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イニョプの道15話あらすじ「驚きの真実」


韓国ドラマ-イニョプの道15話

イニョプの道
韓国ドラマイニョプの道-ストーリーの理解を深める原語表記、たまに注釈つき。

イニョプの道キャスト

主人公イニョプ・・・チョン・ユミ
ムミョン・・・オ・ジホ
キム・ウンギ・・・キム・ドンウク
監督・・・チョ・ヒョンタク

あらすじ

夜の妓房の東屋。
「自らの出自を知らなかった時でさえ動揺して刀を振り下ろせなかった人です。この世に生まれて、一度も父上と呼んだことがないと、とても寂しそうでした。そんなご子息がやっと出会えた父に向け、矢を放ったと刃を向けたとまことに思うのですか?殿下、殿下!」
クク・イニョプは刀を振り上げているイ・バンウォン(李芳遠=太宗)とムミョンの間に正座して、王に上奏しました。
「つまみ出せ。」
イ・バンウォンは言いました。イニョプは追い出されました。
イ・バンウォンは再び刀を振り上げ、刀を振り下ろしました。
「殿下ーーー!」
イニョプは叫び、カヒアは目を背けました。
「こやつを再び牢に入れ、マヌォル党の黒幕を白状させ・・・・・・処刑せよ。」
イ・バンウォンは部下に命じました。

深夜の王宮の門前。
「ムミョンの様子は?」
王宮から出てきた兵曹判書ホ・ウンチャムにイニョプは焦った様子で尋ねました。
「いまだ口を割らん。少々の拷問では白状すまい。」
ホ・ウンチャムはイニョプに言いました。
「会わせてください。私からムミョンに言います。」
イニョプはホ・ウンチャムに頼みました。
「大罪人だ。そう簡単には会えぬ。」
ホ・ウンチャムは帰ろうとしました。
「見たのです。矢を放った男を見ました。マヌォル党の隠れ家にいた男でした。だから道で見かけて、後をつけたのです。ムミョンの仲間ではありません。ムミョンはその者を殺そうとしました。このままではムミョンは殺されてしまいます。マヌォル党のことが闇に葬られてしまいます。私に少しだけ時間をいただけませんか?」
「少しだけ時間をやろう。この背後に誰がいるのか探ってみよ。」
「ありがとう。感謝します。」

牢屋。
イニョプはムミョンに会いました。ムミョンは藁が敷かれた牢屋に入っていました。
「あなたじゃ・・・ないんでしょ?やったのは、マヌォル党なんでしょ?私を拷問した男の矢をなぜ自分じゃないと言わないの?」
イニョプはムミョンに言いました。
「もう裏切れない。マヌォル党にこれ以上迷惑はかけられない。」
ムミョンは答えました。
「あなたはまだマヌォル党のつもり?もう目を覚まして。あなたは両方から見捨てられたの。真犯人を教えて。無実を証明するのよ。」
イニョプはムミョンに言いました。
「関わるな。危険だ。」
ムミョンは静かに言いました。
「私が危険な時、いつもあなたが助けてくれたあなたが、本当のあなただわ。でしょ?だから、私も逃げない。」
「逃げろ。逃げていい。逃げるんだ。」
「いいえ。あなたを、守るわ。まだ許していないけど、このまま死なせない。もしあなたを罰するときは、私が罰するの。ほかの人にはさせない。」
王宮の門前。
イニョプはチボクが矢を射たことを思い出していました。

妓房の一室。
「命はひとつだ。決して粗末にしてはならぬ。」
マヌォル党の党首、キム・チグォンはチボクの放った矢傷の手当を終えた息子に言いました。
「何かを得るには、何かを差し出さねば。」
キム・ウンギは布団の上に座り、父に言いました。
「お前の負傷で、疑いは免れた。」
キム・チグォンが言うと、キム・ウンギは小さくため息をつきました。

妓房の庭。
「ホ・ウンチャム様が、ウンギ様のご容態を見てこいと。」
イニョプは下僕の男に目通りを伝えました。
「通しなさい。介抱しに来たのだ。」
カヒアは下僕に言いました。
イニョプは妓楼の中に通されました。

