「薯童謠(ソドンヨ)」(全55話)第37話 苦渋の選択 のあらすじとネタバレ感想
37話 苦渋の選択 あらすじ
プヨソンの命令で第四王子のせいにした犯人が処刑されようとしていました。プヨソンは「四」と書かれた五色夜明珠を威徳王に見せました。犯人は黒幕から五色夜明珠を渡されヨンガモの息子だと黒幕が言っていたと嘘の自白をしました。威徳王はショックのあまり倒れそうになり部屋に連れていかれました。
プヨソンは威徳王に「犯人を捕まえるためにもどういうことかお話しください」と問いました。威徳王は具合が悪くなり話せる気力はありませんでした。
モンナス博士はチャンが王子だということに気が付きチャンを抱きしめました。
「だからヨンガモはお前を私のもとに送ったのか。」
モンナス博士はチャンに跪きました。
「今まで通り接してください。礼をするのは私が王子と認められてからにしてください。」
チャンはモンナス博士に今まで通りに接してくださいと頼みました。
モンナス博士とチャンは抱き合いました。
威徳王は五色夜明珠を見て悩みました。
「"四"の夜明珠をなぜプヨソンが・・・」
ワングは阿佐太子が四男を探していたこと、恩率(ウンソル)ペンムが詳しいことを知っていることを王に報告しました。
「"四"の夜明珠をなぜプヨソンが・・・」
ワングは阿佐太子が四男を探していたこと、恩率(ウンソル)ペンムが詳しいことを知っていることを王に報告しました。
「言えないのにはそれなりに理由があったのに問い詰めた。お前をよこした時も新羅に行ったときも・・・」
モンナス博士はヨンガモのつらさを理解しました。
「そう考えないでください。母は誰よりも博士に感謝していたでしょう。博士についていこうと走ったときが一番幸せだったのでしょう・・・」
阿佐太子がチャンの兄であることも、チャンは説明しました。チャンはプヨソンの計略でこのようになってしまったとモンナス博士に事情を説明しました。
ペンムは夜明珠が入れ替わって太子が弟を探していたこと、プヨソンが四男と会うことを妨害したこともペンムは王に報告しました。状況は四男の王子が阿佐太子を殺した可能性も否定できませんでした。
チャンは兄の敵討ちをするとモンナス博士に言いました。モンナス博士はチャンが犯人にされてしまうので動いてはいけないと言いました。
「殺人犯では太子になれません」
サテッキルには策がありました。
プヨソンは威徳王に会いました。プヨゲもすぐに来ました。プヨソンたちは四男の王子が太子を殺すとは、と威徳王に説明を求め王を追い詰めました。
プヨソンは父や妹にも陰謀は企てていないと知らぬふりをしました。ウヨン翁主は兄上は父上を、性格には私の母をけん制していますとプヨゲに言いました。
「四男の夜明珠は?とぼける気なの?兄上の権力さえあればいい?でも先に権力を握るのは私の父よ。兄嫁の一族であり、最大勢力のヘ氏を動かすのもヘドジュ殿ではない。ヘ氏の中心は私の母よ。」
ウヨンはサテッキルに謀略の秘密を明かすように迫りました。
「何か誤解があるようです。」
サテッキルは知らないふりをしました。サテッキルのところにチン・ガギョン商団から手紙を持ってきたと報告が入りました。ウヨンはサテッキルを怪しみました。
サテッキルはソンファ公主に呼び出されました。
「お前は出世のためなら何でもする人間だった。だから太子さまを殺した。恐ろしいことを平気でする人よ。お前の父親が率いるアビジ商団も動いたわね。この人でなし。」
ソンファ公主は知っていました。
「犯人は四番目の王子とわかりました。あなたはもう新羅の姫ではありません。」
サテッキルはまた知らないふりをしました。
ソンファ公主は犯人がサテッキルだという確信がありました。ソンファ公主は知っていることをすべてチャンに話しました。
ソンファ公主はモンナス博士に会いました。
「ソドン公の身分を博士も知ったとか。」
「あなたも?それが要件?」
