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セリフ解説-チェオクの剣(茶母)-2話-あらすじネタバレ感想


チェオクの剣(茶母)2話 無料動画とあらすじネタバレ感想

チェオクの剣2話無料動画(たぶん公式)

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チェオクの剣2話あらすじ

チャン・チェオクはソンパの町で泥棒に荷物を奪われました。チャン・ソンベクは泥棒の後を追いかけましたが見失いました。
「あの泥棒は?」
追いついたチェオクはソンベクに言いました。
「逃げられた。足が速いうえ土地勘がある。」
ソンベクは飲み屋の女と泥棒が通じていること、盗品はすぐに売りさばかれるので捕盗庁に言っても無駄だということをチェオクに教えました。
「お世話になりました。ご縁があればまた。」
チェオクはソンベクに礼を言うと行きました。入れ替わりスミョンが現れました。ソンベクはスミョンにソンパの町の故買人(こばいにん、盗品を売りさばく人)は誰か尋ねました。スミョンは渋りましたが市場の古株チョンと羽振りがよいのは飯屋のペーいう男だとソンベクに言いました。ソンベクはスミョンに一足先に渡し場の鍛冶屋に行けと命じました。

チェオクは「チョンという故買人が捕らわれたのは本当ですか?」と捕盗庁の兵士に尋ねていました。チョン(いつも時代劇に出ている人当たりのよいおじさんの俳優さん)は取調室で武官のペク・チュワンに怒鳴られていました。

「性根を正してやるこの悪党めー!」
ペク・チュワンはチョンの襟首を掴みました。
「ひ~お助けを~。」
部屋の扉が開くとチェオクが入ってきました。
「あ~チェオクか。なんだ。こいつ。殺されたいのか。早く口を割れ。」
「あいつは足が速い。ちょこまかしているので仲間からはマ・チュクチと呼ばれて言います。飲み屋の女はマ・チュクチの女房です。確かソムソンのはずれにある葬儀屋に夫婦で間借りしていると聞いています。」
チェオクは捕盗庁を飛び出しました。
「チェオク~どこへ行くんだ~。」
ドラ息子のアン・ピョンテクはチェオクの後を追いかけて夜になり、盗賊の巣窟に着きました。

チェオクは怪しげなソム村に侵入しました。

「金だ!」
マ・チュクチは部屋の中で妻と一緒にチェオクの荷物を開けました。
「あんたやったね。」
「奴らに知られたらまずい。早くここを出るんだ。」
「これで大金持ちだね。」
「当分遊んで暮らせるってもんだ。」
そこにチェオクが入ってきました。
「その金を使えば罪になるよ。」
チェオクはマ・チュクチを倒しました。チュクチの女房は「お頭、お助けください」と盗賊の頭のコッチに助けを求めました。チュクチも頭に助けを求めました。


ドラ息子のピョンテクは木に登りソム村の中を見ていました。


「それは捕盗庁の物。手を付けたらただではおかぬ。」
チェオクは盗賊に言うと盗賊たちは武器を取り出しました。
「ちょっとまったぁ~。待ってろチェオク。私が助けてやるからな。誰も動くな。もう案ずることはない。ここは俺に任せろ。」
ピョンテクはチェオクを助けに現れました。
「ピョンテクさん。けがをする前に逃げてください。」
「優しいんだな。チェオク。俺はてっきりほかの男と逃げたと思って・・・。」
一通りピョンテクの会話が終わるのを待っていた盗賊の男たちはチェオクに襲い掛かりました。ピョンテクはすぐに気を失い倒れました。チェオクは男たちを鋼鉄の棒(剣ではない武器)と足を使い蹴倒していきました。マ・チュクチは親分たちが戦っている間に妻を連れて逃げました。
「剣を捨てろこいつを殺すぞ。」
盗賊はピョンテクを人質にとりました。
「私のことは構うな。もしもお前を守れずに死んでも悔いはない。お前が助かるなら私は・・・喜んで・・・。えーん。えーん。」
ピョンテクは泣きました。
「チ・・・小便もらしやがった。」
「喜んで死ぬぞー。」
「うーーっ。」
手出しできないでいたチェオクは背後から殴られました。
「二人ともあの世へ送ってやれー。」
「うあー。」
チェオクたちが殺されそうになったところにソンベクが現れ盗賊を倒しました。
「逃げろ~。」
生き延びた盗賊は逃げました。

