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イニョプの道8話あらすじ「迫られる選択」


韓国ドラマイニョプの道8話

イニョプの道
韓国ドラマイニョプの道-ストーリーの理解を深める原語表記、たまに注釈つき。

イニョプの道キャスト

主人公イニョプ・・・チョン・ユミ
ムミョン・・・オ・ジホ
キム・ウンギ・・・キム・ドンウク
監督・・・チョ・ヒョンタク

韓国ドラマ-イニョプの道-8話-あらすじ 迫られる選択

夜明け前、キム・ウンギは地下室で寝ていたイニョプの手を引き連れ出しました。
「おにいさま・・・。」
「このままでは殺される。」
「それで、どこへ連れて行こうというの?」
「とにかく来い。」
ムミョンは二人の後を追いかけました。

キム・ウンギの実家の門前。
「入ろう。父上がそなたを助けてくれる。」
キム・ウンギは父キム・チグォンが助けてくれるとイニョプに言いました。
「そんな方ではないわ。おにいさまもご存じでしょう。」
イニョプはキム・チグォンを信じていませんでした。
「約束しれくれたんだ。私の人生と引き換えに。父上に聞きたいこともあるだろう?」
「そうね。入りましょう。」
イニョプはキム・チグォンの家に入る決心をしました。

戸曹判書(ホジョパンソ)キム・チグォンの部屋。
「父上。私ですウンギです。」
キム・チグォンとハン氏夫人の前にキム・ウンギがイニョプを連れてきました。
「まあ。ウンギがなぜここに?ウンギや。それにお前(イニョプ)がなぜここにいるのでる?」
キム・チグォンの服を整えているハン氏夫人は慌てました。
「お元気でしたか?」
イニョプとキム・ウンギはハン氏夫人に頭を下げました。
「父上、約束を果たしもらうためここに来ました。イニョプが私との仲を疑われつらい目に遭っています。もう放ってはおけません。」
キム・ウンギは父に言いました。
「少し、お話しさせてもらえませんか。」
イニョプはキム・チグォンに言いました。
キム家の庭。
「奥様(マーニー)。兵判大監方の下男が来ました。」
キム家の奴婢はハン氏夫人に言いました。
「そなたが、どうしてここにいるのだ?」
「うちの下女がひとりお邪魔しているようです。」
ムミョンはハン氏夫人に会い頭を下げました。
「そちらの下女がなぜここに来ているというのだ。」


キム・チグォンの部屋。
キム・チグォンは太宗だけが奴婢となったクク家の身分を回復できると言いました。キム・チグォンはクク・ユのマヌォル党の身分証が現場に落ちていたとイニョプに見せ奴婢の身分に従うように言いました。
「逆徒となった奴婢の子の免賤(ミョンチョン)はできぬ。変えられるのは王命だけだ。帰って時期を待ちなさい。」
キム・チグォンはイニョプとキム・ウンギに言いました。
「お父様が逆徒でないことは大監がご存じではありませんか。トック殺されたことはご存知ですよね。」
「いまだに父上は無実だと思っているのか。」
「府院君のお人柄は父上も知っているはずです。」
キム・ウンギは父に言いました。
「これは我々がマヌォル党を奇襲したときに落ちていたものだ。そなたの父親の名があるだろう。いい加減、受け取りなさい。」
キム・チグォンは三枚の木札を机に出しました。
「それを、いただいてよろしいでしょうか?」
イニョプはクク・ユの名が書かれた木札を見せられました。
「望むなら、持って帰りなさい。悔しさがこみあげるたびに見て納得しなさい。下女となった己の運命を受け入れなさい。鮭が川に逆らって上って待っているのは死だけだ。」
キム・チグォンはイニョプに木札を差し出しました。イニョプは木札を受け取りました。
「あなた。嫁の家から人が来ました。どうしますか?」
ハン氏夫人は扉を開けてキム・チグォンに言いました。

