。納得のいく答えが見つからねばキルの言葉に従う。この場でお前たちの首を斬る。方法は?ないか?」
ウヨン公主ははらはらしてみていました。
「あります。」
チャンは言いました。
「あるのか?」
「はい。」
「どんな?」
「私が皆の前で裏切者になります。」
「お前が裏切者?」
「私が彼らを討伐すればよいのです。四男をかたったすべての盗賊と国賊となりそうなすべての者を討伐します。」
「(結局、この方法しかないのですか?)」
モンナス博士は思いました。
「陛下が私たちを殺し彼らを討伐すれば、陛下が非難されますが、私が手を下せば非難は私に集中するでしょう。」
「お前が手を下す?」
「はい。民の非難は陛下に対する不忠義の報いと受け止めます。」
「うむ。」
「私に陛下に忠誠を誓う機会をください。」
「・・・・・・ふーん。」
プヨソンが立ち上がりました。
「よし。よかろう。いい方法だ。」
「陛下、これは逃げるための・・・・・。」
サテッキルは口をはさみました。
「もうよい。モンナス博士は元山島(保寧付近の島)に流刑にする。お前が消えたり怪しい真似をすれば容赦なく処刑する。よいか?」
「(はい。それでお命が助かるならそのように。)」
モンナス博士は思いました。
「はい、仰せの通りにします。」
チャンはプヨソンに言いました。プヨソンは部屋に帰りました。
チャンは盗賊の討伐隊指揮を命じられました。
「奴婢チャンを昇格する。民心をおびやかす盗賊を一掃する討伐隊長に任命する。」
プヨソンは勅書をチャンに渡しました。
「まず謀反をたくらんだモンナスを元山島に流刑にせよ。」
兵士たちは黒い甲冑を着たチャンに従いました。
「聞いた?聞いた?」
ポムノはメクトスとウンジンたちのところに走ってきました。
「何をだ?」
メクトスは息子に聞き返しました。
「チャンが盗賊の討伐をするんだって。」
「なんですって?」
「それから博士を島流しに。」
「まさか、そんなはずは・・・・・・。」
「もう博士を連れて渡し場に向かってる。みんな、見に行ってるよ。」
メクトスとウンジンは驚きました。
「行ってみよう。」
民たちはモンナス博士を護送するチャンを見ました。
「モンナス博士がかわいそうだ。」
民たちは博士を哀れみおいおいと泣きました。
「博士を元山島へ連れていけ。お前たちは博士を徹底的に監視するのだ。乗れ。」
「はい!」
部下はチャンの言うことに従いました。
「この人でなしめ。」
チャンには糞のような泥が投げつけられました。
チャンとモンナス博士は頷き合いました。
「我々は陛下のご配慮により結成された討伐隊だ。四男を騙って民心を欺き民の金品を奪った盗賊を一掃する。陛下に恩返しするのだ。」
「はい!」
「その程度の男だったのよ。ただの小物よ。」
ウヨンの母は娘に言いました。
「ただの小物か大物かはこれからわかります。」
ウヨン公主はチャンを信じていました。
「あんな男に惹かれるとは。」
母は顔をそむけました。
「目を覚ましなさい。助かる道を探すのよ。」
「・・・はい。そうですね。」
ウヨン公主は小さな声で言いました。
「あはははは。チン大人の頭脳と私の忠心、陛下のご勇断が生んだ妙策だ。」
チン・ガギョン商団に来たフクチピョンはサテッキルの鼻をあかしご機嫌でした。
「おいでですか?」
ソンファ公主の侍女たちが来て挨拶をしました。
「チン大人は?」
「さらなる利益を陛下に献上したいと阿錯(アチャク)の鉱山へ。」
「そうか。喜びを分かち合いたかったのだが。」
「チン大人も同じ言葉を申していました。」
「そうなのだな。」
「はい。戻られたらすぐご連絡します。」
「そうか、わかった。チン大人の頭脳と私の勇気が生んだ妙策だと伝えろ。」
「さっきは忠誠心とおっしゃいましたよ。」
「おお、そうだったか?勇気と忠心ではどちらがいい?」
「勇猛な方なので勇気のほうがいいかも!」
若い侍女がフクチピョンをおだてました。
「あは、あはははは。そうか。そうだな。そう伝えろ。あはははは。」
「はい。」
「ソドン公・・・・・・。」
「お嬢様・・・。」
ソンファ公主はチャンの詰め所に来ました。チャンは立ち上がり王女を迎えました。
「ソドン公・・・。」
ソンファ公主はチャンの命が助かった喜びを表しました。
「太子様。」
