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詳しい解説:韓国ドラマ-王と妃-185話-あらすじネタバレ感想-韓国ドラマ


王と妃-185話-あらすじネタバレ感想

王と妃

王と妃185話あらすじと感想 加速する濫行

暴君燕山。人は燕山君をそう呼びます。しかし燕山君は暴君である前に政治の犠牲者でした。つまり彼の正確は仁粋大妃(インステビ)による政治的な陰謀だったと言っても過言ではありません。仁粋大王大妃と燕山君。仁粋大王大妃の計略で燕山君は罪人の息子という汚名を着て王に即位しました。燕山君はその汚名をそそぐために生母である廃妃ユン氏の復位を果たそうとしました。その過程で燕山君は祖母に不孝をしたという別の汚名に悩まされていました。燕山君の不道徳な行為がのちに中宗反正(チュンジョンパンジョン)の名分になってしまうのでした。朝鮮王朝実録にはこうあります。「王の不道徳さを仁粋王后は憂慮していました。王は童話の奇人の服装で剣を振って踊りながら仁粋王后に近寄りました。仁粋王后はとても驚きました。その後仁粋王后が病気にかかると王は喪に服する期間を短くしました。仁粋王后が逝去しても少しも悲しまず葬儀や三年の喪服期間を短くして礼法はすべて格を下げて行いました。実録に記されている数多くの燕山君の人道にも劣る振る舞い。」王を廃位に追い込んだ中宗反正(チュンジョンパンジョン)は燕山君のこうした不道徳な行為が名分となって起きたのでした。燕山君の行動は仁粋大王大妃が逝去した後はその異常さを増していきました。

新たな人事が発表されました。
兵曹判書イム・サホン。武霊君(ムリョングン、名誉職)ユ・ジャグァン。イム・サホンは出世しユ・ジャグァンは昇進お祝いしますと笑われました。イム・サホンは望み通りの兵曹判書の地位を得ました。

イム・サホンは政批(チョンビ)がある限り仁粋大妃(インステビ)の配下がまだ多く残っているので制度を改革しなければならないと燕山君に上奏しました。

政批(チョンビ)という朝鮮王朝の独特の人事方法で人事改変の際に吏曹(文官の人事権がある役所)と兵曹(武官の人事権がある役所)が人事でそれぞれ三人の候補が上げ、王がその中から適任者を一人選ぶという制度でした。

「殿下が希望する人材があってもその者が候補にあがらねば殿下は望みの者を登用できません。殿下が直接口頭で任命されるのがよいかと思います。」
イム・サホンは燕山君に言いました。
燕山君は朝会で重臣らに意見を聞くと領議政は賛成し、何か言おうとした右議政のシン・スグンを制止し領議政と右議政が同意したのだからとシン・スグンが同意したと勝手に決めてしまいました。

燕山君はイム・サホンと従者と兵士を連れて白い馬に跨がり狩りに出かけました。武官がこれ以上や畑があり民が働いているので狩りはできないと言いました。

「この国は殿下のものです。ここで狩りをやめて帰ると民は殿下を甘く見るでしょう。民家を撤去し狩りを続けるべきです。そうすれば民は殿下に恐れをなすでしょう。今すぐ一厘四方の民家を撤去し禁標(クムピョ)を立て人の出入りを禁じろ!早くせぬか。」
イム・サホンはこう言うと部下に禁標(クムピョ)を命じました。

禁標(クムピョ)は民を強制的に移住させた後に立てる標識のことでした。民の家は焼かれ多くの流民(難民)が発生しました。

王の義兄シン・スグン(右議政)は狩場まで来て燕山君に数十日もお戻りにならないと苦言を呈しました。
「政治はそなたたちに任せたはずだ。それが望みでしょうに。皆私に服従するふりをして腹では殿下は不孝者と陰口を叩いておる。私はお祖母様に逆らった不孝者です。王のせいで大王大妃が死んだと噂しているではないか。義兄上もそうでしょう。義兄上の腹はお見通しです。頻繁に大妃殿を訪ね密談を重ねているとか。私に言わせたいのですか。シン氏三兄弟は誰が王でもいいのです。私が王でも晋城が王でもいいのです。いいえ。晋城大君(チンソンテグン)のほうがいいかもしれない。王の義兄より義父のほうが位が高い。国舅に右相(ウサン、右議政)がなるのですから。」
燕山君は言うとキム・ジャウォンに雉を飛ばさせ弓矢で殺しました。
「殿下。どうか私の忠誠心をわかってください。」
シン・スグンは地面に這いつくばって王に帰ってくるよう懇願しました。