妓房の一室。
「今日私は初めて後悔した。お前に、高麗王室の子孫だと明かしたことと、マヌォル党に引き入れたことを。」
キム・チグォンは息子に言いました。
「しかし、私は生きがいを得ました。この国の書生でできない事が、それで出来る気がしました。」
キム・ウンギは父に言いました。
「嫉妬に駆られてやっているならやめなさい。」
「嫉妬ではありません。父上の望みは復讐のはず。ご安心を。私に考えがあります。民に噂を流しましょう。父を追い出し兄弟を殺し息子まで殺した王が息子まで殺したと。そうして民心を離れさせ、ここぞというところで決起するのです。そしてそのすべてを王の息子、ムミョンにやらせることが父上のお望みかと。」
キム・ウンギは言いました。
「その決意とイニョプへの気持ちは関係ないのだな?」
「イニョプは父上と私が何者かを知りません。」

キム・チグォンとキム・ウンギの話をイニョプは廊下で立ち聞きしていました。イニョプは肩で荒く息をすると懐から短剣を取り出し刃を抜きかけました。カヒアはイニョプを連れてほかの部屋に連れて行き扉を閉めました。
「なに?なぜ邪魔をするの?ひょっとしてあなたもあの親子の仲間?」
イニョプはカヒアに言いました。
「ならとっくにあなたを殺しています。冷静に判断してください。昨日からウンギ様の様子が・・・この妓楼に来て席を外に設けると。そして自ら矢を受けるなんて怪しくないですか?」
カヒアはイニョプに言いました。
「それを、なぜ私に話すのですか?」
「私はムミョンを死なせたくないですから。ムミョンの味方はお嬢様だけです。ウンギ様に気を付けて。ウンギ様はお父様よりもっと恐ろしい顔をしています。」
「私を部屋に入れて。」

妓房の廊下。
カヒアはイニョプに真鍮の手桶を持たせました。
「お帰りですか?」
カヒアはキム・チグォンの機嫌を取りました。
「ウンギが寝入った。面倒をかけるが世話を頼む。」
キム・チグォンが部屋から出てきました。
「今日は、ここでお預かりし、容体を見て明日か明後日にご実家にお連れします。お怪我が治るまではご実家のほうが宜しいかと。」
カヒアはキム・チグォンに言いました。
「では明日ここへ輿をよこそう。修羅場となるたびにいつもお前がいるな。」
キム・チグォンは言いました。
「その後ろには、いつも旦那様が。」
イニョプはキム・チグォンに言いました。
「今日は、たいそう勇敢だったそうだな。ムミョンのためなら命も惜しくないということか?」
「しかし、濡れ衣ならば、それが誰であれ、見過ごせません。」
「失望するところだった。ウンギへのいちずな思いがこうも容易くほかの男に移ったかと思ってな。」
「近づくなと警告したのは旦那様です。」
「覚えていたなら幸いだ。」
「旦那様の教えはすべて覚えています。胸に深く刻まれ、忘れることができません。」
「宜しい。しかと覚えておきなさい。」
キム・チグォンは帰りました。
「どうぞ中へ。」
カヒアは扉を開けイニョプを部屋に入れました。
イニョプは布団の中で寝ているキム・ウンギに歩み寄りました。ウンギは気配を感じ、目を開け起き上がりました。
「なぜここにいる。」
キム・ウンギはイニョプに冷たく言いました。
「若旦那様が、死んでしまうかと。もし若旦那様まで失ったらどうすればいいのかといろんな思いがよぎりました。」
イニョプはキム・ウンギに言いました。
「驚いたな。ムミョンで頭がいっぱいのはずなのにそこまで私のことを?考えてみれば大した度胸だ。殿下(チョナ)の御前で逆賊をかばうとは。」
「若旦那様もそうです。ハムンで私の父を救ってくださいましたね。」
「どうしたのだ。私の心を揺さぶろうというのか。いまだにお前の一言で私が泣いたり笑ったりすると思うか?」
「ただ・・・正直になっただけです。若旦那様も私に正直に、なれますか?」
「ムミョンの奴が私について何か話したのか?言ってみろ。私について何を教えた。」
「新たに知るべき事があるのか?私はもう若旦那様のことはよく知ってます。」
「それはたぶん昔の私だ。」
「マーニーは、ずいぶん変わられましたね。」
「もう出ていけ。お前に話すことも聞くこともない。」
キム・ウンギは再び床に就きました。