ワング将軍とヨン・ギョンフ大将が部屋に入ってきて地面に正座しました。
「私たちが至らぬため奴婢に・・・・・・。しかも民に泥を投げつけられる屈辱まで・・・。死んでお詫びします。」
ワング将軍は謝りました。
「皆さんの責任ではありません。」
チャンは二人の手を握り立ち上がらせました。
「お手打ちに。私たちの補佐が行き届かず奴婢に・・・・・・。」
ヨン・ギョンフ大将は言いました。
「弱気にならないでください。」
四人は机を囲み、椅子に腰かけました。
「こんなことになり私も胸が痛みますがやむをえません。早く事を起こせるように努力します。」
チャンは皆に言いました。
「陛下の信頼を得て衛士部に入れるよう盗賊の召し取りに協力してください。」
「はい。商人から情報を集め根城を調べています。二か所、突き止めました。」
ヨン・ギョンフ大将は言いました。
「では、案内してください。」
「そして・・・。」
チャンはソンファ公主を見つめました。
「なんでしょう。親衛隊長と親しく見えました。」
「ええ。お世話になっています。」
「間を取り持ってください。」
「はい。お任せください。」
「それで、モンナス博士はどのように?救出は無理です。」
ヨン・ギョンフ大将はチャンに聞きました。
「・・・・・・。」
チャンは元山島のモンナス博士に手紙を送っていました。
モンナス博士は手紙を読みました。
「博士。人もいない島に送り申し訳なく思っています。でも、むしろこれでよかったのです。博士への頼み事をじき連絡します。それまでお休みになり兵士と円満にお過ごしください。」
「私への頼みごと?こんな孤島で何ができるのだ?」
「ワング将軍は彼らと連絡をとってください。役人だった者です。」
チャンはワング将軍に頼みました。
「はい。」
「彼らと出会われて本当によかった。何よりの力です。」
ヨン・ギョンフ大将はチャンに言い、ワング将軍を見ました。
「はい。また始めるのです。しばらくは来られません。今まで以上に気を付けてください。」
「はい。」
チャンたちは分かれました。去りゆくチャンをソンファ公主は心配そうに見つめていました。
ソンファ公主が一人冬の湖のほとりを歩いていて振り返ると、そこにはチャンが立っていました。
「公主様に会いたくて死ぬかと思いました。」
チャンとソンファ公主は抱きあいました。
夕方になり、二人は洞窟の中にいました。
「どうしましたか?どうしたのです?」
「怖いのです。怖くて死にそうです。」
「何が怖いのですか。」
「フクチピョンや陛下のような人間と公主様を関わらせることがです。」
「それは大丈夫です。ほかに何が?」
「私は太子ゆえ死を選べませんでした。屈服するより死を選んできた私なのに、死ねません。」
「なぜですか。」
「・・・民の願いを見たからです。武康太子への願いを見たからです。」
「それなのに何が怖いのですか。」
「それが怖いのです。私はふさわしい人間でしょうか。束の間とはいえ、民に敗北感まで抱かせた私は正しいのですか?」
「・・・・・・。」
「勝たねばならぬ戦いなので私が武康太子なので民をだましましたが、もし私が彼らの望む人間でなかったら?」
「・・・・・・。」
「そんな人間になれなかったら?それが怖いのです。公主様は気にするなと?」
「いいえ、気にするべきです。怖がってください。恐れてください。それが今の王とあなたと違う点です。それがソドン公に必要な点です。」
ソンファ公主はチャンの方にもたれかかりました。
「分かります。私にはわかります。怖かったことも。民に泥を投げられてどれほどつらかったかも。」
「もし本当に私に天命があるなら私に公主様がいることがその証です。」
ソンファ公主はチャンを見つめました。ソンファ公主はチャンの首に抱き着きました。そして二人は何度も口づけをしました。
次の日。
チャンは地図を拡げました。モジンがチャンに会いに来ました。
「お前は何者?」
「モジン様・・・・・・。」
「惠王が逝去された時、私はモンナス博士を逃がそうとした。でも博士は謎の言葉を残し去っていった。お前がただ心配なのではないと。今回の裏切りも博士は受け入れたわ。一体どうして?ヨンガモばかりかお前まで私を苦しめるの?一体お前は何者?お前の恋を認めたのになぜお前は私に苦痛ばかりを与えるの?一体どうして?」
