王と妃 126話 仁粋大妃誕生
あらすじ
便殿の会議。
成宗は母である粋嬪(スビン)の身分の議論のため席をはずしていました。
重臣たちは意見を述べました。
粋嬪ハン氏に頼まれたチョン・チャンソンは率先して大妃にすべきだと発言しました。
ユン・ピルサンを筆頭とする反対派は粋嬪は世祖の即位前に嫁ぎ前例もなく懿敬世子は嫡流ではないと言いました。孝寧大君とシン・スクチュは無言でホン・ユンソンは様子を伺っていました。
ヒャンイは粋嬪に一族が滅ぼされかねないのでハン・ミョンフェに譲歩するように言いました。
粋嬪ハン氏はハン・チヒョンを呼び漢の定陶王の時代に前例があるので何とかしろと言いました。ハン・チヒョンは辛抱するように粋嬪を説得しました。
粋嬪ハン氏はイム尚宮を呼び輿に乗り昌徳宮の成宗のところに行きました。
幼い赤子を抱く王大妃ハン氏(睿宗の妃、安順王后韓氏)と父のハン・ベンニュンは王子に可能性がないことを悟ると悲嘆に暮れていました。
「主上。あんまりです。重臣たちが私を追い出す相談をしているとか。なんと悔しいことか。とても耐えられません。アイゴー。」
粋嬪ハン氏は幼い次男の成宗に泣き落としの芝居を打ちました。
ホン・ユンソンは兄のホン・ダルソンにどうしたらよいでしょうと相談しました。ホン・ダルソンはわからないと言いました。ハン・ミョンフェが軟禁されているので粋嬪を応援しようとホン・ユンソンは言いました。
便殿に二人きりになった高霊君(コリョングン、シン・スクチュ)は孝寧大君に何か意見を言ってほしいと言いました。孝寧大君は母と子を引き離すことはできないと言いました。
「大妃にしたくないが・・・。」
ハン・ミョンフェが軟禁されたと知り大王大妃ユン氏は怒りました。成宗は大王大妃の部屋を訪ねてきました。
「・・・・・・。」
成宗は黙って涙を流しました。
(こわーっ)
「おばあさま。私は母上と宮殿を出ていきます。親不孝者となるより母上と暮らします。私が王になったことで母上を傷つけました。私は親不孝者です。」
(粋嬪ハン氏から泣き落としの術を伝授されたように表現されています)
ユ・ジャグァンは都承旨に「亀城君を助けたいなら粋嬪に約束させたうえで願いを叶えろ」と大王大妃に上奏してくれと言いました。
「お前。亀城君を陥れたくせにしらじらしいぞ。」
都承旨は怒りました。
キム・ユンセンの告発により亀城君イ・ジュンは自宅に軟禁されたまま沙汰を待っていました。
都承旨はユ・ジャグァンからの伝言を大王大妃にそのまま伝えました。大王大妃はハン・ミョンフェを呼びました。
宮殿に参内するハン・ミョンフェに粋嬪はただではおかないと警告しました。
大王大妃は粋嬪を同席させハン・ミョンフェに「粋嬪は政治に関わらせない」と言いました。
「確かに先王の死後宮殿で暮らした嬪宮はいません。了承してください。この際ですから亀城君を救ってください。」
大王大妃は亀城君の命と粋嬪の昇格を交換しました。
粋嬪ハン氏は仁粋王妃(インスワンビ)となりました。
「粋嬪に仁粋王妃という称号を与え姉として振る舞わせましょう。本来は大妃にすべきですが今は喪中なので喪が明けてから大妃にすべきかと。」
孝寧大君が言うとシン・スクチュは同意しました。
「王の母親を王妃とするなど論外だわ!はーっはっはっはっは。はーはっはっはっは。」
王族の衣装に着替えた仁粋王妃は笑いました。
大王大妃貞熹王后は成宗の王妃恭恵王后 韓氏と仁粋王妃を宮殿で暮らすことを認めました。
成宗と恭恵王后 韓氏は大王大妃に挨拶しました。
「すまない夫人。いままで案じていただろう。」
成宗は妻に言いました。王妃は母に仕えることを約束しましたが元気がありませんでした。成宗の部屋の明かりが消えてチョン内官は喜びました。
仁粋王妃はイム尚宮に息子が何をしているか尋ねました。成宗の部屋の明かりが消えたと尚宮が言うと仁粋王妃は王妃を連れてこいと言いました。
「義母の許しも得ぬとは。なんたること。王妃だから許されるとでも。王妃を呼びなさい。夜を徹してでもさとします。」
仁粋大妃は息子と嫁が一夜をともにすることを許しませんでした。
イム尚宮が王妃を迎えに行くとホン内官はそんなことはできないと慌てました。まだ起きていて床に就いていない成宗は「そなたの言うとおりだな」と言いました。このことはただちに大王大妃の耳に入り大王大妃は怒りました。
「喪中は禁欲しなければなりません。喪中の決まりも知らぬのですか!」
仁粋王妃は恭恵王后 韓氏を叱りました。
感想
キモチワルイ!息子と嫁の夜の営みを監視して許さない母なんてキモイ。きっとこれは成宗の心が病んでいく前の布石に違いない!ははーん。営みを禁じられた成宗がその後どうなっていくかは歴史のとおりなんですねwあらやだ。おそらく成宗は自分が母に支配されていることに苦しみだすことでしょう。