スキップしてメイン コンテンツに移動

イニョプの道7話あらすじ「無実を信じて」


韓国ドラマイニョプの道7話

イニョプの道
韓国ドラマイニョプの道-ストーリーの理解を深める原語表記、たまに注釈つき。

イニョプの道キャスト

主人公イニョプ・・・チョン・ユミ
ムミョン・・・オ・ジホ
キム・ウンギ・・・キム・ドンウク
監督・・・チョ・ヒョンタク

あらすじ

兵曹判書(ピョンジョパンソ)ホ・ウンチャムは夜に自宅を訪ねてきた太宗をある場所に案内していました。

戸曹判書(ホジョパンソ)キム・チグォンの家。
キム・ウンギはキム・チグォンの部屋に行き許可なく扉を開けて父に会いました。
「どうしたのだ。寝房(シンバン)にいる時間だろう。」
本を読んでいたキム・チグォンは立ち上がりました。
「父上は何をご存知なのか、イニョプの家族に何をなさったのか知りたくて居ても立っても居られずこうして来ました。父上は牢獄で私に何もするなとおっしゃいましたね。父上は府院君の無実を知りながら訴えなかったのですね。なぜだ。一体どうしてなのですか!」
「お前は今、父を疑っておるのか?」

ホ家の地下室への入り口。
クク・イニョプは太宗の後を追いかけましたがムミョンに行く手を遮られました。太宗は地下室への扉の中に入りました。

ホ家の裏。
「あ・・・あっ・・・や・・・離して!行かなきゃいけないの。」
イニョプはムミョンの腕の中で暴れました。
「何をする気だ。」
「殿下にお目にかかる。申し上げることがある。」
「気は確かか?死にたいのか。」
ムミョンはイニョプの手からクク・ユの血文字の遺書を奪って読みました。
「返して。」
イニョプは遺書を取り返すと胸の中にしまいました。
「それで何をする気だ。」
「お父様が血で書いた遺書よ。最期の瞬間に何としてでも残そうとしたの。この中にはお父様が無実だという証拠があるの。」
「それを見せれば、王がお前の恨みを晴らしてくれるというのか?」
「民の訴えを聞いてくださるのが王様でしょう?」
「民?お前は奴婢(ノビ)だ。」
「奴婢はこの国の民じゃないの?奴婢だって訴えられるわよ。」
「目を覚ませ。府院君の処刑は王が命じたのだ。ほかの誰でもない王が殺せと命じたのだ。お前が訴えても何一つ変わらない。」
「見つけ出すわ。私の訴えを無視できない確かな証拠を探して本当の謀反人を見つけて王様に突き出すわ。無念にも亡くなられたお父様の血がにじんだ恨みを晴らしてやる!」

ホ家の地下室。
「面を上げよ。そちの娘が余の子を宿したのは事実か?」
イ・バンウォン(李芳遠=太宗)は老婆に言いました。
「はい。殿下・・・。」
老婆は地面に正座して答えました。
「何故余に知らせなかっただ。」
「中殿媽媽(チュンジョンマーマー、王妃様)により実家に送られてしまったのでなすすべがありませんでした。自分の命は惜しくなくても殿下のお子だけは守らねばと逃げ回っておりました。」
「その言葉を立証できるか?」
イ・バンウォンが言うと老婆は娘の形見を王に差し出しました。
イ・バンウォンは包みを紐解くと金の髷止めが現れました。
「金の髷止めめでございます。情愛の証として殿下から受け取ったそうです。」
老婆が答えると李芳遠は自分の髷止めを外して同じ物であるかを確かめました。老婆は震えました。
「これを受け取り、感激して泣いていたことを思い出す。」
「もう半分はお子が持っております。お子の肩にはよい兆しの赤いあざがございますので髷止めと痣で殿下のお子とわかります。」
「母と余の子はどこだ?」
「商団をさまよい各地をめぐるうち消息が絶えてしまいました。」
「必ずわが子を捜し出せ。その子が見つかれば中殿(チュンジョン、妃)とその親族を罪を問うことができる。」
「誠心誠意尽力する所存です。」
ホ・ウンチャムは言いました。