「モジン様。」
討伐隊の兵士がチャンの部屋に入ってきました。
モジンは部屋を出ていきました。
「明日卯の刻にソドゥン山のソリ峠へ。お前は20人連れて北側から、お前は20人連れて西側から。」
夜。チャンたち討伐隊はソドゥン山に行きました。
「一人も逃がさず捕らえろ。行け!」
討伐隊と盗賊は戦闘になりました。
チャンは次々と盗賊の根城を攻撃しました。抵抗する盗賊は殺されたり捕らえられました。
フクチピョンはチャンを連れてプヨソンのところに報告に行きました。
「討伐隊長の戦いは見事です。衛士部も捕らえ損ねた盗賊の討伐を。」
フクチピョンはチャンを評価してプヨソンに報告しました。
「まだ国賊は討伐しておらん。捕まえねばモンナス博士は戻せん。」
プヨソンは表情を緩めませんでした。
「はい。わかっています。今調査中です。」
チャンは言いました。
「大丈夫でしたか?」
チャンはチン・ガギョン商団を訪れました。
ソンファ公主とヨン・ギョンフ大将はチャンを案じました。
「はい。詳しい情報をいただけたので。」
「ほかの盗賊の居場所です。」
ヨン・ギョンフ大将はチャンに地図を渡しました。
「はい。」
チャンは地図を見ました。
「ワング将軍はユリムに?」
「いなかったそうです。」
ソンファ公主は答えました。
「というと?」
「太子様の考えを誤解し皆逃げたのでは?」
ヨン・ギョンフ大将が言いました。
「なら、また会うのは難しい。」
「役人時代にユリムと親しかった者を捜しました。」
「見つかりましたか?」
「それが・・・。」
「何か?」
「彼らは同時期に官職を退いていました。」
「私たちの調べでは20人近くです。居場所が分かった者を書き上げました。」
「同じ時期に退職した・・・・・・阿錯の近くにいる者は?」
「はい・・・。」
夜。チャンは自分の部屋に戻り、黒装束に着替えこっそり部屋を抜け出し退職した役人の家に行きました。
「誰だ?」
「ユリムを知らないか?」
「なぜユリムのことを聞く?」
「私はチャンだ。」
「あの卑怯な裏切者のチャンか。」
「彼はどこにいますか。」
「ろくでなしめ。知っていても教えるものか。討伐などさせられるか。」
「では方法を変えるしかありません。私の前に現れるよう伝言を。ユリムが現れなければ一緒に退職した役人たちを国賊として捕まえると。」
「なんだと?」
「時間がありません。早く来させてください。私は阿錯の役所を経てサビ城に。」
「なんですと?」
ユリムは言いました。
「本当に兄貴がそういったのですか?」
トウィルは聞きました。
「退職した者が全員捕まればすさまじい血の雨が降る。」
チャンに脅された役人はユリムに言いました。
「あれこれ悩まず攻撃を・・・・。」
奴婢の一人が言いました。
「どこで会えば?」
「サビ城です。」
「私がチャンを始末します。」
「本当ですか。」
「阿佐太子と威徳王、武康太子の名のもとに始末します。」
「チャンです。」
チャンは地方の役人に挨拶しました。
「存じております。」
「この地域で捕まえた盗賊の処罰をお願いします。」
「わかりました。」
「今まで野宿が続きました。一泊したいので隊員たちに部屋を用意してください。」
「わかりました。部屋の準備を。討伐隊長にも別の部屋を。」
役人はチャンに部屋を用意しました。
夜。チャンの泊まる役所に火矢が投げ込まれました。チャンの首に奴婢の短剣が突き付けられました。トウィルとユリムも奴婢と一緒にチャンの部屋に来ていました。
「私を呼んだな?」
「兄貴、俺です。おとなしく来てください。」
チャンは盗賊の根城に連れていかれました。
「阿佐太子や君主に逆らうことより重い罪は民を裏切ることだ。怒りに満ちた民にかわり私がお前を罰する。市場でさらし首にしてやる。やれ。」
「はい。」
「待ってください。私がどんな弁明をしても無駄でしょう。代わりに会ってほしい人がいます。その人に会えばわかります。」
「そんな浅知恵は我々には通用しない。」
部下のひとりが言いました。
「とりあえずうそかどうかを確かめてみましょう。」
トウィルが言いました。
「誰だ。」
「聞く必要はありません。」
「お前の裏切りを説明できる者とは誰だ?」
「ワング将軍だ。彼は生きている。」
「威徳王の親衛隊長だったワング将軍か?]