「なぜ私を助けた。」
チェオクはソンベクに剣を向けました。
「女の身では難しかろうと思って。」
ソンベクはチェオクを剣の柄で打ちました。
「う~っ。」
そのとき、ファンボ・ユンが現れソンベクに剣を向けました。
「従事官様。」
チェオクはファンボ・ユンを呼びました。
「邪魔だ。」
ファンボ・ユンはチェオクを押しのけました。ファンボ・ユンはソンベクと剣を抜かずに戦いました。
「おやめください。この方は・・・。」
ファンボ・ユンはまたチェオクを押しのけました。ファンボ・ユンは剣を抜くとソンベクは白羽取りでファンボ・ユンの剣を受け止めました。その手からは血が滴り落ちました。
「何者か。その太刀裁きただの盗賊ではあるまい。」
ファンボ・ユンはソンベクに言いました。
「降魔(ファンマ)の剣か。捕盗庁の武官が僧侶が使う拳法の使い手とは恐れ入った。」
「貴様何者だ。」
「この方にはここでもソンパでも助けていただいたのです。」
チェオクがユンに言いました。
「なぜ先にそれを言わぬ。無礼をお詫びする。捕盗庁のファンボ・ユンと申す。」
「ならあなた様がわが国に敵なしというかの功名な従事官殿ですか。剣を使う者は皆あなた様の名前を知っているはず。ならばそなたは捕盗庁の茶母か。いらぬおせっかいをしたようだな。愚かな真似をした。」
ソンベクは飛び去りました。


「秘伝の拳法を見破るとはあの男、只者ではありませんな。」
イ・ウォネが現れました。
「顔を見たか?あの剣を見破れる者はスウォル先生のほかファン・ヒョンギしかおらぬ。」
「それはありえぬことです。侠客のファン・ヒョンギなら生きていれば百歳。」
イ・ウォネは言いました。
「ファン・ヒョンギの弟子かもしれぬな。何をぼやぼや見ておる。」
ファンボ・ユンは放心しているチェオクに言いました。


 捕盗庁への帰り道。
「私は、川で足を冷やしてから帰ります。」
チェオクは言いました。
「捕盗庁は人手が少ない。無茶はするな。」
イ・ウォネはチェオクに言いました。

谷を流れる川。
「は~。」
チェオクは川に足を浸すと髪を下ろし衣を脱ぎ川に浸かりました。
「ふ~。母上・・・。」

回想。
両班の家。
「チェヒ。お前はかわいいね。」
チェオクの母はたらいに入れた幼い娘の体を洗ってあげました
チェヒの父は「發墨」という文字を(昔なので右から左に書き)息子に意味を問うていました。チェオクも一緒に父の話を聞いていました。
「發墨・・・墨をするという意味です。」
ユンは父に答えました。
墨は真心を込めてすったときに澄んだ墨汁と清新な香が生まれる。それは人でも同じだ。
「父上。もし人が真心を込めて懸命に修行を積めば墨の香がするのですか?」
「はははは。チェヒ。こっちへおいで。」
「はい。父上。」
父はチェヒを抱きました。
お前は今年でいくつになった?
七歳になりました。
七歳か。わずか七歳。そうか。チェヒはまだ七歳か。許せチェヒ。最後までお前を守ってやれるお前の父を。心残りだ。許してくれ。すまぬ。よいかチェム。たとえ何があろうと決してチェヒと離れるでないぞ。
「はい。父上。わかりました。」
父はチェムチェヒを馬に乗せて従者と一緒に三人を逃がしました。
逆賊チャン・イルスンを捕らえよ。
武官が家に着くとチェオクの父は自害しました。
チェムとチェヒを乗せて海辺まで逃げましたが馬が倒れてチェムとチェヒは馬から落ちました。チェヒは朝廷の武人たちに奪われ従者はチェムを馬に乗せて逃げました。
チェヒー!
あにうえー!
チェヒとチェムは生き別れになりました。
チェヒー!チェヒー!チェヒー!
チェムは何度もチェヒの名を呼びました。