キム家。
「ウンギや・・・。」
「父上は無実の人が犠牲になっても構わないのですか?」
キム・ウンギは父キム・チグォンに尋ねました。
「府院君の罪は国が判断したのだ。私はただお前を助けたかったにすぎぬ。それが親というものだ。」
「イニョプは私のいいなずけでした。将来を誓った人でした。」
「両班の子が奴婢を連れて逃げようというのに許す親がどこにおる。」
「ウンギや。婚姻初夜に実家に戻ってくるとはどういうことですか!」
ウンギの母ハン氏が部屋に入ってきました。
「寝房へ戻って義務を果たせ。こんな真似をして両家が不和になったらどう責任をとるつもりだ。」
キム・チグォンは自分の部屋を出ようとしました。
「父上。決してこのままでは引き下がりません。父上がイニョプに直接真実を話してください。」
ホ家。
「どうぞお気をつけて。」
ホ・ウンチャムはイ・バンウォンを見送りました。

ホ・ユノクの部屋。
「酒を飲みすぎ風に当たってるのよ。もう少し待ちなさい。パウが捜している。」
ユン氏は娘に言いました。
「心配要りませんお母さま。こうしてお母さまと最後の時を過ごすのも悪くはありません。」

夜道。
「ご主人様。どこに行ってらしたのですか。」
パウはキム・ウンギに呼びかけるもウンギは黙って家に帰りました。

ホ家の廊下。
ユン氏は黙って部屋に行こうとするキム・ウンギを呼び止めました。
「どうしたことだ。新婚初夜にいなくなるとは。」
「私に構わないでください。」
「キムソバン(婿殿)。これ以上私は目をつぶるわけにはいかぬ。」
「ご存じはずです。私の気持ちを知ったうえですすめた婚姻ではないですか。」
「そうか。無責任なふるまいも当然と言いたいのか。」
「これが精いっぱいです。婚姻を受け入れただけでも満足なさるべきです。これ以上は望まないでください。」
キム・ウンギは寝房に入りました。

寝房。
キム・ウンギが部屋に入るとホ・ユノクは静かに微笑みました。ウンギは帽子の紐を解き床に置き酒を飲みました。
「どちらにいらしたのです?ソバンニ(旦那様)。頭が、重いのです。」
ホ・ユノクが言うとウンギは髪留めをひとつ外してやりました。
「つらくないのか?来ない人を待つなんて。つらいと思わないのか。私は死にそうだった。」
キム・ウンギは酒を飲みました。

ホ家の裏。
「なぜ王がここへ来たのだ。」
下女長で賊の女棟梁のヘサンはムミョンに尋ねました。
「以前兵判大監に女を捜せと王が命じました。結局見つかったのは女の母親だけでしたが今日その母親を主上に会わせたのです。」
「そう。主上と関係のある者なのか。」
「分かりません。分かり次第ご報告します。」
「イニョプが持っていた物は手に入れたか?」
「見ただけです。」
「手に入れたら殺すのだ。ちょうどよい機会ではないか。元の許嫁が他のおなごと婚姻し傷ついているはずだ。自害したいほどつらいであろう。」
「遺書は見ましたが解読できませんでした。意味を知るにはまだ生かしておくべきかと。」
「だとしてもそんなに長くは待てない。
ヘサンが言うとムミョンは礼をして去りました。かわって刺客のチボクが現れました。
「ムミョンにできなければお前がやれ。当分ムミョンから目を離すな。」
「兄貴を疑うのですか?」
チボクはヘサンに言いました。
「イニョプとの結婚まで考えたのだ。いつものムミョンではない。」
「兄貴が命令に背いたことはありません。」
「だから危険なのだ。ムミョンをしっかり見張れ。」
ムミョンは二人のやり取りを聞いていました。

