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セリフ詳細解説:韓国ドラマ-イニョプの道1話あらすじ感想ネタバレ

イニョプの道1話あらすじ感想ネタバレ-イニョプの道全20話

イニョプの道
韓国ドラマイニョプの道-詳しいセリフを解説し韓国語の雰囲気を大事にしたあらすじ小説。

イニョプの道キャスト

主人公イニョプ・・・チョン・ユミ
ムミョン・・・オ・ジホ
キム・ウンギ・・・キム・ドンウク
監督・・・チョ・ヒョンタク

イニョプの道1話あらすじ 波乱の幕開け プロローグ

夜の雪の降る寺へと続く道。イニョプは乱れた姿で靴も履かず、満身創痍で道を歩いていました。ムミョンという武士は懐から出した草鞋をイニョプに差し出しました。
「引きずられたいですか?物乞いされたくなければご自分でお歩きください。」
ムミョンはイニョプに言いました。
イニョプの親指には血がにじんでいました。イニョプは逃げ出すとムミョンは縄を投げてイニョプを捕縛しました。イニョプは抵抗して叫びました。
「それでも、お前は人間なの?人の境遇が変わった途端、一晩で態度を変え昨日までへりくだっていたお前が唾を吐くのか?人でなし!お前たち(奴婢)はそれでも人間なの?」
イニョプはムミョンを見上げると、恨めしそうに言いました。
「おっしゃるとおりです。私は人間ではありません。目を覚ましてください。お嬢様は今や人ではなく、奴婢(ノビ、ぬひ)です。」
「いいえ。いいえ。違う!」
「いいえ。お嬢様も、奴婢(ノビ)です。人間では・・・ありません。」
イニョプは縛られたまま滝の中に身を投げました。

本編

イニョプの部屋。
両班の令嬢クク・イニョプは自室の中で、真鍮のたらいに顔を沈めて顔を洗いました。下女(私奴婢)のサウォルは両班(ヤンバン)の若様から贈られた小菊の花束をイニョプに渡しました。サウォルの話によると大臣の刑曹判書(ヒョンジョパンソ)吏曹判書(イジョパンソ)も今日のに出るとのことでした。イニョプはサウォルに宴に行く準備を命じました。

クク家の庭。
サウォルは下男に輿(こし)を用意させました。4人の下男が輿を担いで持ってきました。イニョプが命じるたびに下男のプンイたちはその都度「はい(イェー)」と言って輿をぐるりと回して見せました。
「漆(うるし)が剥げているわ。ほかのにして。」
イニョプは高らかに言いました。イニョプの前に赤や紫、青、代赭(たいしゃ)色の輿が九つ並べられました。蓮の花の飾りが載せられた輿にもイニョプは満足しませんでした。
「人を送って別のを借りて来なさい。まだ新しく作られたばかりで誰も使ってない輿を。お金は言われた通りにして。」
イニョプは下男に命じると、下男たちは「はい」とすぐに走って行きました。
兵判大監(ヒョンパンテガム、兵曹判書+大監という敬称の略)への贈り物は用意したわ。ユノクにあげる絹は?」

イニョプの部屋。
サウォルはイニョプにいくつも絹を持って来ましたがイニョプは気に入らないと言って絹を床に投げました。イニョプの部屋はたくさんの絹でいっぱいになりました。
「とっておきのを出して。」
「あれはなりません。お嬢様の婚礼用なんですよ?」
「お父様がお帰りにならなければ婚礼どころではないわ・・・。」
「お嬢様(アッシ)。お気持ちはわかりますがそこまでしなくても。」
「どんな手を使ってでも、今日こそケリをつけてやるわ。」

ホ家の宴の会場。
下働きの男女数十人の私奴婢が宴の準備をしていました。
「おい、これを運んできてくれ。」
肉を切り終わった青年トクスは包丁と牛のガラを木のたらいに入れて仲間に頼みました。頼まれた男たちは肉を切り終わった骨と皮を担いでホ家を出て行きました。
「これで全部?」
下女の中で最もよい服を着ている下女長で中年女性のヘサンは部下の女に命じると料理と食材を確かめました。タンジの母ケットンに娘を見ていないか尋ねました。

