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イニョプの道16話のあらすじ「反逆のはじまり」

韓国ドラマイニョプの道16話

イニョプの道
韓国ドラマイニョプの道-ストーリーの理解を深める原語表記、たまに注釈つき。

イニョプの道キャスト

主人公イニョプ・・・チョン・ユミ
ムミョン・・・オ・ジホ
キム・ウンギ・・・キム・ドンウク
監督・・・チョ・ヒョンタク

あらすじ

夜、ムミョンは役所に出頭し再び捕まりました。イニョプはムミョンを追い「行かないで。あの門をくぐったら殺される」と泣き叫びました。ムミョンは「俺を信じろ。必ず戻る。」とイニョプに言うと兵士に連行されました。

大宗(イ・バンウォン)はムミョンに会いました。ムミョンはどのような処罰も受けると父王に言いました。
「ただ、母の敵は討たせてください。マヌォル党でした。マヌォル党が殿下の母をお慕いしました。そしてその息子を殿下を討つための刺客に仕立てました。死ぬ前に敵だけは取らせてください。何も言えずに無残に死んでいった母と、愛する人とその息子を奪われた殿下の恨みは晴らしてみせます。(マヌォル党の党首の首を差し出すと)お約束します。」
ムミョンが言うと、李芳遠(イ・バンウォン、太宗)は党首は誰かと尋ねました。李芳遠(イ・バンウォン、太宗)は「今生の別れとなるかもしれぬので二人で過ごしたい」と兵判を追い払いました。

ムミョンは李芳遠(イ・バンウォン、太宗)にキム・チグォンがマヌォル党の党首であるといいました。
「長年騙されてきた。逆襲に転じる時が来た。」
李芳遠(イ・バンウォン、太宗)は言いました。
「そのためには私を殺してください。それでやつらが動きます。私の死で、何もかもただすことができます。」
ムミョンは自らの死を申し出ました。

イニョプはキム・ウンギに約束通りムミョンは義禁府(ウィグムブ)に行ったのでサウォルを開放するように言いました。しかしキム・ウンギは約束を破りサウォルを人質に取り続けると言いました。イニョプはいっそ自分のことを殺すように言いましたがキム・ウンギは本当の自分を知るときまでわかった気でいるなとイニョプを脅しました。

王宮で、ムミョンは王命により毒を下賜されました。ムミョンは真っ黒な毒薬を飲み干しました。李芳遠(イ・バンウォン、太宗)だけでなく、キム・チグォンとホ・ウンチャムもその様子を役人として見守っていました。しばらくして、ムミョンは一筋の涙を流すと地面に倒れ込み動かなくなりました。

ホ家。
「今日は、ムミョンが処刑された。これで証人はいなくなったゆえお前の父の無実は明らかにできない。このことはほかの者には黙っていなさい。ムミョンが謀反をはかり処刑されたことはすべて闇に葬られた。ひとまず使いにやったことにして私がおさまりをつける。ムミョンを気にかけていたようだからお前に特別に話した。」
ホ・ウンチャムは部屋にイニョプを呼んで言いました。
「ご配慮ありがとうございます。では失礼いたします。」
イニョプは動揺したように主人に礼を述べました。

下女のモクスニたちは床を磨いていました。イニョプも泣きながら床磨きの仕事に戻りました。

キム家。
キム・ウンギは具合がよくなったので妻の以遠い戻ると父に言いました。父キム・チグォンはムミョンが処刑されたとウンギに言いました。
「どうだ。望み通りになったな。」
「妙な気分です。むなしい気も。」
「次は何をすべきかわかってるか。」
「時期がきたので世の中をあおり民を動かします。」

ホ家。
ホ・ウンチャムは食欲がありませんでした。
「下男が死んだくらいで、情けないですね。」
ユン氏はホ・ウンチャムに言いました。
「無理にでも食べてみましょう。」
ホ・ウンチャムは無理やり食事を口に運びました。

ホ家の厨房。
トクセはタンジの母のことを「お母さん」というと、タンジのおかあさんは喜びました。
「お母さん。タンジのことは私に任してください。」
トクセは優しく言いました。
「トクセ。タンジと幸せにね。ああ言わないで。あたしすごくつらい。永遠にさようなら。え~ん・・・(泣)」
ケットンは恋に敗れました。

