チョン・ドジョン 16話 17話 18話のあらすじ
東北面の武人たちをまとめるイ・ソンゲに謀反の嫌疑がかかりました。
チョン・ドジョンはイ・ソンゲに開城へ出頭するように進言します。
ドジョンはイ・ソンゲにイ・イニムの配下になったふりをするように言ったのでした。
腹を立てたイ・ソンゲは渋々開城に行きます。
開城にきたイ・ソンゲはチェ・ヨン将軍に自分を縛るようにお願いします。
ソッコテジェをするためでした。
宮殿の前でイ・ソンゲは白い服をまとい藁のご座を敷いた上で許しを乞いました。
これは演技に違いないとイニム派の官僚はいいました。
ソッコテジェをしても反応がないイ・ソンゲのもとにバンウォンの提案で医者のふりをしたドジョンがイ・ソンゲに手紙を渡しました。
イ・ソンゲはイ・イニムの屋敷を尋ねました。
ソンゲは手紙「請婚書」をイニムに渡しました。
イ・ソンゲ「領門下府事(ヨンムナブサ)様と姻戚関係を結びたいのです。溺愛されている甥御様が未婚だとききました。実は私にも年頃の末娘がいます。開京の妻が生んだので血筋も問題ありません。気立てのいい子です。」
イ・イニム「東北面(トンブクミョン)の収租權(スジュオクォン)と私兵を守るための苦肉の策か。頭を使ったな。」
イ・ソンゲ「いいえ、苦肉の策ではありません。地方の豪族ごときが高麗の名門の一門の外戚となるのです。私にも野望があります。」
イ・イニム「姻戚になれば私に何の得が?」
イ・ソンゲ「私が謀反をたくらむことを懸念されていましたね。領門下府事の姻戚となれば微力ながらも領門下府事様のお力になれます。」
イ・イニム「それは私の仲間になるということか?」
イ・ソンゲ「姻戚なら当然のことです。」
イ・イニム「ではせっかくだから息子も一人はほしい。開京に息子がいるそうだな。」
イ・ソンゲ「二人います。やっと歩き始めた赤ん坊です。」
イ・イニム「まずはいいなずけにしよう。その相手は我が一族ではなく王族だ。忠誠を確かめるには王族が一番だ。」
イ・ソンゲ「王族ならばためらう理由もありません。わかりました。承諾します。」
イ・イニム「いいでしょう。私が喜んで媒婆(メパ、両家の間をとりもつ媒酌人)になろう。さあ家に帰りなさい。これでお前は高麗王室と権勢門下の一員だ。歓迎する。」
近墨者黒(クンムクジャフク)
墨に近づけば黒くなります。イ・イニムの派閥から早く抜け出し東北面へ帰れ。
チョン・ドジョン(三峯)に教えを乞うたイ・ソンゲにバンウォンを通じて助言をしました。そしてドジョンは大業を成し遂げる同士になりたいといいました。あの人の心中は読めないとソンゲは言いました。僧侶のソンゲが王になる運命だという予言とドジョンの意思を思うソンゲ。
イ・ソンゲの三女はイ・イニムの甥のイ・ジェと結婚し、慶順公主となりました。七男バンホンはウ王の娘と結婚しました。辺境のイ・ソンゲは子供たちの婚姻によって台頭できたのでありました。
チョン・ドジョンはイ・ソンゲからもらった金で官吏になろうと妻にいいました。イ・イニムの側近イム・ギョンミはイ・ソンゲがイニムとワン氏の親戚となったことを許せませんでした。東北面に帰りたいというソンゲにイニムやギョンミに世話になった人の名前を教えなさいと言いました。沈んだ顔になって帰るイ・ソンゲにドジョンが会いました。ドジョンはイ・ソンゲにもらった金をイ・ソンゲに渡して官吏にしてくださいと言いました。もう大業の話はしないでくれとイ・ソンゲは言いました。イニムは簡単に東北面にイ・ソンゲを返してくれません。己を欺くようにドジョンはイ・ソンゲに助言します。身も心もイニムに任せるのです、そうすれば大業を果たすときに生かせるでしょうと。イ・ソンゲはチョン・ドジョンを官吏に推薦する約束をしました。
定妃(コンミンオウの妃で側室)が宮殿から出ていくというので引き留めるために皇太后に格上げしようとイニムはチェ・ヨンに言いました。チェ・ヨンはソンゲはギョンミンとは違うといいました。イ・ソンゲの推薦状に三峯チョン・ドジョンの名が入っていたことをイニムは知りました。圃隱(ポウン、チョンモンジジュ)はドジョンと酒を酌み交わしながらそのことについて話し合います。高麗の忠臣である圃隱に大業のことはまだ伝えていない三峯。