ユリムはチャンの話に興味を持ちました。
「そうです。」
「あの方は殉死したのだ。これは罠だ。」
ユリムの部下が言いました。
「彼は私の協力者だ。」
「俺だって今すぐ殺したいですが、こいつの話が本当だったらどうするんですか?」
トウィルは言いました。
「太子様ー太子様ー討伐軍が追ってきます。」
「明日、亥の刻に陵山(ヌンサン)へ。この目でワング将軍を確認する。我々を捕まえようと罠でも仕掛けたらお前もあの世行きだ。」
ユリムはチャンに言いました。
「心配ない。」
討伐軍がチャンを助けに来ました。
「退却するぞ。急げ。」
ユリムたちは逃げました。
「隊長。ご無事ですか?」
「奴らが張り紙をした者の一味では?」
役人がチャンに尋ねました。
「以前捕まえた盗賊の仲間です。私を人質にしようと。」
「なんて奴らだ。」
ワング将軍はチャンからの手紙を受け取りました。
「どこで会う約束を?」
「亥の刻に陵山で。」
ヨン・ギョンフ大将が言いました。
「急がねば、行こう。」
二人は約束の場所に行きました。
ユリムはワング将軍にひれ伏しました。
「どういうことですか?」
ワング将軍はチャンに聞きました。
「彼らが張り紙を・・・。」
「ならば!」
「ユリムと申します・・・。点口部(チョムグブ)の季徳(ケドク)でした。」
「ご存命と知っていればお探ししたのに。」
「陛下を守れなかった無能な男だ。立ちなさい。」
ワング将軍はユリムに言いました。
「どういうことですか?ワング将軍が恩率様とつながっておられるとは、何か理由がおありのようですね。民は今恩率チャン殿の行動にひどく落胆しています。名誉ある死を選び、今の国王の実態を民に知らせるべきでした。それでこそ威徳王と阿佐太子の臣下です。」
「ああ。臣下ならそうすべきだ。」
「ではなぜ彼にこんな命令を下したのです?我々を信頼して話してください。一体なぜですか。」
「それは、この方が臣下なら死を選ぶべきだが臣下ではない。」
「臣下ではないと?まさか・・・。」
「そうだ。」
「武康太子様だ。威徳王が唯一の後継者として認めた武康太子様だ。」
「太子様。武康太子殿下。そうとも知らずに・・・・・・。」
「殿下。」
「殿下。」
「取返しのつかない不忠を。」
「兄貴、どういうことですか?」
「いや。お前の忠誠心に感服した。立ちなさい。協力してほしい。民の怒りと希望を集め私の力となってくれ。」
「光栄でございます殿下。」
ユリムは喜びました。
「兄貴・・・じゃなくて太子様。力だけは自信があります。俺もお役に立てますか?」
自称18歳のトウィルはチャンに聞きました。
「私を補佐しろ。」
「え、兄貴とは一心同体。殿下にはこのトウィルがついています。どこにでもついていきます。どこまでもお供します。兄貴は俺が守りますから。いけねぇ。殿下だった。」
「はははははは。」
皆はトウィルに笑いました。
「本当に、しぶとい奴らだ。」
プヨソンはチャンとモンナス博士に言い剣を地面に杖のように突きしゃがみました。
「だが、阿佐を殺し威徳王まで手にかけた私だ。確かに、お前たちを殺すことなどたやすい。しかし、キルには分からん。私は憎まれたくない。暴君と言われようが王になりたいと思っていた。だが王になったら、名君と言われたくなった。これが私の矛盾だ。名君などあきらめろというキルの言葉も無視できん。どうすればいい?どうだ。どうすれば私の悩みを解決できるか言え。お前たちは助かりたいのだろう?私は殺したい。どうすればお前たちの命が助かり私の悩みも解決できるか言ってみろ。納得のいく答えが見つからねばキルの言葉に従う。この場でお前たちの首を斬る。方法は?ないか?」
ウヨン公主ははらはらしてみていました。
「あります。」
チャンは言いました。
「あるのか?」
「はい。」
「どんな?」
「私が皆の前で裏切者になります。」
「お前が裏切者?」
「私が彼らを討伐すればよいのです。四男をかたったすべての盗賊と国賊となりそうなすべての者を討伐します。」
「(結局、この方法しかないのですか?)」
モンナス博士は思いました。
