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イニョプの道13話のあらすじ「苦悩の果てに」

韓国ドラマイニョプの道13話

イニョプの道
韓国ドラマイニョプの道-ストーリーの理解を深める原語表記、たまに注釈つき。

イニョプの道キャスト

主人公イニョプ・・・チョン・ユミ
ムミョン・・・オ・ジホ
キム・ウンギ・・・キム・ドンウク
監督・・・チョ・ヒョンタク

あらすじ

太宗の庶子の祖母はヘサンによって殺されました。

ムミョンは主人の兵曹判書ホ・ウンチャムに老女(ムミョンの祖母)が殺され自分がマヌォル党であることを打ち明けました。
「あの老婆が死んだ?」
ホ・ウンチャムはムミョンに聞き返しました。
「行ったときにはすでに死んでおりました。家の中は散らかっておりました。すみません。私が足しげく通っていれば・・・。」
ムミョンは答えました。
「油断した。誰もしらぬものだと。王様に世話を頼まれていたのだ。我々が捜す子の祖母だったのだ。どうしたものか・・・。」
「ほかの手立てを講じては?まだイニョプがいます。約束を守らせれば殿下も、喜ばれるかと。」
「罪人を信じられるか。問い詰めてみたが証拠は持っておらぬのは明らか。偽りを申して殿下を欺こうとしたのだ。イニョプは死罪を免れぬ。」
「私です。イニョプが手に入れた証拠は私です。」
「何?」
「私ムミョンはマヌォル党です。」
ムミョンはマヌォル党の札を出しました。

王の部屋。
「天罰か・・・父上を追い出した余に天が罰を下したのか。」
ホ・ウンチャムの報告を聞いてつぶやきました。
「せめてもの救いはあのものが自ら過ちを悔い自白しようとしているところです。」

イニョプは牢屋の中にいました。イニョプは父クク・ユの謀反の証拠マヌォル党の偽の木札を見つめていました。

ホ家の厨房。
「おばさん。おばさんが優しいことはよく知ってたけどうちのお嬢様のために毎日料理を用意してくださるなんて。いつか私が必ず恩返しします。」
サウォルはイニョプのために飯を握っているタンジのお母さんに言いました。
「食事は差し入れなんでしょ?イニョプは身寄りがないからしょうがないわ。」
タンジは握り飯を包みながら言いました。
「うん。あんた。いつも意地悪してたのに。ありがと。」
サウォルはタンジに言いました。
「だけど一体、だれが密告したの?ふつうは主人を告発したら絞首刑。」
タンジはサウォルの方に手を当てて言うと吐き気をもよおし庭に出ました。

タンジは調理中に吐き気をもよおし月経の日付を計算して慌てました。
「うっそ。やだ。どうしよう。」
「どうした?」
トクセが現れタンジを気遣いました。
「あ~別に。」

「絞首刑だなんて。しばらく牢屋に入れるとおっしゃったはずです。イニョプをどうかお助けください。」
役所に告げに行ったタンジの母はユン氏に助命を乞いました。
「今更何を言うのだ。喜んでお金を受け取ったのは誰だ。」
ユン氏はタンジのお母さんに言いました。
「お金のためではないとよくご存じのはずです。」
「これ。自分で仲間を売っておきながら一体、誰のせいにする気だ。役所へ告げに行ったのはお前ではないか。」
ユン氏はタンジのお母さんに言いました。
「心配ない。これは私たちだけの秘密にしてやる。ほかは誰もお前のせいでイニョプが捕まったとはまだ知らない。ところで、夕食は何だ?」
ホ・ユノクはタンジのお母さんに言いました。