「勝手にしろ。トクセのやつと幸せになるがよい。」
ホ・ユンソは自室で酒を飲んでました。

夜になりサウォルがイニョプのもとに戻りました。サウォルはキム家に残れとキム・チグォンが主人であるからとイニョプに謝りました。
「私のせいでムミョンさんが・・・。」
「それは違うわ。あなたのせいじゃない。悪いやつはほかにいる。」
「お嬢様。ムミョンさんまでいなくなってどれだけおつらいことか・・・。」
「あの人のぶんまで精いっぱい生きるつもりよ。いつまでも忘れずに。あのひと、家族がひとりもいないから・・・。」
イニョプは自分を責めているサウォルの手を取り抱きしめました。

夜更けのホ家のキム・ウンギの部屋。
イニョプはキム・ウンギに閉じ込められていたサウォルの開放の礼を言いました。
「父をなくして学んだことがあります。その人(父やムミョン)がそばにいないからといって頼れないというわけではない。生きていようがいまいが心の中で忘れなければ人との縁は続いていくと。」
「あいつは死んでもお前の心の中で生きているわけか。」
「命をかけて、サウォルを助けてくれました。忘れてはならない人です。」
「私もお前のために自分を犠牲にした。あいつはお前の仇だったやつだ。」
「許したことはありません。もう許す機会もなくなりました。あのひとはこの世にいませんから。」
「私への恨みがまたひとつ増えたな。」
「こんな方とは思いませんでした。人はここまで変われるとは思いませんでした。」
「出ていけ。下女が夜更けにこのような部屋に入るとは何を意味するかわかってるだろう。またこのようなことがあれば次はお前の望み通りにして(殺して)やる。」
キム・ウンギは冷たくイニョプに言いました。
イニョプは部屋を出るとウンギの恐ろしさに小さくため息をつきました。

ムミョンがいた部屋。
イニョプはムミョンの部屋の扉を開けて中に入りました。イニョプはムミョンが暮らしていた気配を感じて泣き崩れました。

朝になりました。
タンジは婚礼の衣装に着替えていました。
「どう?イニョプやユノクお嬢様には負けるよね。母さんが特別に縫ってくれたの。」
タンジはケットンに言いました。
「・・・トクセも、喜ぶだろうな・・・。」
ケットンはむっつりとしてタンジに言いました。
「オギさんのようにはなりたくない。」
タンジは気落ちしたように言いました。
「オギのようにはしない。ついて来い。一緒に行こう。はじまりもそうだったけどいけないと思いつつ、結局こうなった。」
ホ・ユンソはタンジの手を引っ張りました。
「若旦那様。感謝します。さいごに勇気を出してくれてありがとうございます。もうお戻りください。」
タンジはホ・ユンソを振り払おうとしました。
「タンジ。お前。最後まで逆らう気か?ああ俺にはこの家に生まれたことしか取柄がない。だからお前が必要だ。お前といると愉快で楽しい。少しはマシな男になれた気がする。生きていく、自信も持てる。俺たち、一緒にいよう。タンジ。ずっと。」
ホ・ユンソは涙を流してタンジを抱きしめました。

ホ家の厨房。
ユン氏とユノクとカン氏は下僕たちを集めてタンジを捕まえるように命じました。
「はい若奥様。さあ、みんな。ぐずぐずするな。」
プンイが張り切ると下僕たちはプンイを無視しました。
「行こう・・・。」
ヨンチュンが言うと、下僕たちは仕方なくタンジを探しに出かけました。
カン氏はもう許さないと怒るとユン氏は「なんと情けないあことだ。下女を相手に競うつもりか」と嫁を叱りました。

都城の街。
キム・ウンギは王を中傷する怪文書を書いて街中に貼らせました。
「父である先の王を追い出し兄弟を殺して即位した王が今度は行方もわからなかった息子を捜し出して殺害した。これほどまで人の道にもとる行いを重ねた者が一国の君主といえようか。」

「民心が王から離れている。期は熟した。」
キム・チグォンはキム・ウンギに言いました。サウォルは二人の話を盗み聞きしていました。

夜になりサウォルはマヌォル党の行動を探りました。

「もはや決行するしか道はない。我々を知る者が増えすぎた。明日だ。上層部には指令を伝えたゆえ若い者を全員集めよ。」
キム・チグォンがウンギに言うところをサウォルは聞いていました。

