「王と妃」 第114話 権力の行方 とあらすじネタバレ感想
114話 権力の行方 あらすじネタバレ感想
睿宗は母に王目に見ようというと王大妃ユン氏は王の威厳を保つためにも皆罰するように言いました。睿宗は部屋の外にいた粋嬪に高霊君もいると助けを求めました。粋嬪ハン氏もまた罰さないと殿下の威厳が損なわれると睿宗に言いました。粋嬪ハン氏は睿宗の病んだ足を冷たい目で見つめました。亀城君は大目に見てくれと睿宗に言いましたが睿宗は許しませんでした。ユ・ジャグァンは亀城君に大目に見てもらえるだろうと言いましたが亀城君はネ・ウンダルにはめられたと焦っていました。粋嬪ハン氏は罪を明らかにするように王大妃に進言しました。
王大妃ユン氏の内旨(ネジ)が下り大臣たちの罪の有無が調べられました。内旨(ネジ)とは王大妃の命令のことで喪中のため政務ができない王のかわりに大妃が政務を執っていたのでした。
「まさかスクチュお前が巻き込まれるとは。案ずることはない。何とかなるだろう。」
ハン・ミョンフェはシン・スクチュを慰めました。キム・ジルは左議政パク・ウォニョンに奴婢とは面識がないと泣きつきました。左議政パク・ウォニョンは領議政の亀城君に判断を仰ぎましたが「奔業(プンギョン)の取り締まりは粋嬪の提案だそうです。ゆえに罪の有無も粋嬪(ハン氏)が判断することでしょう。女が政治に口出しすると国が亡ぶというが。」とあきらめていました。キム・ジルは「私は無実だと申し上げてください」と左議政パク・ウォニョンに言いましたが左議政はキム・ジルに咳払いをしただけで王大妃の部屋に入りました。
王大妃の部屋には粋嬪ハン氏がいました。左議政パク・ウォニョンは取り調べの文書を持ってきました。
「違反者を全員捕らえましたか。奔業(プンギョン)をした者を全員捕らえたかと聞いておる。それでなぜ領議政でなく左相(チャサン、左議政)が来たのだ。」
粋嬪ハン氏がパク・ウォニョンに言いました。
「領相(ヨンサン、領議政)も右相(ウサン、右議政)も嫌疑がかけられているのです。」
「二人がわいろを受け取ったのは事実ですか。」
「媽媽。彼らが訪問したのは事実でしたが大臣は買収されていませんでした。これをご覧ください。」
「わかりました。左相(チャサン、左議政)は下がってください。」
粋嬪ハン氏は場を取り仕切り、王大妃ユン氏は一言も発しませんでした。文字の読めないユン氏にかわり粋嬪ハン氏は報告書を読みました。
睿宗は政務のことをチョン内官に聞くと、粋嬪が文書を王大妃のかわりに読んでいると報告を受けました。チョン内官は若い内官に睿宗の病状を漏らしたら命はないと脅迫しました。
粋嬪ハン氏は高霊君(コリョングン、シン・スクチュ)と亀城君は賄賂を受け取ったので処罰してくださいと嘘を言いました。
夜、キム・ジルはハン・チヒョンの家に行き頼み事をしに行きました。ハン・チヒョンは謙虚な人物で年上のキム・ジルを上座に座らせました。キム・ジルはハン・チヒョンに世祖から賜った家を使ってくださいと譲ると言うとハン・チヒョンは考えてください、感謝しますと言いました。ハン・チヒョンは「助けてください。」と奴婢が賄賂を持ってきたことについて粋嬪ハン氏に無罪と口添えしてほしいと頼みました。
ヒャンイは粋嬪に粋嬪が王大妃の政務を助けていると皆が聞くと私のところまでご機嫌取りに来るので人の心は不思議ですと言いました。ヒャンイはこの件で亀城君は権力を震えなくなることがハン・ミョンフェの策だと言いました。
亀城君は睿宗に領議政の辞任を申し出ました。
臨灜大君は王大妃に亀城君を(守るために)辞めさせてくれと頼みました。
チョン内官は睿宗に亀城君を辞めさせれば功臣が力を持つと懸念を示しました。睿宗はそなたも功臣だろうとチョン内官に言いました。