ホ家の暗い地下室。
年若い下女のタンジは主人の息子のホ・ユンソとねんごろな関係になっていました。
「もうどうして外れないんだ。」
「ちょっと待って。自分で脱ぐわ。あ、ちょっと待って。痛い。あ・・・。痛い。石。石。」
タンジは仰向けに寝そべりました。
「石?どれどれ?あ~ここにあった。悪い石め。」
ホ・ユンソはいやらしく石を取ると投げてタンジに口づけしようとしました。するとつるべが天井から降りてきて井戸水を汲み上げました。
「さあ。これはどうだ。」
「恥ずかしい。」
「さあ(チャー)。」
「あ~ハハッ。」
タンジは悦びの声を上げました。

ホ家の調理場。
タンジの母はまだ娘のタンジを探し回っていました。ケットンもトクスもタンジの居場所は知らないと答えました。トクスと同じ下男のヨンチョンは「さっきあっちに行っただろ?」とトクスに言いました。するとトクスは黙れと言わんばかりに包丁を恐ろしげにまな板に突き立てました。

ホ家の地下室。
情事を終えたタンジは身なりを整えました。ホ・ユンソはまだ上半身裸で寝そべりながら袴の帯を締めました。
「タンジや。なぜ急ぐんだ?」
「今日はなんの日か知らないのですか?」
「知ってるさ。父上の誕生日だろ?なあ。下女はいくらでもいる。タンジひとりいなくても平気さ。」
「今頃厨房(チャンバン)は大騒ぎになってるわよ?」
「お前の担当は厨房じゃない。ここ(私の心)ではないか。」
ホ・ユンソはタンジの手を自分の胸に当てました。
「なら責任をお取りになれますか?士大夫(サデブ、両班)のあなた様がここに来られるのはもうおやめになっては?」
タンジはプイっと横を向きました。
「ああ。それだ。その顔。そのすねた冷たい表情がたまらない。さあ。」
ホ・ユンソはポケットから豪華な指輪を取り出すとタンジの手に渡しました。
「こ、これは何ですか?」
「私からのねぎらいだ。」
「ねぎらい?」
「きれいだろ?気に入っただろ?」
「花代ですか?」
タンジは指輪を投げるとホ・ユンソの脚を叩きました。
「花代だなんてなんてことを。これをはめて・・・あっ。」
「私のこと遊び女(チャンギ)と思ってるんでしょ!」
「チャンギだなんて。あれ。まったく。どこへ行った。高価な指輪なのに。わかってるのか?」
「チャンギのところへ行けば?さようなら。」
「おい。俺が悪かった。タンジや。俺の話を聞いてくれ。」
「聞くもんですか。」
ホ・ユンソは地下室から追い出されました。

ホ家の調理場。
トクスは肉を捌いているところにタンジが戻ってきました。
「ゆっくり休めた?厨房に行って。ケットンが探してる。」
「重い包丁を持ってるからおなかすいたでしょ。さあ。ミスカルミスカル。休みながらしなきゃ。」
タンジはトクスに飲み物を渡しました。トクスは口の中が熱くなりミスカルを吹き出しました。
「ちょっとぉ。ゆっくり飲みなさいよぉ。宴会の料理を持ってきてあげるから待ってて。」
タンジはトクスの口についた麦粉を指で拭うとほほえみました。
「アイゴー。持ってくるものか。」
休憩していたヨンチョンは言いました。

ホ家の裏山。
ホ・ユンソは上半身裸のまま縄を伝って地上に出ると、自宅の裏門を開けました。すると出て来た下男とぶつかりました。
「ああ。びっくりした。あ~。朝の運動だ。散歩(サンポ)。散歩。宴会の料理の匂いがしてきたな。運動をしたから腹が減った。」

ホ家の調理場。
ヘサンは忙しく働く下女たちの様子を監督していました。
「隠せないのは食べ物の匂いだけではない。厨房に入る者は身も心も清くあるべきだ。余計な(男の)匂いをつけて入ってはならない。」
ヘサンはタンジに言いました。
「ええ。そうですね。」
ヘサンが行くとタンジは自分の身体の匂いを嗅いてみました。