燕山君の命令が下りました。
「昔の文献にあるように国土は王のものだ。そしてすべての民は王の臣下である。他国の土地を奪うことはできぬが我が国の土地を使うのは自由だ。西は弘福山(ホンボクサン、ソウルの北西の山)の恵陰硯(ヘウミョン)から恭順陵まで禁標(クムピョ)の範囲とし、嵯峨山(アチャサン)まで通ずる道も作れ。そして樹木が覆い繁れば動物も増え軍事訓練ができる。」

ひとたび禁標(クムピョ)が立つとその範囲に住む民は一夜にして家と田畑を失い流民に転落させられました。最初は都の近くだけに禁標(クムピョ)が立てられていましたが、のちに楊州(ヤンジュ)郡と高陽郡(コヤングン)まで広がりました。命令に反し禁標(クムピョ)に侵入した者は問答無用で処刑となりました。

夜の王宮。
泥酔した燕山君は書物を読んでいた大妃ユン氏の部屋に行きました。
「ずいぶんと汗をかかれて・・・お座りください。どうされたのですか主上。狩りに出ていたそうですね。いつお戻りに?」
「晋城に会いたくないのですか?晋城と一緒に暮らせなくて寂しくないのですか?」
「会いたいですわ。しかし結婚すれば所帯を持つのは当然です。」
「寂しいなら晋城を傍に置いてはどうですか。晋城大君(チンソンテグン)と王宮で暮らせばよいのです。」
「主上。それはどういうことですか?」
「皆が私の死を願っている。私は官僚の弾圧を重ね多くの者を殺しました。その怨霊が私を苦しめているのです。晋城に即位してほしいのでは?そうすれば一緒に宮殿で暮らせます。もう少しの辛抱です。いずれ私に天罰が下ります。」
「主上。晋城は弟ではありませんか。」
「私とは血筋が違います。私の母上は大妃母上のように立派ではありません。母上の無念は晴らしたものの、私とて母上の罪は知っています。お祖母様が正しいのでしょう。血が汚れていたのです。汚れた血だったから母上は葬られたのです。その息子が私です。廃妃の息子です。数万の人間の血を飲んだとしてもこの血が浄化されるでしょうか。誰も信じられません。人と関わるのがうんざりなのです。自分が嫌です。この自分が嫌で吐き気がします。」
燕山君は苦しみを吐露すると義母の部屋を出ました。

庭に出た燕山君は首を押さえて苦しみ出しました。
「私は晋城大君(チンソンテグン)が憎い。晋城大君(チンソンテグン)がいると私の愚かさに苦しむ。チャウォン、ネイノン。お前も私を愚かだと、私をあざ笑っているのだろう。私にはその笑い声が聞こえるのだネイノン。お祖母様。これで満足ですか。ご覧ください。私は乱心者です。お望みどおりに正気を失いました。わ~はっはっはっは。」

寝ているチャン・ノクスの部屋に燕山君が現れました。
「そなたは寝ていたのか?ずいぶん不機嫌だな。寂しい思いをさせたようだな。」
「よくおわかりで。」
「ノクスや。」
「今度はどの女にうつつをぬかしていたのですか?」
「品のないことを・・・。」
「私が下品だと今頃知りました?」
「前から知っていたとも。」
「それで?」
「ノクスや。なぜ私がそなたを寵愛すると思う?そなたが卑しいからだ。高貴な者は常に見えを張ろうとするが卑しい者はそうしない。身分を飾っても卑しさが目立つだけだからな。知っているか。私はお前と同じだ。実は私も卑しい男なのだ。はっはっはっは。」
「王様(イングミ)は話が上手ですね。高官など気取っていても大した連中ではありません。あっはっはっはっは。」

