「王と妃」 第46話 才知ある王妃 のあらすじとネタバレ感想
端宗が妃を迎えた夜、首陽大君は妻に正直な自分の胸の内と告白しました。
今日ようやく重荷を下ろせた。兄上が世子になってから今まで重い荷を背負ってきた。体の弱い兄上が病床に就く度に人々は私に警戒を抱いた。そして私も王になった自分を夢想したりした。だが今やすべて過去のことだ。殿下は地位を固められた。もう私を警戒する者はおらぬだろう。キム・ジョンソや安平大君が生きていたら・・・キムも殿下を結婚させていたかも・・・私が彼を殺さなかったら・・・いっそキムと安平大君を放っておいたら・・・昔の譲寧大君のように政治から離れ旅に出るできだったか、あるいは孝寧大君のように出世するべきだったか、私にはできなかった。兄上の病が重くなると父上の顔色を窺った。もしや兄上を廃位するといってくれるのではと期待し気をもんだものだ。私は獣のような欲望の炎を何とか消そうと努力した。そして父上に忠誠を誓い王になった兄上を支えた。不意に燃え上がる欲望の炎を繰り返し抑えつけてきたのだ。時には怒りに身を震わせた。私のどこが兄上より劣っているのかと何度も父上を恨めしく思った。兄上の代わりに王になり世宗に匹敵する業績を残したかった。千軍万馬で号令して女真族を制圧し敵を成敗する勇ましい自分の姿も想像した。私は今日までそうやって二つの顔をもって生きてきた。今夜は眠れそうにない。天の星があまりに明るすぎる。首陽大君は長い息をついて涙を流しました。
首陽大君に殺されるかもしれない恐怖で眠れないという端宗をおそばで眠るまで守って差し上げますと妃はいいました。
端宗「そなたを信じている」
ホン淑嬪は端宗と妃が床に入った知らせをきいて喜びました。端宗の義理の祖母の恵嬪はとても不機嫌でした。
端宗の妃となった定順王后は彼が眠れるまで見守っていますといいました。端宗は寝相が悪いので、そうしたことがあったら起こしてくれと妻に頼みました。
桃源君夫人は妊娠したことを首陽大君夫人に伝え、実家に戻りたいといいました。
端宗は亡き父に手招きされた悪夢を見たと涙を流しました。端宗は定順王后が優しい母のように思えると泣きつきました。ずっと堪えていた深い悲しみを端宗は定順王后に明かしました。
端宗と定順王后は喪服で首陽大君を迎えました。驚いた首陽大君。先王や恵嬪と淑嬪にまだ婚礼の挨拶をしていないので喪服を着ようと定順王后がいいました。定順王后は私が女命婦を束ねるので恵嬪と淑嬪は端宗が冷たい人だと思われないために宮殿にいていただきたいのです、女命婦のことは私に任せてくださいといいました。
(どばーんと銅鑼の音が鳴りましたw)
首陽大君「王妃様のご意向に謹んで従わせていただきます。」
王妃たちは喪服を着て文宗の廟に向かいました。
幼くも端宗を守る王妃の背中を恐ろしい目つきで見る首陽大君。
大君が王妃にやり込められた話はただちに官僚たちの知るところとなりました。
普段の着物に着替えた端宗と定順王后は恵嬪のところに挨拶に行きました。二人は恵嬪に拝礼しました。恵嬪は涙ぐんで感動していました。
首陽大君は文宗の霊前に挨拶に行くために喪服でいるのは考えてみれば当然だと右議政に言いました。
淑嬪は拝礼は受けられないと断りました。拝礼される身分ではないといいました。では淑嬪様に来ていただきましょうと王妃は端宗に言いました。
聡明で賢い王妃は端宗の心のよりどころとなりました。
一方、ハン・ミョンフェは夜に首陽大君のところに会いに行きました。
首陽大君「この愚か者め」
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感想
14歳で首陽大君を言いくるめるとは、賢い王妃さんですw端宗も母に甘えられずに寂しい思いをしてきましたので仲良しになるのは当然の流れといったところでしょうか。この王妃は81歳まで長生きされたようで、端宗亡き後の暮らしには不自由しなかったようですね。でもずっと未亡人ですからかわいそうな人ですね・・・。どのような気持ちで一生を終えられたのか・・・
それはそうと冒頭の首陽大君の長い告白、「俺様も王になりたい」とうとう出ました!ほんとうは王になりたい!今までずっと我慢してきちゃったよボクちゃん。ハン・ミョンフェも首陽大君に会いに来たのでそろそろやりますか!
私も悪口を書く準備でもしておきましょうか(笑)