ホ家のユノクの母ユン氏の部屋。
ホ・ウンチャムの娘ホ・ユノクは母と客人に茶を淹れました。
「今日はご子息もおいでになるのか?」
ユン氏は見合いの仲介人の夫人に言いました。
「そうです。奥様(マーニー、あちらの奥様)は若様も宴に行かせろとおっしゃっていました。若くして科挙を主席で合格されて成均館(ソンギュングァン)に入られてとても優秀で一番上の地位だとか。将来は約束されていますしまたお顔立ちがとても端正で。うっふっふっふ。財産は都城(トソン、みやこ)一、いいえ、国で一番と噂されています。」
夫人はユン氏に言いました。
「私の息子の友人だ。それくらい知っている。」
「お兄様(オッパ、妹がホ・ユノクを呼ぶ言い方)の財産はあるときもあればないときもあるのでしょう?家柄や肩書より人柄が大事だと思っています。」
ユノクは二人に茶を出しました。
「さすがですね~。」
夫人はユノクに言いました。
「私達のユノクも誰もが認める都城一の娘だ。」
「もちろん存じていますとも。お嬢様の縁談を断る方なんていませんよ。」
「恥ずかしい。まだ至らぬところばかりで。」
ユノクは照れました。

キム家の夫人(プイン)の部屋。
両班の奥方キム・ウンギの母は派手派手しい桃色の絹をまとい優雅に扇を扇ぎ目の前で正座している奴婢のたくましい肉体に魅入っていました。
「いったいいくらか言いなさい。いくらだ?一体いくら出せばこの家に来てくれるのだ?」
キム・ウンギの母は奴婢のムミョンに言いました。
「おそれながら私めは主人から離れられぬ身です。」
「下々の運命は上が決めるもの。お前の意思は関係ない。権力では兵判が上だがうちも負けてはおらぬ。この世でお金で動かぬ物はあるか?この家が嫌というなら後ろ盾になってやらないぞ。どうだ。考えたか?」
「私に・・・何を・・・くださる気ですか?」
「まずは、これから始めてみては?」
キム・ウンギの母は上から金のかんざしを外して机に置きました。ムミョンはかんざしを手に取りました。
「高価なものでしょう?男は女に与えられるものではなく、与えたがるもの。私が奥様(マーニー、奥様)に差し上げられる時が来たら改めてまた来ます。」
ムミョンは夫人の耳元でささやくと、かんざしを夫人の髪につけてあげました。
「確かめさせてもらおう。その時を待つ価値があるのか、どうか。」
夫人はムミョンの衣の紐を解こうとしましたがムミョンに手首を掴まれました。
「奥様。若様がお見えです。」
下男のパウは部屋の外から声をかけました。ムミョンは庭で帰ってきたキム・ウンギに頭を下げて出ていこうとしました。
「待たれよ。」
キム・ウンギはムミョンを呼び止めました。
「誰だ。どこの誰かと言っておる。」
「兵判大監の家門のムミョンです。」
パウはキム・ウンギに言いました。
「ところで母上のところになぜ行っていた。(奴婢は)うちの使用人でさえも勝手に入れぬというのに。」
「奥様に呼ばれて参りました。」
「卑しい身分で両班の母屋に入るとは何事だ。」
キム・ウンギはムミョンを叱りました。
「まだここにいたのか。働き手を借りたければ早く選んでまいれ。」
夫人が部屋から現れて嘘をつくとムミョンを帰らせました。

キム・ウンギの母の部屋。
キム・ウンギはなぜムミョンを部屋に入れたのか問いました。夫人は兵曹判書(ヒョンジョパンソ)宅の奴婢がよく働くとの評判を聞いたのでうちに移ってもらえないかと交渉していたと言いました。キム・ウンギの母は兵曹判書の誕生日の宴に出席しホ・ウノクとの婚姻を考えろと息子に言いました。