キム家の庭。
ムミョンはキム・チグォンに会い、イニョプを内密に連れて戻りたいと要求しました。
「主人に言われて来たのか?」
「主人には告げていません。今帰ればなかったことにして済ませられると思います。」
ムミョンはキム・チグォンに礼をしました。
「その言葉に責任を持てるか?」
ハン夫人はムミョンに言いました。ムミョンは頭を下げました。
「では連れて行け。頼んだぞ。騒ぎにならぬようそなたがうまく処理してくれ。」
キム・ウンギはムミョンに言いました。
「今日教えていただいた教訓は忘れません。」
イニョプはキム・チグォンに礼を言ってホ家に帰りました。

キム・チグォンの部屋。
キム・チグォンはキム・ウンギにイニョプを連れてきたことはイニョプのためにならないと言い政治での立ち振る舞いの心得を教えました。
「私がまだ知ることはありますか?包み隠さず言ってください。」
キム・ウンギは父に言いました。
「ウンギや。いくら約束とはいえ時期がある。それを見計らうのがお前の役目だ。今日お前がしたことはイニョプのためにはならぬ。」
キム・チグォンは言いました。
「わかりました。またとない機会を狙います。父上。そのときは拒まないでください。」
「気持ちだけで勝負にでるな。よく考え決して狙いを悟られることなく最後の一手をお前の手で置くのだ。」
「よくわかります。真心だけではなせぬと。」
「真心だと?ふははは。真心しか持たぬ弱者の戦略だ。私はお前をそのように育てた覚えはない。私に見せてくれ、お前の真の姿を。」

ホ家の地下室。
ムミョンは地下室までイニョプを連れ帰りました。
「今日は・・・ウン着様に連れ出されたんだろうが次は容赦しない。じっとしてろ。」
「お前も仲間をくわえて突き出す犬ね。」
イニョプはムミョンに恨み言を言い返しました。イニョプが地下室に行くとまだタンジは眠っていました。イニョプは過去を思い出しキム・チグォンを怪しみました。

ヘサンの部屋。
「キム・チグォン大監はどのような方ですか?」
ムミョンはヘサンにキム・チグォンのことについて尋ねました。
「何を知りたいのだ?」
「府院君は自分の無実は戸判が知っているとイニョプに遺書を残しました。」
ムミョンはクク・ユの遺書にキム・チグォンが無実を知っていると書かれたと報告しました。
「親戚になるゆえ心を許したのかもしれぬ。しかし没落していく友に手を差し伸べられると思うのか?遺書を手に入れろ。」
「しかし気になります。キム・チグォン大監が敵なのか、味方なのか。」
ヘサンはクク・ユの遺書を手に入れるように命じると、ムミョンはキム・チグォンが敵なのか味方なのかわからないと言いました。
「ふ・・・それはすでに我々は知っている。時が来たら教えてやる。待っていr。」
ヘサンは時が来たらわかるとムミョンに待つように言いました。

ホ家のユン氏の部屋。
「情けない。あなたが妻の指を下女にやるなんて!皆の前で恥をかかされたわ。」
ホ・ユンソとカン氏夫人はユン氏の前に座りました。
ユン氏夫人は息子を叱りました。
「母上。タンジは私が養います。」
「何だと!おなごのことではお前の父にさんざん悩まされた。お前まで私を悩ますというのか。」
「父上とは違います。私はタンジが初恋で・・・。」
「よくもそんな事を!娘よ。嫉妬は許さぬ。妻のつらさは私もよくわかる。しかし嫁いで二年、懐妊はおろか夫の気も引けぬとは。ユンソの放蕩は妻が原因と思わぬか?その気にさせるのだ。よく聞きなさい。年内に懐妊するのだ。跡継ぎをもうけなければ二度とタンジに会わさぬぞ!」
ホ・ユンソがタンジを傍女に引き取ると言い出すとユン氏は夫の気を引けないカン氏がユンソの不倫を招いたとカン氏を叱り年内に懐妊しなければタンジに二度と会わせないと言いました。

ホ家の庭。
サウォルとプンイは庭で帚を掃いていました。
サウォルはクズのプンイに頼みたいことがあるのでいつもより優しく振る舞いました。
「今、のんびり庭なんか掃いてる場合?今、あんたの助けがいるの。」
「いきなりなんだよ。俺とは目も会わさなかったくせに。」
「やるよね?」
「やっと俺が必要になったとわかったようだな。ふふふ。」
「黙って来い。」
サウォルはプンイを引っ張っていきました。

