王と妃 39話 イ・ジンオクの乱鎮圧
あらすじ
中外兵馬都統使となった首陽大君はイ・ジンオクの乱の制圧に向かいました。首陽大君はイ・ジンオクと彼の親兄弟を殺し一味も皆殺しにしますので私に従ってくださいと言いました。桃源君夫人の父ハン・ファクは右議政に昇格しました。相避(サンピ)法とは、親族等が互いに官職を与え合うことを厳しく禁じる法律でした。しかし端宗は首陽大君に能力さえれば誰でも登用できることを許していました。このことが首陽大君の親族を官職に就かせることになったのです。朝廷はイ・ジンオクの仲間たちにイ・ジンオクを討ち取った者は褒美を与えるという命令を下して敵に仲間割れしようとさせました。イ・ジンオクの軍の中に不穏な空気が漂い始めました。女真族も明を警戒させて援軍を送りませんでした。イ・ジンオクの兵士は裏切りキム・ジョンソの側女を殺しイ・ジンオクも殺害してしまいました。こうしてイ・ジンオクの乱は仲間の裏切りにより終結したのでした。鴨緑江という国境を確定させたキム・ジョンソとイ・ジンオクという二人の英雄の死によって国境と軍は弱体化し朝鮮は長い間暗い影を落としたのでありました。
イ・ジンオクの乱を平定し、人事権と兵権を握った領議政の首陽大君の家には賄賂をもって訪れる人が絶えなくなりました。資金が集まり裕福になり喜ぶ首陽大君の側近たち。桃源君夫人の政治力で客を持て成し求心力を高めた首陽大君。吏曹判書と兵曹判書は首陽大君に乱が平定されたのでキム・ジョンソの残党を探そうと提案しました。喪中に殿下を結婚させたい首陽大君。
桃源君夫人は端宗の側室候補の娘に言いました。「私のために死ねる?」
ヒャンイ「命じられたら死にますが、心までは差し上げられません。」
桃源君夫人「大した子ね。」
王妃を迎えることになった端宗。喜ぶ首陽大君。
感想
事は首陽大君の思い通りになってきましたね。首陽大君の派閥も資金繰りがよくなって大きな力をつけました。それに気が付かない端宗。長命だった譲寧大君はこのような情勢でもうまく波に乗って人生を謳歌されていましたね。