「陛下が私たちを殺し彼らを討伐すれば、陛下が非難されますが、私が手を下せば非難は私に集中するでしょう。」
「お前が手を下す?」
「はい。民の非難は陛下に対する不忠義の報いと受け止めます。」
「うむ。」
「私に陛下に忠誠を誓う機会をください。」
「・・・・・・ふーん。」
プヨソンが立ち上がりました。
「よし。よかろう。いい方法だ。」
「陛下、これは逃げるための・・・・・。」
サテッキルは口をはさみました。
「もうよい。モンナス博士は元山島(保寧付近の島)に流刑にする。お前が消えたり怪しい真似をすれば容赦なく処刑する。よいか?」
「(はい。それでお命が助かるならそのように。)」
モンナス博士は思いました。
「はい、仰せの通りにします。」
チャンはプヨソンに言いました。プヨソンは部屋に帰りました。
チャンは盗賊の討伐隊指揮を命じられました。
「奴婢チャンを昇格する。民心をおびやかす盗賊を一掃する討伐隊長に任命する。」
プヨソンは勅書をチャンに渡しました。
「まず謀反をたくらんだモンナスを元山島に流刑にせよ。」
兵士たちは黒い甲冑を着たチャンに従いました。
「聞いた?聞いた?」
ポムノはメクトスとウンジンたちのところに走ってきました。
「何をだ?」
メクトスは息子に聞き返しました。
「チャンが盗賊の討伐をするんだって。」
「なんですって?」
「それから博士を島流しに。」
「まさか、そんなはずは・・・・・・。」
「もう博士を連れて渡し場に向かってる。みんな、見に行ってるよ。」
メクトスとウンジンは驚きました。
「行ってみよう。」
民たちはモンナス博士を護送するチャンを見ました。
「モンナス博士がかわいそうだ。」
民たちは博士を哀れみおいおいと泣きました。
「博士を元山島へ連れていけ。お前たちは博士を徹底的に監視するのだ。乗れ。」
「はい!」
部下はチャンの言うことに従いました。
「この人でなしめ。」
チャンには糞のような泥が投げつけられました。
チャンとモンナス博士は頷き合いました。
「我々は陛下のご配慮により結成された討伐隊だ。四男を騙って民心を欺き民の金品を奪った盗賊を一掃する。陛下に恩返しするのだ。」
「はい!」
「その程度の男だったのよ。ただの小物よ。」
ウヨンの母は娘に言いました。
「ただの小物か大物かはこれからわかります。」
ウヨン公主はチャンを信じていました。
「あんな男に惹かれるとは。」
母は顔をそむけました。
「目を覚ましなさい。助かる道を探すのよ。」
「・・・はい。そうですね。」
ウヨン公主は小さな声で言いました。
「あはははは。チン大人の頭脳と私の忠心、陛下のご勇断が生んだ妙策だ。」
チン・ガギョン商団に来たフクチピョンはサテッキルの鼻をあかしご機嫌でした。
「おいでですか?」
ソンファ公主の侍女たちが来て挨拶をしました。
「チン大人は?」
「さらなる利益を陛下に献上したいと阿錯(アチャク)の鉱山へ。」
「そうか。喜びを分かち合いたかったのだが。」
「チン大人も同じ言葉を申していました。」
「そうなのだな。」
「はい。戻られたらすぐご連絡します。」
「そうか、わかった。チン大人の頭脳と私の勇気が生んだ妙策だと伝えろ。」
「さっきは忠誠心とおっしゃいましたよ。」
「おお、そうだったか?勇気と忠心ではどちらがいい?」
「勇猛な方なので勇気のほうがいいかも!」
若い侍女がフクチピョンをおだてました。
「あは、あはははは。そうか。そうだな。そう伝えろ。あはははは。」
「はい。」
「ソドン公・・・・・・。」
「お嬢様・・・。」
ソンファ公主はチャンの詰め所に来ました。チャンは立ち上がり王女を迎えました。
「ソドン公・・・。」
ソンファ公主はチャンの命が助かった喜びを表しました。
「太子様。」
ワング将軍とヨン・ギョンフ大将が部屋に入ってきて地面に正座しました。
「私たちが至らぬため奴婢に・・・・・・。しかも民に泥を投げつけられる屈辱まで・・・。死んでお詫びします。」
ワング将軍は謝りました。
「皆さんの責任ではありません。」
チャンは二人の手を握り立ち上がらせました。
「お手打ちに。私たちの補佐が行き届かず奴婢に・・・・・・。」