ホ家の厨房。
下女たちは集まり夜食を摂っていました。そこにプンイが現れました。
「うまそうだな。少し分けてくれよ。え?」
「さっき持ってってあげたじゃない?」
タンジはプンイに言いました。
「誰とも俺と食べたがらなくて・・・。」
「なんでよ。なんで誰もあんたと食べたがらないの?」
サウォルは嫌われているプンイに言いました。
「それは俺が新入りだから・・・。」
「身の程知らずじゃない?」
サウォルはプンイを叱りました。
「ちょっとまた喧嘩?同じ主人に仕えていたでしょう?」
タンジは言いました。
「そのお嬢様に無礼な口をきいたばかりか手を挙げたうえに婚姻してもらう気だったのでしょ?正気なの?まともじゃないわね。」
サウォルはさらに言いました。
「今はもう主人じゃない。俺と対等な立場なのになんで俺が媚びなきゃいけないの?」
「だから人間ってやつは信用できないのよ。大監様に申し訳ないと思わない?あれだけよくしていただいたのに!」
サウォルは腰に手を当て言いました。
「ああ思わない。落ちぶれた両班より俺たちのほうがまだマシだ。俺は悪くない!」
「言わせておけばただじゃおかないから!」
サウォルは怒りました。
「目を覚ませよ。お嬢様も今は俺たちと同じ卑しい奴婢だ。」
プンイは食べ物を取っていきました。
「ちょっと!待ちなさいよ!」
「プンイの言う通りよ。これでも食べて落ち着きな。」
タンジはサウォルの口に食べ物を押し込みました。サウォルはすぐに吐き出しました。

ホ家の寝房。
キム・ウンギは酒を飲んで寝てしまいました。ホ・ユノクは目に涙をためて髪留めをひとつずつ外しカツラと上着を脱ぎチマトチョゴリだけの姿になるとウンギの隣に横になりウンギの背中に手を伸ばしました。キム・ウンギの小指にはウンギとイニョプの玉の指輪がはめられていました。
翌朝のホ・ウンチャムの部屋。
キム・ウンギとホ・ユノクはホ・ウンチャムと夫人のユン氏に拝礼の挨拶をしました。
「昨夜はよく眠れたか?いい夢をみたか?」
ユン氏夫人は尋ねました。
「夕べたいへん高貴なお方が見えられた。」
ホ・ウンチャムは言いました。ユン氏夫人は二人の婚姻を祝いに来られてたいへん栄誉なことだといいました。ホ・ユノクは殿下のお顔が見れなくて残念だったわ、ね、旦那様?とキム・ウンギに言いました。キム・ウンギはしばらく勉強に励むので婚姻生活がおろそかになることを許してくれと言いました。ユン氏は新妻をおろそかにしてはならないというと、ホ・ウンチャムはそこまでキム殿に厳しくしてはならないと言いました。キム・ウンギはホ・ウンチャムに感謝しました。

ホ・ウンチャムは勉学に励むと言ったキム・ウンギの言葉を気にして自分の息子はどうしているかとホ・ユンソの部屋を開けました。ホ・ユンソは部屋で絵本を開き男女の交わりの体位の練習をしていました。
「本当にこのようなことができるのか?みんなにも教えてやらねば。」
すると部屋の扉が開き、ホ・ウンチャムは猥褻な絵本を取り上げました。
「妓房の試験を受けるつもりなのか。まったくお前ってやつは!キムソバンを見て恥ずかしいとは思わぬのか?同じ家族になったというのにこうも違うとは。」
ホ・ウンチャムは絵本で息子の頭を何度かたたきました。ホ・ユンソは口利きを頼みましたがウンチャムは兵判の息子が裏口就職しては恥だと学問に励むよう息子を絵本で叩きました。ホ・ウンチャムは廊下で本を取り出すと鼻の下を伸ばしました。

ホ・ユノクの部屋。
タンジはユノクの肩をもんであげていました。
ユノクはなぜ旦那様が床に来なかったのか理由を尋ねました。タンジは少しだけイニョプとウンギが一緒にいたと言うとユノクは嫉妬してなぜすぐに知らせなかったのとタンジを叱りました。ユノクは四六時中イニョプとキム・ウンギを見張るよう命じました。タンジは友達のようにしっかり見張ると言いました。ホ・ユノクは何かを思いつきキム・ウンギが帰ってきたらイニョプに世話をさせるよう命じました。

厨房。
カン氏夫人は夫のホ・ユンソのせんじ薬に内緒よと薬を振りかけました。
ユン氏はキム・ウンギに飲ませる聡明湯をイニョプが煎じていることに腹を立てましたがユノクが許嫁だった者のほうが愛情が籠っていいと言いました。