ムミョンはキム家から下働きの女を借りました。ウンは髪飾りを足袋をくださるぞと言うと下働きの女たちは行列をなしてムミョンに選ばれようと愛想をつきました。ムミョンは適当に何人かの女性を見繕い、彼女たちを連れて兵曹判書の主人の家に向かいました。すると道端でイニョプの乗った輿に出会いました。
「助けて~」
女性が怒った牛に追われていました。イニョプの下男たちがよろめくと輿が地面に落ちました。
「どうしよう。お嬢様~お世話になりましたぁ~。」
下女のサウォルはイニョプの前に立ちはだかるもサウォルに惚れている下男がサウォルをかばって逃げました。
イニョプは牛の的になりました。ムミョンはイニョプをかばいに突進してきた二頭の牛を避けました。
イニョプとムミョンは抱き合い地面に倒れました。奴婢の男に触れられてしまったイニョプは白い小菊でムミョンの頬を二度叩きました。サウォルはムミョンに主を助けてくれたお礼を言いました。輿の扉は牛に壊されボロボロになりました。代わりの輿を借りてくる時間もないのでイニョプは輿の扉を外しました。サウォルはムミョンに輿を担ぐのを手伝ってもらおうとするとムミョンは断りました。
「今、何といった?」
「もうすぐそこです。歩いて行ける距離です。」
「お前の身分は何だ?」
「奴婢です。」
「私はクク家のイニョプだ。ほかの両班とは格が違う。どれほどの差があるのかわきまえよ。」
イニョプはムミョンに高圧的に言いました。ムミョンは無視して行こうとするとサウォルとプンイは脚が痛いだのと騒ぎ出しました。ムミョンは仕方なくイニョプの輿を担ぎました。

ホ家の庭。
ヘサンは下女たちに下女の心得を説いていました。タンジは掟を破っているので冷や冷やしました。

トクセはタンジに求愛しました。タンジは奴婢同士愛しあうことに将来はあるのかと言いました。するとトクセは若旦那との関係に未来はあるのかと反論しました。
「このタンジが遊ばれるなんてどこの誰が言ったのよ。」
タンジはトクセの股間を蹴ると、ホ・ユンソから貰った指輪を探しに地下に行きました。

朝鮮(チョソン)の王宮。
朝鮮三代王の太宗(テジョン、李芳遠)は臣下たちに大声で言いました。
「余が自ら行こう。余がハムンへ行き父上(初代王、太祖、李成桂)と決着をつける。あの地へ向かった者たちはことごとく父上に殺され頼みの綱の府院君(プウォングン、王妃の父や功績のあった者の称号)さえ幾月も音沙汰ない。これは余に直接参れということではないか。」
「王様が動けばただちに内戦となりましょう。殿下(チョーナー)。どうかご理性をお取り戻してください。」
兵曹判書のホ・ウンチャムは王(太宗、李芳遠)に行かないよう上奏(じょうそう)しました。
「理性?理性をなくしたのは兵判(ヒョンパン)だ。王の行く手を阻む気か。」
「私の命で殿下のハムン行きを止められるのであればどうぞお斬りくださいませ。この命に代えても殿下の御身を危険に晒すことだけは止める所存にございます。」
「ならば、兵判(ピョンパン)がハムンへ行ってくれるか?今余のために死ぬことは厭わぬと申したではないか。」
「ならば殿下。私を罷免なさってください。いっそ官職を辞してから殿下の任務をお受けします。」
「兵判はそのような事を言って私を追い詰めるのか。遠方におられる父上が、この息子を!ついに絶望の淵へ追いやろうとしておる。」

咸興(ハムン)。
朝鮮王朝の初代王、李成桂(イソンゲ、太祖テジョ)は二羽のオカメインコの世話をしていました。
「娘が一人いたな。」
李成桂は地面に跪いている男につぶやきました。
「イニョプと申します。」
府院君(プウォングン)のクク・ユは李成桂に言いました。
「花嫁姿と孫の姿を見るためには生きて帰らねばなるまい。我が息子は側近であるホ・ウンチャムとキム・チュウォンでなくなぜ余の側のそなたを送った。息子は余に認められたいなどと言いながらこちら側の人間を仲違いさせているだけだ。最後にひとつ聞く。そなたは誰の臣下だ。」
「私は、この朝鮮の臣下でございます。この朝鮮は国を開いた殿下と王位を継いだこの国の王様の不仲により民心が惑わされております。どうかご決断くださり仲違いを・・・。」
クク・ユの首に剣が突き付けられました。
「黙れ!そなたはもはや我が息子の臣下なのだ。覚悟せよ。」
李成桂は剣を抜きました。
「殿下ぁああー!」