日中の宮殿。
燕山君は大妃ユン氏のために宴を開くようでした。キム・ジャウォンはチャン淑媛(スグォン)来るので来て欲しいと大妃ユン氏に言いました。

大妃ユン氏は宴の招きに応じました。外命婦(ウェミョンブ)の夫人たちも酒の席に呼ばれました。

それはチャン・ノクスによる女たちへの復讐でした。チャン・ノクスを卑しいと日頃から見下していた外命婦(ウェミョンブ)の夫人に対するチャン・ノクスの復讐でした。名目上は大妃のために開いた宴ではありましたが実は憎たらしい外命婦(ウェミョンブ)の夫人たちを宮殿に呼ぶのが目的でした。そしてその中の一人の夫人にチャン・ノクスは集中的に酒を勧めました。

夜になり、外命婦(ウェミョンブ)の夫人は千鳥足で王宮の一室で休んでいました。

若くて美しい外命婦(ウェミョンブ)の夫人たちが次々と燕山君に陵辱されました。ですがそのような辱めを受けたとは口にすることができませんでした。

両班イ・ジャングォンの家。
夫は妻を庭に出して殺しました。

燕山君に陵辱された夫人の中には武芸の達人として名のしれたイ・ジャングォンの妻もいました。事実を知ったイ・ジャングォンは妻を殺して逃亡しました。そして中宗反正(チュンジョンパンジョン)の起こる前に地方で反正軍を集めて都に向かいました。しかし都で中宗反正(チュンジョンパンジョン)が成功したと知り進軍をやめました。

左議政ホ・チムが世を去りました。燕山君にたいしても直言をためらわない剛直な人物でした。

ホ・チムの葬儀の夜。
「パク殿一杯お注ぎします。妻を斬り殺すとは・・・。」
庭で酒と食事を食べていた両班パク・ウォンジョンの盃にユ・ジャグァンは酒を注ぎました。
「イ・ジャングォンですか?まだ生きているのですか?」
「流刑に処されたイ・ジャングォンは禁府都事(クンブトサ)を斬り殺して山へ逃げたとか。」
「山賊になったというのですか?」
ユ・スンジョンは武霊君(ムリョングン)ユ・ジャグァンに言いました。
「イ・ジャングォンに従う連中が大勢いるとききました。しかもただの山賊ではないようです。イ・ジャングォンの一味が都へ攻め入るとの噂がもちきりです。イ・ジャンゴンの勢力がいくら大きくても都城は落とせぬでしょう。しかし問題は民心です。民心は国を見放しつつある。そこが問題なのです。パク殿。こんなに腐敗した国でもイ・ジャングォンのように好きにさせてよいのですか。これで失礼します。」
武霊君(ムリョングン)ユ・ジャグァンは月山大君夫人の弟パク・ウォンジョンをそそのかしました。
「ユ・ジャグァンは腹黒い男だ。」
ユ・スンジョンはパク・ウォンジョンに言いました。

ユ・ジャグァン。この腹黒い男が素早い行動に出ようとしていました。

ユ・ジャグァンは夜中に斉安大君(チェアンテグン)の家を訪ねました。
「たいした力はありませぬが国を思う気持ちは誰にも劣らぬと自覚しています。大君様。殿下が一目置かれている王室の年長者は大君様だけです。国が困難な時に傍観するだけではよくありません。大君様が動くべきです。乱心者の殿下をのさばらせておくのですか。猛犬は叩いて黙らせねば。」
ユ・ジャグァンは書物を読んでいる斉安大君(チェアンテグン)に言いました。
「ふっはっはっはっはっは。武霊君(ムリョングン)は私が黙らせたい猛犬か。」
「晋城大君(チンソンテグン)では若すぎます。」
「つまり私に謀反を企てろということか。」
「猛犬を捕らえるのは謀反とは違います。」
「ネイノーン!私は卑怯な者であるがお前ほど恥知らずではない。いくら主上(チュサン)が暴君であっても私の出る幕ではないぞ!」
「大君様。どうか私を信じてください。私めは命がけで大君様に・・・。」
「黙らぬか!お前ごときに汚名を残しては不快だから斬らぬ。だが次は必ず殺してやる。」