夜の王宮。
イ・バンウォン(李芳遠、太宗)は父上が咸興(ハムン)へ行かれてから眠れないと不眠をキム・チグォンに打ち明けました。キム・チグォンにはよい薬があるとカヒアを紹介しました。カヒアは扉の外で琵琶のような楽器を演奏しました。見事な琵琶の演奏に李芳遠は聴き入りました。

ホ家のムミョンの部屋。
ムミョンはイニョプのクク・ユが無実だという言葉を思い出していました。

ホ家の厨房。
ケットンは頭がよくなる薬「聡明湯」をイケメンのトクセに飲ませて気を引こうとしていました。トクセは苦いと吐き出しました。ヨンチュンは勝手に聡明湯を飲むとケットン怒りヨンチュンを追い回しました。ろくでなしのプンイはせんじ薬を拭いていた布を「食え」とサウォルの口に押し付けるとサウォルと下女たちはプンイを追いかけて行きました。

ムミョンの部屋。
ムミョンは簡単に文字の暗号を解読しましたが意味まではわかりませんでした。
「情人の父、無罪、知っている」
「あの、頼みたいことがあるの。この前くれた短刀だけど、使い方を教えてくれない?」
イニョプは扉を開けてムミョンに言いました。

ホ家の暗い裏庭。
ムミョンはイニョプに短刀は急所を一撃で仕留めるのだと使い方を教えました。
「こうして、一思いに。さあ。やってみろ。」
ムミョンがやってみるとイニョプは恐ろしさにどきっとしました。
「はっ・・・!」
ムミョンは短刀を持ち戸惑うイニョプの手を引き自分の胸に押し当てました。
キム・ウンギは通りすがりにその様子を一瞥すると去りました。
ムミョンは遺書に何が書いてあるのかとイニョプに言いました。
「お父様の無罪の鍵を握る人がいるの。」

ホ家のユン氏の部屋。
「ユノク。本当に初夜を済ませたの?隠し事があってはならない。話しなさい。」
ユノクはしたと答えました。するとパウが部屋の外からキム・ウンギが帰宅したと報告をしました。
ユン氏は聡明湯を持っていきなさいとユノクに言うと、ユノクはまず手水を用意させると言いました。

ホ家の厨房。
ホ・ユノクの命令を受けたタンジはイニョプにキム・ウンギの手水を運ぶように言いました。

ホ家のキム・ウンギの部屋。
「今お戻りになられたと思って。」
イニョプはウンギの部屋に手水を運びました。
「入れ。」

ホ・ユンソの部屋。
「あ~。父上は私とウンギ殿を比べるのをやめてくれよ・・・。」
タンジは部屋に入るとホ・ユンソの妻に指輪を返してくれとホ・ユンソに言いました。
「怖くてとてもはめられません。若旦那様からいただいたから大事にしたかったのに。若奥様の目が怖くて。」
「お前の言う通りだ。見つかったらたいへんだ。なあ、タンジや。タンジや。タンジや。お前だけのために指輪を用意するから。」
ホ・ユンソはタンジに後ろから抱き着きました。
「いりません。」
「男心をわかってないな。」
「真心を二度ささげたら大泥棒が現れるでしょうね。」
「ちょと借りただけだ。盗んでないよ。タンジ。タンジ。ああいいん。タンジのに・お・い。」
ホ・ユンソはタンジを抱きしめました。するとカン氏夫人がいらっしゃいましたと下女が話しかけてホ・ユンソとタンジは慌てました。

ホ家のキム・ウンギの部屋。
「世話をするんだろ?」
キム・ウンギは手を差し出しました。イニョプはキム・ウンギの手を両手で取り銅器の水で洗いました。イニョプは絹の手ぬぐいでキム・ウンギの手を拭いました。
「床の、準備をしましょうか?」
イニョプはウンギに言いました。
「なぜ短刀を?」
キム・ウンギは昨夜のことについてイニョプに尋ねました。
「戦うためです。お父様の無念を晴らしたいのです。ではこれで失礼します・・・お兄様・・・。」
イニョプは帰ろうとするとキム・ウンギはイニョプを押し倒しました。

