「薯童謠(ソドンヨ)」(全55話)第35話 チャンの告白 のあらすじとネタバレ感想
35話 チャンの告白 あらすじ
阿佐太子は父の威徳王に王になる決心を伝えました。威徳王は明日の東明祭に備えて阿佐太子はモンナス博士と準備をするように命じました。プヨソンは自ら国境に兵を連れて警戒に当たり城壁を築城すると威徳王に申し出ました。この話はすぐにヨン・ギョンフ(大将)に伝わりソンファ公主の知るところとなりました。ソンファ公主は事が起きるのではないかと心配しました。
チャンとウンジンとポムノは黄龍神石で首飾りを作り終えました。モジンは素晴らしいわとチャンたちを褒めました。
阿佐太子はモンナス博士と側近と少しの兵を連れて雪の降る山に向かいました。サテッキルは側近を連れて阿佐太子の行列の後をつけました。サテッキルはわざと尾行に気付かせるように部下に指示しました。気付いた阿佐太子はそのまま行こうと命令しました。阿佐太子は行列から離れ、モンナスと側近だけを連れて阿錯(アチャク)に向かいました。サテッキルは阿佐太子が阿錯に向かうはずだと予想を的中させました。
ヨン・ギョンフ(大将)とソンファ公主はアビジ商団が私兵を集めているという情報を得ました。アビジ商団は新興の商団で後ろ盾があるはずだとヨン・ギョンフ(大将)は言いました。ソンファ公主は商団に挨拶に行って様子を確かめることにしました。そうしましたら、キム・サフムが商団の行首をしていたのでした。
サフムは何とか逃げおおせたことをソンファ公主に話しました。ソンファ公主は「私のせいだと思うと申し訳なくおもいます。生きていてよかった。」とサフムに謝りました。サフムは気にすることはないと姫に言いました。
ソンファ公主はヨン・ギョンフ(大将)にサテッキルだった、阿佐太子が危ないと言いました。
モジンとチャンとウンジンとポムノは儀式をする洞窟で阿佐太子とモンナス博士を出迎えました。阿佐太子は親衛隊に別行動をさせたとチャンに言いました。モジンは身を清めて天と地、水の神に祈ってください、それから黄龍神石の儀式をしますと言いました。それをきいて怪しい兵士がひとり、ほくそ笑みました。
阿佐太子は白い絹に身を包み、剣を抜き馬を殺す儀式を行いました。死んだ馬の首と馬の形の焼き物を地面に埋めました。
ソンファ公主は護衛のソチュンに手紙を持たせました。ソチュンはサテッキルの兵に見つかり傷を負いました。ソチュンは意識を失いました。サテッキルはソチュンを片付けろと命じましたら手下がソチュンを枯れ木で覆いました。
阿佐太子は洞窟の中で神に拝礼していました。
ソチュンを発見した兵士がチャンたちの前に背負ってきました。チャンはソチュンの懐から手紙を取り出し読みました。洞窟にいる阿佐太子は「四」と書かれたチャンの五色夜明珠がはめこまれた首飾りを台の上に置きました。
サテッキルは山でソンファ公主の護衛のソチュンが消えたことを知りました。サテッキルは「この作戦が失敗したら負けだ。新羅の身分証はあるか?全員待機だ」と側近に命じました。
阿佐太子の侍従は「これで最後です。黄龍神石です。」と箱を太子に差し出しました。侍従は箱を開けると動物の鋭利な角が入っており、侍従は角で阿佐太子を刺そうとしました。しかし阿佐太子に扮していたのはチャンで、チャンは敵の腕を捕まえました。しかし敵は抵抗する際に阿佐外資を襲い、阿佐太子は短剣で胸を刺されて意識を失いました。駆け付けたモンナス博士は阿佐太子の手当てをはじめました。侍従はサテッキルのほうへ逃げ、サテッキルに失敗しましたと報告してその場で息絶えました。サテッキルは「襲撃する。行くぞ。」とたくさんの兵士を率いてウンジンたちのいる幕舎を襲いました。モジンは洞窟に駆け付け「刺客です。逃げてください」と慌てました。サテッキルたちが洞窟に来た時には阿佐太子とチャンたちは逃げていました。
モジンとウンジンとポムノは山を下って逃げました。ポムノは何か柔らかいものを踏んだらそれは阿佐太子を襲った刺客の死体でした。
阿佐太子とチャンとモンナスたちの前に刺客が現れました。
サテッキルは洞窟の中で武器にされた角と「四」と書かれた五色夜明珠を見つけそれを盗みました。
モンナス博士は自分がおとりになるのでチャンと太子に逃げるように言いました。モンナス博士と阿佐太子の護衛は囮になりました。護衛兵は自分がおとりになるのでとモンナス博士を逃がしました。
チャンは気を失った阿佐太子を見て「そうだ、薬剤と水」とつぶやきました。ソンファ公主は洞窟に来ました。そこには誰もいませんでしたがソチュンが見つかりました。チャンは再び洞窟に阿佐太子を連れて戻りました。チャンは作業小屋に戻り薬を作って持ち出しました。チャンは阿佐太子の胸の傷に薬草を塗り、煎じ薬を飲ませました。
