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大王世宗(テワンセジョン)30話31話32話33話のあらすじとネタバレ感想 韓国ドラマ時代劇

大王世宗(テワンセジョン)30~33話のあらすじと感想

大王世宗(テワンセジョン)30~33話のあらすじと感想

世子の母であるミン氏はイ・バンウォン(太宗)と対立しています。王后ミン氏は自分の弟たちをつかって敬寧君を殺そうとしました。ミン氏の弟たちは世子である譲寧大君の側近をしていますが、土地と私兵をたくさん増やしていました。世子の側近のミン・ムヒュルとミン・ムフェもとうとう捕まってしまいました。今まで半分騙されていた世子はムヒュルとムフェに毒を飲んで潔白を証明しろと命じました。毒薬を世子の前で地面に流してしまうムヒュル。ムヒュルは世子に裏切られたといいました。

下三道の土地を勝手に自分のものとしたミン一族は、それは当然の報酬であとから正式にいただくつもりでしたと言い訳をしました。下三道の支配は当然だと世子に言いました。生きるためには権力と富が必要だと。強権をもっていないといつ殺されるかわからない。世子に対する愛情と強欲とが共存するミン一族。ムヒュルは世子を「お前」と呼びました。世子に自分を殺させて罪の意識を植え付けようとする今のムヒュルはとても世子の味方とは思えません。世子はムヒュルとムフェを流刑地に送り賜薬を命じました。

ムヒュル「結局はお前も父王と同じだな。自らの手で人を殺し血塗られた玉座に座るのだ。お前も刀で人を押さえつけなければ絶対に権力を手にすることはできない。ふははははは、はっはっはっは。」

通りがかった敬寧君と譲寧大君との会話。

譲寧大君「お前らのせいで、叔父上がどうなったか。」
敬寧君「我々のせいではありません。幼いころからかわいがってくれた外戚を守れなかったのは世子様のせいです。もっぱら守る価値があるとは思いませんがね。」
譲寧大君「(敬寧君、お前)覚悟しろ、お前らをいつか殺してやる。」
敬寧君は譲寧大君に言い返しました。「かまいませんよ、どうせ私は生ける屍です。失うものなどありません。世子様と違います。叔父だけでなく弟まで殺したとなれば民の信頼を得ることは難しいでしょうね。」
譲寧「今すぐ消えろ。」
敬寧「それはできません。これから王后様のお見舞いに。私のことが憎いでしょうが王后様は私にとっても母上です。母を見舞うのは当然でしょう。」

消えろ、殺す、何か言われても(頭が悪いので)動物的な言葉しか言い返せない譲寧大君。

敬寧君は鏡城にいる忠寧大君のもとを訪ねました。
敬寧「私を殴ってください。王子様になら私を殴ってくださってかまいません。13歳、まだ幼かった頃の王子さまは違いました。」

昔、また誰かが命を落とすのは(嫌だ)・・・と叔父たちを告発しなかった忠寧大君。

それに対し、世子である譲寧大君は自ら叔父たちを殺してしまいました。

敬寧君「どうしてですか?なぜですか。自分が受けた傷や悔しさより他人の命を大切にできるのは。たった13歳なのに・・・。」
忠寧大君「13歳だから、できたのです。(今回の事件は)大変でしたね。」
敬寧君「もう意地は捨てました。20年近く日陰の身で生きていれば、一度くらいは仕返ししたくなるものです。仕返しをすれば楽になると信じていましたが、むなしいばかりです。」
忠寧大君「世子様が心配です。兄上、もしかすると13歳の時の私や今の兄上よりもつらにのは、世子様かもしれない。いつでも決断を迫られる立場にいるのは世子様だからです。」

(譲寧大君と違い)大人の会話ができるように成長した二人の王子。

懲りない譲寧大君は官僚の私有地を京畿道に限定する法を廃止し名簿(官僚たち)にある者に地方の土地を与えろ、そして収穫の半分は国税として納めろと命じます。反対する官僚は罷免されました。そして鏡城に大砲を設置して女真族を挑発します。「叔父上のことで学んだことは、臣下は2種類だけだ。服従するか背くか。服従する臣下は中心、背く臣下は奸臣。奸臣はどうなるか十分察しがつくだろう。」

どこまでも単純なことしか考えられない世子。
イ・スとユン・フェは大きな木の下で話をします。
イ・ス「一度、鏡城に行ってみてたらどうです?」
ユン・フェ「私に鏡城に行けと?そろそろ元気を出しもう一度立ち上がれとでもいうのですか。その次はどうなりますかね。私がすることなど容易に想像できます。」
ユン・フェ「王子様をけしかけてあとは知らん顔。私は口先だけで偉そうに進言していた自分自身がたまらなく嫌なんです。王子様をけしかけておいて急に王様が怖くなった。王子様が貫こうとした志をお守りできなかったのです。悔しくてなりません。自分自身を許せないのです。
おなじみイ・ス先生とユン・フェの癒しの名言コーナーでした(笑)