ホ家のユン氏の部屋。
ユン氏は下女長にキム家のユノクたちに持たせる物を用意するよう命じました。ユン氏はホ・ユノクにしっかりウンギの世話をするように言うと、ホ・ユノクは元キム家の奴婢サウォルを連れていきたいといいました。ユン氏は姑が好みそうな土産を持っていくように言いました。

牢屋。
李芳遠とホ・ウンチャムはムミョン(無名)に会いに来ました。ムミョンは立ち上がり王に礼をしました。
「何故に、そうあいrw愚かな真似をして親子の仲を裂いたのだ。兵判が罠だといったが誰の罠だ。」
李芳遠はムミョンに尋ねました。
「私は幼いころから、党に刺客として育てられました。必要なら下男にも行商人にもなりました。そうした。殿下の子と知っても生き方はすぐには変えられません。」
ムミョンは父の問いに答えました。
「いまだに党に忠誠を尽くすと?ならなぜ余の要求を呑んだのだ。国王を討つ機会を得るためか?」
「それは違います。」
「余とお前は一度ずつ刃を向けた。おあいこだ。余はお前を理解できる。だが理解はできても許すことはできぬ。お前と私の縁は来世に持ち越すほかあるまい。次の世では知らぬ顔をせずともよいようまっとうな父と子で会おう。」
「殿下・・・。」
李芳遠が立ち去ると、ホ・ウンチャムは袖の中から何かを落としました。

牢屋の役所の門前。
「土産は渡したか?」
イ・バンウォンはホ・ウンチャムに尋ねました。
「そばに落としてまいりました。」
ホ・ウンチャムは答えました。
「あの子は察しがよいゆえすぐにわかろう。」
「ところで、何故・・・・・・。」
「何としても逆徒を突き止める。あの子がここを出てどこへ行くか目を離すな。」
「はい。殿下。」

牢屋。
ムミョンはホ・ウンチャムの落とした物を拾いました。
朝のホ家。
プンイは下男たちに嫌われていました。
カン夫人は厨房のタンジに髪飾りがほしいと言いました。プンイは若奥様をばくちに引き込んだのはタンジでヨンチュンと若奥様を一文無しにしたんだと言いました。
「タンジ!よくもお前!」
カン氏はタンジを地面に引き倒したたきました。
「やめて。待って。私ひとりの体じゃないんです。そうです。私、みごもりました。私をぶったら差しさわりがあります。」
タンジは髪を乱してカン氏に言いました。
「お前が?誰の子だ?」
プンイは言いました。
「おのれ!まさか!お前、私は追い出されるだけですむけとあんたのおなかを見るのは耐えられません。いっそ二人で死にましょう。こっちに来なさい!」
カン氏は嫉妬し激高しタンジを引っ張りました。
「私の子です。若旦那様と誤解されているようですが、私の子です。」
トクセはカン氏に言いました。

キム家。
「あらま大事にしてた息子なのに。国の仕事に就いたとたんけがをするなんて。だからうちに戻るよう言ったじゃありあませんか。」
ウンギの母、ハン氏は布団に寝ているキム・ウンギを見て心配しました。ホ・ユノクはイニョプに帰るように言うと、イニョプは残ると言いました。イニョプを追い出したいホ・ユノク。キム・ウンギは下女が世話をすれば夫人の負担も軽くなると容認しました。ホ・ユノクはムミョンだけでなく夫をも狙う気かとイニョプに嫉妬しました。イニョプはサウォル一人では手が足りないとユノクに言いました。ユノクはウンギの部屋に近寄らないようイニョプに命じました。

サウォルもイニョプに帰るように言いました。イニョプはサウォルに手伝ってほしいと言いました。

ホ・ユンソの部屋。
ユンソとカン氏夫人とタンジとトクセは部屋で話し合っていました。
ホ・ユンソはカン氏にトクセの子であることにしようと言いました。トクセはそのつもりだったと言いました。
「お義母さまに痛い目に遭わせたいの?」
カン氏はタンジを脅すと、トクセはタンジを庇いました。