ホ家の小屋。
ケットンとケットンの母とモクスニの下女はホ家の肉を切って袋に隠しました。
「ああ、早くして。」
「わかったって。」
「これで足りるかな?」
「運んでいけばトクセがさばいてくれるから。しっかり隠して。見つかったら命はないよ。」
ホ家の庭。
サウォルはプンイを連れて行くと、下男はプンイを筵にくるんで下男を棒叩きの練習台にしました。
「どうだ。痛いか?」
ヨンチュンはプンイを叩きました。
「ああ!ああぁ。痛くて死にそうだ。サウォル。こんなことってあるか?やるなんて聞いてない。」
「ヨンチュン。今度は打たずに当てる寸前で音を出せばいい。広いほうが痛くない。それに肉のない所は打つな。尻を狙え。」
トクセはヨンチュンに指導しました。
「あ~。」
「掛け声でごまかせ。」
「わかった。こんな感じでいいか?」
「あ~。骨に当たった。腹にあたった。」
サウォルも棒でプンイを叩きました。

ホ家の厨房。
「ああ・・・。」
タンジの母は傷口を押さえました。
「おばさんは休んでください。」
「そうですよ。下手な私たちにもできます。」
「これで何とかしないと。娘のためならこれしきの痛みなど我慢できる。奥方様にきづかれないように・・・。」
下女たちは肉を細かく刻んで布で覆いトクセと一緒に縫い合わせました。ムミョンが現れると下女とトクセは料理をしているふりをしました。

ホ家のキム・ウンギの部屋。
ホ・ユノクはキム・ウンギに使用人の仕置きの見ものがあると夫に言いました。
「面白いものが、ありますよ。使用人の仕置きを行うようです。」
「面白い?人が苦しむのが楽しいですか?」
「そうではありません。しかし秩序が正され正義が貫かれるのは気分がよいものです。」
「正義?あなたの正義はイニョプを罰することですか?」
「では旦那様も罰を受けますか?」
「ええいいですよ。罰を受ける場所はどこなんですか?使用人の所ですか?」

ホ家の地下室。
サウォルは肉を縫い込んだ下着をイニョプとタンジに履かせました。
「さあお嬢様。これがあれば痛みも減るしあざになりません。」
「でも・・・。」
「私にもそれを頂だい。」
タンジも履物を欲しがりました。
「やい。さあ早くはいてください。気持ち悪くても痛いよりましです。叩き方もちゃんと練習しましたから。」

ホ家の庭。
「ああ、アイゴ~。痛くてしにそ~。」
「それでも叩いているつもりか。しっかりやりなさい。」
ユン氏が命じるとヨンチョンからプンイに交代させられました。
イニョプとタンジが筵でくるまれ棒叩きの刑に処されていました。タンジは痛い痛いと声を上げて演技をしました。イニョプは黙って耐えていました。隠れてみているホ・ユンソはタンジの悲鳴にいてもたってもいられませんでした。
「婿殿。どこへ行くのだ。あれが聞こえないのか。ウンギ、ウンギ!」
「やめよ!やめてください。」
そこにキム・ウンギが現れやめるようにユン氏夫人に言いました。
「キム婿殿は下がってください。我々の問題です。」
ユン氏は婿殿は下がるようにと言うと、キム・ウンギとホ・ユンソは並んで正座しました。
「悪いのは私です。私が罰を受けます。」
「使用人を思う気持ちは立派だがこの者たちの運命は決まった。イニョプとタンジはもはやこの家にはおけぬ。主人と不義を働いたこの者たちはすぐに売り飛ばす。ムミョンは下女が必要な家を探し今日中に買い手が見つからねば奴婢の市へ連れて行け!」
キム・ウンギは罰は自分で受けると言うと、ユン氏夫人はイニョプとタンジを売り飛ばすとムミョンに買い手を見つけるように言いました。
「私が言い聞かせますから奥様。」
タンジの母はどうか売らないでくださいと泣いて懇願しました。
「もっと前から見張っていればよかったのよ。」
ホ・ユンソは妻カン氏に連れて行かれました。
「そなたはこの家に長く仕えていたからこの程度で済んだのよ。」
ユン氏夫人はタンジの母に言いました。
「ご立派なこと。よいことをなさいましたね。」
ホ・ユノクはキム・ウンギを見下げて意地悪く立派だと言って部屋に戻りました。
「ほどけ。」
夫人たちがいなくなると、ヘサンは下女に二人の縄を解くよう命じました。
「タンジや。無事かい!?」
キム・ウンギは座ったまま理不尽さに震えていました。ムミョンはキム・ウンギを見つめていました。