夜の王の部屋。
カヒアは太宗のために胡弓を演奏し酌をしました。
「何故後宮に入らぬ?」
「殿下は移り気ではございませんか。私は捨てられたら潔く身を引くつもりです。宮廷で枯れていくよりも殿下との思いでとともに気ままに余生を送ります。」
「側室になりたがっている者は余を慕っておるのではなく権力がほしいのだ。」
「私にはもう権力はあります。女人の権力は美しさですから。」
「あっはっはっは。」
「先日妓楼に現れた娘のことはお聞きですか?殿下にお会いするはずがなんと今は牢獄にいます。約束は守れるかしら?」
「あの者が牢獄に?」
カヒアは後宮入りを望みませんでした。カヒアはイニョプが牢屋にいることを王に教えました。

牢獄。
「ホ・ウンチャム様に騙された。私を殿下に合わせない気よ。」
イニョプは差し入れを持ってきたサウォルとムミョンに言いました。
「約束は守られる。明日の昼、場所は宮殿だ。旦那様に俺がマヌォル党だと話した。お前のつかんだ証拠は俺だと。どんな策を講じても危険なのは同じだ。明日旦那様と宮殿に行く。」
ムミョンはイニョプに言いました。
「あなたも殿下の御前に?」
「そうなるだろう。みなお前の証拠を待っている。だからそれを俺は見せてやる。」
「裏切らないで。私は自分のすべを、あなたに賭けてる。」

マヌォル党の砦。
「ムミョンを計画から外せと?」
キム・チグォンはヘサンに言いました。
「私とチボクがやります。」
ヘサンはキム・チグォンに言いました。
「これはムミョンあっての計画だ。ムミョンしか王に近づけぬというのに計画から外せば戦いに挑むことすらできぬ。」
「ムミョンは党の中心です。失うわけにはいきません。」
「ムミョンはこの計画のためだけに育てられた。」
「実の親がだれであれ育て上げたのは我々です。生まれた、あの瞬間、党首様もいらしたはずです。」
「もう遅い。」
「最初で最後のお願いです。」
「あの子を思うお前の気持ちはよくわかる。腹は痛めていなくてもわが子同然だろう。計画が成功しても、ムミョンは真実を知ることはない。われら、マヌォル党に育てられた子として死んでいくことになるだろう。約束する。」
ホ家のヘサンの部屋。
ヘサンは引き出しから国王の髷止めを取り出し包みました。

ホ家のキム・ウンギの部屋の前。
「どうか、話を聞いてください。お嬢様が牢獄に・・・。」
サウォルは部屋の外で土下座してイニョプの助命を頼み込んでいました。
「勉学の邪魔だ。おとなしく下がれ。」
キム・ウンギは部屋の外に向かって冷たく言いました。

ムミョンの部屋。
「荷物の整理か?」
ヘサンは座りました。
「念のため。」
ムミョンも座って答えました。
「今日はゆっくり休め。そうすれば英気を養える。」
ヘサンが言うとムミョンはヘサンに拝礼しました。
「お元気で。」
「別れの挨拶なら不要だ。成功すればまた会える。」
「もし私の遺体を引き取れたら開城で眠る、母のそばに埋めてください。」
「お前の母も同志だった。すべてに優れ尊敬されていた。だが一番の手柄はお前を生んだことだ。このムミョンを。」
「すべてはヘサン様に育てられたおかげです。」
「予定の逃げ道に馬をつないでおく。失敗したら、そこへ行け。」
「今まで、お世話になりました。」
ムミョンが礼を言うとヘサンは横を向いて溜息をつきました。