トクセはわが子のように育ててやるとタンジに約束しました。そこにホ・ユンソが現れました。トクセはタンジにけじめをつけるよう言うと立ち去りました。
「タンジや驚いただろ。ひとまずトクセに嫁ぎなさい・・・。嫁になったふりをして時間を稼いで私たちで・・・。」
ホ・ユンソはタンジに言いました。タンジはホ・ユンソの頬を叩きました。
「両班を殴ったら死罪ですね。殺すならどうぞ。子供といっしょに消えてあげます。結局ご主人さまなんですね。ずっと私の男だと・・・。トクセはどうなるんです?ご自分のためならトクセはどうなってもいいんですか?奴婢に犠牲を強いるのではなくご両班のご自分も何かを手放してください。無理でしょう。なにひとつ手放せないでしょう?なぜか?両班だから。私を捨てれば?」

夜のキム家。
イニョプはキム・チグォンの部屋に忍び込み箪笥の中などを調べました。イニョプが扉を開けるとそこには書物が置かれた執務室がありました。イニョプは棚の中から筆箱を取り出し鍵を取り出しました。
「アイゴー、ああ大監様ー私です。サウォルです。お久しぶりです。若旦那様のお世話をしにユノクお嬢様と参ったのです。ですので大監様にご挨拶をしようかと。」
サウォルはキム・チグォンを廊下で引き止めました。
「必要ない。仕事に戻れ。」
「こちらへ来てご挨拶しないなんて考えられません。私は忠実でまじめな下女です。大監様。私を助けてくださってありがとうございます・・・。」
キム・チグォンは自室に入ると部屋を調べ、屏風の裏を調べようとしました。
「大監。ウンギと嫁が来ています。来てください。」
ハン氏はキム・チグォンを呼び止めました。キム・チグォンと夫人はキム・ウンギの部屋に行きました。
「お嬢様、もう出てきていいですよ。」
サウォルはイニョプを呼びました。
イニョプは屏風の裏に隠れていました。

イニョプはこの鍵で調べてみようとサウォルに言いました。
「これからもずっとお嬢様の下女です。私には義理しかないんだから。」
サウォルはイニョプに言いました。
「もう私の下女じゃない。私の家族のひとりよ。さあ行こう。今夜しか機会はない。」
イニョプはサウォルに言うと、サウォルは照れました。

ムミョンは牢屋の鍵を、開けました。ホ・ウンチャムはムミョンが出て行ったことを確かめました。

マヌォル党の砦。
チボクは気配を感じると、背後にムミョンがいました。
「俺をはめたのか?党首か?その息子か?それともどっちもか。」
ムミョンはチボクに言いました。
「兄貴をはめるとは知らなかった。党首の息子に王の前で自分を撃てと言われた。党首ともめてるのか?」
チボクはムミョンに言いました。
「矢を受けるのも計算済みだったというのか。」
「そのせいでヘサン様が・・・。」
チボクは悲しそうにしました。
「何?何かあったのか?ヘサン様(チャムニ)は?どこだ!」
ムミョンはチボクの襟を掴みました。
「聞ける筋合いか。」
チボクが言うと、ムミョンはチボクを殴ろうとしました。
「やめなさい。」
矢傷を負ったヘサンが現れました。
「早くお入りください。生きていることが知れてしまいます。」
チボクはヘサンを部屋に入れました。
「下がりなさい。二人で話したい。」
ヘサンが言うと、チボクは部屋を出ました。

王の部屋。
ホ・ウンチャムはムミョンが山の中に入り、おそらくマヌォル党の本拠地に行ったので朝廷の大臣にも監視をつけたと王に報告しました。
「マヌォル党の党首に会うだろう。兵判が党首でない限り。」
王はホ・ウンチャムに言いました。
「殿下。私はあくまで潔白です。」
「親戚である戸判のために証拠を消すのでは?」
「私は子供と縁を切る覚悟で調べてまいります。」