サテッキルは「見つからない場合に備えて最後の作戦に突入しろ」と側近に命じました。兵士たちは阿佐太子を探すために散らばりました。
チャン「死んではなりません。まだ"兄上"と呼んでいないのに。兄上、死なないで。」
阿佐太子「・・・・・・呼んでみろ。兄上と呼んでみろ。お前にそう呼んでもらえたら私もうれしい。」
チャン「はい、兄上(ヒョンニー)」
阿佐太子は意識を取り戻しチャンの言葉を聴いていました。そしてチャンは入れ替わった阿佐太子の「一」と記された首飾りを太子に渡しました。阿佐太子は「これは・・・」と驚きました。チャンは「私が殿下の三番目の弟、チャンです。」と太子に告白しました。
阿佐太子はとても驚きました。
阿佐太子「本当に、お前が三番目の弟なのか?」
チャン「はい、私はヨンガモの息子です。殿下、殿下。」
阿佐太子「こんなに近くにいたのに知らなかったな。だから頼もしかったのか。だから情がわいたのか。苦しいとき、そばにいてくれた。弟が支えてくれたから私が助かったのだ。お前の護衛で宮殿に戻ったこともあった。全義城では私を励まし戦争を勝利に導いた。お前に会ってから私は変わったのだ。私は前向きになった。お前のことも、自分のことも信じたいと思った。血のつながりのなせる業だ。」
チャン「殿下、こんなに喜んで受け入れてくださって何と言えばよいのか。受け入れがたい弟だったとしても私は殿下に使える気でいました。殿下の誠実さを知っているから志をともにしたかったから、殿下についてゆこうと。でも心の片隅では家族に捨てられたのだと悲しみを抱いてくらしてまいりました。こんなに喜んでくださるとは。なのに私は小さな恨みを抱いていました。信じなかった私をどうかお許しください。」
阿佐太子「チャン」
チャン「太子様」
チャンと阿佐太子は頭を寄せ合って手を取り合い喜びを分かち合いました。
モンナス博士はボロボロの姿になりなんとかサテッキルから逃げおおせて威徳王に目通りができました。モンナス博士は阿佐太子が胸を刺されたことと、チャンが暗殺を阻止したことを王に報告しました。威徳王は「素直に戦場に行く甥を怪しむべきだった」と後悔し、兵を阿錯(アチャク)に向かわせました。「生きてくれ。何があっても。」
ウヨン博士は「なにかあったようだ。博士だけが戻るなんて変です。」と父のプヨゲに報告しました。ウヨンはいま動くと怪しいので待ちましょうと言いました。
阿佐太子はチャンになぜ名乗らなかったか聞きました。チャンはプヨソンが自分を殺そうとしているときに最近になって知ったと言いました。あのときの待合のときにあらわれなかったのはお互いの誤解だとわかりました。
チャン「私の存在が王様や太子さまを困らせるのなら、名乗りません」
阿佐太子「お前の五色夜明珠は誰が与えたと思う?あれは王様だけが持てるものだ。つまり時期が来ればお前を認めるという意味だ。それに私とお前の夜明珠が入れ替わったとき、王様はお前が殺されたと思い涙を流された。殿下の苦しみを理解してやってくれ。」
チャン「もちろんです。恨みません。」
阿佐太子「陛下が健在なのになぜ私が譲位を承諾したかわかるか?陛下の最大の功績を私に王位を継がせたことにするためだ。百済の精神とは何だ。人を感動させる物づくりと技術で天と地と海をあやつることだ。物づくりの利権で領土を征服することではない。民の暮らしが一番なのだ。」
チャン「では譲位を最大の功績とする意味は・・・」
阿佐太子「国を再興するのが陛下の願いだ。百済の再興を望んだ先代王の夢を陛下は打ち砕いてしまった。陛下はそんな自責の念にかられておられる。弟たちやお前を守れなかった苦しみに耐え、残った息子である私に望みを託したのだ。王族の務めを忘れ貴族と結託し百済を利権まみれにしたプヨソンから百済を取り戻せと。だからお前がこうして立派に成長したと知られたら陛下はお喜びになるはずだ。お前と私が協力すれば陛下も心強いだろう。私もいるし、お前もいる。プヨソンの私兵より心強いお前が。死など恐れるものはない。」
チャン「兄上」
感想
まさかもうチャンの正体が阿佐太子にバレるとは!そしてサテッキルはチャンの五色夜明珠を盗み、まさか自分が王子だと名乗るつもりじゃないでしょうね(笑)もしそうしてしまえば威徳王や阿佐太子に嘘だとばれますからサテッキルの命はないのではないでしょうか!?きっと視聴者の中にはサテッキルのファンになった女性もいるだろうし、どうするサテッキルw チャンを演じている俳優さんのチョ・ヒョンジェはほんとうに誠実そうな若者ですね。チョ・ヒョンジェ「スベクヒャン」と「大望」に出演されているそうですよ。「大望」に出演しているときは全然気が付かなかったな!