鏡城にいる軍器監 正のイ・チョン(世子の子分)は世子に密書を送ったと少監に言いました。イ・チョンが世子と通じていることに、「えっ」と聞き耳を立てるヨンシル。

世子の土地制度の改革案についてバンウォン(太宗)は「私田京畿の原則は廃止できない(貴族の土地の独占を防ぐため私有地を京畿道に限定した制度)」と断ります。官僚たちに富を与えて軍事を強化したい世子は民のことや貴族が力をつけることなどを考えてもいませんでした。

(官僚に力を与えることは当時の王政にとっては好ましくないことです。やることなすことがすべて王権を弱めることになってしまう世子。)

父バンウォンに叱られて軍権を渡してもらえなくても前衛軍に行く譲寧大君。そしてその後はオリ(高麗の復興勢力の女)と馬でデート。

イ・チョンは世子の命令で鏡城に大砲を設置して女真族を挑発して紛争をわざと起こしています。そのせいでたくさんの鏡城の民たちが亡くなりました。(女真族の指揮官はテジョヨンや広開土大王のヨソッケ役に出ていたあの人ですw)

傷ついて卑屈になっている忠寧。チェ・ユンドクはイ・チョンに解雇されても鏡城で村人たちに避難の仕方を教えてしました。そんなユンドクになぜお前は(見捨てられたのに)なぜここにいるのだと忠寧は尋ねます。そんな忠寧を「それはお前みたいな奴がいるからだ」と鏡城節制使をクビになったばかりのチェ・ユンドクは殴ります。そして今度は自分を殴ってくださいというユンドク。そんな折に女真族の急襲の知らせがありました。

世子は賊胡(女真族)を大義名分を得るために挑発して討伐したがっていました。世子と忠寧の母ミン氏は忠寧を心配し鏡城から開城に戻るようにバンウォンに頼みました。

民に愛される忠寧にイ・チョンの密書のせいで謀反の嫌疑がかかりました。バンウォンは忠寧に会いに行った敬寧君に忠寧の様子を尋ねました。忠寧はカン・サンインとチェ・ユンドクという二人の将軍を味方につけて、将軍の忠誠心は強いようだと嘘をつきました。なぜあんな嘘をついたのかと詰め寄る忠寧派の臣下たち(キム・ジョンソ、ユン・フェ、イ・ス、シム・オン、チェ・マルリたち)にお前たちはわかっていない、話がわかるのはここにいるユン・フェだけだ、敬寧君は敬差官を派遣するために答えたのだと言いました。領議政のユ・ジョンヒョンは世子派による策略を回避するために自らが鏡城に行くといいました。

譲寧大君は自分の子分が女真族を挑発して小競り合いを起こし、たくさんの鏡城の民たちが殺されていることを太宋に知られたくありませんでした。そこでイ・スクポンに密書を持たせ、鏡城にいるイ・チョンに知らを送ろうとしました。鏡城で世子の密書が来るのは待ち構えていたのはユン・フェたちでした。

鏡城に行った領議政のユ・ジョンヒョンが見たのは戦争で子供を亡くした子供たちに昔話を読み聞かせしている忠寧大君の姿でした。こんなにかわいい子供たちが逆徒などということはあり得ません。ユ・ジョンヒョンは忠寧大君に謀反の罪を着せた大罪人イ・チョンをその場で打ち首にするよう命じました。すんでのところで刑の執行を止めに入る忠寧大君。忠寧は火器に詳しいイ・チョンがいなくては鏡城を守ることはできないといいました。

豆満江(トゥマンガン)まで領土を広げる世子の作戦は正しい。しかしその前に女真族を懐柔してからだと忠寧大君は領議政にいいました。高麗は国境を広げるのに300年かかった。だから耐えてくれ・・・

感想

忠寧大君の貧しい衣装はなかなか似合ってワイルドでしたね。
このドラマ、日本では人気がないみたいで、あまりアクセスがありません(涙
大王世宗、私は結構好きなんですが、登場人物が控え目で派手に暴れないせいか、暴力や笑いの要素、といった派手なアトラクティブな要素が少ないことも原因なのでしょうか。
人間は暴力や性、笑いといったアホみたいな要素がないドラマは見ないということなのでしょうか。

いつも徳が厚く懐の広いセリフの忠寧大君。「死ね、逆らうやつは皆殺す、うざい消えろ、弓より大砲!、女」といった原始的な単語しか出てこない単純バカな譲寧大君。そして諦念の境地に至った敬寧君。バンウォンの王子様は10人くらいいたそうですが、ドラマでは3人しか登場しません。今回はユン・フェが賢者モード入っていましたね。ドラマを作るとどうしても一面的な性格(善か悪か)になりがちですが、このドラマも例外ではありまえんね。癒しの「大王世宗」もいいけどやっぱり「王と妃」みたいな善悪が混在したドラマのほうが自分のなかではポイント高いです。

このドラマ、よく考えて作ってあるのに、人気がないのは寂しいですw

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