翌朝。
「ムミョンは出かけたのか?お前にひとつ、頼みがある。」
ヘサンはトクセに頼みました。

王宮の門前。
「成均館のキム・ウンギだ。書物を整理するよう頼まれた。」
キム・ウンギは学生の白い服を着て門番に身分札を出し王宮に入りました。

ホ家。
「サウォル来なさい。」
ヘサンはサウォルに荷物を持たせ、ヘサンは別方向に行きました。ヘサンの後をチボクがつけました。

王宮。
「成功しても失敗しても必ず逃げるはず。もっとも近く警備がずさんで外に出られる場所。それはここしかない。」
キム・ウンギは塀を見て思いました。

ヘサンの前にチボクが立ちはだかりました。
「髷止めをいただきに。」
「後で私が党首様に渡す。」
「今お渡しください。」
「後で持っていく。」
ヘサンとチボクが話しているとキム・チグォンが現れました。
「髷止めはどこだ。あの子に渡す気か。老婆を始末したに、私情を挟む気か。」
「私情で大事に臨んでいられるのは党首様です。ムミョンに王様を殺させることは大儀ではなくただの復讐です。」
「これには犠牲がともなうとわかっておろう。」
「ムミョンをどうか、お助けください。」
「もう一度だけ言う。髷止めを渡せ。」
キム・チグォンはヘサンに詰め寄りました。ヘサンは後ずさりすると走って逃げました。キム・チグォンは顎でチボクに命令しました。チボクはヘサンを追いかけ、弓を放ちました。矢がヘサンの背中に当たり、ヘサンは絶命しました。

牢屋。
「ヘサンさんから預かりました。ムミョンさんに会ったら必ず渡すようにと。殿下にお会いする前にムミョンさんに渡せばお二人とも助かると。」
サウォルはイニョプに髷止めを渡しました。

王は鞠問の場に向かいました。イニョプとムミョンはホ・ウンチャムの後に続きました。イニョプはムミョンに髷止めを渡しました。
「ヘサン様がこれを。あなたのお父様がお母さまにと。それを殿下に謁見する前に渡せば二人とも助かると。二人とも助かるってどういう意味なの?」
ムミョンはイニョプから受け取った髷止めを見て悟りました。

鞠問の場。
「王様。今日はなぜ私をお呼びに。」
戸曹判書(ホジョパンソ)キム・チグォンは王の前で頭を下げました。
「見てもらいたいものがある。会わせたい者が。」
太宗はキム・チグォンに言いました。

トクセは塀の外に馬を連れ待っていました。

「約束の日が来た。クク・ユの娘イニョプ、新たな証拠を見つけたか?」
太宗はイニョプに言いました。
「新たな証拠は物ではなく、人にございます。逆徒の本物の木札と偽物の木札、双方をお見せします。」
イニョプはムミョンに偽の木札を渡しました。ムミョンは内官に木札を渡すと、内官の背後を手で殴り、護衛兵と戦いだしました。
「やめてムミョン!」
イニョプは兵に抑えられました。
ムミョンは太宗に剣を振りかざし、躊躇して逃げました。

ムミョンが塀を飛び越えるとキム・ウンギの兵に剣を突き付けられました。
「あきらめろ。これがお前の運命だ。」
「なぜこんなことを。いくら私が憎くても邪魔をするとは。」
「偉そうに言うな。お前が失敗したんだろ。」
「こんなことをしてお父上を裏切るつもりですか?」
「潔く事実を認めろ。誰かが裏切ったのではない。お前が自分で選んだ結果だ。」
ムミョンは捕まりました。

イニョプも牢屋に投獄されました。
王の謁見の間。
「父の無実を証明すると言いながら余を殺そうとするとは。あのクク・ユの娘も逆徒に相違ない。お前たち二人もまた疑わしい。」
太宗はホ・ウンチャムとキム・チグォンに言いました。
「たくらみがあるとは知らず、殿下の御前に出したのは私の不徳の致すところ。この命をお取りください。ですが事前の手配が功を奏し逆賊は捕らえました。万一に備え塀を配備したのです。婿が助言してくれたので。」
ホ・ウンチャムは王に言いました。キム・ウンギはムミョンは逃げるはずだと先にホ・ウンチャムに教えていたのでした。
「クク・ユの遺書だそうだ。そこにある通りならそなたはクク・ユの無実を知っておった。いかなることか申してみよ。」
太宗はキム・チグォンにクク・ユの遺書を渡しました。
「当時、取り調べが難航していると聞いたのでクク・ユを訪ね忠告したところクク・ユは私の助けがあれば窮地を切り抜けられる、そう考えたようです。」
キム・チグォンは答えました。
「事実です殿下。戸曹判書(ホジョパンソ)様はクク・ユの説得に努められました。」
ホ・ウンチャムも釈明しました。
「なれど、二人とも詮議を受けることになるだろう。そなたたちもあの場にいたというに余だけが命を狙われた。」
太宗は二人に言いました。

