朱蒙(チュモン)60話
あらすじ
朱蒙(チュモン)は召西奴(ソソノ)姫を助けるためにタムル軍の精鋭を連れて沸流に潜入しました。ソソノの従弟のチャンスがソンヤンの兵と戦っているとチュモンが助けに来ました。チャンスはチュモンをソソノが隠れている小屋に案内しました。チャンスは盗んだ薬をサヨンに渡しました。サヨンはソソノの傷の手当をしました。ソソノは意識がなくチュモンが来た事を知りませんでした。
ソンヤンは兵糧が焼けてしまったが桂婁を滅ぼすと命じ移動を始めました。
ソソノが目を覚ますとそこにはチュモンがいました。チュモンはソソノを陝父(ヒョッポ)に背負わせて沸流を脱出しました。チュモンはサヨンにソソノを任せソンヤン軍をかく乱しに向かいました。
チュモンは漢の援軍を倒してソンヤンにあきらめさせようとタムル軍に命じました。
サヨンたちが桂婁に戻るとすぐに意識がないソソノの治療が行われました。ケピルは今にも倒れてしまいそうなくらいショックを受けました。
金蛙(クムワ)王の側近ソンジェと巫女のマウリョンはクムワ王に王のあざは神水で祭儀を行い身体を拭き清めたら治ると始祖山のピグムソン巫女に水を貰ってきました。マウリョンが祭儀を行うと雷が鳴りクムワ王のあざが消えました。マウリョンはタムル弓の神器がチュモンのもとへ行ったとピグムソンの話を王に伝えました。
チュモンたちが漢軍に弓を放ち攻撃し漢の軍は全滅しました。タムル軍は万歳をして喜びました。ソンヤンは援軍の全滅を知りました。
チュモンたちは桂婁に行くとヨンタバルたちはチュモンに感謝しました。
「これからはタムル軍と桂婁は一心同体です。」
チュモンはヨンタバルに言いました。ソソノの意識は戻りませんでした。
ソンヤンは玄莬のヤンジョンのところに行きました。ヤンジョンは二千名の漢軍を失いヤンジョンの保障がないなら自ら卒本を攻撃すると怒りました。
テソ王子はナロに本渓山に残っている老人と子供を皆殺しにしろと命じました。プブンノは不本意でしたがナロに口答えするなと言われて黙りました。帯素(テソ)王子はタムル軍の砦に入り「皆殺しにしろ」と命じました。老人だけでなく女性や子供たちは皆殺しにされました。
クムワ王は古朝鮮の地図を探していましたがそれはヨンポ王子がチン大人に渡した後でした。帯素(テソ)王子はチュモンが本拠地を移したと報告しました。プドゥクプルはチュモンは桂婁と組んだといいました。クムワ王は家臣を招集して会議を開きました。クムワ王は桂婁とタムル軍の規模を探るように命じました。
チュモンは巫女のピョリハに沸流は血を流さずに味方にすべきだとお告げを言いました。チュモンは本渓山の民が皆殺しにされた報告を受け、怒りを国を建てる肥しにするのだと皆に言いました。チャンスはソソノの意識が戻ったとチュモンに報告しました。
「この御恩をどうやってお返ししていけばいいのか。」
「恩だなんて。早く元気になってください。ともにやることはたくさんあるのですから。」
チュモンは大好きなソソノを励ましました。チン大人はヨンポ王子からもらった古朝鮮の記録を受け取りました。チュモンは「古朝鮮の歴史はタムル軍が引き継ぎます。ありがとうございます。」と大人に感謝し柳花(ユファ)姫とイエソヤ姫とユリの様子を伝えました。
扶余の王妃はテソを呼びチェブジョンの娘カヒを側室に迎えることにしたといいました。テソ王子は婚礼は戦が終わってからにしようと母に言いました。ヤンソルランは側室を受け入れるとテソに言いました。テソは母上には逆らえなかったとヤンソルランに言いました。
クムワ王は臣下を集めタムル軍を桂婁を滅ぼすといいました。臣下のひとりが兵糧がないと言うと、沸流に援軍の名目と引き換えに兵糧を得るとクムワ王が言いました。クムワ王は先鋭二千名を称するように命じテソに先鋒の指揮を任せました。
元気を取り戻したソソノはチュモンに会いました。チュモンは古朝鮮の古文書を見せ北は松花川(ソンファセン、ハルビンの中心を流れる川)、南はアリ山が領土だったと言いました。ソソノは古朝鮮の大帝国の領土に驚きました。チュモンは歴代の君主が優れた政治を行い、われらは大帝国の領土と栄誉を桂婁と一緒に取り戻そうと言いました。
「酒はお捨てになっても結構ですから」とイエソヤと侍女は見張りの兵士に差し入れをしました。見張りが眠ってしまったら柳花(ユファ)姫は侍女とイエソヤとユリと一緒に逃げました。柳花(ユファ)の寝所にはクムワ王への書簡が置かれていました。柳花(ユファ)はクムワ王のそばにずっと一緒にいると誓いましたがイエソヤとユリとの出会いがクムワ王との縁を変えました。どうかお許しくださいと書簡に書かれていました。クムワ王は桂婁へと通じる道を封鎖し柳花(ユファ)たちを捕らえるように命じました。
感想
クムワ王は最初から薄情な男だと思っていたら案の定やっぱり悪役になりましたね。扶余と漢と沸流は倒すべき悪党という感じになりました。人間なんて結局はその程度なんですね。