ユン氏の部屋。
「キム婿殿にあのような真似をされるとは。見くびられたものだ。一体お前はなにをしているのだ。いったん夫人をみくびれば妻の家の威信も落ちる。夫婦間のことだけではすまぬ。お前の気持ちを決してキム婿殿に見抜かれてはならぬ。」
ユン氏はキム・ウンギに心を隠すように命じました。

ホ家の地下室。
ケットンとサウォルはイニョプとタンジの服から肉を取り出し元に戻す作業をしていました。
「あ~取らないでそっとしておいて。」
タンジは痛がりました。
「肉は返さなきゃ。腐っちまうよ。」
タンジの母は肉をはがしました。
「奥様は本気で売り飛ばす気よ。ぜんぶウンギ婿様が悪いんじゃない。騒ぎが大きくなったじゃない。」
タンジはぼやきました。
「ウンギ婿様も一緒に来たでしょう?あそこまでしてくれる両班はいないわ。涙が出た。」
ケットンは言いました。
「そんなこと言っても助けになってないってば。」
タンジは言いました。

ホ家の厨房。
サウォルとケットンは肉を調理場に戻しました。下女はタンジの尻にくっついていた肉が匂う気がすると言いました。
「タンジの尻についてた肉よ?それでも食べたいの?」
サウォルは食欲を出しているケットンに言いました。サウォルが料理するとタンジはよだれをたらしました。
「こんなのが食べたいの?」
「そうだった・・・。」

夜のユン氏の部屋。
下女が調理した肉はユン氏とカン氏とホ・ユノクの腹の中に入りました。
「ああ、いいわ。お前も食べてごらん。」
ユン氏はユノクに肉を食べさせました。
「どうやってこんなにおいしい肉を?」
カン氏は言いました。
「柔らかくするために何度も何度も叩いたんです。」
サウォルは答えました。
「お口に合いますか?」
ケットンは夫人に言いました。
カン氏夫人は肉がおいしいと舌鼓を打ちました。
「牛肉料理のときはまた同じようにするのだ。」
ユン氏夫人はまた肉を叩いて調理するように言いました。

ホ・ウンチャムの部屋。
「なんと香ばしい肉だ。肉はまだあるか?旨い。じつに旨い。」
ホ・ウンチャムも肉が旨いと言いながら食べました。
「あの父上。」
ホ・ユンソは言いかけました。
「どうした。妓楼につけでもたまったのか?」
「いいえ・・・そうではなく・・・。」
「大監様。私の娘が罰を受けどこかへ売られようとしています。」
タンジの母はタンジが売られようとしているとホ・ウンチャムに言いました。
「タンジは私の女です。母上はそれを承知で売ろうとしています。哀れですが面目が丸つぶれです。」
ホ・ユンソも父に傍女が遠くにやられそうで面目が丸つぶれだと父に言いました。
「女遊びをやめよとは言わぬ。女をこしらえるのは自由だが女をどうするかは夫人が決める。タンジの責任をとりたいか?ならどう責任を取る。」
ホ・ウンチャムはどう責任を取るのかと言いました。
「別邸を設けてその・・・。」
ホ・ユンソは新しい住まいを建てると言いました。
「お前の寵愛を盾に取り本妻を侮るようになる。次は自分の権利を主張しはじめる。家の中が不和になるのは明白だ。そうなれが士大夫の仕事に支障がでる。科挙も近いゆえ学問に集中せよ。」
ホ・ウンチャムはそれでは家の中に不和が生まれ両班としての学業にも支障がでると言いました。
「ならば約束してください。タンジが、オギのようにはならぬと。」
タンジの母はオギのようにしないでほしいとホ・ウンチャムに頼みました。
「オギは、自宅へ帰ったのでは?」
ホ・ウンチャムとホ・ユンソはオギに何かあったことを悟りました。