プンイに斬首刑、イニョプに絞首刑が言い渡されました。サウォルは待ってくださいと叫びました。

サウォルはキム・ウンギに頼み込みました。
「旦那様。どうかお嬢様をお助けください。旦那様はぜんぶご存じではありませんか。お嬢様がこのまま亡くなるなんて絶対だめです。どうか大監様にお話しください。うちのお嬢様をお助けくださいと。それがだめなら逃がしてください。かわりに私が牢獄に入ります。私がかわりに死にますから。悔しすぎますウンギ様。」
キム・ウンギは黙って聞いていました。
「勉学に励んでおいでだ。邪魔するでない。出ていきなさい。」
ホ・ユノクがサウォルを叱りました。サウォルはユノクの足にしがみつきましたがキム・ウンギはトクセにサウォルを連れ出されました。
「少しは悲しんでやってはいかがですか?」
ホ・ユノクは動揺を見せないウンギを見て嬉しそうにしました。

タンジはホ・ユンソにカン氏が博打で金を使い込んだので追い出してといいました。
「もう待てません。私、赤ちゃんができたんです。」
「赤ちゃん?」
「下女の子は奴婢になります。責任をとってくださらないなら生むのをやめます。」
「赤ちゃん?タンジや。タンジや。タンジや。ではタンジがお母さんで私がお父さんか?」
ホ・ユンソは喜びました。
「もう。喜ぶようなことですか?オギお姉さんさんが両班の子を身ごもってどうなったと思ってるの?」
「それは大丈夫だ。オギは父上の子だからああなったんだ。名前はどうする?俺はホ・ユンソだ。あはははは。あはは。赤ちゃん。あ~タンジや。あはは俺のタンジ。」
ホ・ユンソはタンジを抱きしめました。

夜の王宮。
「我が屋敷に潜む逆徒がお前と知りながら改心の機会を与えてやったというに。よりによって殿下のお命を狙うとは。お前は生き残れると思うのか?」
ホ・ウンチャムは部下にムミョンを鞭でたたかせていました。
「謁見は私のためだったと?大監こそすべてがご自分のためでは?」
「殿下のお命を狙って捕らえられたのにまだ主人を侮辱するとは。答えよ。お前のほかに逆賊は誰だ。こやつが白状するまで打ち続けよ。・・・やめよ。これは何だ。」
ホ・ウンチャムはムミョンの衣から出てきた王の髷止めを拾いました。
「髷止めの、持ち主をお捜しですか。」
「なぜそのことを。」
「ヘサン様がくれました。私の父の物だと。私の母に、それを贈ったのは、誰ですか?大監ですか?それとも、殿下ですか?肩のあざのことを尋ねましたね。同じ髷止めも見せた。逆賊で、何をするかわからぬ私を宮殿に連れて行った。教えてください。私の父がだれなのか。私は、誰の子なのか!!!」
ムミョンはホ・ウンチャムに言いました。

キム・ウンギは牢獄のイニョプに会いました。
「刑が決まったとか。ムミョンにまた裏切られたのだな。やつを信じたのが間違いだった。君を利用し殿下を殺そうと。だが小細工はもう終わりだ。奴は捕まり詮議を受けている。これこそ因果応報だ。君の父上の仇は罰を受ける。だが今の君を見てみろ、君の選択の結果だ。明日処刑される罪人で逆賊の仲間。それでもムミョンの女でいたいのか?ほかの道を選べ。助かるかもしれない。世の中を覆さなければ君はもう自由になれない。だから私が世の中を覆そうかと。」
「それどういうこと?」
「私が、君を助ける。」
キム・ウンギはイニョプの手を握りました。
「帰って。そんなの無理よ。」
「これが私たちの最後になってもいいのか?」
「これが私の最後みたいね。心配しないで。不安だけど。怖いけど。この時を、待っていた気もする。父の無実は晴らせなかったけど、私はこれで父に会いに行けるんだもの。あの世で私を待っている、父のことを思うと、必ずしも怖いばかりではない。」
「私を置いていくのか?」
「刑場には来ないで。おにいさまは見ないほうがいいわ。こんなお別れで、ごめんなさい。」

