「夜叉(ヤチャ)」第1話 あらすじネタバレ感想 全12話
キャスト
主人公 イ・ペンノク・・・チョ・ドンヒョク(「感激時代」)
イ・ペッキョル・・・ソ・ドヨン(「海神」「天下無敵イ・ピョンガン」)
ヒロイン チョンヨン(ヨニ)・・・チョン・ヘビン(「王と私」「インス大妃」)
あらすじ 第1話 前編 ノーカット字幕版
貴族たちが権力を振るっていた朝鮮中期。
王は復権のため暗殺組織を作った。
人々は彼らのことを'黒雲剣'と呼んだ。
運命に引き裂かれた兄弟たちの哀しい物語が始まる。
夜、数頭の馬にまたがった兵士と荷馬車が旅路を急いでいました。
「前方は安全です。」
部下が上官に言いました。
「この月明りなら走っていける。急ぐぞ。」
「急げ。」
「イエーっ。(兵士たち)」
「酒を。」
王は命じました。
尚膳のト・シピョンは王の傍に侍り固まっていました。
宦官たちもうずくまり畏まっていました。
「もっと酒を。」
王はすぐに酒を飲みほしました。
透明な衣に身を包んだ女たちが王のもとに歩み寄り侍りました。
国王イ・シジェは女たちを見ました。
3人の両班たちは碁を打っていました。
「有利な状況なのに勝負に出なければ必ず負ける。」
初老の男が若者に話しかけました。
「肝に銘じます父上。」
カン・ヒョジュは答えました。
「私の勝ちです父上。」
カン・ヒョジュの弟は言いました。
「勝固欣然(しょうこきんぜん)なれど敗また喜ぶべし。勝つのは楽しいことだが好敵手に出会い負けるのもまた楽しい。だがそうだろうか?敗者の負け惜しみにすぎん。負けて楽しいはずがない。」
左議政のカン・チギョンは息子に言うと部屋を出ていきました。
漢城府。
「今日の的は逃げた使用人の股の間だ。遠すぎませんか。月が明るいからよく見通せる。次期兵曹判書の腕前を見せてやろう。絶対外しはしない。」
若い女が衣を脱がされて柱に縛り付けられていました。
次期兵曹判書が弓を放つと女の上肢に弓が刺さりました。
女は悲鳴を上げました。
荷馬車の車輪が砂に囚われ一行は歩みを止めました。
「隊長。」
茂みからぼろ布に身を包んだ剣士が現れました。
「何者だ!」
剣士は無言で剣を抜くと、雄叫びを上げて隊列に襲い掛かりました。
「お願いです助けてください。」
女は次期兵曹判書に命乞いをしました。
闇の中から弓が飛び出し両班の子分に命中しました。
子分たちは次々に絶命しました。
次期兵曹判書は影に向かって弓を射ました。
黒装束の若い男は的をそれた弓を眺めました。
みすぼらしい衣を着た剣士は次々と馬車の隊列の兵士を斬り倒しました。
両班の邸宅では弓の的にされた裸の女が気を失っていました。
謎の剣士は次期兵曹判書を殺しました。
「ネイノン。私が何者か知っているのか。私はこの漢城判尹次、期兵曹判書だぞ。」
ムミョンは両班にとどめを刺しました。
左議政のカン・チギョンはひとり月夜を見ていました。
「遅すぎます。」
「やられたか。」
待合の場所にいる両班は危険を察知しました。
「教えてやろう。黒雲剣の行首イ・ベンノクだ。」
「ウンゴム・・・黒幕は誰だ・・・」
「国王だ。」
剣士は兵をすべて殺すと荷物の金を確かめました。
両班の男は部下を連れて馬車に向かいました。
部下たちは次々と殺されました。
イ・ベンノクは両班の男は斬らずに何も取らずに馬で去りました。
「おそらく一人です。」
部下は左議政のカン・チギョンに報告しました。
「ばかな。判尹様は都でも指折りの弓の名手だぞ。」
カン・ヒョジュの弟は部下に言いました。
「斬られたのか。」
カン・ヒョジュが言いました。
「矢か。」
カン・チギョンが言いました。
「矢に射られ剣で絶命しました。あっという間のことでしたので。」
部下は答えました。
「いったい誰がどんな真似を。」
「父上。これは人間業ではありません。」
「昨夜、殿下はどこで何を?」
「明け方まで裸の女官と酒を飲み、そのままお休みになりました。」
「あのまじめな王が女官とみだらな真似を?黒幕は国王か?ついに抵抗をはじめたか。」
イ・ペッキョルは血を洗い落としていました。
「血の匂いが鼻につく。」
「男臭いよりよい。」
「おいお前、こちらを見て話せ。」
「早く帰ってくれ。」
「鈍いやつだな。」
「こちらを見ろ。」
両班の男と川で血を洗っているイ・ペンノクは視線を合わせずに話していました。
「構わぬ。」
若い両班が姿を現しました。