マヌォル党の砦。
ヘサンはムミョンの祖母と母を殺したと白状しました。
「お前の母も党の密偵として主上に近づいたが主上を愛してしまった。そしてお前をみごもり党を裏切り、王の女として生きようとした・・・。お前が生まれた日・・・お前の死んだ日は、今も忘れぬ。一度だけ・・・子供の顔を見せてくれと・・・泣きつかれたが最期まで見せてやれなかった。そして、党首に殺された。私は助けてやれなかった。だからお前だけは守る・・・そう誓ったのに・・・・・・。」
ヘサンは息き絶え絶えに言いました。
「もう話さないでください。お体に障ります。」
ムミョンはヘサンに言いました。
「誰もお前に、生き方を強いる権利はなかった。すまなかった。すまなかったムミョン。今まで・・・名前もつけてやれずに・・・・・・。私たちを、決して・・・許しては・・・いけない・・・・・・。」
ヘサンは息を引き取りました。
「ヘサン様(チャムニ)。チャムニ!こんなことだめです。チャムニ!まだ逝ってはなりません・・・・・・・チャムニ・・・・・。」
ムミョンはヘサンを抱いて泣きました。

キム家。
「イニョプはどん底を味わった。決して無垢なお嬢様ではない。人を利用することも必要なら嘘をつくこともいとわぬ者に変わっていよう。」
キム・チグォンはイニョプが部屋を探っていたとキム・ウンギに言いました。
「私が何とかします。」
ウンギは言いました。
「いや。何を探しているのか見てみよう。」

イニョプは鍵を使って部屋の扉を開けると高麗王室の位牌があるのを見ました。
「これは朝鮮の位牌ではない。高麗の王室の位牌よ・・・高麗の王族をまつってある。」
イニョプは文字の読めないサウォルに言いました。位牌には「大高麗 王○」と王氏の名前が記されていました。イニョプとサウォルは霊廟を出ると剣を携えたキム・ウンギが待っていました。

ムミョンはキム・チグォンの部屋に入りました。
「やはり党の子だ。容易に牢を抜け出すとは。」
キム・チグォンはムミョンを見上げて言いました。
「母上を殺したのは党首様ですか?」
ムミョンは剣を片手にキム・チグォンに言いました。
「親子は似るようだな。お前も愛する者、その者のために党を裏切るとは。」
「実の父や母の死、なぜ事実を私に隠した?」
「話せばお前は党に残るまい。ならば赤子のまま母とともに埋めたほうがよかった。」
「むしろ、そうすべきでした。王の息子を刺客として育てながら今日までずっと嘲笑っていたとは。」
「お前は私に復讐しに来たのか?」
「私の父親とも知らず王を討つ機会をうかがっていた刀です。ようやく真の敵(かたき)に出会えた。」
ムミョンは刀を抜きキム・チグォンに向けました。
「私を斬るか?」
「党首様が消えればも党も消えます。すべてこの手で消します。」
ムミョンは刀を振り上げました。
「選択の時だ。お前の女も危機にさらされている。」
キム・チグォンは言いました。

霊廟の前。
「ここで何をしている。何が知りたい。何を探している。」
キム・ウンギはイニョプに言いました。
「逆徒の証拠よ。」
イニョプはウンギに言いました。
「お嬢様・・・。」
サウォルは心配そうにつぶやきました。
「いつから知っていた。」
「いつからだましてたの?最初から?下女になってから?」
「このためにまた近づいたのか?」
「一度見に来たかったの。何を隠していたのか。」
イニョプが言い終わると、ウンギはサウォルから鍵を取りサウォルを霊廟に閉じ込めました。
「何をするの。サウォルをここから出して。」
「君はすでに知りすぎた。サウォルはこのほうが安全だ。」
「本当にここまでやるの?私たち、ここまでしなきゃダメ?」
「どうせ・・・私たちは終わった。」
「私は逃げない。サウォルを出して。」