「兄上・・・。」
チェオクは裸になり川に浸かったまま昔を思い出し涙を流しました。その様子をこそ泥マ・チュクチと女房は見ていました。
「へっへっへ。思った通りだ。香りも声もつやっぽいところがあったんだ。それにしてもいい女だなぁ。」
「あれは捕盗庁の茶母なのよ。追ってこれないように着物を盗っておいで!」
チュクチはチェオクの着物を盗もうとしたらチェオクは川の中に沈むと飛び上がりました。
「ひーっ。」
チェオクはチュクチを蹴り飛ばし衣を拾い前を覆いました。
「お助けください~。」
「姉御~。」
「助けてやろう。命は助けてやるが子孫を断つ。」
チェオクは剣を抜きました。
「いっそ切りやすいように脱いで真っ裸になります。」
チュクチは腰の紐を緩めました。
「やめろ。」
「旦那様。足を洗いやす。」
「もしもまた盗みを働いたらその手首を切るからな。」
「これからはこのマ・チュクチ。姉さんに忠誠を誓います。俺たちを子分にしてください。」
「盗人に親分と言われたくない。何か仕事を探すのだな。」
「姉さん。待ってくれ。」
チェオクは立ち去りました。
 
捕盗庁にチェオクは戻りました。
修練所へ来い。
ファンボ・ユンはチェオクに言いました。
今夜は雨が強すぎます。別の日にしたほうが・・・。」
そちは真剣を使え。ついて来い。
二人を両班の令嬢のナニが見守っていました。

チェオクとファンボ・ユンは雨の降る夜更けの草原で剣を構えました。
「チェオク。己の剣にどれほどの自信がある?どれほどの自信があるのだと聞いておるのだー!」
「自信などは・・・。」
ファンボ・ユンはチェオクと剣を交えました。
「何を申す。そちこそ天下に敵なしと言われる剣の使い手ではないか。」
「そのようなことは・・・。」
私はそちにとって何だ。
心の底からお仕えしています。
それだけなのか。ただそれだけなのか!
ファンボ・ユンはチェオクと戦いました。
「はあっ。」
チェオクは左肩を抑えました。
私はそちにとってはただ仕えるだけの者。ただそれだけなのか!
ファンボ・ユンが飛び上がるとチェオクも飛び上がりました。

 ファンボ・ユンの回想。
十五年前の寺子屋。
「まったく嘆かわしい。雨を題材にした詩を書けと言うたのにまったく何も思いつかんのか。」
私塾の先生は生徒たちに言いました。
「どうした。ファンボ・ユン。書いたならなぜ出さぬ。今日が初日とはいえ気の乗らぬ態度をとるな。私に対する侮辱だ。」
「先生~。こいつは身分の低いやつです。一緒に学問を・・・。」
生徒の一人が言いました。
「え~い。黙れー。学問をするのに身分など関わりない。嫌ならお前がやめろ。」
先生は生徒に言いました。
「ええい。どうせこいつが入るならやめるつもりでした。みんな立てよ。塾はほかにもいくらでもある。どうした。誇りはないのだ。」
両班の生徒たちは出ていきました。
「まったく。なんと情けない。」
ファンボ・ユンは悔しそうにしました。
「何なんだあの爺さんは。威張りくさって。みんな。これからはノルゴルの塾へ行こう。いいな。」
生徒は竹林を歩き仲間に言いました。
戻れ。
ファンボ・ユンが熟成たちの前に立ちはだかりました。
「なんだお前は。」
親の身分が高いというだけでその子供まで偉いというのか。民を軽んずる役人などいないほうがましだ。お前は父親から先生に無礼を働いていいと教わっているのか。」
「うるさーい。お前は何様なんだ。生意気な口をたたいたら許さんぞ。死にたくなければ黙れー。」
「俺があの塾をやめる。どうせいつものことだからな。しかし先生が俺のために軽んじられるのは黙って見てられない。すぐ戻って先生に謝れ。」
「あいつは先生でもなんでもない。お前こそすぐに謝れ。」
「そうか。何を言ってもだめなようだな。」
ファンボ・ユンは竹の棒で両班の少年を殴りました。
「この野郎よくも~。」
「逃げろ~。」
「僕が悪かった。謝るから許してくれ。」
「やめろ~。どういうつもりでこんなことを。この方がどなたのお子かわかっているのか。お怪我はありませぬか?」