ホ家。
「おおおおお。」
両班の男たちは不思議な手品を見ていました。箱の中から妖艶な妓生(キーセン、芸者)が現れました。カヒアは扇を広げ見事な舞を披露し兵曹判書のホ・ウンチャムは鼻の下を伸ばしました。戸曹判書のキム・チグォン(キム・ガプス演)は気に入ったかと言うとホ・ウンチャムは王(李芳遠、太祖)の機嫌がよくないので羽目を外すのはどうかと言いつつもカヒアを舐め回すような目で見ていました。カヒアは肩越しに振り返るなどして悩ましげな視線をホ・ウンチャムに何度も送りました。
松都(ソンド)から来たばかりの名妓(ミョンギ)。カヒア。こっちまで回ってきそうにない。まるごと妓楼を借りよう。羽目を外すときは思いっきりやろう。勘定は私がする。」
若い両班のホ・ユンソが言うと友人たちはため息をつきました。
「なあユンソ。お前は婚姻しているのになぜそうおなごを好むのだ?」
キム・ウンギはホ・ユンソに言いました。下男のパウが現れ主のキム・ウンギに履物と文を渡すとキム・ウンギは門の外に出ました。

ホ家の裏庭。
ムミョンは宴の門番をしていました。イニョプは宴の会場に入ろうとするとムミョンは今は殿方がキーセンとお遊びをしているので明日来るようにと断りました。
「たっぷりお駄賃をいただけるな今日中に取り次げるよういたします。」
ムミョンは無理難題をイニョプに言って追い払おうとしました。
「最後にお前に機会をやる。お前ごときに私を止められると思うのか?どきなさい。」
イニョプは威張り散らしてムミョンにその美しく小さな顔を近づけて脅しました。イニョプが扉を開けると楽箏がやみ、両班の男たちはイニョプに注目しました。
「何事だ。」
キム・ウンギは突然入ってきたイニョプに言いました。イニョプは咎められて一瞬困りました。カヒアは優雅に出て行くとすれ違いざまんいムミョンを見て気が付きました。
「お誕生日おめでとうございます。」
イニョプはホ・ウンチャムに向かって言いました。
「目上の方が集まる席でなんたる無礼な。嫁入り前の娘が宴を台無しにするとは。帰りなさい。」
キム・ウンギはイニョプに言いました。ホ・ウンチャムはどこの娘だと尋ねるとイニョプは名乗り木箱から取り出した巻物を渡しました。
「つまらぬものですが高麗(コリョ、ひとつ前の王朝)の名筆イ・アム先生の書です。」
「相期して雲漢はるかなりかな。」
ホ・ウンチャムは紙に書かれた詩を読みました。
「しがらみのない交友を永く続けはるかな銀河での再開を誓おう。」
イニョプは詩の意味を伝えました。
李白月下独酌か。」
「詩人が独り友をしのぶよう独り遠方にいる父もいつも(あなた様を)忍んでいることでしょう。すでに百日が過ぎました。いくら手紙を送っても一度も返事はなく消息はわかりません。どうか父の無事を教えてくださるようお願い申します。」
イニョプは李成桂(イ・ソンゲ)に会いに行った父を助けてくれほしいと願いました。
「朝廷のことに口出しはできぬ。帰りなさい。」
キム・ウンギはイニョプに言いました。イニョプは目に涙をためました。
「殿下もその件を気にかけておられるうえ便りがあるだろう。約束する。何かあったらすぐ知らせる。」
ホ・ウンチャムは言いました。
「感謝します。感謝します。」
イニョプは何度も頭を下げました。

ホ家の調理場。
ホ・ウンチャムの夫人は料理の味見をしました。するとタンジは吐き気を催しその場を出ました。ホ・ウンチャム夫人は下女長ヘサンに手土産を持たせよその使用人にも料理の残り物を持って帰らせるよう命じました。娘のカン氏(ホ・ユンソの妻)は指輪がなくなったと母のホ・ウンチャム夫人に言いました。

ホ家の庭。
イニョプはユノクの下女に土産を渡して帰ろうとしましたらホ・ウンチャムの娘ホ・ユノクが部屋から出てきました。
「お姉様。私の顔も見ずにお帰りになるのですか?」
するとイニョプの下女サウォルはユノクに絹が特別なものであることを言いました。
ユノクは(自分の)婚礼の相手が来ているとイニョプを庭に誘いました。

ホ家の一角。
ユノクはイニョプを許嫁のもとに連れて行きました。
「ユノクと婚姻なさるそうで。」
イニョプは男性に言いました。
「せめていいなずけに最後の挨拶ぐらいするのが礼儀では?」
イニョプはキム・ウンギに言いました。
「お姉さま?ウンギ様を知ってるの?」
「私達はいいなずけでした。」
キム・ウンギはホ・ユノクに言いました。
「新郎が一人に新婦が二人・・・。」
イニョプは言うとキム・ウンギはユノクに退席を願いました。
「俺はお前が来ていると思った。許嫁が来ていると言われて。」
キム・ウンギはイニョプに言いました。