キム・ウンギの部屋の前。
イニョプの草鞋を見るユン氏夫人とユノク。
「誰か来ているようだ。」
ユン氏が言うとユノクは笑いました。

キム・ウンギの部屋。
「何をなさるのです。」
イニョプはあおむけに押し倒されキム・ウンギは胸をはだけました。
「短刀を出せ。私を刺せ。それで止められる。今すぐ私を刺すんだ。殺せ。そして父に復讐しろ。」
「お兄さま・・・。」

ユノクは扉を少し開けました。
「お母さま。後で出直しましょう。今はいるのはちょっと・・・。」

「今何をしているのだ!」
ユン氏夫人は聡明湯を割り落としてイニョプの頬を叩きました。
「行きましょうお母さま。きっと何かあるはずです。」
ユノクはいい人を演じました。
「悪いのはこの私です。私を罰してください。」
キム・ウンギはユン氏に言いました。
「よくもうちの婿に手を出したな!下女となっても相変わらず分別がない。不始末を罰するから今すぐ来なさい。すまないキム婿殿。分別のない下女がしたことだ。許してくれ。」
ユン氏はイニョプを連れて行きました。
「イニョプ!」
「これ以上口出しすればイニョプはただでは済まされないから。」
ホ・ユノクはキム・ウンギの袖をつかみました。

ホ・ユンソの部屋。
カン氏夫人はホ・ユンソに莬絲子(トサジャ、としし)嬉しそうに飲ませました。
「あつっ・・・。」
「あらやだ。お母さまが科挙に受かるようにと煎じた薬(聡明湯)にあるものを加えたのです。莬絲子(トサジャ、としし)・・・精力剤・・・。」
カン氏が言うとホ・ユンソは薬を吐き出しカン氏の顔にかけてしまいました。
「夫人。私がこんな物を飲んだらたいへんです。ただでさえ毎晩しびんが割れそうなのに。勉学は振るいませんがこんな物いりませんよ。」
「へへ~よく言うわよ。旦那様のところに嫁にきて夜を頑張ったのは二回か三回です。それじゃ物足りないわ。」
「しとやかな両班な女人が恥ずかしい。今は勉強中なので後にしてくれ。」
「あ~ん。私はずっと待ってるんですよぉ。ねえ。子どもはいつ作るんです?」
「私が科挙に合格したら気持ちよ~く作りましょう。」
「あん旦那様ぁ。今薬も飲んだじゃありませんかぁ。あんあん。」
「大変だ。今ひらめいた。勉強したら科挙に受かる気がします。夫人。夫人。夫人!」
ホ・ユンソはカン氏に押し倒れました。屏風が倒れ、隠れていたタンジは夫人の指輪を落としました。
「どぉ~っっし!!!」
カン氏夫人は叫びました。

ホ家の厨房。
「お母さま。タンジを罰してください。この女が盗んだのです。私の指輪も旦那様も。」
カン氏夫人はタンジを地面に叩きつけユン氏に言いました。

ホ家の地下室。
ユン氏はヘサンとムミョンを呼びタンジを烙印の刑に、イニョプをむち打ちの刑にすると命じました。タンジの母は泣いてやめるよう頼みましたがユン氏はタンジの母を叩き倒しました。
「盗みをした奴婢には顔に賊という烙印を押される。わかったな!この痛みを二度と忘れることのないよう。」
ユン氏はムミョンにタンジを抑えさせプンイに焼き鏝をタンジの額に当てるよう命じました。タンジの母はタンジを庇い背中に烙印を受けて倒れました。
「母上~。あっあっあっ。」
ホ・ユンソが転げ落ちてきました。
「タンジを許してください。私がタンジにあげたのです。悪いのは私です。妻の指輪を盗みました。」
ホ・ユンソはユン氏に言いました。ヘサンは刑は明日に伸ばしてはどうかと言いました。
ユン氏はイニョプとタンジを地下室に閉じ込め、タンジの母の手当てをするようヘサンに命じました。
ムミョンはタンジの母を抱き上げて厨房に運びました。
「水を持ってきなさい。豆腐と焼酎も。豆腐をつけよ。厨房にアナグマの脂がある。」
ヘサンはムミョンたちに命じました。下女たちがタンジの母の上着を脱がせると賊という烙印が痛々しく刻まれていました。
「ムミョン。タンジはだめ。タンジにあんなことしないで。オギみたいに殺さないでおくれ・・・。」
タンジの母はムミョンの裾にしがみついて泣きました。