ヨン・ギョンフ大将は言いました。
「弱気にならないでください。」
四人は机を囲み、椅子に腰かけました。
「こんなことになり私も胸が痛みますがやむをえません。早く事を起こせるように努力します。」
チャンは皆に言いました。
「陛下の信頼を得て衛士部に入れるよう盗賊の召し取りに協力してください。」
「はい。商人から情報を集め根城を調べています。二か所、突き止めました。」
ヨン・ギョンフ大将は言いました。
「では、案内してください。」
「そして・・・。」
チャンはソンファ公主を見つめました。
「なんでしょう。親衛隊長と親しく見えました。」
「ええ。お世話になっています。」
「間を取り持ってください。」
「はい。お任せください。」
「それで、モンナス博士はどのように?救出は無理です。」
ヨン・ギョンフ大将はチャンに聞きました。
「・・・・・・。」
チャンは元山島のモンナス博士に手紙を送っていました。
モンナス博士は手紙を読みました。
「博士。人もいない島に送り申し訳なく思っています。でも、むしろこれでよかったのです。博士への頼み事をじき連絡します。それまでお休みになり兵士と円満にお過ごしください。」
「私への頼みごと?こんな孤島で何ができるのだ?」
「ワング将軍は彼らと連絡をとってください。役人だった者です。」
チャンはワング将軍に頼みました。
「はい。」
「彼らと出会われて本当によかった。何よりの力です。」
ヨン・ギョンフ大将はチャンに言い、ワング将軍を見ました。
「はい。また始めるのです。しばらくは来られません。今まで以上に気を付けてください。」
「はい。」
チャンたちは分かれました。去りゆくチャンをソンファ公主は心配そうに見つめていました。
ソンファ公主が一人冬の湖のほとりを歩いていて振り返ると、そこにはチャンが立っていました。
「公主様に会いたくて死ぬかと思いました。」
チャンとソンファ公主は抱きあいました。
夕方になり、二人は洞窟の中にいました。
「どうしましたか?どうしたのです?」
「怖いのです。怖くて死にそうです。」
「何が怖いのですか。」
「フクチピョンや陛下のような人間と公主様を関わらせることがです。」
「それは大丈夫です。ほかに何が?」
「私は太子ゆえ死を選べませんでした。屈服するより死を選んできた私なのに、死ねません。」
「なぜですか。」
「・・・民の願いを見たからです。武康太子への願いを見たからです。」
「それなのに何が怖いのですか。」
「それが怖いのです。私はふさわしい人間でしょうか。束の間とはいえ、民に敗北感まで抱かせた私は正しいのですか?」
「・・・・・・。」
「勝たねばならぬ戦いなので私が武康太子なので民をだましましたが、もし私が彼らの望む人間でなかったら?」
「・・・・・・。」
「そんな人間になれなかったら?それが怖いのです。公主様は気にするなと?」
「いいえ、気にするべきです。怖がってください。恐れてください。それが今の王とあなたと違う点です。それがソドン公に必要な点です。」
ソンファ公主はチャンの方にもたれかかりました。
「分かります。私にはわかります。怖かったことも。民に泥を投げられてどれほどつらかったかも。」
「もし本当に私に天命があるなら私に公主様がいることがその証です。」
ソンファ公主はチャンを見つめました。ソンファ公主はチャンの首に抱き着きました。そして二人は何度も口づけをしました。
次の日。
チャンは地図を拡げました。モジンがチャンに会いに来ました。
「お前は何者?」
「モジン様・・・・・・。」
「惠王が逝去された時、私はモンナス博士を逃がそうとした。でも博士は謎の言葉を残し去っていった。お前がただ心配なのではないと。今回の裏切りも博士は受け入れたわ。一体どうして?ヨンガモばかりかお前まで私を苦しめるの?一体お前は何者?お前の恋を認めたのになぜお前は私に苦痛ばかりを与えるの?一体どうして?」
「モジン様。」
討伐隊の兵士がチャンの部屋に入ってきました。
モジンは部屋を出ていきました。
「明日卯の刻にソドゥン山のソリ峠へ。お前は20人連れて北側から、お前は20人連れて西側から。」