サウォルはイニョプにこのことを伝えようとすると、キム・ウンギはサウォルに剣を突き付けました。
「今日までお前たちを守ってやったのは昔なじみの慈悲からだ。お前のしたことで、心に傷を受けてもそれでも守ろうとした私が滑稽だった。仇のくせに二人を守った私がそんなにおかしかったか!」
キム・ウンギは激高しました。
そこにムミョンが現れキム・ウンギの剣をサウォルから払いのけました。ムミョンはキム・ウンギを用意に地面に倒しました。イニョプはキム・ウンギをかばうろ「ダメ。もうやめて。もういいの、行こう」とムミョンに言いました。

イニョプとムミョンとサウォルは別の場所に移動しました。
「生きて、いたのね。本当に、あなたよね。ここまで来る途中、ずっと、夢なんじゃないかって。」
「生きて戻ると言ったろう。お前に会うために。黙ってて悪かった。」
「こんなに・・・こんなに・・・人を苦しめて・・・。」
イニョプは泣いてムミョンが生きていることを悦びました。
「よく聞け。今までよく耐えた。あとはマヌォル党を止めるだけだ。やつらは隠れ家に言ったはずだ。俺が言って阻止する。兵曹判書大監に伝えろ。やつ等は挙兵する。頼む。」
ムミョンはそう言うと、マヌォル党の砦に向かいました。

イニョプはホ・ウンチャムにキム・チグォンの挙兵は明日で民をあおり宮殿に討ち入ると、しかし知られたので今晩中に討ち入りがあるかもしれないと言いました。

ホ・ウンチャムは王宮に行き兵を動員しました。

「先手を打てば勝てる。」
キム・チグォンはウンギに言いました。

兵曹の兵はキム家に乗り込みました。兵士はキム・チグォンの部屋を捜索しました。
ホ・ウンチャムはキム家に置いてある高麗の王族の位牌を見つけました。キム・チグォンの妻のハン氏は何も知らないようであり謀反と聞いてたいへん驚き失神しそうになりました。

早朝の砦。
「断念する。道は絶たれた。」
キム・チグォンはつぶやきました。
「無理にでも決行すべきです。」
キム・ウンギは言うも、キム・ウンギの方に手を当て砦を出ていきました。

ホ・ウンチャムは王に謁見し、高麗の位牌があったと報告しました。

砦。
キム・チグォンとキム・ウンギの前に兵を連れてきたムミョンが現れました。
「一人で逃げろ。二人して捕まってはならぬ。子孫が絶える。私なら心配するな。手立てがある。お前を帰る家もない身にはさせられない。ここは任せよ。身を隠して時期を待て。行け。命令だ。」
キム・チグォンが言うと、キム・ウンギは走り出しました。兵士はキム・ウンギを追いかけましたがチボクが弓を放ち邪魔をしました。キム・ウンギは馬にまたがり逃げました。
「一緒に来ていただきます。では行きましょう。」
ムミョンはキム・ウンギに言いました。

ホ家。
ユノクはきっと陰謀だイニョプのせいだと母ユン氏に混乱した心中を伝えました。ユン氏はキム・ウンギが現れたらすぐに報告するようにユノクに言いました。
「お母さま。旦那様を助けてください。旦那様なしでは生きられません!」
ユノクは泣きました。

「王となる運勢ですが王にはなれません。逆賊か・・・。」
生前の下女長ヘサンが言っていたことをユン氏は思い出しました。

ユン氏は婿の家が逆賊だったとホ・ウンチャムから聞かされました。
「ユノクはどうなるのですか!」
ユン氏は夫を問い詰めました。
「離縁すれば私の手柄で処罰は受けぬでしょう。これで出世は間違いありませんからあなたの位も上がります。ユノクをなだめてください。」
ホ・ウンチャムは妻をなだめようとしました。
「娘を悲しませるなら位などいりません。あたしをなんだと思って!」
「だからこの婚姻には反対したのに!!!」
「今更何を言ってるの!!!!!」
「どうして私の周りはこんなに・・・婿も下女も下男も息子もアナタまで!!・・・・・・はぁ。重い・・・重すぎる・・・。」