ホ家の地下室。
「お母さん。ほんとうにすごい人ね。身を挺してタンジを守るなんて。」
イニョプはタンジに言いました。
「オギさんのようになるかと。それが怖かったの。」
「どうして?前にも下女長が言ってたけど。」
「あなたが来る前にいた下女よ。」
「その人も不義で罰せられたのね。そういう時はムミョンが始末するの?」
「両班は、自分の手を汚さないから。」
「いくら命令でも使用人の仲間にひどすぎる。」
「あなたへんよ。下女みたいよ。」
「だって下女だもの。」
「お母さん、大丈夫かなぁ。ああ悔しい。悔しくてたまらない。若旦那様から言い寄ってきたのに私だけ責められて。一緒にも騒ぎを起こしても身を滅ぼして罰さられるのは下女だけ。お母さんには罪はないのに。どんなに痛かっただろう・・・。」
タンジは泣き出しました。
イニョプはタンジの腕に手をやるとタンジはイニョプに抱き着いて泣きました。イニョプはタンジを慰めました。それからタンジは膝を抱えて泣きました。

ムミョンの部屋。
人の気配がしてムミョンは剣を布団に隠して眠ったふりをしました。すると黒い服を着た何者かが何かを盗んでいきました。ムミョンは後をつけました。

ホ家の地下室。
キム・ウンギは地下室に行き眠っているイニョプを起こしました。
「おにい・・・。」
イニョプの口をウンギは塞ぎ手を引きました。夜が明けキム・ウンギはキム・チグォンの家までイニョプの手を引いて行きました。
「入ろう。父上が君を助けてくれる。」
「そんなお方じゃないわ。お兄様もよくわかっているでしょう。」
「私の人生と引き換えに約束してくれた。私も父上に尋ねたいことがある。」
キム・ウンギはイニョプの拳を両手で包んで励ましました。
「そう。行きましょう。」
イニョプが同意するとキム・ウンギは実家の門を叩きました。

感想

もぉ「イニョプの道」のホ・ユノクやユン氏の意地悪に慣れてしまいました。こんなものなんだな、韓国ドラマは意地悪が普通と思えば何とか我慢して見られます。そして思うのが韓国の自殺率は日本の二倍ですから、この陰湿ないじめって朝鮮から渡来人とともに伝わってきた文化なのかなぁとこの頃思うのです。本場のいじめもドラマや統計を見てみるとすごそうですよね。朝鮮系の人は意地悪が当たり前!?日本のいじめも自殺するまで追い詰めるからすごいけど。意地悪ってどうしてなくならないのかなぁ。話は「イニョプの道」に戻って、ヘサンという女性は一体何者なのでしょうね。ヘサンは国王を暗殺したいみたいなことを前回言ってましたよね。そしてムミョンもその賊の一味で。そのヘサンがなぜイニョプを殺したがっているのか?それは何とかという賊、ああ、思い出した、「マヌォル党」とかいう秘密結社。それがなぜイニョプを葬りたいのか理由がわかりません。太宗はマヌォル党にクク・ユの潜入を命じましたがクク・ユは潜入するまでもなく殺されてしまいました。そこにキム・チグォンが絡んでいるとなれば、キム・チグォンもマヌォル党でクク・ユを陥れたことばバレるとマヌォル党にも類が及ぶからクク・ユを消したという理由以外にドラマ中には考えられるヒントがありません。イ・バンウォンの息子(王子様)は何となくムミョンでは?とヒントもひとつがないけどそうだったら面白いかなという推測のもとで何となく感じています。それにしてもホ・ユンソとカン氏が結婚してから夜の営みが二、三度とは、どんなに魅力のない女性なのでしょうね(笑)キム・チグォンはカヒアを太宗に引き合わせることにひとまず成功しました。果たして太宗(李芳遠)がカヒアになびくでしょうか?やはりホ・ウンチャムとカヒアも肉体関係を持っていると考えるのがふつうでしょうか・・・。カヒアは琴を弾いたり琵琶を弾いたり多芸ですね。