ホ家の地下室。
ホ・ユノクとカン氏はイニョプとタンジをいじめるために現れました。
「名医の薬だ。傷に効くはずよ。」
ホ・ユノクは薬を二人の前に投げました。
「感謝しなさいよ。殺しても足りないくらいなのに。」
カン氏はタンジに言いました。タンジは黙って薬を手に取りました。
「叩かれるのはつらかったでしょう?私が決めたとおりにプンイと結婚すればこんな目にあわなかったのに。」
ユノクはイニョプに言いました。
「私たちを、どこへ売るつもりですか?」
「気になる?私に世話してもらえなくなるのが寂しいだろうけど期待して。しーっかりとかわいがってもらえる家を選んだから。」
ユノクは言いました。
「しっかり薬を塗りなさい。傷が残ったら値が出ないわ。」
カン氏夫人は言いました。
「お気遣い、感謝します。」
タンジは夫人に言いました。
「タンジや。私、今夜旦那様と一緒に寝る。お前に教わったこと、使わせてもらうから。」
カン氏夫人は微笑むとユノクと戻りました。

地下の廊下。
「イニョプが私の夫といい仲とはお前もいい気はしないわね。私の夫のように助けるなんて言ったらいくらお前でも許さないから。・・・・・・ひやっとした?うふふ。どうしたの?イニョプと関わるとろくなことがないわ。今後はおかしな真似をしたらただじゃすまない。飼い犬がよその家の人にしっぽを振ったらどんなに嫌な気分かわかる?この家のものは私のもの、永遠にね。」
ホ・ユノクはムミョンにイニョプを助けないように暗に命じました。
ムミョンは不快そうにしました。

「その薬を塗るつもり?」
「悔しくても体が優先よ。塗って。」
夫人たちが帰るとタンジは上着を脱いで夫人にもらった薬をイニョプに塗ってもらいました。
「じゃああんたも。」
「私はいい。」
「女どうしじゃない。」
「大丈夫だって。」
「自尊心は捨てな。ひどくなったらいけないでしょ。」
「私が・・・自分でやるわ。」
イニョプが上着を脱ぎ始めるとタンジも手伝いました。
タンジもイニョプに薬を塗ってあげました。
「覚えてる?私が靴を履いたくらいで騒いだこと。あのときは私も死ぬと思って恨んだわ。それがまさかこんなことになるなんてね。」
タンジは靴の事件の時は叩かれて死にそうだったとイニョプに言いました。
「ごめんね、あのときは。」
イニョプはタンジに謝りました。
「おあいこよ。私もいじめたから。難しいわね。縁を切ることは。あんたには情けなく見えるだろうけど私だって別れようとした。でも同じ家でそれができる?」
「今も好きなんでしょ?」
「私はいい人ができればいつでも縁を切るわ。若様が離さないだけ。」
「人の縁ってわからないわね。どっちがひもを握っている限り切れない。」
「あ~食事はいつくれるのかしら。薬だけじゃおなかはいっぱいにならない。ほ?両班はおなかがすいてても顔に出さないのでしょ?私は見境がなくなるの。」
「私も人だもの。おなか、すいた。」
タンジは自分の思いを語り始めました。イニョプとタンジの間に友情が芽生え始めました。

ホ・ユンソの部屋。
「あ~!一体どうして私の部屋にいるんですか。」
「今夜、私はここで寝ますから。」
「なあ恥ずかしいと思わないのか、帰りなさい。」
「私のどこがいけないのです?お母さまの前でタンジの味方はするし自分は罰を受けるというし、私は恥ずかしくて使用人とは顔を合わせられません。」
「夫人、あれはタンジが死んじゃいそうでタンジがかわいそうで・・・。」
「私はかわいそうじゃないんですか?今にも追い出されそうなのに!」
「一体誰があなたを追い出すというのです・・・。」
「お母さまがおっしゃったでしょ。年内に懐妊しろと。だからあなたも協力してください!」
「子供ができるよう試みればタンジを許してくれるってことか?」
「ほら、あなた、こちらへ来てください。もっとです。こっちです。覚悟してくださいね、ア・ナ・タ(ソバンニィ)う~ん。」
「自分の服ですから、私が脱ぎます。アー!!!」
寝間着姿のカン氏夫人がユンソに夜伽を迫りました。