キム・ウンギはイニョプの手を取りイニョプの父上に早く婚礼をしていただかないとと求愛しました。イニョプはそっぽを向きました。キム・ウンギはイニョプの機嫌を取るとイニョプは微笑みました。キム・ウンギはイニョプを抱きしめました。

ホ・ユノクは下女のタンジともう一人の下女を呼びなぜイニョプとウンギの関係を黙っていたのと言いました。怒ったユノクはもう一人の下女の頭に皿を投げました。タンジは床にひれ伏し震えながらイニョプとキム・ウンギは旧知の仲だと言いました。

ホ家の外門。
カヒアはムミョンに声を掛けました。
「こんなにすぐ会えるなんて。嬉しい。両班の世話などやめて私と組まない?私の名声とあんたの手腕。この漢陽で金持ちになれるわ。」
「俺達はとっくに縁が切れてる。」
「また縁が結ばれる事だってある。世の中はそんなもの。」
「でも。縁は結ばれない。」
ムミョンは去りました。

ホ・ユノクの部屋。
イニョプはユノクに謝りました。

ホ・ユノクの部屋の外。
タンジは勝手にイニョプの靴を履きました。
「ちょっとやめてタンジ。」
サウォルは困りました。
そこにホ・ウンチャムの妻が現れイニョプとユノクの話を盗み聞きました。イニョプは二人の心が結ばれないと男女は結婚できないと言いました。ユノクはキム・ウンギに対する情はないと笑うと、イニョプの父はどうせ殺されると意地悪く言いました。イニョプは「お父様が逝かれるはずないわ!」と大声で怒鳴るとホ・ウンチャムの夫人が部屋に入ってきて「お前の父が生きていると信じる者など誰もいない」と言葉の刀を投げました。
「お前の父はとっくに処刑されたのだ。」
ホ・ウンチャム夫人(プイン、妻)はイニョプに冷たく言いました。
「もういいでしょ。おねえさまがびっくりするじゃない。」
ユノクは母に言いました。
「私の父は生きています。必ず生きて帰ってきます!!!」
イニョプは大声で叫びました。
「ぶしつけに人の家の宴を台無しにしたくせに。さっさと父の遺体を引き取りに行ったらどうだ。」
ホ・ウンチャムの母と娘のホ・ユノクはイニョプに冷たく接しました。

イニョプは下女のタンジが履いていた自分の靴を捨てるようサウォルに命じました。
「卑しい奴婢の履いた靴など履けるはずがない。輿をここにつけなさい。」
「輿は屋敷の中に入れません。」
ムミョンが現れました。
ホ・ユノクは自分の靴を履こうとすると、イニョプは靴を履くことを拒絶しました。
ムミョンは背中を向け乗ってくださいと言うと、イニョプは汚い背中に乗りたくないと言いました。
「では、絹でも敷きますか?」
「ええ。そうするわ。それでは絹を敷いてもらいましょうか?」

韓国ドラマ-イニョプの道-1話の感想(後半の13話あたりからとても面白くなりました)

1話でわかったこと。ホ家とキム家はクク家の政敵だということ。ムミョンとカヒアは恋人同士であったかのようなこと。ホ・ウノクは主人公イニョプの許嫁を横取りした女だということ。キム・ウンギはイニョプの味方だということです。

いくつかわかった単語だけでももとの漢字と読み方を書きました。オープニングのキャストを見ているとまたキム・ガプスが出ているようです。キム・ガプスって何にでも出ている俳優さんですね。イニョプの道の前半を見終えた時点での感想ですが・・・はっきりいってちょっとふざけたドラマですね(笑)時代劇の中では出演者の表情などからおふざけ系の俳優が何人か出演しています。でもきっと面白くなるのでしょうね・・・たぶん。奴婢が都で有数の両班の主人に楯突いて命があるのはあの時代ではちょっと考えられないことです。どっちかというと、よりクソみたいな当時の世の中を再現しているドラマのほうが私は好きなのですがwイニョプを演じている女優さんはチョン・ユミといって「大王世宗(テワンセジョン)」でチャン・ヨンシルの恋人かつ明の皇帝の側室ダヨンを演じていた女性のようです。チョン・ユミは屋根部屋のプリンスで悪役をしていました小悪魔的なイメージの役どころのイメージがあります。ムミョン役のオ・ジホは「チュノ」に出ているようですね、私は今回は初見です。キム・ウンギという両班の坊ちゃまを演じているキム・ドンウクはまだ出演作が少ない俳優さんのようです。