「心配は要らぬ。」
ムミョンに剣を突き付けられたキム・チグォンが現れました。
キム・ウンギも剣を抜いてイニョプに突き付けました。
「どうやって出てきたのだ。死罪は免れぬはずなのに。」
キム・ウンギはムミョンに言いました。
「刀をおおさめください。若旦那様にイニョプは斬れません。」
ムミョンはキム・ウンギに言いました。
「ならば試してみるか?私に斬れるかどうか。」
キム・ウンギは言いました。
「だめよ。サウォルがいるの。」
イニョプはムミョンに言いました。
ムミョンは剣を剣を下しました。
「イニョプを渡したら大監を渡します。」
ムミョンはウンギに言いました。
「刀を捨てろ。お前の腕前は承知している。」
ウンギがムミョンに言うと、ムミョンは剣を捨てました。
イニョプはムミョンのもとに、キム・チグォンはウンギのもとに行きました。
「サウォルは当分こちらで預かる。お前が牢獄に入ったらサウォルを放してやる。」
キム・ウンギはムミョンに言いました。
「私が残りますからサウォルを出してください。」
イニョプは言いました。
「イニョプを助けたければ行きなさい。逆らえばあの娘は命を落とすことになる。あの子はイニョプの大切な娘だ。イニョプはサウォルを助けるためにわが子をあきらめお前に嫁ごうとした。どうする。イニョプは自分の命は捨てられてもサウォルの命は捨てられぬ。どうするのだ。サウォルがどうなってもよいのか?」
キム・チグォンは牢に戻るようムミョンに言いました。
「牢に戻ります。サウォルに罪はありません。」
ムミョンはキム・ウンギに言いました。
「今何を言ってるの?」
イニョプはムミョンに言いました。
「よい答えを待っている。」
キム・チグォンが言うと、ムミョンはイニョプの手を引いて屋敷の外に出ました。
キム・ウンギはうっすらと目に涙を浮かべました。

夜道。
「待って。サウォルを置いていけない?戦えるでしょ?」
イニョプはムミョンに言いました。
「落ち着け。今は無理だ。」
ムミョンはイニョオプに言いました。
「だから牢に戻るの?」
「お前とサウォルを助けるためだ。」
「あなたを死なせるわけにはいかない。」
「手だてを考えるから今は帰ろう。何とかなる。」
「・・・。あなたは死んではだめ。サウォルも。」
「俺たちは死なない。今も生きているし最後まで生き残る。」

高麗の霊廟。
閉じ込められたサウォルは心細そうにしました。

霊廟の前。
「人質の駆け引きでは感情に流されたら負けだ。サウォルは人質だ。人としてではなく物として見よ。今日の相手には情で負けた。妻に気を配れ。兵判と不和になってはならぬ。夫人はおなごではなくお前の切り札だ。うまく扱わねば勝負に勝てぬ。」
キム・チグォンは息子に言いました。
「肝に銘じます。」

ムミョンは愛しいイニョプとの思い出を胸に一人牢屋に向かって歩いていました。

イニョプはホ家に戻りムミョンの部屋の扉をたたいて開けムミョンがいないことを知ると走り出しました。

「おととい牢を破ったものです。兵判大監に罪を乞いに戻りました。」
ムミョンは門の前に行きました。
「ダメ!ダメ!行ってはダメ!」
イニョプはムミョンに追いつきました。
「帰れ。」
「だめ。行かないで。殺される。あの門をくぐったら殺される。」
「大丈夫だ。人が何と言おうと俺を信じろ。」
「ダメ。ダメ。行かないでムミョンーーー!」
イニョオプは泣き叫びました。
「必ず戻る。」
ムミョンは兵士に連れて行かれました。

イニョプの道15話の感想

ヘサンはまだ生きていたのですね・・・。死んだと思ってました。チャムニ・・・長(チャン)とオモニを合わせたような言葉ですね。あるいはマニを合わせた感じですね。無理やり日本の漢字を当てはめると長母尼でしょうかwそれとも長媽尼でしょうか。ムミョンは母と祖母の死の真相を知りました。これでイニョプの道に隠された真相はすべて明らかになった感じですね。ただひとつ、キム・ウンギの秘密を除いては。ウンギはイニョプに未練があるようであり、本心から悪党になっちゃったのか、まだ信じ難いです。ホ・ユンソもどうなるかわかりませんね、大胆になれるかな!?ムミョンはどうなっちゃうのでしょうね、武人だから死ぬことなど怖くなさそうだから、最終回まで生き残れるのか心配です。最期に「行かないでムミョーン」とイニョプが叫んでいる場面、韓国語で聞いたほうが迫力ありました。