太宗はムミョンの髷止めを自分のものと合わせました。
「どうして殿下のお子がマヌォル党に。この悲劇をどうしたらよいのでしょう。」
ホ・ウンチャムは太宗に言いました。
「道は、二つに一つ。逆徒として死ぬか、逆賊を滅ぼすか。」
「殿下。どうぞご命令ください。王子様をどうなさりたいのか。」

ムミョンは王の御前(鞠問の場)に引き出されました。
「みな下がれ。」
ホ・ウンチャムは兵士に命じました。ホ・ウンチャムはムミョンにひれ伏しました。
「殿下のご命令を伝えに参りました。お選びになるように。逆徒として死ぬか王室に入るかを。どちらを、選びますか?」
「・・・・・・。罪人でなくなるなら、縄を解いてください。」
ムミョンが言うと、ホ・ウンチャムは自らムミョンの縄をほどき腕を支えて立ち上がらせました。

身体が自由になったムミョンは先ほどの塀を乗り越えて逃げました。

キム・チグォンの家。
「ヘサン様は、生きていますか?私のせいですか?すべて知りながら私を利用したのですか?」
ムミョンはキム・チグォンに絵kンを突き付けました。
「我々が知るのはお前の父がお前の母を殺した。父が王でその恨みが消えるというのか?お前の、父は誰だ!それは私だ。お前の母を死ぬまで世話をし死ぬ間際にお前が生まれるのを見た。覚えてはおるまいがヘサンとともに仮小屋でお前を育てた。お前は、私が育てた、私の子だ。ヘサンは計画に反対し姿を消した。理由はわからないが今気が付いた。」
「どうして、人を簡単に捨てるのですか?ヘサン様はこの党に人生をささげた方です。」
「しかし命令もなしにお前の祖母を始末したのだ。簡単と誰が言った?わたしが党員を見捨てたことはない。去りたいか。なら行け。」

王の部屋。太宗は太祖の肖像画を見ていました。
「父上の肖像画を見ていた。自業自得というが、息子に刃を向けられ父上のことを思った。父上はこのような胸の内だったかと。ムミョンの行方はまだわからぬのか?あの子の目を見た。動揺していた。これが私の父か、どうしたらよいものか。あまたの感情が見えた。不思議なものだ。その一瞬が永遠に思えた。」
太宗はホ・ウンチャムに言いました。
「心中お察しいたします。・・・それは親子だからでは?」
ホ・ウンチャムは太祖に言いました。
「全国に手配しろ。必ず連れてまいれ。」
「殿下のお子様です。必ず見つけます。」
「私の子だからではない。逆徒だからだ。あやつを捕らえねばマヌォル党を滅ぼせぬ。」


夜更けの牢屋。
ムミョンは居眠りしている見張りの兵を倒しイニョプに会いに来ました。
ムミョンはイニョプの牢のカギを開けました。
「また騙したわね。最後まで、悪人だった。」
イニョプは怒りました。
「行こう。一度、一度だけ聞く。私と行かないか?復讐も忘れてマヌォル党も全部捨てて、私と、一緒に行こう。」
「何を言ってるの?なぜすべて台無しにしたのなぜ?」
「私はこの朝鮮の王を殺す刺客として育てられた。なのに、ずっと思い続けてきた父が、王だ。そんな・・・。」
「ほんとうに?じゃあ、主上殿下が?」
「教えてくれ。俺はどうすれば。教えてくれ。私は何者だ。すっと私がだれか知らなかった。私はどうすればいいかわからない。教えてほしい。どう生きていけばいい?いや、いっそ、私を殺してくれ。父親の仇を討て。殺したがっていただろう?お前の手で死にたい。殺せ。」
ムミョンは目に涙をためてイニョプの頬にゆっくりと手を当てました。イニョプも目を潤ませて震えました。ムミョンはゆっくりとイニョプの唇に自分の唇を重ねました。