ユン氏の側近キム・スオンは粋嬪を頻繁に招きすぎだと忠告しましたが、既に権力は粋嬪ハン氏のもとに集まっていました。
王室の秩序は世祖が崩御してから完全に崩れ去っていました。
桂陽君婦人は粋嬪ハン氏に亀城君を辞めさせるべきですと高笑いしました。粋嬪ハン氏は笑みを浮かべていました。月山君が肉を食べて腹具合が悪いというと「肉を食べるのは違法です」と月山君を叱りました。すると乽山君は肉をすすめたのは自分だと兄をかばいました。粋嬪ハン氏は宮殿に行きました。
「私は嫌われているのだ。剃髪して山にでも入りたい。」
月山君は粋嬪の愛情がすべて乽山君に注がれており元気をなくしていました。
亀城君は自宅で避嫌(ピヒョム)して自ら謹慎していました。
粋嬪ハン氏は王大妃ユン氏に会い亀城君は反省したでしょうと言いました。王大妃も亀城君は哀れだと言いました。王大妃ユン氏は亀城君の後釜に世祖の顧命を聞いた上党君(サンダングン、ハン・ミョンフェ)はどうかと言いました。すると粋嬪ハン氏は上党君は日和を見て動くので信用できないと言いました。
「そなたとハン・ミョンフェは親し仲でしょう?なのにどうして?」
「親切にしてくれたのは私が大上王に気に入られていたからです。媽媽。殿下に肉料理をおすすめください。殿下が小屋にいるのを見かけました。大上王を弔っておられました。お疲れのうえに栄養もろくにとられておりません。ご健康を損ねられたらたいへんです。」
「主上(チュサン)には私も肉をすすめたわ。でもお召し上がりにならなかったの。」
「媽媽が先にお召し上がりになれば殿下も箸をおつけになるでしょう。」
「それがいいわね。そうするわ。」
ユ・ジャグァンは粋嬪様は偉大な器なお方ですと輿の中の粋嬪に向かって言いました。
王大妃ユン氏は睿宗に肉をすすめました。睿宗が肉を固辞するので王大妃ユン氏は睿宗の足を見ると足の裏は紫色になっていました。
「媽媽の計略には誠に感じ入りました。亀城君をあっさり抑えてしまうとは媽媽の知略は天下一です。はははは。」
ハン・チヒョンは粋嬪ハン氏に言いました。
「上党君には領相(ヨンサン、領議政)に戻ってもらいます。そうなるよう手を打つつもりです。」
夜。兵曹参知(ピョンジョチャムジ)ユ・ジャグァンがハン・ミョンフェの家を訪ねました。
「こんな時間になんの用ですか。」
ハン・ミョンフェの妻は夜の来訪者を怪訝に思いました。
「謀反をたくらむには夜中が一番だろう。夫人。今度は私が粋嬪様に恩を返す番だ。」
「おにいさまは咸吉道観察使になってください。咸吉道は亀城君の配下が権力を持ってます。」
粋嬪ハン氏はハン・チヒョンに頼みました。
ユ・ジャグァンは「ナム・イを殺す万全の準備をした」とナム・イの詩をハン・ミョンフェに渡しました。
「ナム・イを殺すにはこれだけで十分です。」
(ナム・イかわいそう!)
ハン・ミョンフェは目を閉じてにやけました。
家で酒を飲んでいるナム・イのところにユ・ジャグァンが来ました。ナム・イは「上がりなさい。まず一杯飲みなさい。隠れて飲む酒がこんなに旨いとは」とユ・ジャグァンを家に上げました。ユ・ジャグァンは亀城君に濡れ衣をかぶせたのは粋嬪と上党君だと言いました。
「将軍の出番です。朝廷の奸臣を始末できるのは将軍だけです。将軍。決起してください。英雄は乱世に生まれるもの。今はその乱世です。」
「・・・!」
ナム・イの表情は固まりました(笑)
感想
ユ・ジャグァンは嫌な奴ですね。無茶苦茶ですね。酷いことになりました。でもそれはハン・ミョンフェと世祖がかつて使った手口と同じですからユ・ジャグァン汚さではハン・ミョンフェと世祖、仁粋大妃と同じでしょう。朝鮮では清廉潔白に生きることは死を意味するようですね。