ホ家の地下室。
イニョプはムミョンからウンギは逃げたが父クク・ユの無実は証明され身分が回復するだろうという話を聞きました。
「まさか、こんな日がくるなんて。ありがとう。すべてあなたのおかげ。」
「キム・ウンギを、なぜ助けた。」
「死ぬのをほっとけなかったの。」
「お前が死んでたかもしれない。」
「あの人もきっと私と同じ。表向きはお互い憎みあってるけど、相手を殺してやりたいと思うほどの憎しみはないと思うの。」
「お前の心に、だれがいるのか、聞いてもいいか?」
「・・・・・難しい。あなたもおにいさまも私の心にいてはいけない人だから。」
「自分がだれか、俺も整理をつけて、お前に俺の気持ちを話す。身辺の整理、それが先だ。戻ろう。」
「・・・先に行って。一緒に行って人に見られたら、誤解される。」
「わかった。」
「・・・・・・どうぞ出てきて。なぜここへ?見つかれば殺されるわ。お父様もつかまってマヌォル党の存在も明らかになってもう隠れられる場所はどこにもない。きちんと罪を償って。」
イニョプは隠れていたキム・ウンギに言いました。
「どうして私を助けた。ムミョンは殺したがっているのになぜ止めた。」
キム・ウンギが洞窟の陰から出てきました。
「私はおにいさまが死ぬのを見たくない。ずっと恋い慕っていた人よ。婚礼までした。私をこんな姿にした人でもおにいさまが死ぬのは見ていたくない。」
イニョプは悲しそうにキム・ウンギに言いました。
「少しは未練があるのか?」
「行って。私の気が変わる前に。」
「答えてくれ。」
「聞きたいの?私が下女になったとき、わたしたちは終わったわ。いまはかたき同士になってどうにもならない。それを、受け入れて。追われる身はつらいはず。私はもう、おにいさまは罰を受けていると思ってる。」
「君を失ってから、私はずっと地獄を生きている。」
「だから目をつむってあげるの。これが、私がおにいさまにできる最後のことです。」

ホ家の地下室。
「未練か?いや、まだ愛しているのか?」
ムミョンはイニョプに尋ねました。
「そうじゃないわ。」
「なら何だ?」
「あなたが死んだと思ったときの、あの苦しみを、二度と味わいたくないの。」
「キム・ウンギが死んでもそれほど苦しいのか?」
「私は、人間よ。かつでは自分のすべてをかけた人。その人が死んだらどうして何ともないままでいられるの?」

妓房。
「通報したければしろ。」
キム・ウンギはカヒアに言いました。
「戸判大監にお仕えしていました。私も連行されてしかるべき身です。ご心配せずお座りください。」
カヒアはウンギに言いました。
「今すぐ父上の様子が知りたい。」
「禁府(クンブ、ウィグムブの略)に人を送ってます。食事はなされましたか?少しお待ちください。」
カヒアは部屋を出ました。

義禁府(ウィグムブ)の牢屋。
「殿下が直接尋問なさるそうです。楽しみですね。」
ホ・ウンチャムは牢の中のキム・チグォンに言いました。
「残念です。兵判はご息女のこともお考えにならぬようで。」
キム・チグォンはホ・ウンチャムに言い返しました。
「考えているからしたのです。逆徒と一緒にいさせるわけにはいきません。」
「殿下にお見せしたいものがあるのだ。渡してください。」
「逆徒と取引するようなお方ではない。」
「だから大監に頼んでいるのです。我々は、他人同士ではありません。縁のあった府院君(クク・ユ)でさえ謀反の罪を。誰かを道連れにしようと思えば・・・。」
「ふっふっふっふ。そのような脅しに乗るとでも?」
「大監。私は責任を取り逆徒として死ぬ覚悟です。ですがウンギは助けるべきでしょう。ご息女の将来を考えれば。殿下を説得できる切り札があります。」
キム・チグォンは手紙を懐の中から取り出しました。

王の部屋。
「確かに父上(アバママ、イ・ソンゲ)の書状だ。玉璽が押してある。」
李芳遠(イ・バンウォン、太宗)はホ・ウンチャムに書状を見ると言いました。
「ぬかりのないやつです。府院君(プウォングン、クク・ユ)の死に怒る太上王(テサンワン、イ・ソンゲのこと)に取り入り加勢を得るとは。」
「父上とともに挙兵しようとしたのか?」
「しかし取引に応じれば太上王(テサワン)殿下を王宮に連れ戻し高麗王室の財を殿下にささげマヌォル党を歴史から消し去ると約束しました。」
「逆賊の分際で余を助けると言うのか!!!」
「殿下。腹立たしいですが一考に値する提案です。太上王(テサワン)殿下が財を持ち出されたため王室の財政はひっ迫しています。高麗王室の潤沢な資金があれば財政難は一気に解消するかと。」
「逆徒は信じられぬ!」
「私をお信じください。死を目前にした者ゆえ持てる札はすべて出したはずです。」
「そうか。何が望みだ。」

