「大王世宗(テワンセジョン)」(全86話) 第73話 国家機密を守れ あらすじとネタバレ感想
73話 国家機密を守れ あらすじ
東廠の刺客となったタミの弟はワン・ジンに紫禁城に行くように命じられました。
1434年(世宗16年)、紫禁城には幼い皇太子(後の英宗)は父の皇帝に謁見していました。
「いずれお前は天地の主人となる。お前を皇帝の座へ導く案内人を呼んだ。」
明の皇帝の病状が悪化している情報が世宗のもとに届きました。
「そなたならだれを選ぶ?」
世宗はファン・ヒに皇太子の師を尋ねました。
「ご挨拶申し上げます。」
皇太子の師に翰林院最高学士のファン・チャンが選ばれました。
世宗はファン・チャンに関する情報を集めさせました。
ファン・チャンとワン・ジンは敵同士でした。
「お前の標的はあの男だ。奴が朝鮮の地を踏むと同時に殺す。」
ワン・ジンはタミの弟に命じました。
世宗はファン・チャンに接触するように部下に命令しました。
ファン・チャンは忍びで朝鮮に入りました。その様子をヘ・スたちが見ていました。ワン・ジンはファン・チャンを朝鮮で殺すことで外交問題を起こしたいのでした。
ファン・チャンの馬車が襲われました。しかしファン・チャンのふりをしていたのは武術の達人でした。
ワン・ジンは裏切り者がいたため失敗しました。ユン・フェはファン・チャンを救いました。朝鮮に情報を売ったとされた情報院は言い訳をする前にワン・ジンの手打ちになり死にました。
朝鮮にいる東廠の手先となったの二人(チョン・チャンソンとかつてのマルセンの手下のキム・ムン)は武器庫を探しましたが最新の朝鮮の兵器がありませんでした。空っぽの倉庫にいたのはチェ・マルリでした。チェ・マルリはスパイが誰かを見破ったように見えましたが、マルリもまた彼らと同じように機密を探りに来ていたのでした。キム・ムンは明に留学したいからだと動機を言いました。
「達者なのは明の言葉だけでなく刀の腕前もか。そなたは面白い男だ。見ての通り、もぬけの空だ。王様を甘く見るな。盗人に入られた後に戸締りをするお方ではない。それほど愚かならとうに私が勝っていた。」
世宗は武器の情報はすべて暗記し資料を廃棄しするようにイ・チョンとチェ・ヘサンに命じました。
首陽大君と安平大君とヨンシルは兵器の資料を暗記していました。そこに世子(のちの文宗)があらわれ自分も手伝うと言いました。
チェ・マルリとキム・ムンのいるところにチョン・チャンソンが入ってきました。。
「世子様を動かすとは考えましたな。」
チョン・チャンソンはチェ・マルリに言いました。
チョン・チャンソンはチェ・マルリに言いました。
「世子様は戦がお嫌いだ。」
チェ・マルリは答えました。
チェ・マルリは答えました。
「うまくいけば世子様自ら明に機密を・・・」
チャンソンはマルリを唆しました。
チャンソンはマルリを唆しました。
「私は、無駄口が嫌いだ。」
マルリは無関心なふりをしました。
マルリは無関心なふりをしました。
世子(のちの文宗)は本を読みながら寝ていました。チェ・マルリは世子が寝ている間に兵器の書を読みました。目を覚ました世子にマルリはこれは危険な技術だと言いました。
「進んで差し出せば忠誠心が認められます。」
チェ・マルリは世子に明に機密を渡すように唆しました。
「政治とは現実です。理想論に固執すれば朝鮮は滅亡の道をたどります。明と平和的に共存し、朝鮮の繁栄をはかる、それが今の我々が選択できる最善の道なのです。」
次々と兵器の製法書が燃やされました。
ファン・チャンはヨンシルが発明された時計が市場のあちこちに置かれている様子を見て驚きました。王宮の前にはからくり時計があり、時が来ると人形が鐘を叩きました。漢城には時を伝達する仕組みが備わっていました。
「朝鮮の王は盗人だ。朝鮮は非常に危険な国かもしれぬ。」
ファン・チャンは言いました。
世宗はファン・チャンに天文儀器を紹介しました。怒るファン・チャンに対し世宗は言いました。
「命の恩人に無礼だとは思わなかったか。見殺しにすべきだったか。我々は皇帝の師の命を救ったのだ。しかもそなたと皇帝の政敵から守った。東廠。貴国の皇帝は宦官に国を左右されたくないはずだ。外交とはすなわち情報力。余が救ったのはそなたではない。貴国の皇帝は余に国の未来を救われたのだ。」
ファン・チャンは天文は皇帝だけの特権だと皇帝の意思を代弁しました。世宗はファン・チャンに明国から時計を習ったお礼をしたいと言いました。世宗はからくり時計をファン・チャンに見せました。からくり時計には明も知らない技術が使われていました。世宗は明にこの明の時計の欠陥を埋める技術を与えると言いました。
ヘ・スはもう少しでチェ・マルリを動かせると手下に言いました。
ファン・チャンはヘ・スにワン・ジンに伝えるように言いました。
「皇帝の師を狙った代償はすぐに払ってもらうからな。」
ヘ・スは東廠にかかれば逆徒にもすることができるとファン・チャンを脅迫し兵器の情報を探るようにいいました。
チェ・マルリが集賢殿に入るとファン・チャンが書物を読んでいました。チェ・マルリはファン・チャンを尊敬していました。
「そなたは優秀な学士だな。すぐにでも翰林院に入れる水準だ。翰林院に来ぬか?」
チェ・マルリは興奮を抑えました。ファン・チャンは翰林院への留学と引き換えにマルリに兵器開発をやめさせる口実を求めてきました。
チェ・マルリは砲筒の書を出して留学と売国を天秤にかけていました。
チェ・マルリは本を持ち出しファン・チャンに渡しました。
「朝鮮の新兵器か。」
感想
いとも簡単に世宗の味方をしたキム・ムン、チェ・マルリが世宗を裏切りました。あんなに仲間ごっこをしていたのに、あっさり売国。世宗と臣下の関係はこの程度のものなのでしょうか。チョン・インジも後に世宗の死後に裏切りますから、集賢殿のお仲間は自分に利益がなければ裏切るという、あっさりした関係、金の切れ目が縁の切れ目のようですね。ドラマ中では絆絆してたので、もっと結びつきが深いものかと思っていましたがー。どうやら世宗の味方をしている登場人物たちはイ・ス以外は偽りの忠誠心のようですね。世宗は本質的にぽっつーん。と孤立しているのですね。