「ここは危険です。お帰りください。」
「兄さん・・・。」
若い両班はイ・ペンノクを兄と呼びました。
5年前。朝鮮北部甲山(カプサン)
川で三人の兄弟と若い娘チョンヨンが釣りを楽しんでいました。
「もっと遠くに投げろ。」
「あはははは」
「うりゃ。」
一人は木刀を振り回しつつ、シジミをとるチョンヨンを盗み見ていました。
川の中にいる兄貴もチョンヨンを見つめていました。
「兄さん待ってくれ。」
「浅い川だから溺れはしない。」
「大の男が釣りか。」
若者は木刀を杖にして休憩していました。
「なぜ?」
チョンミョンは木刀を持った若者に聞きました。
「餌で誘うのは卑怯だ。男なら戦って得るべきだろ。」
「なら山で虎や熊と戦えばいいじゃない。私は釣りが好きなの。」
「シジェや、足を踏ん張って。指先に力を入れるの。」
「兄さん助けてくれ。」
シジェはひっくり返り溺れました。
「心配するな。ここにいる。安心しろ。」
「放さないでくれ。」
チョンミョンは溺れるシジェを見て笑いました。
イ・ペンノクと弟のイ・シジェは桟橋で話をしていました。
「あのころはよかった。私が兄さんを夜叉にしてしまったんだ。」
「お守りするという約束ですから。」
「私が王だから?」
「王でなくても命を懸けてお守りします。」
「なぜ?」
「弟はかわいいものだから。」
「このままでは命を落とすぞ。」
「俺は、死にません。」
「昔シジェという弟が・・・」
「貴様、殿下の名を口にするな。」
侍従がイ・ペンノクを叱りました。
「今の余はただの私人だ。邪魔するな。さがれ。兄さん続きを。昔の、シジェと呼ばれた弟が?」
「弟が今は何者であれ、心やすらかな日々を送れるようになるまで、俺は死にません。」
イ・シジェは震えました。
「兄さんには、悪いと思ってる。約束しよう。いつか。百官が顔をそろえた王宮で、酒をふるまうと。」
イ・ペンノクは振り返り弟を見ました。
三人の両班が茶を飲んでいました。左捕将は事件の様子について言いました。
「どうやら我々は敵に見張られているようです。何の要求もないため敵の目的は不明です。」
「ましてやつらは人殺しも辞さない。次は私かと思うと不安です。左捕将、何か手がかりはありませんか。」
「現場に残されていたのは死体だけです。誰の仕業か見当もつかない。」
「情けない。」
話をきいていた左議政のカン・チギョンは言いました。
「敵の目的は恐らく二つだ。権力、そして我々の命。もし誰かが兵を動かせばすぐに左捕将が気づく。兵を持たぬ者が刺客を放ったのだ。我々が失脚して喜ぶ者は誰か。」
馬車を迎えに行ったイ・ベッキョルは襲撃のことを考えていました。
「いつまで外にいらっしゃるのですか。」
妻のカン・ソヨンは夫に言いました。
「考え事をしている。」
「私のことではなさそうですね。屋敷に戻っても、私には見向きもしない。これでも夫婦ですか。今だけのことではありません。確かにあなたは権力を求めて私と結婚しました。私を愛してないのはわかっていますが私も生身の人間です。それほど私がお嫌いならひとりで辺境に赴任ください。」
「見苦しいぞ。チョウが花を求めないのは花が悪いからだ。昨夜の事件は聞いているだろう。部屋に戻れ。」
左議政のカン・チギョンは娘を叱りました。
「お父様・・・・・・。」
娘は部屋に行きました。
「すみません。」
「たしかにお前の狙いは私の権力だろう。だが娘も不憫だ。母親の愛を知らずに育った。せめて温かい言葉をかけてやってくれ。捕盗庁を辞めて白雲剣に復帰しろ。王の周辺を監視するのだ。急がねば死ぬのは我々だ。お前の命もかかっているのだぞ。」
「はい大監。」
市場。
男は肉をさばいていました。
後半に続く。
感想
いやはや。降参です。なんの面白みもないです。会話ばかりで状況の説明がありませんので何の話か物語の世界に入り込めませんでした。まだ1話の途中ですが、書いていて面白くないのでここで終わりとします。空想物語なので「時代劇」とはまったく別ジャンルのようですので、史実に基づいた時代劇が好きな私としては、おもしろくないのでおもしろい感想が書けませんでした。1話の途中で見るのをやめたのは「剣と花」以来で、それと同じくらいつまらないです。ほかの方の書かれたあらすじの紹介を見ていると、妓生の女性を巡るややこし殺戮ドラマのようです。男性向き、男性視点で描かれているドラマで男性が興味を引くような要素(暴力、女)が詰まっています。