王と妃41話 首陽大君とハン・ミョンフェの対立
あらすじ
忠誠心と親心からか首陽大君は真剣に端宗の妃選びを推しました。端宗もその気になり、ホン淑嬪はパク尚宮によい娘を連れてきなさいと命令しました。ホン淑嬪は自分が端宗の妃を選ぶ気でいました。嬪宮もまた妃選びの主導権を握ろうとしていました。候補の娘たちが宮中に輿に乗せられてつれてこられました。
色とりどりの衣に身を包んだ娘たちは祖先の名前を列記した小さな名札を下げ宮殿の入り口に置かれた甕の蓋の取っ手に乗って参殿することになっていました。新婦が婚家の敷居をまたぐときと同じ風習である。選考に参加した女性は女官とみなされ選に漏れても結婚することはできませんでした。そのため名家の娘は王室の結婚話がでると婚約して選ばれないようにしたのでありました。
名家の娘たちは妃選びの場に来ませんでした。王室の長老、譲寧大君は妃選びに参加しませんでした。世間では今回選ばれる妃は寡婦になるに違いないと噂していした。だから譲寧も若い娘を寡婦にしたくないと参加しないと譲寧大君は言いました。頼み込む首陽大君は端宗が結婚したら自分は下野しますと言いました。王になるのがそんなに嫌か、なら一人で行けと譲寧大君は首陽大君に言いました。
足袋が見えてはいけぬと指導される娘たち。孝寧大君と一緒に歩く首陽大君。挨拶するチョン内官を見て孝寧大君「老けたな、歳には勝てぬか・・・」首陽大君は妃選びに孝寧大君を呼んできたのでした。
首陽大君、孝寧大君、左議政が妃選びの審査をしました。孝寧大君は温和で口数が少ない人でした。桃源君夫人は(首陽が通りがかるのを見計らってか)泣いていました。欲深い桃源君夫人と桃源君とは意見が合わないのでありました。桃源君は夫人に父の前で涙を見せてはいけないといいました。夫人は泣いたのはわが子だと言ったのでした。
次の日、首陽大君はハン・ミョンフェを門前払いしたという噂が流れました。「狩りをすれば犬には陽はない」と名ばかりの一等功臣は笑いました。馬の世話をするハン・ミョンフェのところに支持者が集まり首陽大君はけしからんと言い始めました。もう辛抱できん、なぜ実際に活躍する我等を冷遇するのだと文句を本当の功臣たちは言い始めます。ハン・ミョンフェは彼らを嗜めて馬の世話をしました。
ホン・ユンソンは逆賊となった家から金品を強奪して私腹を肥やしていました。首陽大君はクォン・ラムを呼び増長させてはならぬと忠告しハン・ミョンフェにも勝手にしろといいました。
桃源君夫人は教育した両班の没落した娘のヒャンイを呼びハン・ミョンフェのところに遣いに出しました。立ち振る舞いの美しさに見惚れてしまうハン・ミョンフェは口を半開きにして娘を覗き込みます。桃源君夫人はハン・ミョンフェを懐柔するためにヒョンイを遣わしたのでした。夫人はハン・ミョンフェだけが首陽大君を王にできると姉に言いました。
若い娘にすっかりみとれているハン・ミョンフェは料理を口に運んでもらい幸せそうにしています。ミョンフェのところから御膳が運び出されると部屋の明かりが消えました。
キム・サウとクォン・ワンの娘が端宗の妃にふさわしいとパク尚宮は首陽大君夫人に言いました。恵嬪ヤン氏もその情報を耳にしました。邪魔してやると恵嬪は錦城大君をけしかけることにしました。ハン・ミョンフェはヒョンイを春を謳歌していました。永豊君は錦城大君に恵嬪に我々の側の娘を差し出そうといいました。
パク尚宮は首陽婦人が娘を気に入らなかったのでソン・ヒョンスを推薦しました。ソン・ヒョンスは大人びた娘で首陽婦人にも気に入られました。
感想
端宗の妃選びでも派閥の主導権がかかっているのですね!なにかにつけて権力、権力!ちょっとやりすぎではありませんかっ。みんな欲深すぎー。ハン・ミョンフェも若い娘には目がないようで、たかが女を与えられただけで桃源君夫人になびくのでしょうか(笑)