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大王世宗(テワンセジョン)40話のあらすじと感想 韓国ドラマ時代劇

大王世宗(テワンセジョン) 40話 新王誕生

大王世宗(テワンセジョン) 40話のあらすじと感想 韓国ドラマ

あらすじ

席藁待罪(ソッコテジェ)をして禅位の撤回を嘆願する忠寧大君。

「まだ準備ができていないのです。」
忠寧大君は父に言いました。
「影ながら父が支えます。だから安心して国王におなりなさい。」
太宗は言いました。

重臣たちは太宗の意が汲めないでいました。太宗と元敬王后は寿康宮(スガングン)に移りました。このまま禅位となれば祈雨祭を言い出し忠寧の失脚を狙ったパク・ウンは最大の政敵となりますと嫌味を言うチョ・マルセン。領議政やイ・ス、ユン・フェを含む官僚たちも太宗のいる宮殿の前にひれ伏し撤回を乞いました。そのとき雨が降り出し天は忠寧大君の味方をしました。

重臣たちに温かいものを振る舞う太宗。太宗は兵権と人事権だけはすべての政務をこなせない新王が30歳になるまで助けるために掌握すると家臣たちに言いました。

大きな木の下に忠寧大君と側近たちが集まっていました。

「なぜここに?」
イ・スは忠寧大君(チュンニョンテグン、世宗)に言いました。
「師匠、私という人間の器はどのくらいですか。このくらいですか。世の中を包み込めるでしょうか。難しいでしょうね。離れた民心を取り戻すためにある者は政治的取引をはじめた。またある者は祈雨祭を行い天に祈るよう勧めた。そなたたちが焦り互いに対立している限り何もできずただ隠れて震えていた。でも世の中は私を賢者と呼び国王になれという。しかし私はまだ賢者ではない。チッピョン(集賢)、そなたたちの知恵を私に授けてくれ。私が真の賢者となれるよう。そして善良な国王となれるよう私にそなたたちの賢さを集結してほしい。」
忠寧大君は師に言いました。

王の部屋。
「朝廷にいる臣下たちは自分たちの手で王を選んだ。選んだあとは操りたいはず、人の心はそんなものだと。そなたが余の目となり耳となり王を操ろうとする者を教えてくれ。」
太宗はチョ・マルセンに息子、忠寧大君に尽くすように頼みました。

ユン・フェは忠寧大君が太宗の操り人形となることを警戒しシム・オンに言いました。シム・オンは忠寧大君が太宗に支配されぬよう、王らしくなれるように兵権と人事権も手放してくれと頼みました。世子を育てるには太宗の権力ではなく信頼が必要なのだとシム・オンは太宗に言いました。

霊廟で太宗と忠寧は最後の親子としての会話をします。「ドや、今の今まで滅多にお前の名を呼べなかった。そばに長く置かなかったゆえ当然かもしれぬ。だが今日限りでお前の名を呼べなくなる日がくると思うと悔いもある。残念にも思う。立派に育ってくれて感謝している。私に目をかけられずに育ったのに国を任せられるほど大きく育った。礼を言う。聖君になるのだ。すべての悪行は父の代で終わらせる。だからお前は聖君になるのだ。」

世宗の即位式。正装した世宗に官僚たちは地にひれ伏します。ユン・フェ「私の知恵だけでなく命までもすべて殿下に捧げます。どうか恐れず殿下の手で新たな世を開いてください。」

イ・ス(右副代言)が世宗の文を代読する。
朝鮮建国から26年、父王の治世は18年。このたび未熟な余が治世を受け継ぐことになった。これを天と民に報告するのはまことに恐れ多いことではあるが王座は天と民から与えられた地位。ここに世は民を天と崇め伝えることを誓う。
千歳、千々歳と官僚たち。

上王の太宗は対馬征伐を決めました。倭寇の討伐にあたり特別税が必要です。朝鮮の猛船は松でできており、倭寇の船は杉でできているので倭寇のほうが速く走れるのだとピョン・ドジョンは上王太宗に報告しました。対馬の宗貞盛はピョン・ドジョンの息子ピョン・マンゴを懐柔するように命令しました。賭博で宗の側近に救われるピョン・マンゴ。