両班の傍仕えの男が幼い少女を連れて来ました。
「覚えてろよー。」
両班の子供は走り去りました。
「チクチョー。」
ファンボ・ユンは怒りました。
ファンボ・ユンが振り返ると少女がいました。
「お前の名は?」
「チェヒと申します。」
「新しい奴婢だ。」
チェヒを連れてきた男は言いました。
お前も俺と似たような身の上か。
ファンボ・ユンは悲しそうにいうとチェヒをおぶろうとしました。
「お前さん(イボゲ)何をするのだ。立て。使用人をおぶるなど見苦しい。体面があるだろうに。旦那様に知られたら大事だぞ。」
チェヒを連れてきた男(ファンボ・ユンより立場は上のようです)は言いました。
「そもそも俺には体面など考えるような身分じゃない。さあいいから。雨に濡れて足が冷たいだろう。」
ファンボ・ユンはチェヒを背負いました。
このまま飛んでいければ。あの空高く飛んでいければどれほど楽だろう。そう思わないかチェヒ?うわーっ。

シンチョンの役所。
「ああっ。」
ファンボ・ユンは苦痛でうめき声を上げました。
「まったく。強情でふてぶてしいやつだ。あなたの妾の子といい、いかなるしつけをなさっておるのか。早く謝らぬか。子もまっとうに育てられず、数千数百という民をつかさどるこの地の長官と言えるのですか。」
苦言を呈する高官(ファンボ・ユンが仕返しした両班の息子の父)の男。
ファンボ・ユンは武官の父により尻叩きの刑罰に処されていました。両班の息子の父親が武官の父をなじっていました。
「王も師も父も一体。恩師を蔑むのも人の子がすべきことではないと存じます。」
ファンボ・ユンは両班の男に反論しました。
「イノミ!よくもこの私に説教するつもりか。イノミ!(おのれ、貴様)そいつを貸せ。えいやっ。」
「ああっ。」
両班の男は錫杖で何度もファンボ・ユンの尻を叩きました。
「もうよかろう。罰は私情や恨みで与えるべきではない。私はシンチョン(深川?)の地方長官としてこの場にいるつもりです。あとのことはお任せを。」
「さればきっちりお仕置きを願いますぞ!」
両班の男は立ち去りました。
「ユンを部屋へ運べ。」
ファンボ・ユンの父は命じました。
「洗濯しろって言ったのに何見てんのよ。」
チェヒは叩かれました。

夕方。
妾の母はファンボ・ユンの手当てをしていました。
「旦那様に母さん合わせる顔がないじゃないか。いっそお前と一緒にどこかへ行ってしまおうか、ん?」
母さん・・・・・・。なぜ僕なんかを生んだのですか。なぜ・・・・・・。
「うっ・・・うっうっうっ・・・。」
母は口に手を当て泣きました。ファンボ・ユンも泣きました。