「ふっふっふっふ。はっはっはっは。私としたことが人を見誤ったな。奴は王の器ではない。」
ユ・ジャグァンは笑いました。

深夜。尚膳キム・チョソンは覚悟を決め靴を履いていました。
「そなたが宮殿に来たときよい印象を持った。きっと大物になるとな。私の勘は正しかった。今やそなたは大殿の内官ではないか。チャウォンや。部屋に私の愛用品がたくさん置いてある。そなたにやる。大事に使いなさい。」
キム・チョソンは大殿内官のキム・ジャウォンに言いました。
「尚膳様。なぜ私にくださるというのですか。」
「・・・・・・。」
キム・チョソンは王の部屋に行きました。キム・ジャウォンがキム・チョソンの部屋の中に入ると部屋はきれいに整えられていました。

王の部屋。
燕山君はチャン・ノクスと酒を飲んでいました。
「殿下。私キム・チョソン、辞職の挨拶に来ました。」
「老いた内官が辞職すると?勝手に辞めると言い出しどこへ行くのだ。」
「殿下。それでは失礼ながら私はここで殿下にご挨拶をいたします。どうかお体を大切にし健康をお祈りいたします。」
キム・チョソンは部屋の外の間で拝礼すると燕山君が出てきてキム・チョソンを部屋に入れました。
「辞職の挨拶とやらを聞かせろ。言ってみよ。老いた内官が辞職するとはな。私も胸が痛む。酒を注いでやれ。」
燕山君はチャン・ノクスに酒を注がせました。キム・チョソンは跪いて酒を受け取りました。
「別れの杯を交わしたい。そなたは幼い私をおぶってくれた。忘れられるものか。尚膳は私にとって父のようなものだった。」
「私のような者に盃をいただきすぐにまんがかうにだ。」
「すぐにまんがかうにだと言う者が夜中に辞職の挨拶とは何だ。さあ早く言え。尚膳が挨拶をしたら私は詩を読んでやろう。早く挨拶せぬか。これでは詩が読めぬ。」
「殿下。チャン・ノクスとイム・サホンを処刑しどうか善政を敷いてください。これいじょうの暴政はおやめくださいませ。殿下は王座に就かれたのに官僚の処刑を二度も行いました。どれほど多くの学者が死んだことでしょうか。甲子士禍(カプチャサファ)の時もそうでございました。殿下が誅殺なさったチョン貴人とオム貴人様は殿下に大罪を犯したとはいえ成宗大王の側室であり言うなれば殿下は母君を罰したことになるのです。」
「私の母上が死んだのはあの者らのせいではないか!私が母上の復讐をして何が悪いのだ!」
「殿下。」
「聞きたくない。私はそなたを殺したくないのだ!」
「殿下。宮殿の内外が殿下への恐怖心で覆われております。このような国王ではいけません。臣下も民も恐怖に怯えただ黙って王に従うのみ。それでは生きているとは言えません。いずれ殿下がその報いを受けることになります。」
「皆が私の死を望んでいるではないか。廃妃の息子と蔑んでいるのだろう。晋城が王だったらそんな態度は取らぬだろう!」
「殿下。どうか善政を施してくださいませ。寛容な精神で国を治めれば民もきっと殿下に寛容を示すでしょう。」
「上に立つ者こそが寛容な心を示せる。無力で卑しい民が偉そうに寛容な心だと?」
「殿下を信頼し従うことが民の示す寛容なのです。」
「この私に説教をする気か!」
「殿下。民を恐れる心を持つべきです。民を恐れてこそ殿下は聖君になれるのです。」
「誰かおらぬか!この老ぼれを早くつまみ出せ。」
「殿下。国のことをお考えください。」
「早く追い出せ!」
燕山君は耳を塞ぎました。
「殿下ぁ~。何をする離さぬか。」
キム・チョソンは内官に連れだされました。
「チャウォナー。チャウォンはいるか!」
燕山君はキム・ジャウォンを呼びました。
「酒を持って来い。老いぼれの耳障りな説教の次はお前まで私を侮辱するのか。」