作品名 イニョプの道 シーズン 1 エピソード 7 評価 4 (5段階中)

関連コンテンツ

このブログの人気の投稿

薯童謠(ソドンヨ)(全66話)1話~最終回あらすじとネタバレ感想まとめ

薯童謠(ソドンヨ)1話~最終回あらすじとネタバレ感想まとめ ソドンヨ 1話~66話 あらすじと感想 長文注意。薯童謠はよかったので感想もあらすじもしっかり書いてます!薯童謠とは新羅に伝わる童謡で物語がすすむにつれて意味がわかってきます。百済は三韓のうちのひとつを引き継ぎ前の国の王を倒す際にとある約束をしました。百済の技術師モンナス博士は仲間を連れて新羅に亡命します。そして新羅でしばらく過ごした後に・・・詳しくはソドンヨ各話あらすじをご覧ください。 薯童謠(ソドンヨ) 1話 薯童謠(ソドンヨ) 2話 薯童謠(ソドンヨ) 3話 薯童謠(ソドンヨ) 4話と5話  新羅へ亡命 薯童謠(ソドンヨ) 6話 薯童謠(ソドンヨ) 7話 薯童謠(ソドンヨ) 8話 薯童謠(ソドンヨ) 9話 薯童謠(ソドンヨ) 10話 11話 薯童謠(ソドンヨ) 12話 薯童謠(ソドンヨ) 13話 薯童謠(ソドンヨ) 14話 薯童謠(ソドンヨ) 15話 薯童謠(ソドンヨ) 16話 薯童謠(ソドンヨ) 17話 薯童謠(ソドンヨ) 18話 薯童謠(ソドンヨ) 19話 薯童謠(ソドンヨ) 20話 薯童謠(ソドンヨ) 21話  木羅須百済に帰国 薯童謠(ソドンヨ) 22話 薯童謠(ソドンヨ) 23話 薯童謠(ソドンヨ) 24話 薯童謠(ソドンヨ) 25話 薯童謠(ソドンヨ) 26話 薯童謠(ソドンヨ) 27話 薯童謠(ソドンヨ) 28話 薯童謠(ソドンヨ) 29話 薯童謠(ソドンヨ) 30話 薯童謠(ソドンヨ) 31話 薯童謠(ソドンヨ) 32話 薯童謠(ソドンヨ) 33話 薯童謠(ソドンヨ) 34話 薯童謠(ソドンヨ) 35話 薯童謠(ソドンヨ) 36話 薯童謠(ソドンヨ) 37話 薯童謠(ソドンヨ) 38話 薯童謠(ソドンヨ) 39話 薯童謠(ソドンヨ) 40話  武康太子の誕生 薯童謠(ソドンヨ) 41話 薯童謠(ソドンヨ) 42話 薯童謠(ソドンヨ) 43話  威徳王逝去 薯童謠(ソドンヨ) 44話  惠王即位 薯童謠(ソドンヨ) 45話 薯童謠(ソドンヨ) 46話 薯童謠(ソドンヨ) 47話 薯童謠(ソドンヨ) 48話  法王即位 薯童謠(ソドンヨ) 49話 薯童謠(ソドンヨ) 50話

