チョン・ドジョン(鄭道伝)22話
あらすじ
ハ・リュンはイニムに朝廷の様子を伝えに来ていました。牢屋に入ったイム・ギョンミはイ・ソンゲに悪態をつきました。イ・ソンゲはイム・ギョンミとヨム・ブンハンにイニムの悪行を洗いざらい自白しろといいました。ヨムは本当の盗人こそ罰をうけないものだとイニムが放免された理由をいいました。たくさん罪を犯せば罪人ではなく英雄扱いされるということを言いたいのでした。
イ・ソンゲはドジョンに教えを乞いました。ドジョンは信賞必罰といってイニムを罰する正当性を説きました。チェ・ヨンは高麗にとっての功臣イニムを罰することに反対していたのでした。ドジョンは士大夫(サデブ)を動かして反対派を集め、チェ・ヨン将軍を説得することを提案しました。
これでは武人の天下になってしまうと士大夫の陶隠は牧隠に言いました。牧隠も陶隠たちのいうことは正しいといいました。そこに李芳遠が父李成桂の手紙を持参し牧隠に見せました。
イニムの赦免の撤回を牧隠はウ王に上奏しました。ウ王の妃は強く反対しました。ウ王は息子が父を助けるのは当然のことだといい、父を罰することは親不孝者だといいました。牧隠は公私を区別し私情を捨てることこそ政治の王道であり、国の将来のためになるといいました。
士大夫たちはチェ・ヨン将軍のところまでイニムの処罰を訴えに行きました。そこにやってきたイ・ソンゲは若い士大夫たちの意見をきいてやるべきだといいました。チェ・ヨンは殿下の意に背くことはできないといいました。チェ・ヨンの側近たちも宰相に物申すことは何たることだと叱りました。士大夫がチェ・ヨンにイニムを赦免したことの正当性を問いましたらチェ・ヨンは答える必要はないといいました。チェ・ヨンは正当性を説明できないのだろうと士大夫は追及しましたら、チェ・ヨンは「なんだと?」と言い側近たちが士大夫を追い出しました。士大夫たちは重臣たちが課せられた使命を果たすまで座り込みを続けますといいました。
士大夫達は李仁任の処罰を求めて座り込みをしました。チェ・ヨンは帰るように言いましたが士大夫を説得できる正当な理由は持ち合わせていませんでした。チェ・ヨンはイニムは高麗に14年間最高権力者として貢献してくれたといいました。それは詭弁だと成均司芸(ソンギュンサヘイ)のユン・ソジョンはやってきました。厚い布でも錐を覆うことはできません、李仁任は政治をなおざりにし栄華を極めようとしました。貢物で官職を与えたばかりに官吏は職務を放って権勢門下にひれ伏しました。外交を失敗し、外敵を防げず民まで困窮させた人間をなぜ擁護するのですか?
チェ・ヨン「いっ・・・イノミ!ていっ」恥をかいたチェ・ヨンは刀を振り上げましたが、ユンを斬る理由がありませんでしたので刀を捨てて立ち去りました。
ユンを罰しろというチェ・ヨンの側近たち。ウ王も士大夫を死刑にしろといいました。チェ・ヨンは士大夫の主張も一理あるとウ王に話しました。士大夫を死刑にしろとの王命が下りました。
困ったウ王は不測の事態が起きチェ・ヨンも迷っていると李仁任の邸宅に相談に行きました。イニムはウ王にチェ・ヨンには何もさせずに王みずからが武力を使って赦免を突き通してくださいと叫びました。「父に意見を求めるとはそれでも国王ですか?先が思いやられます」とイニムはウ王を叱りました。「父上どうすればいいですか?」と問うウ王に対し、情に訴える方法を使うしかないとイニムは言いました。
ウ王はイ・ソンゲやチェ・ヨンのいるところに血を持ってきて、「父上が吐いた血だ」と訴えました。大妃と王妃はチェ・ヨンにワン・チャンの祖父であるイニムを赦免するように涙ながらに説得しました。祖父のいない王子にしてはならないといいました。チェ・ヨンはイ・ソンゲにイム・ギョンミらの処刑を早めるようにと言いました。チェ・ヨンは早くことを終えてなかったことにしたかったのでした。李成桂は職を辞して東北面(トンブンミョン)に帰るといいました。チェ・ヨンとイ・ソンゲは再び対立したのでありました。チョン・ドジョンはひとつ策を打ちました。