夜が明け日が昇りました。
イニョプとタンジは湯船に入れられサウォルとタンジの母に身体を洗ってもらっていました。

ホ家の下女の部屋。
イニョプとタンジは新しい服に着替えさせられ髪を結われました。
「あ~痛い。もっと優しくやってよ。売り飛ばすためにきれいにさせてるのよ。喜んでかわってやる。」
タンジは嫌がりました。
「私たち、どこへ連れて行かれるんですか?何か、聞いてませんか?」
イニョプは言いました。
「もう旦那様(ユンソ)なんとかしてくださいよぉ。」
タンジは地団太を踏みました。
「それがね・・・若奥様と寝坊しているの。」
ケットンはタンジに言いました。
「もぉ?」

ホ・ユンソの部屋の前。
トクセはホ・ユンソとカン氏夫人の靴に水をかけました。

ホ・ユンソの部屋。
腰を押さえたホ・ユンソは望み通りに夜の営みをやったのでタンジを見逃してくれと言いました。カン氏はタンジのことなど何も言っていないと意地悪を言い裏切られました。
「では夫人は母上に言ってください。タンジを許すって。」
「そんな約束してないわ。懐妊に協力してくださいとは言ったけど、それ以外は何も言ってないわ。朝食を、お持ちします。」
「アー!タンジや・・・。アー!」
ホ・ユンソは悲鳴を上げました。

カン氏夫人は得意げに部屋を出て靴を履こうとすると靴が濡れていました。
「もう!何なの!」

ホ家の庭。
ムミョンはイニョプとタンジを連れて行きました。キム・ウンギは下男のパウにイニョプの後をつけて消息を調べるよう命じました。

両班のチョン参議の家。
妙な雰囲気にタンジは怖くなりイニョプの手を握りました。
「さあ入れ。」
両班風の帽子をかぶった下僕の男はイニョプとタンジに言いました。
「行こう。」
ムミョンは一緒に行こうと言いました。
「待て。お前はここで待て。」
下男はムミョンに言いました。下男はイニョプとタンジだけを屋敷に上げました。
ムミョンは庭で待たされました。

チョン参議の部屋。
「兵曹判書様の下女です。」
イニョプはチョン参議に言いました。
チョン参議は酒をいっぱい飲むとこういいました。
「主人に挨拶もできんのか。」
するとイニョプとタンジは膝をついて頭を下げ正座しました。
「息子。なんとしても息子を産むのだ。娘はいらん。万一娘を産んだらただちに売り飛ばす。必ずだ男を産むのだ。」
チョン参議はイニョプとタンジに男児を産むよう命じ女を産んだら売り飛ばすと命じました。
「えっ?」
「下女をお探しではないのですか?何か手違いがあったようです・・・。」
イニョプとタンジは戸惑いました。
「だれかおるか。」
「はい。大監様。」
下男が部屋に入ってきました。
「この者らは自分の務めも知らぬようだな。」
「いいえ。間違いなく事情は伝えました。」
「ならば、私になぜ戯言をいうのだ!なぜ!なぜ!なぜ!なぜ!」
チョン参議は下男を呼び言い訳をした下男を棒で殴りました。
「大監様!」
下僕は叩かれタンジは悲鳴を上げてイニョプは怯えました。