ソンファ公主は今チャンが身分を明かせば敵の思うつぼだとサテッキルが犯人であることをモンナス博士に教え、復讐心に燃えるチャンが早まらないように頼みました。モンナス博士はチャンが正体を明かせばプヨソンの生贄となり殺されるか太子になるか二つに一つだとソンファ公主に言いました。チャンは怒りに満ちてふいごで熱くなった剣を打ち鍛えていました。
モンナス博士は伝説の香炉のことを思い出し閃きました。
「あの日、ヨンガモは王様と一夜を過ごした。過ちから生まれた者・・・香炉を見つけた日チャンの命が宿ったことも偶然ではなかったのか。」
チャンは剣を研いでいました。モンナスはチャンに聞きました。
「昔、私を訪ねてきたとき、私の部屋で香炉を見たか・・・いつだった?煙が上がっていたか?」
「はい。任命式の日です。」
チャンが予言の王であることをモンナスは悟りました。
「四男まで人殺しになってしまった今、おまえまで逝ったら私には生きる意味がない。すべてがむなしい。何もかも無意味だ。」
威徳王は寝たきりの次男を見て悲しくなりました。
「お前のおかげだ。」
プヨソンはサテッキルをほめました。サテッキルはアビジ商団のおかげですと名前を偽ったキム・サフムを宴に連れてきました。フクチピョンはサテッキルが頭角をあらわし面白くありませんでした。プヨソンは酒を飲んで夢見心地でした。
「私の前途は洋々としている。」
「いつからキル博士と?あんな大仕事で親しい関係に?」
フクチピョンはサテッキルとアビジ商団を怪しんでいました。
サテッキルはソンファ公主を陰から盗み見て思いを寄せました。
チャンは阿佐太子がメクトスのために用意していた形見をメクトスに渡しました。メクトスは感激しました。そしてチャンは自分が研究していたホンをポムノに譲りました。ポムノは気前のよいチャンがおかしいと気が付きました。チャンはウンジンにモンナス博士とはじめたて作った絹の織物を渡しました。ウンジンは「私の良さに気が付いてくれたわ」と喜びました。
チャンは数日の外出の許しをモンナス博士に貰いました。チャンはソンファ公主と雪だるまを作って遊びました。そして幼少時代に暮らした家をソンファ公主に紹介しました。
チャンはソンファ公主に復讐する決意を伝えました。
「自分と自分の居場所を取り戻しあの者に復讐します。逃げ場を作って逃げたくありません。逃げ場を作りたくないのです。自分が死を恐れて引き下がるのが怖いのです。公主様との幸せな生活を思い出してくじけそうなのです。公主さまに初めて恋したことを後悔しました。胸が痛みます。私がこの道を選べば恋は守れないかもしれません。公主さま、復讐しない私のほうがいいですか?公主さまの承諾が必要です。私は公主さまのものなので、許しが必要です。身分を明かせば殺されるかもしれないし太子になるかもしれません。くだらない復讐のためこの道を選びます。お許し下さい。」
ソンファ公主は言葉もありませんでした。
チャンはソンファ公主を家に送りました。ソンファ公主はチャンに抱き着きました。
「入ってください。私が去れません。」
ソンファ公主は家に帰ったふりをしましたがすぐにチャンの後ろ姿を涙をためて見送りました。
チャンは威徳王に面会しようとしました。しかしモンナス博士の機転で威徳王には会えませんでした。ワングは「お前は興奮しているから入れるなと言われた」とチャンを追い返そうとしましたら威徳王は「入れ」面会を許可しました。その様子をウヨンは見ていました。チャンは犯人が第四王子ではないと証明する方法があるので従ってくれないかと威徳王に頼みました。
感想
(私が)お気に入りの阿佐太子が死んじゃってショーック。チャンがんばれー。
サテッキルは子供のころから悪人ですが、ついに太子暗殺というもうどうしようもない大罪を犯したのにまだソンファ姫に振り向いてもらえると思ってるおばかちゃんです。プヨソンの勢力も一枚岩というわけではなくウヨン姫は自分の勢力が王になることを狙っています。フクチピョンも自分の居場所がサテッキルにとられつつあるので警戒しています。サテッキルが破滅する条件はすでに整って新羅で身分を回復しない限りは命が危うそうですね。続きが楽しみです。