朱蒙(チュモン)全話1から最終回81話までのあらすじと感想

朱蒙(チュモン)のあらすじ一覧 朱蒙(チュモン)の1話から最終回81話までのあらすじを解説し感想も述べています。途中でちょっと面倒になったこともありましたが、何とか最後まで視聴することができました。朱蒙(チュモン)は感情移入するようなドラマではないと侮っていたのですが、最後らへんになると思わず登場人物の結末に涙してしまいました。 チュモンの全話あらすじ詳細とネタバレ感想 チュモン 1話 あらすじネタバレ感想 チュモン 2話 あらすじネタバレ感想 チュモン 3話 あらすじネタバレ感想 チュモン 4話 チュモン 5話 あらすじネタバレ感想 チュモン 6話 チュモン 7話 あらすじネタバレ感想 チュモン 8話 チュモン 9話 あらすじネタバレ感想 チュモン 10話 あらすじネタバレ感想 チュモン 11話 あらすじネタバレ感想 チュモン 12話 あらすじネタバレ感想 チュモン 13話 あらすじネタバレ感想 チュモン 14話 あらすじネタバレ感想 チュモン 15話 あらすじネタバレ感想 チュモン 16話 あらすじネタバレ感想 チュモン 17話 あらすじネタバレ感想 チュモン 18話 あらすじネタバレ感想 チュモン 19話 あらすじネタバレ感想 チュモン 20話 あらすじネタバレ感想 チュモン 21話 あらすじネタバレ感想 チュモン 22話 あらすじネタバレ感想 チュモン 23話 あらすじネタバレ感想 チュモン 24話 あらすじネタバレ感想 チュモン 25話 あらすじネタバレ感想 チュモン 26話 あらすじネタバレ感想 チュモン 27話 あらすじネタバレ感想 チュモン 28話 あらすじネタバレ感想 チュモン 29話 あらすじネタバレ感想 チュモン 30話 あらすじネタバレ感想 チュモン 31話 あらすじネタバレ感想 チュモン 32話 あらすじネタバレ感想 チュモン 33話 チュモン 34話 あらすじネタバレ感想 チュモン 35話 チュモン 36話 チュモン 37話 あらすじネタバレ感想 チュモン 38話 あらすじネタバレ感想 チュモン 39話 あらすじネタバレ感想 チュモン 40話 あらすじネタバレ感想 チュモン 41話 あらすじネタバレ感想 チュモン 42話 あらすじネタバレ感想 チュモ

薯童謠(ソドンヨ)最終回第66話恋の成就のあらすじとネタバレ感想

薯童謠(ソドンヨ)最終回 あらすじ 夜の百済王宮。 女性たちが華やかに舞い、貴族の男とメクトスたちは庭で酒と食事を楽しんでいました。 「こんなに楽しい日は生まれて初めてだ。ははは。」 メクトスは有頂天でした。 「親父、俺も結婚したいよ。」 ポムノはメクトスに言いました。 「何だと。」 「チョギとだよ。陛下がうらやましいよ。」 「父親を片付けてから結婚しろ。」 「あー!ちくしょう。」 「ところで陛下は男女の営みをご存知だろうか。事前に教育するのを忘れてたよ。」 メクトスは卑猥な想像をしていました。 「そんなの心配いりませんよ。(未経験の)俺でも知っています。」 トゥイルはメクトスに言いました。 「そうか?」 「今頃うまくやってますよ。」 「はっはっはっはっはっは。」 男たちは笑いました。 「紙に穴をあけてのぞきたいところだけど、陛下にそれはできないな。」 メクトスは笑いました。 寝所の控室。 「結髪(キョルバル)の用意はできた?」 モジンはウンジンとウスに言いました。三人は桃色に白地の縁取りの刺繍の絹を着て初夜の営みの準備をしていました。 「はい。」 「香油は?」 「用意しました。」 ウンジンはモジンに言いました。 「櫛は?」 「置きました。」 ウスが答えました。 「浄化水は?」 「用意しましたー。」 チョギは明るく言いました。 「分かったわ。」 三人は王の寝所を出ました。 「準備が整いました。」 寝所の前で控えていたボミョンが外に出てきたモジンに言いました。 「はい。では五歩下がるように。」 モジンは侍従と侍女たちに命じました。 ウンジンとチョギとウスは口に手を当てて照れ笑いして顔を見合わせました。 「陛下。初夜の儀式を始める時間です。今から申し上げる順序でなさいませ。」 モジンは寝所の中に向かって話しかけました。 「まず、生涯を共にすると誓う意味の結髪をしてください。」 ベッドの上には白地の縁に金の刺繍が施された衣に着替えたチャンと白い絹に薄桃色の縁取りの絹を着たソンファ公主が腰かけていました。二人の髪が少し切られて絹の敷物の上に赤い紐で結ばれ置かれていました。 チャンは置