ホ家のユン氏の部屋。
「どうやらイニョプのことでもめているようですね。」
「よそへ出そうと思ってます。今更婿殿は返せませんから。」
ユン氏夫人とキム家のハン氏夫人はお茶をしていました。ハン氏夫人はキム・ウンギとホ・ユノクを家に迎えたいと言いました。
「婿が気に入らなければこちらの家から二人をうちへ移らせては?私が連れていきましょうか?」
一年は娘の家で暮らす約束です。」
問題がない場合はです。」
「ふつつかな娘でまだお宅へやるわけには・・・。もう少し嫁としてしつけて・・・。」
「むろん。むろん、礼儀作法はしっかりお教えになっていると思うけど、男心をつかむことはまた別の話よ・・・。」
「なんと・・・。」
「惜しいようでしたら私が時折会いに来ます。夫に愛される術を私が教えてあげましょう。」
「な・・・ふっ・・・。それで戸判大監は外であれほど人気がおありなのですね。妓生に妓楼までこしらえてやったとか。」
「その妓楼にお通いになるのは兵判大監ですわ。今後もたびたびお茶をいただきに参ります。おいしいお茶ですこと。」
「ええ、そうしてください。いつでも歓迎します。うふ。」
ユン氏夫人とハン氏夫人の間に亀裂が入りました。

ホ家の庭。
「おにいさん!私は嫌よ。あんな家、運が悪けりゃ殴り殺されるところだったのよ。私は行かない。わかった?」
いったんホ家に戻ったタンジとイニョプ。タンジはムミョンに嫌だと言い部屋に入りました。
「これが本当のあなたの仕事ね。」
「ああ。これが俺の仕事だ。」
「だったらなぜあの時偉そうなことを言ったの?生き残れって。」
イニョプもムミョンが嫌いになりました。

王の部屋。
太宗はキム・チグォンとホ・ウンチャムと酒をたしなんでいました。
「娘の顔が見たくなった。入るがよい。」
太宗は琵琶を弾くカヒアに部屋に入るように言いました。
「おそれながら殿下。私は永遠に御前にでるつもりはありません。」
「恐れ多くも殿下の王命に背くのか?」
キム・チグォンは酒を飲むとカヒアに言いました。ホ・ウンチャムは黙って様子を見守っていました。
「私はただ殿下の不眠癒す薬として存在しています。御前に出て殿下のお心を乱したくはありません」
カヒアは御前に出るつもりはないと王を焦らしました。
「琵琶の名人も容姿に自信がないようだ。余はそちの容姿を褒めたのではなく芸を褒めただけだ。意地を張らずに入れ。」
太宗は自ら扉を開けてカヒアの妖艶さに見とれました。

王宮の庭。
「はっはっは。妓生は心づけ次第だが優先の順序も義理もないようだ。」
ホ・ウンチャムは嫉妬していました。
「殿下に嫉妬なさるのですか?なら私を知ってるとおっしゃってくださればいいのに。御前で勇気を出せなかったのは大監も同じなのに大監は私にだけ義理を望むのですか?」
カヒアは言い返しました。
「これはすまぬことをしたな。」
ホ・ウンチャムは言いました。
「詫びるどころか媚びるとは。」
キム・チグォンは言いました。
「仲裁されるとまた癪だ。君主にとっておなごは流れる川の落ち葉のようです。」
ホ・ウンチャムは気分を悪くして帰りました。
「邪魔をすると思いますか?」
「お前を味見しただけで逃したのだ。だが相手は殿下だ。奴は何もできまい。」

ホ家のホ・ウンチャムの部屋。
「夕食の用意はどうしますか?」
「宮殿で食べてきた。」
ユン氏夫人は帰宅したホ・ウンチャムの着替えを手伝いました。
「オギはどうしたのだ。いつ帰って来るのだ。そちが実家へ送ってだいぶたつな。」
ホ・ウンチャムはオギはどうしたのかとユン氏夫人に言うとオギはだめだとユン氏夫人は言いました。
「急にオギとはどうしたのですか。おつきの下女が必要なら別の者を用意します。オギはなりません。」