夜。チャンたち討伐隊はソドゥン山に行きました。
「一人も逃がさず捕らえろ。行け!」
討伐隊と盗賊は戦闘になりました。
チャンは次々と盗賊の根城を攻撃しました。抵抗する盗賊は殺されたり捕らえられました。
フクチピョンはチャンを連れてプヨソンのところに報告に行きました。
「討伐隊長の戦いは見事です。衛士部も捕らえ損ねた盗賊の討伐を。」
フクチピョンはチャンを評価してプヨソンに報告しました。
「まだ国賊は討伐しておらん。捕まえねばモンナス博士は戻せん。」
プヨソンは表情を緩めませんでした。
「はい。わかっています。今調査中です。」
チャンは言いました。
「大丈夫でしたか?」
チャンはチン・ガギョン商団を訪れました。
ソンファ公主とヨン・ギョンフ大将はチャンを案じました。
「はい。詳しい情報をいただけたので。」
「ほかの盗賊の居場所です。」
ヨン・ギョンフ大将はチャンに地図を渡しました。
「はい。」
チャンは地図を見ました。
「ワング将軍はユリムに?」
「いなかったそうです。」
ソンファ公主は答えました。
「というと?」
「太子様の考えを誤解し皆逃げたのでは?」
ヨン・ギョンフ大将が言いました。
「なら、また会うのは難しい。」
「役人時代にユリムと親しかった者を捜しました。」
「見つかりましたか?」
「それが・・・。」
「何か?」
「彼らは同時期に官職を退いていました。」
「私たちの調べでは20人近くです。居場所が分かった者を書き上げました。」
「同じ時期に退職した・・・・・・阿錯の近くにいる者は?」
「はい・・・。」
夜。チャンは自分の部屋に戻り、黒装束に着替えこっそり部屋を抜け出し退職した役人の家に行きました。
「誰だ?」
「ユリムを知らないか?」
「なぜユリムのことを聞く?」
「私はチャンだ。」
「あの卑怯な裏切者のチャンか。」
「彼はどこにいますか。」
「ろくでなしめ。知っていても教えるものか。討伐などさせられるか。」
「では方法を変えるしかありません。私の前に現れるよう伝言を。ユリムが現れなければ一緒に退職した役人たちを国賊として捕まえると。」
「なんだと?」
「時間がありません。早く来させてください。私は阿錯の役所を経てサビ城に。」
「なんですと?」
ユリムは言いました。
「本当に兄貴がそういったのですか?」
トウィルは聞きました。
「退職した者が全員捕まればすさまじい血の雨が降る。」
チャンに脅された役人はユリムに言いました。
「あれこれ悩まず攻撃を・・・・。」
奴婢の一人が言いました。
「どこで会えば?」
「サビ城です。」
「私がチャンを始末します。」
「本当ですか。」
「阿佐太子と威徳王、武康太子の名のもとに始末します。」
「チャンです。」
チャンは地方の役人に挨拶しました。
「存じております。」
「この地域で捕まえた盗賊の処罰をお願いします。」
「わかりました。」
「今まで野宿が続きました。一泊したいので隊員たちに部屋を用意してください。」
「わかりました。部屋の準備を。討伐隊長にも別の部屋を。」
役人はチャンに部屋を用意しました。
夜。チャンの泊まる役所に火矢が投げ込まれました。チャンの首に奴婢の短剣が突き付けられました。トウィルとユリムも奴婢と一緒にチャンの部屋に来ていました。
「私を呼んだな?」
「兄貴、俺です。おとなしく来てください。」
チャンは盗賊の根城に連れていかれました。
「阿佐太子や君主に逆らうことより重い罪は民を裏切ることだ。怒りに満ちた民にかわり私がお前を罰する。市場でさらし首にしてやる。やれ。」
「はい。」
「待ってください。私がどんな弁明をしても無駄でしょう。代わりに会ってほしい人がいます。その人に会えばわかります。」
「そんな浅知恵は我々には通用しない。」
部下のひとりが言いました。
「とりあえずうそかどうかを確かめてみましょう。」
トウィルが言いました。
「誰だ。」
「聞く必要はありません。」
「お前の裏切りを説明できる者とは誰だ?」
「ワング将軍だ。彼は生きている。」
「威徳王の親衛隊長だったワング将軍か?]