「殿下ー。成宗大王は中殿媽媽を廃し毒を与えたことを悔やみ続けておられました!殿下は万民の父であらせられます。殿下は廃妃尹氏の息子である前にこの国の君主なのです。チューナー!殿下が母君を思う気持ちは誤りではありませんがそのせいで多くの血が流れました。」
キム・チョソンは庭から大声でおんさん軍に言いました。

燕山君は弓を持ちだし庭に出ました。

「殿下は少なくとも五つの罪を犯されました。一つ目は成宗大王の遺命(イミョン、いめい)に背いたこと。二つ目はお祖母様を苦しめたこと。三つ目は身内を処刑したこと。四つ目は外命婦(ウェミョンブ)の夫人たちを辱めたこと。五つ目は・・・民の土地を取り上げ狩猟地にしたことです。殿下。民心は天の心です。民心が離れたら殿下は王座を守ることはできないのです。殿下ー。」

「ネイノーン!これでも説教を続ける気か。」
燕山君はキム・チョソンに矢を放ちました。

「殿下ー。私にもう欲などございません。私はただ・・・殿下が・・・・ぐぁっ・・・・。殿下・・・私はただ・・・殿下が王座を追われるのではないかと・・・心配なのでございます・・・。殿下・・・。」

「あやつの舌を切って黙らせろ!」

「殿下・・・私の直言はこうして恐れるのに・・・たぜ民の不満は恐れないのでしょうか・・・殿下・・・・・・。」

「ネイノーーーーーン!!!や~っ!」

燕山君は剣を抜きキム・チョソンを斬りました。

「はっはっはっは。あっはっははははははは。はははははは。」
チャン・ノクスは部屋の中で高笑いしました。

老いた内官の言うとおり宮殿の内外が王への恐怖心で覆われていました。

そして燕山君自身がその恐怖心の犠牲者となるのでした。

「キム内官様・・・。」
キム・ジャウォンは運ばれていくキム・チョソンを見送りました。

燕山君は涙を流して悲しみました。

感想

いやぁ。よく出来たドラマですね。実録や野史に忠実では視聴率は稼げないかもしれませんが、しかし登場人物の気持ちが詳細に描かれており、なるほどなぁと関心しました。燕山君はもはや自分の言動を訂正できなくなってしまい後戻りできなくなってしまいました。「王と私」では廃妃尹氏を愛するキム・ジャウォンはキム・チョソンを憎んで陥れる奸臣として描かれていましたが「王と妃」ではただ王の言いなりであるがまともな心も持っており燕山君の友人代わりを努め燕山君の孤独を癒やしているかのように描かれていましたね。でっち上げの程度が低いという意味で「王と妃」シリーズはよいドラマだと思います。そしてこの問題の根底にあるのが身分の差という人間が作り出した本能衝動を上に立つ者が富貴栄華を独り占めしたいという欲望を制度化したものにありました。左議政のホ・チムは燕山君に直言しても殺されずに死んで、より燕山君に近いキム・チョソンだからこそキム・チョソンに親しみの情があった燕山君はその言葉に傷ついて殺してしまったのですね。やはり未熟な男の攻撃衝動を抑えられるのは母の愛であると思わされるエピソードです。母がいないのであれば自分で自分を制するしかないし、大人になれば母がいても自分で自分を制圧しなければならないところを燕山君は心のままに、というより燕山君にできる手っ取り早いことが処刑しかなかったからやってしまう習慣になり、自分の行いを取り消せば威厳が失われるという不安感もあり、常に祖母にいびられてきたこともあって精神的に脆弱で不安定な人間になってしまったようですね。仁粋大妃(インステビ)や王妃ユン氏ら女命婦(ネミョンブ)の夫人たちが燕山君を心から愛していれば・・・こんなことにはならなかったでしょうね。ああ、それと、あまりにつまらないことで書き忘れていました。妻を斬り殺したイ・ジャングォンですね、当時の男の価値観は男はどんな女と性交しても無問題で妻がたった一人の男と交わっただけで離婚や殺人となる価値観は、妻にだけ貞操を押し付けて自分は好き放題って現代の価値観では男はせこいというか自分中心すぎますね。

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