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王と妃-45話-端宗の婚礼-詳しいあらすじとネタバレ感想-韓国ドラマ

「王と妃」 第45話 端宗の婚礼 のあらすじ

首陽大君は大声で重臣たちを怒鳴りつけていました。
「殿下が婚礼を挙げたあとはどこであろうと喪服を着てはなりません。左議政様は黙ってください。政丞たるものは徳や知識や経験だけでなく木も森も見られる賢さが必要なのです。今は喪中ゆえ喪服を着るのが礼儀でしょう。一方で婚礼とうい慶事の後で喪服を着るのは不自然といえます。両方とも正しいのなら一方に固執するべきではない。昔は喪服期間中飲食や肉食を禁じましたが今はそうではありません。昔は服喪の三年間、君主は沈黙を守りましたが今は政務を執り行います。昔君主は藁葺の家に住んでいましたが今君主が暮らすのは壮麗な宮殿です。昔は牛車、今は馬に乗って戦います。時代が変われば考え方も変わってくるのです。私が殿下の婚礼をなぜ急いでいるのかその理由をも一度考え直してみてください。」

重臣たちは神妙な面持ちで首陽大君の演説を聞いていました。会議が終わると官僚たちは解放されたようにさわやかになり、「首陽大君のおっしゃる通りです」とはっはっはと笑いました。

重臣たちの面前で免責された左議政が小さくなっていたことを集賢殿の学士たちは不満に思っていました。

首陽大君は二人きりとなった左議政チョン・インジにさらに熱弁をふるいました。
「改革すべきことがあります。粛清の後も朝廷はほとんど変わっていません。人は入れ替わったものの議政府と六曹の長だけが変わりその下の官僚は居座り続けています。しかも彼らは謀反の機会をうかがっています。彼らを制圧し新の粛清を成し遂げるには新しい風を取り入れて様々な制度を改革し古参の官僚を退け新たな人材を登用すべきです。そのためには王室を安定しなければ。全官僚になんとしてでも私の意見に従ってもらいたいのです。あと一年です殿下のために国の基盤を整えた後私は潔く退きます。それまでは私に従ってほしいのです左相(チャサン、左議政)大監。」

首陽大君は端宗から護衛兵を賜りました。首陽大君は彼らに料理と酒をふるまいました。桃源君夫人は妊娠を大君にいいませんでした。ハン・ミョンフェ夫人が貧しさで困っていると首陽大君夫人にいったところ、首陽大君はハン・ミョンフェは貧しいふりをしているだけだ、逆徒の家財を奪い私服を肥やしているハン・ミョンフェには家族にも関わるなと首陽大君は言いました。桃源君はハン・ミョンフェと首陽大君の仲を再び取り持つように共通の友人であるクォン・ラムに頼みました。ハン・ミョンフェの家に行ったクォン・ラムはミョンフェの側室ヒャンイがミョンフェの家に上がり込んで挨拶をしているところに来てしまいました。クォン・ラムは腹を立ててミョンフェには会わずに帰ってしまいました。ハン・ミョンフェは酒に酔ったかのようにふにゃふにゃと笑いを浮かべていました。

クォン・ラムが役所に行くと、一等功臣たちは酒に酔っていました。彼らは逆徒の家財を奪ったうえに女性を奴隷にしたことで首陽大君は彼らを登用すると自分が謀反人のように思われることを敬遠して遠ざけていたのでした。

インス大妃の姉桂陽君ハン夫人は下女にホン注簿の夜の相手をするように命じました。

端宗は首陽大君を恐れるようになっていました。首陽大君と一緒にいると背筋に冷や汗が流れる、いつか自分を殺しに来くるのではないか、そう思うと首陽大君が怖いと父の墓前で報告しました。

端宗は王妃と二人の側室と同時に婚礼をあげました。端宗と婚礼を挙げた初夜をどうするか前例がなかったので王妃はまずは三人で端宗に挨拶をしようということを決めました。

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感想

そろそろ首陽大君の本性があらわれてきました。「俺様に逆らうやつは全員粛清じゃー」冒頭から大声で力強く持論をぶちまけて元気いっぱいです。それはそうです、もう首陽大君に逆らえる立場の人間は端宗以外にいませんから。その端宗は小さくなっているので首陽大君はもう怖いものなしなのです。首陽大君のセリフは「逆らうやつは許さない、生かしておかない」と言葉の端々にこのメッセージが込められていましたね。一方で自分が端宗を殺す謀反を起こす噂を立てられることを恐れてハン・ミョンフェをはじめとする粛清の実行部隊は官職から遠ざけています。これもやっぱり自分がかわいいから家臣を冷遇してしまうのでね。

首陽大君は世間には「政権が安定すれば譲位する端宗の忠臣」であることをしきりに見せたがっています。その一方で、功臣たちを遠ざけて「自分が疑われることが怖いから家臣を引き立てない」自己中心性を持っています。これはまさに善であることを偽っている姿としかいいようがありません(笑)

どんなに善人ぶっても人間は本質を隠すことはできません。

端宗も13歳になって少しは状況がわかってきたみたいでかわいそうですね。同時に3人もの妻を迎えさせられて、女命婦の要望とはいえなぜこうなってしまったのでしょう、意見をききいれた寛容な大君を演じたかったのでしょうか。

それとも、いずれやってしまうからそのときに反対派を妃と側室もろともまとめて葬れると考えていたのでしょうかね。だとしたら凶悪ですねぇ。

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