夜。
チェヒはユンのために壺を取り出し指を噛み自分の血を煎じました。
「は~。」
チェヒは薬をユンの部屋の前に置きました。

「お前、厨(くりや)で何をしていたんだい!さあ。正直にお言!ええっ?」
奴婢の女はチェヒを突き飛ばしました。するとおこげが地面に落ちました。
「来たそうそう盗みをするなんて。お仕置きよ。」
「なんの騒ぎなの?許しておやりなさい。夜更けに厨に行くなんてよほどおなかがすいていたのよ。だいたいその子におなかいっぱい食べさせてやったの?」
妾の女性は奴婢の女に言いました。
チェヒは・・・たぶん我慢できないほどひもじかったのだ。大目に見てもう寝かせてやってくれないか。」
チェヒは奴婢の女に叩かれながら連れていかれました。
両家の娘に生まれながら今はあの年で使用人とはね。この先どれほど苦労することだろう。・・・」はちみつ水じゃないか。あの子がこれを?お前のために?」

少年ファンボ・ユンと荷物を持たされたチェヒは林を歩いていました。
「お前の夢は何だ?」
ユンは亡き父の言葉を思い出していました。
「私が夢を持ったところで無駄です。」
ファンボ・ユンは父に答えました。
「愚か者め。夢を持たぬ者が悶々と嘆いているのか。さあ申してみよ。お前の夢は何だ。」
父はファンボ・ユンを厳しく励ましました。
私の夢は強くなることです。行く手を阻む者すべて叩き壊せるほどに。
「で、町でたむろするならず者のように喧嘩に明け暮れるのか?それがお前の抱く夢なのか。」
「私にどれほどのことができるというのです。私に尋ねる前に私の身分をお考えください。」
私が都の本宅に妻子を残してもお前に任地に伴う理由がわからんのか。たとえ法に許されぬ身であっても好機に恵まれれば必ず登用される道はあるもの。お前の道は間違って居る。誠の強さとは何か。山に阻まれ海に阻まれても生涯をかけ己の夢を貫き通すことにほかならない。すぐに荷物をまとめよ。 」


山寺。
「こんな死にかけのワシに預けられるとはついてないのぉ。もっとよい師匠につけ。」
剣仙スウォルは若いユンに言いました。
「お願いします。もっと強くなりたいのです。」
「強くなりたい?強くなって何をする?」
「それはわかりません。でも今思うのは己に勝ちたいのです。」
「ほう。己に勝ちたい。では決意のほどを見せてもらおうか。南北朝の僧、慧可達磨大師に帰依し腕を切り落とし帰依の心を示したたという。お前が本気と申すならその指を切ってみよ。どうした。自信はないのか。大した覚悟がないまま山奥まで来たというのか。」
ユンは短刀を握ると自分の手を突き刺そうとしました。
「やー!」
剣仙は杖で剣を受け止めました。
「厳しい修行だぞ。まずは荷物をほどいて一万回拝め。」
一緒に預けられたチェヒは一部始終を見ていました。

寺の本堂。
ユンは仏に何度も拝礼していました。
「3120回・・・3121回・・・3122回・・・。」
チェヒはユンの拝んだ回数を数えていました。
「あ・・・。」
ユンがよろめくとチェヒも一緒に拝礼を始めました。

渓流。
「何を感じた。」
スウォルは稽古をするユンに尋ねました。
「己の小ささと、弱さを。人の体とは。私の体とは。これほどまでにひ弱だったのですか。」
雪降る寺の庭。ユンはスウォルと木刀で戦いました。
「や~っ!」
チェヒはユンを見守っていました。ユンが叩かれ見ていてつらくてなきべそをかくチェヒにユンは手ぬぐいを差し出しました。
チェヒは寝ているスウォルの杖を盗むと窯に入れて燃やしてしまいました。