義禁府(ウィグムブ)の門前。
キム・ウンギは父を待っているとキム・チグォンが釈放されて出てきました。キム・ウンギは父に深々と礼をしました。

王の部屋。
「まことに残念です。お二人を引き合わせたのも殿下に気を配って差し上げたのもこの私だというのにすっかり騙されました。」
ホ・ウンチャムは王に謁見しているムミョンを見て言いました。
「殿下のご意思です。私は命を捧げる覚悟でしたが、殿下に策を考えていただきました。」
ムミョンは王の前で正座して言いました。
「私に耳打ちしてくだされば。あの毒薬も本物そっくりで、実に見事なご演技でした。」
ホ・ウンチャムはごまをすりました。
「今後兵判に隠し事はせぬ。わが王子をよろしく頼む。」
李芳遠(イ・バンウォン、太宗)はホ・ウンチャムに言いました。
「もちろんでございます。どうぞお任せください。」
ホ・ウンチャムはいつもより落ち着きのない様子で王の機嫌を取りました。
「戸判大監はどうなりましたか?」
ムミョンは尋ねました。
「殿下は王子様のために戸判大監とマヌォル党を赦免(サミョン)することになさいました。王子様の逆徒の過去を消すためにご判断されたのです。戸判とマヌォル党を罪に問えば王子様も処罰を免れぬでしょう。」
ホ・ウンチャムは答えました。
「ではイニョプはどうなるのです?府院君(クク・ユ)の無実は・・・。」
ムミョンはイニョプのことが心配になりました。
「府院君はそなたが関わっているゆえ逆徒にしておく。」
李芳遠(イ・バンウォン、太宗)はムミョンに目を合わせずに言いました。
「殿下。イニョプを苦しめたのは私です。その件を正さなければ面目が立ちません。府院君の件をお考え直しください。」
ムミョンは王に言いました。
「もはや終わったことだ。近々そなたを王室に紹介する。兵判はその準備をせよ。」
李芳遠(イ・バンウォン、太宗)は言いました。
「はい殿下。誠心誠意、準備いたします。」
ホ・ウンチャムは言いました。

ホ家の庭。
「お嬢様。もう復権されるのですね。もとのお屋敷に帰れるんですね。昔の使用人も集まりますね。あ・・・プンイは別です。みんな私がとっ捕まえて仇を取りますから。」
サウォルは水を汲んでいるイニョプに会いに来ると、嬉しそうに言いました。
「早まらないで。まだ何も言われてない。」
イニョプはサウォルに言いました。
「ウンギ様は気の毒ですけど・・・もう少しの辛抱です。これでお嬢様の苦労も終わりです。待っていてください~。お嬢様。おつかいの途中なのでたたかれるかも。お嬢様。もう行きますね♪」
サウォルはムミョンを見ると鼻歌まじりで帰りました。
「大丈夫。できるから。」
イニョプは水汲みをかわろうとするムミョンに言いました。
「すまない。」
「何かあったの?」
「府院君の無実は証明されない。だから家門は復権しない。だがこれだけは約束する。必ずここを抜け出せるようにする。」
「何かまずいことがあったの?そうなのね。何があったか話して。」
「戸判が、殿下と取引した。すべて不問にされる。戸判が太上王(テサワン)殿下と手を組んだから殿下もしかたなくこの件を不問にした。すまない。」
「どうして?あなたのせいじゃない。」
「俺のせいでもある。王室は俺の過去を消したいから。府院君には罪人のままでいるしかない。」
「何としても、家門は復権しないのね。おとうさまが亡くなられたときも下女になった時も努力さえすれば必ずかなうと希望は失わなかった。牢獄に入っても絞首刑が決まっても、頑張れば望みはかなうと思ってた。私、バカみたいよね。何をしても世の中は変わらないのに。決して変わらないのに。」
「イニョプ・・・。もう一度だけ信じてくれ。何がろうと約束は守る。」
ムミョンはイニョプの手を固く繋いで言いました。イニョプはムミョンの手を振りほどきました。

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