圃隱のチョン・モンジュ(永原君)は、明へ行けずに都に馬で帰ってきました。チョン・モンジュが目にしたのはまさにイニムの手下が処刑されようとしているところでした。師兄が処刑されそうになっているところにチョン・ジョンジュは言いました。「現世でのことは忘れて安らかにお眠りください。裸で生まれて裸で逝く、師兄に必要なことは償うことです」と。「あの世に逝ったらサンチュンによろしく伝えておくよ」と師兄はいいました。イム・ギョンミはチェ・ヨン将軍に言いました。「死刑をまぬかれることはできませんか。これまで苦楽を共にしてきました。どうか穏便な処遇を・・・」チェ・ヨン将軍は「情けないぞ」と怒りました。イム・ギョンミは「すべての巨悪は広平府院君(イニム)です。大魚を野放しにして巻き込まれた小魚ばかりを罰するのですか。」と言いました。チェ・ヨンはイニムの側近たちを処刑しました。このときウ王14年、1388年1月でありました。処刑された者たちは、イニムの一族、そして全国にいるイニムの家臣たちは1000人にものぼりました。
高麗の領土に柵を建設している明国の様子をチョン・モンジュはチェ・ヨンに報告しました。危機が迫っているのでイ・ソンゲの辞職を説得すべきだとチョン・ジョンジュは言いました。
チョン・ドジョンは李仁任のところに面会に訪れました。イニムは寝たきりのふりをしてドジョンを無視しました。ドジョンはイニムの側近に、イ・ソンゲがイニムを討伐しようとしている情報を教えました。そのためにチェ・ヨンはイニムの赦免を遅らせているのだといいました。イニムの側近はチェ・ヨンに確かめてみるといいドジョンはそうしてくださいと言いました。
李仁任は「イ・ソンゲ、イノミ(おのれー)」と拳を机に叩き付けました。ウ王がいると偽の情報を掴まされたイニムは成均館の大成殿に行きました。そこで待っていたのはチョン・ドジョンでした。
チョン・ドジョン「私を流刑にしたここであなたの最後を見るのも意味があるのでは?」
チョン・ドジョン「私を流刑にしたここであなたの最後を見るのも意味があるのでは?」
イニム「チグン(なんだと?)、何の真似だ」
チェ・ヨン「それは私のセリフだ。まさかとは思ったが、ここまで稚拙とは。」
ドジョン「ハッパ(閤下)、あなたはもう終わりだ。」
病床で臥せっているはずが元気なところをチェ・ヨンに見られた李仁任。
病床で臥せっているはずが元気なところをチェ・ヨンに見られた李仁任。
感想
ひえーっ。イニムの手下とはいえ、1000人も一度に処刑しちゃったのですか!なんと恐ろしいことでしょう。しかもそこまでして生き延びたい李仁任はかなりの悪党です。
今回はとうとうイム・ギョンミがやられちゃいましたね。いつも悪役のあの人の安定感は抜群です。信頼と実績の悪役(笑)
そしてウ王もすっごく悪い表情をしていて、悪人を演じられていますねw王の妃と大妃までお仲間になちゃってもうみんな極悪人パラダイスの高麗です。ギョンミは処刑される前に高麗が極楽だったといいましたね。今回の物語が表現したいことは悪党にとって高麗は極楽ということなんだと思います。高麗王朝を操縦している人たちはみんなすっかり悪党になってしまいましたね。チェ・ヨンも高麗王のためなら水を濁らすことも厭わない悪い将軍です。
王族も王の側近も悪党です、これで李成桂が高麗王朝を否定する材料がそろいましたね。
「イノミ!」このセリフの意味、もうすっかり覚えてしまいましたw訳を調べたわけではなくてもう感じでわかちゃいますよね。このやろー!貴様ァアア!みたいな感じでしょうか?それにたいして「チグン」を訳すと「今」という意味になるようですね。「今なんと言った?」みたいな感じでしょうかねー。
王族も王の側近も悪党です、これで李成桂が高麗王朝を否定する材料がそろいましたね。
「イノミ!」このセリフの意味、もうすっかり覚えてしまいましたw訳を調べたわけではなくてもう感じでわかちゃいますよね。このやろー!貴様ァアア!みたいな感じでしょうか?それにたいして「チグン」を訳すと「今」という意味になるようですね。「今なんと言った?」みたいな感じでしょうかねー。
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