凍る川。
幼いチェヒは洗濯をしてユンは川で行水をしていました。ユンはチェヒにたき火を焚いてやりかわりに洗濯をしてあげました。

寺の庭。
チェヒは「やあ。やあ。やあ。」と箒でユンの背中を叩いてみました。ユンはチェヒに木刀を貸してやりました。「やあ。あ・・・。」
「もう一度握れ。さあ。」

そして歳月が流れました。
雪の降り積もる丘。
「真剣であれば二度と握れなかったぞ。」
ユンは木刀を落としたチェオクに言いました。
「私は剣を持つ身分ではありません。」
チェオクは細い金属の棒を背中から抜き戦いました。
スウォル師匠は二人をチョ・セウクに紹介していました。
「あれがファンボ・ユンです。」
「さすが僧兵を率いたスウォル殿の弟子。」
「あれは役に立つ男です。しかし武科を受けられぬ身。」
「身分のことですな。ご安心ください。私が推薦して大切に使いますゆえ。」

「うふっ。」
雪まみれのチェオクは笑い手ぬぐいをユンに投げました。
「あははは。」
ユンも笑いました。

寺を降りるセウクとユン。
木の陰に隠れて見ていたチェオクは寂しくなり泣きました。

ファンボ・ユンは武官となり実家に帰りました。
「では捕盗庁に仕えるのだな。チョ・セウク殿は珍しく私利私欲のないお方。しっかり仕えるのだぞ。天は役に立たぬ者をつくらず。この世には不要な者はもともとおらぬ。必ずお前にもお役目があるはずだ。」
病床の父はユンに言いました。
「誠心誠意尽くします。・・・一つだけお願いがあります。下働きのチェヒを捕盗庁の茶母にしたいのです。」
「あの子は・・・ただの娘ではない。かつて民の信望を集めたチャン・イルスンの娘ではあるが今は逆賊の家系。周りはまず許さぬ。」
「法で許されぬ身でも登用される道はあるとおっしゃったはず。」
「連れて行け。公の務めゆえ許すのだぞ。もし私情からそばに置こうとするものならお前の行く末の妨げになる。むろんこの父の顔にも泥を塗ることになるのだからな。」
「はい。肝に銘じます。旦那様。」
「なあユンよ。私を父を呼んでみよ。ユンは法を乗り越えた男だ。早く父と呼んでみよ。さあユン。」
父上。
「もう一度。」
父上・・・。
ユンの声は震えました。
それでよい。
ファンボ・ユンと母は泣きました。

寺。
両班の端くれとなったユンはチェオクを迎えに行きました。
「野に咲く草花さえその縁や由緒がある。もしも剣を抜くなら抜く前に一度考えるのだぞ。いまだチャン・イルスンのことを覚えているやつは多い。今からチェヒという名を捨てチェオクと呼ぶがよい。」
スウォルはユンに言いました。
チェオク・・・光り輝く玉。チャン・ジェヒではなくチャン・ジェオク。良い名だ。チェン・ジェオク。」
ユンとチェオクは寺を降りました。

(回想ここまで)


雨の降る野。
稽古するチェオクとユンをナニと下働きの奴婢の女は見守っていました。
「チャン・チェオク。お前は捕盗庁をやめたいのか。」
「なぜです?私がどのような過ちを犯したというのですか。」
「それもわからぬのか。偽金は取り戻せても一度無くした命は取り戻せぬのだぞ。お前は殺されるところだった。母親と兄を見つける前におのれが死んでいたかもしれない。そのような身勝手な振る舞いをするならここにいるまでもない。出ていけ。」
「ファンボ様。ナニお嬢様と早くご一緒になられませ。そうすれば私も思い残すことなく出ていけます。」
チェオクは背を向けるユンに心で話しかけました。

チェオクの剣2話の感想(レビュー)

「奇皇后」のチョンバギ(イ・ムンシク)がマ・チュクチの役をしていたんですね!ハ・ジウォンだけじゃなくて「奇皇后」でムソンを演じていたパク・ヨンギュもウォネ役ででていて、死んだチュオクの父は「ケベク」で義慈王をしていた人のようでした。ばかみたいなドラマですが、演劇と割り切った感が面白いですね。でも話が進むにつれてシリアスになっていきますので、衝撃的なドラマですよ!

チェオクの剣 全話あらすじ キャスト情報はこちら

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