キム・ウンギはイニョプがムミョンと口づけをしている様子を見ると見張りの兵士に賊がいると教えました。

「行って。お父様に会って。お父様が一国の王であれ、お父様でしょ。会いに行けるし。手だって握れる。それに、抱き合うこともできる。だから、行って。さあ。今までの埋め合わせをして。私は会いたくても会えない。生きている間は無理なの。いくら私が強く望んでも。もうお父様には会えない。言って。会うの・・・お父様に。会って・・・うん?」
イニョプは涙を流しながらムミョンに言いました。ムミョンも涙を流しながらイニョプを見つめていました。
「いたぞ。捕らえろ!」
兵士が現れムミョンは再び捕らえられました。イニョプはムミョンをずっと見つめていました。

キム・ウンギはあかりもつけず、実家の自分の部屋にいました。
「ここで何をしてるのです?何かあったのですか?お前はすべてを持ってます。立派な父、財産、学力、洋々たる前途、良家の妻。イニョプのひとりくらいなんです。それだけで身を亡ぼしたら情けないですよ。」
ハン氏夫人は息子に言いました。
「私には、今の私が、一番不幸に思います。」
キム・ウンギは落ち込んでうなだれていました。

王の御前。
「何者だ。お前の目的は何だ?」
太宗はムミョンの顎の下に手を当てました。
「処罰してください。」
「先日お前は、余を殺せたのになぜやめた?」
「御前に出る前、私がだれの子か知りました。当惑したまま御前に出、刀を振りかざしました。そして、殿下と目が合いました。」
「余の罪だ。私がお前に殺されかけたのはお前でなく私の罪だ。」

「一度は道を誤りましたが殿下のおかげで自分の道を選びなおせるのです。マヌォル党をせん滅できればこたびのことはなかったことにできましょう。」
ホ・ウンチャムは王のかわりにムミョンに言いました。

「党首は誰だ。誰が逆徒か。兵判か?戸判か?」
太宗はムミョンに言いました。
「マヌォル党は天の組織。幹部も互いを知りません。」
ムミョンは王に答えました。
「ならば調べよ。マヌォル党の党首の首を持ってこい。そうすればお前を朝鮮の王室の王子として認めよう。」
「その前に、正したいことがあります。府院君(プウォングン、クク・ユのこと)は謀反人ではありません。証拠の札は私が作った偽物です。府院君を復権させ奴婢に落とされた家門の回復をお願いします。」
「お前が努めを果たせばおのずと片付く。親子の涙の再会はまた後にしよう。我々はまた会える。」

別の日。
イニョプとプンイは処刑場まで歩かされていました。町の人々が石を投げました。
「ひとでなし!」
サウォルはイニョプを庇うために飛び出しましたが兵士に遮られました。

覆面をしたムミョンは馬を走らせ兵士を倒すとイニョプを馬に乗せ、自分も馬に乗り逃げました。
イニョプは自分を抱いて馬を走らせるムミョンを振り返りました。

感想

とうとうやりましたか!こうなるとは~。ムミョンがイニョプにやりましたかぁ。ムミョンはセクシーでしたね。それしか感想がないです。ヘサンはムミョンの味方だったんですね。ムミョンを守るためとしても、何のためにマヌォル党に属していたのだろうか???由来は謎のままでしたね。ムミョンもやっとお父さんに自分の存在を気づいてもらえました。タンジは妊娠したとわかったら急にホ・ユンソに優しくされちゃって。ホ・ユンソもタンジのことがほんとに好きだったということかな?

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