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薯童謠(ソドンヨ)最終回 あらすじ 夜の百済王宮。 女性たちが華やかに舞い、貴族の男とメクトスたちは庭で酒と食事を楽しんでいました。 「こんなに楽しい日は生まれて初めてだ。ははは。」 メクトスは有頂天でした。 「親父、俺も結婚したいよ。」 ポムノはメクトスに言いました。 「何だと。」 「チョギとだよ。陛下がうらやましいよ。」 「父親を片付けてから結婚しろ。」 「あー!ちくしょう。」 「ところで陛下は男女の営みをご存知だろうか。事前に教育するのを忘れてたよ。」 メクトスは卑猥な想像をしていました。 「そんなの心配いりませんよ。(未経験の)俺でも知っています。」 トゥイルはメクトスに言いました。 「そうか?」 「今頃うまくやってますよ。」 「はっはっはっはっはっは。」 男たちは笑いました。 「紙に穴をあけてのぞきたいところだけど、陛下にそれはできないな。」 メクトスは笑いました。 寝所の控室。 「結髪(キョルバル)の用意はできた?」 モジンはウンジンとウスに言いました。三人は桃色に白地の縁取りの刺繍の絹を着て初夜の営みの準備をしていました。 「はい。」 「香油は?」 「用意しました。」 ウンジンはモジンに言いました。 「櫛は?」 「置きました。」 ウスが答えました。 「浄化水は?」 「用意しましたー。」 チョギは明るく言いました。 「分かったわ。」 三人は王の寝所を出ました。 「準備が整いました。」 寝所の前で控えていたボミョンが外に出てきたモジンに言いました。 「はい。では五歩下がるように。」 モジンは侍従と侍女たちに命じました。 ウンジンとチョギとウスは口に手を当てて照れ笑いして顔を見合わせました。 「陛下。初夜の儀式を始める時間です。今から申し上げる順序でなさいませ。」 モジンは寝所の中に向かって話しかけました。 「まず、生涯を共にすると誓う意味の結髪をしてください。」 ベッドの上には白地の縁に金の刺繍が施された衣に着替えたチャンと白い絹に薄桃色の縁取りの絹を着たソンファ公主が腰かけていました。二人の髪が少し切られて絹の敷物の上に赤い紐で結ばれ置かれていました。 チャンは置

朱蒙(チュモン)全話1から最終回81話までのあらすじと感想

朱蒙(チュモン)のあらすじ一覧 朱蒙(チュモン)の1話から最終回81話までのあらすじを解説し感想も述べています。途中でちょっと面倒になったこともありましたが、何とか最後まで視聴することができました。朱蒙(チュモン)は感情移入するようなドラマではないと侮っていたのですが、最後らへんになると思わず登場人物の結末に涙してしまいました。 チュモンの全話あらすじ詳細とネタバレ感想 チュモン 1話 あらすじネタバレ感想 チュモン 2話 あらすじネタバレ感想 チュモン 3話 あらすじネタバレ感想 チュモン 4話 チュモン 5話 あらすじネタバレ感想 チュモン 6話 チュモン 7話 あらすじネタバレ感想 チュモン 8話 チュモン 9話 あらすじネタバレ感想 チュモン 10話 あらすじネタバレ感想 チュモン 11話 あらすじネタバレ感想 チュモン 12話 あらすじネタバレ感想 チュモン 13話 あらすじネタバレ感想 チュモン 14話 あらすじネタバレ感想 チュモン 15話 あらすじネタバレ感想 チュモン 16話 あらすじネタバレ感想 チュモン 17話 あらすじネタバレ感想 チュモン 18話 あらすじネタバレ感想 チュモン 19話 あらすじネタバレ感想 チュモン 20話 あらすじネタバレ感想 チュモン 21話 あらすじネタバレ感想 チュモン 22話 あらすじネタバレ感想 チュモン 23話 あらすじネタバレ感想 チュモン 24話 あらすじネタバレ感想 チュモン 25話 あらすじネタバレ感想 チュモン 26話 あらすじネタバレ感想 チュモン 27話 あらすじネタバレ感想 チュモン 28話 あらすじネタバレ感想 チュモン 29話 あらすじネタバレ感想 チュモン 30話 あらすじネタバレ感想 チュモン 31話 あらすじネタバレ感想 チュモン 32話 あらすじネタバレ感想 チュモン 33話 チュモン 34話 あらすじネタバレ感想 チュモン 35話 チュモン 36話 チュモン 37話 あらすじネタバレ感想 チュモン 38話 あらすじネタバレ感想 チュモン 39話 あらすじネタバレ感想 チュモン 40話 あらすじネタバレ感想 チュモン 41話 あらすじネタバレ感想 チュモン 42話 あらすじネタバレ感想 チュモ