うーん。ラストは妙な展開になりましたね。ホ家の奴婢は政敵の娘のイニョプに冷たく無礼です。ホ・ユノクも生意気に態度を豹変させてどーなっちゃったのでしょう。主人公イニョプの味方をする視聴者の神経を逆なでするような挑発ですw

こんな嫌味たっぷりなドラマも後で面白くなりますよ!
作品名 イニョプの道 シーズン 1 エピソード 1 評価 5 (5段階中)

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薯童謠(ソドンヨ)1話~最終回あらすじとネタバレ感想まとめ ソドンヨ 1話~66話 あらすじと感想 長文注意。薯童謠はよかったので感想もあらすじもしっかり書いてます!薯童謠とは新羅に伝わる童謡で物語がすすむにつれて意味がわかってきます。百済は三韓のうちのひとつを引き継ぎ前の国の王を倒す際にとある約束をしました。百済の技術師モンナス博士は仲間を連れて新羅に亡命します。そして新羅でしばらく過ごした後に・・・詳しくはソドンヨ各話あらすじをご覧ください。 薯童謠(ソドンヨ) 1話 薯童謠(ソドンヨ) 2話 薯童謠(ソドンヨ) 3話 薯童謠(ソドンヨ) 4話と5話  新羅へ亡命 薯童謠(ソドンヨ) 6話 薯童謠(ソドンヨ) 7話 薯童謠(ソドンヨ) 8話 薯童謠(ソドンヨ) 9話 薯童謠(ソドンヨ) 10話 11話 薯童謠(ソドンヨ) 12話 薯童謠(ソドンヨ) 13話 薯童謠(ソドンヨ) 14話 薯童謠(ソドンヨ) 15話 薯童謠(ソドンヨ) 16話 薯童謠(ソドンヨ) 17話 薯童謠(ソドンヨ) 18話 薯童謠(ソドンヨ) 19話 薯童謠(ソドンヨ) 20話 薯童謠(ソドンヨ) 21話  木羅須百済に帰国 薯童謠(ソドンヨ) 22話 薯童謠(ソドンヨ) 23話 薯童謠(ソドンヨ) 24話 薯童謠(ソドンヨ) 25話 薯童謠(ソドンヨ) 26話 薯童謠(ソドンヨ) 27話 薯童謠(ソドンヨ) 28話 薯童謠(ソドンヨ) 29話 薯童謠(ソドンヨ) 30話 薯童謠(ソドンヨ) 31話 薯童謠(ソドンヨ) 32話 薯童謠(ソドンヨ) 33話 薯童謠(ソドンヨ) 34話 薯童謠(ソドンヨ) 35話 薯童謠(ソドンヨ) 36話 薯童謠(ソドンヨ) 37話 薯童謠(ソドンヨ) 38話 薯童謠(ソドンヨ) 39話 薯童謠(ソドンヨ) 40話  武康太子の誕生 薯童謠(ソドンヨ) 41話 薯童謠(ソドンヨ) 42話 薯童謠(ソドンヨ) 43話  威徳王逝去 薯童謠(ソドンヨ) 44話  惠王即位 薯童謠(ソドンヨ) 45話 薯童謠(ソドンヨ) 46話 薯童謠(ソドンヨ) 47話 薯童謠(ソドンヨ) 48話  法王即位 薯童謠(ソドンヨ) 49話 薯童謠(ソドンヨ) 50話