世宗は太宗に対馬について外交で解決したいといいました。太宗はまずは王として力を見せつけなければいけないといいました。城塞を築く方法があると反対するユン・フェに対し、カン・サンインは武力で解決するしかないといいました。キム・ジョンソはカン・サンインが太宗の側近だったから太宗に味方をするのだといいました。いい加減にしないかと世宗は側近たちを叱りました。

世宗は判断を軍人として信頼しているカン・サンインに任せました。カン・サンインは太宗から手足のようにうごいてくれることを期待されていました。チョ・マルセンは世宗が側近政治を行っていることについて厳しく諫めました。これからも側近政治をするという世宗にマルセンは臣下が黙ってないでしょうと言いました。報告をきいた太宗は世宗の身辺整理をする決断をします。

世宗は太宗より一歩先にに進んでおり、役人に試験を受けさせ、彼らやマルセンすべての家臣を余のの側近とするといいました。答案はマルセンが審査して賢者を選べと世宗が命じました。

世宗「世に知恵を与える者はだれであれ余の側近だ。」
政敵で一匹狼のパク・ウンに世宗は特別税の税源を監査で監視しり両班などの裕福な家を財源として不正金を徴収するように命じました。細かい荒さがしが得意なパク・ウンの能力を買ってのことでした。集賢殿(チッピョンジョン)が完成しました。世宗がここを知恵の宝庫として朝鮮をよりよい道を開く決意をしたのでありました。

感想

譲寧大君のことで長期間世子の期間が長く、その間に大君の力を削がれてしまったことに懲りたのか、忠寧への譲位の決断は随分と早かったですね。元敬王后もすっかり無言で口出ししなくなりました。

例の大木のところで世宗と側近たちが絆を深め、いよいよ世宗大王の時代がはじまりました。

応永の外寇
応永の外寇(おうえいのがいこう)は、室町時代の応永26年(1419年)に起きた、李氏朝鮮による対馬攻撃を指す。実際の戦闘は、対馬の糠岳(ぬかだけ)で行われたことから糠岳戦争とも言う。朝鮮では己亥東征と言われる。
原因:倭寇の活動が沈静化していたとはいえ、朝鮮は相変わらず倭寇の襲撃を連年受けていた。そして応永26年(1419年)5月7日、数千名の倭寇が朝鮮の庇仁県を襲撃し、海岸の兵船を焼き払い、県の城をほぼ陥落させ、城外の民家を略奪する事件が発生した。

太宗は朝鮮軍が対馬へ行く前に「ただ賊のみを討て。宗貞盛には手を出さず、九州は安堵せよ。」と命じた。

朝鮮軍は彼らが「島賊」と称した宗氏武士団の少数の抵抗に手こずり、台風の接近もあって、漁村と船を焼き払っただけで10日余りで対馬から撤退した。明らかに戦果は不充分であり、朝鮮側もすぐに再遠征を議論したが、結局実現しなかった。朝鮮は以後二度と外征は行わず、土地を与えたり米を送ったりと鎮撫策に終始した。(wikiより引用)
宗貞盛は後の1441年にに朝鮮近海で漁業をする権利を朝鮮から得ており、この戦争で宗氏は世宗大王より利益を得て貿易独占権や朝鮮での身分も与えられ懐柔されたのでした。

前期倭寇
高麗史によると、倭寇は元寇以前にも存在したが、倭寇の活動が目に立つほど頻繁になったのは、1350年からであった[4]。その時期から高麗末まで倭寇の侵入は500回があり、特に1375年からは、倭寇のせいで高麗の沿岸に人が住まなくなる程だったという。対馬の守護宗貞茂が対朝鮮貿易のために倭寇取締りを強化した事や、幕府で足利義満が対明貿易のために倭寇を取り締まった事など、特に日本側の対策により、14世紀末から15世紀始めにかけて倭寇は沈静化していった。

現代の価値観では日本に海賊がいたなんてとても信じられませんが、日本沿岸にはたくさん海賊を生業としている人たちがいたそうですよ!対馬に拠点を置く倭寇や、瀬戸内海を荒らす村上水軍や阿波水軍、太平洋の和歌山三重県沿岸の熊野水軍や九鬼水軍、千葉県の里見水軍など、海賊もしていた人たちがいたのです。瀬戸内海などでは海の上で一生を送っていた水上生活者がいたそうで、彼らの身分は低かったといわれて、一部は武士化したようです。

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