ホ家のカン氏夫人の部屋。
「あ、入って。どうぞ。」
カン氏が言うとケットンが食事を持って部屋に入り。
「タンジが夜食をお持ちしてと。この時間に召し上がるって。」
「アイゴー。それくらいで私が許すとでも?」
「正直、タンジがいなくて退屈でしょう?」
「あんな女がいないくらいでなんで。」
「両班は用事も遊びもたくさんありますよね。」
「ふん。」
「召し上がったら出しておいてください。」
「や~。どこ行くのよ。私が食べ終わるまで、そこに座ってて。」
「それで私も忙しいんです。待ってる人もいます。」
「待ってる人?ちょっと、いい人がいるんでしょう。」
「寂しいんだったら若奥様も一緒にやりませんか?」
「一緒に?へっ・・・何を?」
ケットンはカン氏を遊びに誘いました。

カン氏夫人はケットンとヨンチュンと三人で賭け事をして遊びました。
「運が来た~。ついてきたわ~。」
カン氏は喜びました。
「なんだよ。つきが回ってきませんね。」
ヨンチュンは言いました。
「あ~ほんと回ってきませんね。」
ケットンはいいました。
「あはっは。八八。見てみて。ほんとでしょ。すごいでしょ?」
「うわぁ。すごいですね。」」
「なんで今まで教えてくれなかったのよ。これをやってるとすべて忘れるわ。タンジもタンジの婿殿も奥様も頭にないわ。」
カン氏夫人は賭け事をしていると嫌なことを忘れると喜びました。
「私が知る限りでは、ご主人さまはだれよりもお上手です。」
ヨンチュンはカン氏を褒めました。
「私が勝つのは仕方ないわね。」
「あ~らよっと。まぜるぞまぜるぞ~。」
ケットンとヨンチュンはカン氏夫人を勝たせて気分をよくしてあげました。

ホ家のユン氏夫人の部屋。
「少し前、チョン参議から手紙が来た。気に入ったからどちらを送ってくれと。やはりイニョプを送ったほうがよいか?」
「それよりお母さま、もっといい方法があります。イニョプを行かせたら私たちがしむけたように思われ婿様に嫌われるかも。」
「嫌われても構わぬ。」
「でも妻としてはそうはいきません。」
「それで、既にキム婿殿の顔色をうかがってるのか?」
「お母さまに教わりました。気持ちを見透かされるなって。私がイニョプを追い出したとは言われたくなくて。」
ホ・ユノクは母にイニョプを追い出す策を言い出しました。

日中のホ家の庭。
「イニョプとタンジ、どちらも気に入ったからうちで一人選んでほしいようだ。この家で生まれ育ったタンジと両班出身のイニョプ、どちらかを決めることは容易ではない。それで自分で決めなさい。投票であれ推薦であれお前たちで決めるように。さあ、どちらが行くのだ。」
ユン氏夫人は下僕たちに誰でも一人だけを売るのですぐに決めるようにと命じました。
「奥様。私は、なんか悔しいです。私は、この家で生まれてずっと奥様に仕えています。」
タンジは言いました。
「それでイニョプが行くべきだと?」
「というより・・・私のほうが長くいますし。」
「一理あるな。イニョプはどう考える。」
「私は、理不尽だと思います。」
「なんだと?今なんと言った。」
「子供を産ませるために行くなど人のすることではありません。」
「人か。タンジは悔しいから、イニョプは理不尽だから、ならば誰が行くのだ。約束は守れないそうだ。二人ともいけないならかわりに誰が行く?」
「奥様。私は何も罪もないのになぜあの二人のかわりに罰を受けろとおっしゃるのですか。納得できません。私たちこそ悔しくてたまりません。」
若い下女が言いました。」
「罪を犯した人が行くべきで私たちが行くべきじゃありません。タンジかイニョプに行かせてください。」
おばさんの下女も言いました。
「ほら見てみろ。お前たちも人間なら自分たちで選べると思った。しかし家族と呼び友と信じる者が互いに押し付けあうさまを見なさい。それがお前たちの本性だ。奴婢がまだ押し付けあうのか?タンジかイニョプのどちらかだ。一日野草。そのかわり一日たっても決められぬなら二人とも行かせる。二人のうちどちらが行っても構わぬ。私にはお前たちは皆同じ下女だ。」
ユン氏夫人は一日の猶予を与え、決まらなかったら二人ともチョン参議に売り飛ばすと言いました。ホ・ユノクは意地悪そうに笑みを浮かべ部屋に戻りました。

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