朱蒙(チュモン)全話1から最終回81話までのあらすじと感想

朱蒙(チュモン)のあらすじ一覧 朱蒙(チュモン)の1話から最終回81話までのあらすじを解説し感想も述べています。途中でちょっと面倒になったこともありましたが、何とか最後まで視聴することができました。朱蒙(チュモン)は感情移入するようなドラマではないと侮っていたのですが、最後らへんになると思わず登場人物の結末に涙してしまいました。 チュモンの全話あらすじ詳細とネタバレ感想 チュモン 1話 あらすじネタバレ感想 チュモン 2話 あらすじネタバレ感想 チュモン 3話 あらすじネタバレ感想 チュモン 4話 チュモン 5話 あらすじネタバレ感想 チュモン 6話 チュモン 7話 あらすじネタバレ感想 チュモン 8話 チュモン 9話 あらすじネタバレ感想 チュモン 10話 あらすじネタバレ感想 チュモン 11話 あらすじネタバレ感想 チュモン 12話 あらすじネタバレ感想 チュモン 13話 あらすじネタバレ感想 チュモン 14話 あらすじネタバレ感想 チュモン 15話 あらすじネタバレ感想 チュモン 16話 あらすじネタバレ感想 チュモン 17話 あらすじネタバレ感想 チュモン 18話 あらすじネタバレ感想 チュモン 19話 あらすじネタバレ感想 チュモン 20話 あらすじネタバレ感想 チュモン 21話 あらすじネタバレ感想 チュモン 22話 あらすじネタバレ感想 チュモン 23話 あらすじネタバレ感想 チュモン 24話 あらすじネタバレ感想 チュモン 25話 あらすじネタバレ感想 チュモン 26話 あらすじネタバレ感想 チュモン 27話 あらすじネタバレ感想 チュモン 28話 あらすじネタバレ感想 チュモン 29話 あらすじネタバレ感想 チュモン 30話 あらすじネタバレ感想 チュモン 31話 あらすじネタバレ感想 チュモン 32話 あらすじネタバレ感想 チュモン 33話 チュモン 34話 あらすじネタバレ感想 チュモン 35話 チュモン 36話 チュモン 37話 あらすじネタバレ感想 チュモン 38話 あらすじネタバレ感想 チュモン 39話 あらすじネタバレ感想 チュモン 40話 あらすじネタバレ感想 チュモン 41話 あらすじネタバレ感想 チュモン 42話 あらすじネタバレ感想 チュモ

薯童謠(ソドンヨ)最終回第66話恋の成就のあらすじとネタバレ感想

薯童謠(ソドンヨ)最終回 あらすじ 夜の百済王宮。 女性たちが華やかに舞い、貴族の男とメクトスたちは庭で酒と食事を楽しんでいました。 「こんなに楽しい日は生まれて初めてだ。ははは。」 メクトスは有頂天でした。 「親父、俺も結婚したいよ。」 ポムノはメクトスに言いました。 「何だと。」 「チョギとだよ。陛下がうらやましいよ。」 「父親を片付けてから結婚しろ。」 「あー!ちくしょう。」 「ところで陛下は男女の営みをご存知だろうか。事前に教育するのを忘れてたよ。」 メクトスは卑猥な想像をしていました。 「そんなの心配いりませんよ。(未経験の)俺でも知っています。」 トゥイルはメクトスに言いました。 「そうか?」 「今頃うまくやってますよ。」 「はっはっはっはっはっは。」 男たちは笑いました。 「紙に穴をあけてのぞきたいところだけど、陛下にそれはできないな。」 メクトスは笑いました。 寝所の控室。 「結髪(キョルバル)の用意はできた?」 モジンはウンジンとウスに言いました。三人は桃色に白地の縁取りの刺繍の絹を着て初夜の営みの準備をしていました。 「はい。」 「香油は?」 「用意しました。」 ウンジンはモジンに言いました。 「櫛は?」 「置きました。」 ウスが答えました。 「浄化水は?」 「用意しましたー。」 チョギは明るく言いました。 「分かったわ。」 三人は王の寝所を出ました。 「準備が整いました。」 寝所の前で控えていたボミョンが外に出てきたモジンに言いました。 「はい。では五歩下がるように。」 モジンは侍従と侍女たちに命じました。 ウンジンとチョギとウスは口に手を当てて照れ笑いして顔を見合わせました。 「陛下。初夜の儀式を始める時間です。今から申し上げる順序でなさいませ。」 モジンは寝所の中に向かって話しかけました。 「まず、生涯を共にすると誓う意味の結髪をしてください。」 ベッドの上には白地の縁に金の刺繍が施された衣に着替えたチャンと白い絹に薄桃色の縁取りの絹を着たソンファ公主が腰かけていました。二人の髪が少し切られて絹の敷物の上に赤い紐で結ばれ置かれていました。 チャンは置