ユリムはチャンの話に興味を持ちました。
「そうです。」
「あの方は殉死したのだ。これは罠だ。」
ユリムの部下が言いました。
「彼は私の協力者だ。」
「俺だって今すぐ殺したいですが、こいつの話が本当だったらどうするんですか?」
トウィルは言いました。
「太子様ー太子様ー討伐軍が追ってきます。」
「明日、亥の刻に陵山(ヌンサン)へ。この目でワング将軍を確認する。我々を捕まえようと罠でも仕掛けたらお前もあの世行きだ。」
ユリムはチャンに言いました。
「心配ない。」
討伐軍がチャンを助けに来ました。
「退却するぞ。急げ。」
ユリムたちは逃げました。
「隊長。ご無事ですか?」
「奴らが張り紙をした者の一味では?」
役人がチャンに尋ねました。
「以前捕まえた盗賊の仲間です。私を人質にしようと。」
「なんて奴らだ。」
ワング将軍はチャンからの手紙を受け取りました。
「どこで会う約束を?」
「亥の刻に陵山で。」
ヨン・ギョンフ大将が言いました。
「急がねば、行こう。」
二人は約束の場所に行きました。
ユリムはワング将軍にひれ伏しました。
「どういうことですか?」
ワング将軍はチャンに聞きました。
「彼らが張り紙を・・・。」
「ならば!」
「ユリムと申します・・・。点口部(チョムグブ)の季徳(ケドク)でした。」
「ご存命と知っていればお探ししたのに。」
「陛下を守れなかった無能な男だ。立ちなさい。」
ワング将軍はユリムに言いました。
「どういうことですか?ワング将軍が恩率様とつながっておられるとは、何か理由がおありのようですね。民は今恩率チャン殿の行動にひどく落胆しています。名誉ある死を選び、今の国王の実態を民に知らせるべきでした。それでこそ威徳王と阿佐太子の臣下です。」
「ああ。臣下ならそうすべきだ。」
「ではなぜ彼にこんな命令を下したのです?我々を信頼して話してください。一体なぜですか。」
「それは、この方が臣下なら死を選ぶべきだが臣下ではない。」
「臣下ではないと?まさか・・・。」
「そうだ。」
「武康太子様だ。威徳王が唯一の後継者として認めた武康太子様だ。」
「太子様。武康太子殿下。そうとも知らずに・・・・・・。」
「殿下。」
「殿下。」
「取返しのつかない不忠を。」
「兄貴、どういうことですか?」
「いや。お前の忠誠心に感服した。立ちなさい。協力してほしい。民の怒りと希望を集め私の力となってくれ。」
「光栄でございます殿下。」
ユリムは喜びました。
「兄貴・・・じゃなくて太子様。力だけは自信があります。俺もお役に立てますか?」
自称18歳のトウィルはチャンに聞きました。
「私を補佐しろ。」
「え、兄貴とは一心同体。殿下にはこのトウィルがついています。どこにでもついていきます。どこまでもお供します。兄貴は俺が守りますから。いけねぇ。殿下だった。」
「はははははは。」
皆はトウィルに笑いました。
感想
あと2話しかないのにまだドン底にチャンがいます。でも官僚の多くを味方につけて、最終話に向けて準備ができたようですね。続きが楽しみです。そしてチャンとソンファ姫はあの洞窟で一夜をともにしたのでしょうか?雰囲気からは想像にお任せしますといった演出でしたね。まあ最後の戦いの前に主人公が女性とセックスするのは視聴者をいやらしく喜ばせるためによくあるパターンですね。あのヨン・ギョンフ大将を見るとどうも気の置けない人物にしか見えません。「王と妃」で彼はホン・ユンソンというサテッキルと少し似たような残虐さをもつ処刑人を演じていたせいもあるのでしょうがw