イ・ソンゲの側室カン氏はソンゲに圃隱(政治的中立)と距離を置くように進言します。政治的中立な立場は最も危険な立場ですと言いました。そこにイ・ジランがやってきてイニムが会いたいとことづけを持ってきました。圃隱先生に三峯を推薦してくれと頼まれたとうその言い訳をするイ・ソンゲ。イニムや三峯が何を考えているかわからないといいました。どうか三峯を登用してくださいとソンゲはイニムに頼みます。何かあるのではないかと怪しむイニムはいったん推薦を承諾します。
泥酔して夜中に狩りに行くと暴れるウ王を定妃と臣下は止めます。臣下は「木は縄に従えば則ち正しく(木従縄則正モクチョンスンジュクチョン)、后(きみ)は諫めに従えば則ち正なり(后従諫則聖フジョンガンジュクソン)」と言いました。ウ王は説教する臣下に弓を弾きました。そこにイニムが現れ止めに入りました。ウ王はイニムに弓を下すように命令します。ウ王はイニムの前にひざまずき、どうしてこんなに腹が立つのだろう。この世に私の味方はいないと嘆きました。そこにイニムは甘い言葉で私はかつて殿下を守りますと言った私を信じてくださいと言いました。納得したウ王は臣下を便殿(ピョンジョン)に集めるように指示しました。
ウ王は今日新しい父ができた。今日から領門下府事イ・イニムをアボジと呼ぶことにした。と臣下の前で公言しました。「すぐにまんがかうみだ」とイニムは喜びました。チェ・ヨンは驚き臣下を国父にした前例はないと圃隱は言いました。あり得ないウ王の決断に反対する臣下たち。イ・ソンゲにも発言を求められ、イ・ソンゲは「殿下、門下賛成事(ムナチャンソンサ)イ・ソンゲ、領門下府事イ・イニム大監を国父にするとおっしゃいましたが私もごもっともな意見だと思います。王命に賛成いたします。」と言いました。落胆するチェ・ヨンと圃隱。
ウ王「今日からイニムをアボジと呼ぶ、イニムはこれから私に頭を下げなくてよい。私を実の息子のように扱ってほしい」
イニムと臣下「チューナーすぶにまんがかうにだ(正確にはマングカムニダ)」
記念に気前よく官吏に登用されるチョン・ドジョン。10年ぶりに官職にありつけたドジョンの妻は南無観世音菩薩と言いました。
1384年、チョン・ドジョンはイ・ソンゲの助けで調停復帰を果たしました。このときチョン・ドジョンは43歳でした。
明国の聖節使の圃隱の推薦でドジョンは使節団に選ばれました。意地の悪い皇帝を見てくるとドジョン。イ・ソンゲは当方面の都元帥(トウォンス)に任命されました。イ・ソンゲはドジョンの言う通りにしたら望みがかなったが自分がひどい男になってい待ったといいました。大業を果たし遂げる日がきたら皆もわかってくれますといいました。狩りを返せてよかったとソンゲ。ソンゲはもう血を見たくないから大業を果たしたくないといいました。ドジョンは力ずくで奪った国に正当性はない。民のために建てた国は永遠に残ります。私は民の望む国を作りますといいました。ソンゲは開京に来たときはドジョンの家に行かせてもらう。圃隱先生はあまりにも真面目すぎる、ドジョンと話し相手になれば楽しいと思って。ありがとう。と言いました。再開の約束を近い、二人は別れました。
互いの距離が縮まったソンゲとドジョンでした。
感想
とうとうウ王の本領発揮!思い切りバカっぷりを演じてくれましたね。イニムもウ王にアボジと呼ばれてまんざらではない様子。奸臣の李仁任、はじまりました!
やたら李芳遠(バンウォン)が出てきますけど、いくら後で兄弟たちを殺して王になったからといって出すぎじゃないですかw「王と私」で悪役を演じたアン・ジェモをバンウォン役にもってきたことから、ドラマのバンウォンに対するポジションはもうわかりましたね。
ドジョンも大業大業ってちょっとうざすぎますけど、ここからどうやって高麗王朝を倒していくのか、興味がわきました。歴史にもドジョンが1384年に登用されたとありますので、イニムとソンゲたちに実際どんなやり取りがあったのか気になります。
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