「薯童謠(ソドンヨ)」(全55話)第39話 王になるべき者 のあらすじとネタバレ感想
39話 王になるべき者 あらすじ
プヨソンはモンナス博士が10年前に見つけた石碑の文字を読んでいました。悲しみの王は今上、過ちから生まれた者は四男王子であることに気が付きました。
モンナス博士は神託の王がチャンであることをソンファ公主に言いました。
「チャンを王にしろという天命です。」
モンナス博士は百済を去れないが、なぜ百済を中興するのが阿佐太子ではなくチャンなのかと疑問に思いました。
「私も今のままではいられません。」
ソンファは天命が確かならモンナス博士と行動をともにすると言いました。
チャンはソンファ公主に逃げるように言いました。ソンファ公主はモンナス博士が逃げるというまで逃げないといいました。
モンナス博士はチャンがいつも民のことを考えているため天がチャンを王に選んだことに気が付きました。それは民として育ったから民のことについて考えられるということでした。貴族のモンナスとソンファ公主にはなかなかそれがわかりませんでした。
威徳王は20年前の場所でヨンガモのことを思い出しました。
「すまない。許せ。」
モンナス博士はチャンのいるところに威徳王を案内しました。
「チャンではないか。」
「私が心血を注ぎ太子様も大事になさったチャンです。百済の第四王子チャンです。」
威徳王はサテッキルと殴り合いをしているチャンを見て驚きました。
「いつまで過ちが続くか恐怖を感じる。私は一体どうすればよいのだ。」
威徳王は動揺していました。
モンナス博士はヨンガモにチャンを託された経緯を王に説明しました。
「面目ない。どう謝ればいいか・・・」
威徳王はモンナス博士の女性を奪ったことを恥じました。
そしてヨンガモはモンナス博士に王子として立派になるようチャンを託したのでしたがモンナスはそのことに気付かず、チャンは雑草のようにたくましく育ったのでした。
「王子様にそんな生き方は似合いません。」
モンナス博士はチャンによる百済の再興を確信していました。
ソンファ公主はチャンに神託のことを話しました。
「王族であり民でもあることが重要なのです。」
しかしチャンは自分には政治の能力がないとソンファ公主に言いました。チャンは阿佐太子を殺されて復讐心に燃えていました。チャンはモンナス博士にも失望したと王になる気持ちはないといいました。
威徳王はチャンに会いました。
「チャンア。チャンア。本当にすまなかった。面と向かってお前を否定するとは。チャンア。お前を否定したのは・・・・・・」
「私が王様をお恨みしていますのは太子様の無念を晴らそうとしないからです。私には納得できません。陛下は私や太子様に謝る資格はありません。王子たちを救う努力をしないばかりか百済の再興の意思も見せてくださいませんでした。失敗する前に努力しないからです。それが理解できません。死を覚悟で申し上げています。」
チャンは帰ろうとしました。
「チャンア。一度くらいは父上と呼んでくれ。一度くらいは・・・・・・。」
チャンは何も言わずに部屋を出ていきました。
「お好きにしてください。私も好きにします。」
部屋の外にいたモンナス博士にチャンは言って宮殿を去りました。
チャンはソンファ公主と侍女たちを連れて旅に出ました。
メクトスとウンジンとポムノはチャンを追って逃げる気でいっぱいでした。モンナス博士は王様を補佐するというのでモジンも残ると言いました。
フクチピョンはプヨソンに暗殺名簿を渡しました。プヨソンの即位と同時に政敵を処刑する計画でした。サテッキルは王位を簒奪したように映ると処刑に反対し、王室の文書がどこにあるのか調べるべきだと助言しました。
チャンは威徳王の身が心配なので王とモンナス博士を連れて一緒に逃げようと考えていました。
威徳王はひとつ策を考えました。
威徳王は暗殺犯のチャンドゥを確保しろ、すぐ処刑するのは嘘だとワングに命じました。
感想
状況はまた少し複雑になってきましたね。うつ病のような威徳王、どう見ても万年うつ状態です。でもそんな王が決心して、今度が王様の命が危ないのではないかと思います。また一波乱ありそうですね。続きが楽しみです。