秘密の扉5話
目次
あらすじ 偽造職人を追え!
簡素な王宮の宴席。
イ・ソン(思悼世子)は膳をひっくり返し捕盗大将のホン・ゲヒを足で押し倒しました。
「殺してやる!無実の民を死に追いやった罪は死を持って償ってもらうぞ!」
しかしそれはイ・ソンの心の中で描いた空想でした。
「聞こえないのか。何をぐずぐずしておる。注ぎたくないのか?」
イ・グム(英祖)は青磁の酒瓶を手に持ちイ・ソンに勧めました。
「あはは。とんでもない。兵判(ピョンパン)にする辞令を出してやろう。だからどうか私の不徳をお許しください。」
イ・ソンは笑顔で酒をホン・ゲヒに注ぎました。
「恐れいります邸下ー。」
ホン・ゲヒは酒を受け取り横を向いて飲み干しイ・グム(英祖)を見ました。
三人は見つめ合い頷き合いました。
世子の部屋。
「調べたか。」
世子はチェ・ジェゴンに尋ねました。
「はい。」
妓房(キバン)。
老論派の宴が開かれました。
「アイゴー。今日の主役が来たか。」
老論派の首領で領議政のキム・テクはホン・ゲヒを見上げて言いました。
「ご昇進をお祝い申し上げます。」
副提学(プジェハク)のミン・ベクサンも祝辞を述べました。
「礼を言う。」
ホン・ゲヒはミン・ベクサンに言うと前の前に座りました。
「やっと仲間に戻ったか。ずっと老論(ノロン)にいればよかったものを。」
右議政のキム・サンノはのんびりとした大きな声で言いました。
「有能な人材が兵判になってくれた。おかげで頭の痛い問題も解決できる。我々は均役法(平等な負担)の見直しを求めるつもりだ。廃案になればいい。」
キム・テクは言いました。
「均役法(キニョクポ)の施行は殿下の悲願でございます。」
ホン・ゲヒは言いました。
「君主の失策を正すのも臣下たる者の努め。均役法(キニョクポ)は開国以来最悪の法だ。」
キム・テクは言いました。
「もちろんです。軍役は平民の務めでもあります。」
右議政キム・サンノは言いました。
「我々士大夫(サデブ)が負担を強いられるなどありません。」
世子の義父ホン・ボンハンは言いました。
「身分の区別は四百年続く士大夫(サデブ)の伝統でありこの国朝鮮の秩序の礎だ。そなたの手にかかっている。」
キム・テクはホン・ゲヒを指さし言いました。
王宮の少論派(ソロンハ)の部屋。
「今、均役法(キニョクポ)に異を唱えていると言ったか?」
世子の師匠で右参賛(ウチャムチャン)パク・ムンスは机を叩いて立ち上がりました。
「老論は廃案に追い込むようです。」
大司諌(テサグァン)のシン・チウンはパク・ムンスに言いました。
「どうしてだ。殿下が長年尽力されてきたというのに。」
「ならば。施行が迫るこの大事な時に、兵判が変わったのはなぜですか?」
王の私室。
「均役法(キニョクポ)が危ないだと?そなたはキム・テクの出方を予想できただろう?」
イ・グム(英祖)は養生術(ヤンセンス)という健康体操をしながらパク・ムンスに言いました。
「次は文官の人事権をくれと言い、学者の推薦権も欲しがるでしょう。」
「欲しいならやればいい。」
「この国朝鮮を老論(ノロン)に牛耳られます。」
「たわけたことを言うな。そなたは私の望みを知っておろう。今悔しがるなら十年前に片を付けるべきだった。猛毅(メンイ)さえ消しておけばこんな事態にはならなかった。」
十年前。英祖(ヨンジョ)20年1744年。
王の便殿。
「余は(ファーイヌン)、不偏不党の朝廷を築く。そのためには、足かせになっていえるものを先に取り除かねばならん。」
英祖(ヨンジョ)は乱れた龍袍(ヨンポ、王の衣)のままだらしなく玉座の下に座って言いました。
「足かせとは?」
パク・ムンスは尋ねました。
「猛毅(メンイ)!」
三十年前の景宗4年の1724年。
「猛毅(メンイ)にご署名なさってください。我らに賛同すれば王になれるでしょう。あらがえば死あるのみです。」
キム・テクはイ・グムに迫りました。扉が開かれると隣の部屋にや十数人の高官たちが並んで向かい合って座っていました。
イ・グムは震えながら署名をしました。
十年前の便殿。
「私は二十年前、王位継承が確実になる文書に署名させられた。王になりたかったのではない。王座を手にしなければ命が危うかったのだ。」
イ・グム(英祖)はパク・ムンスに情けない声で言いました。
三十年前。
イ・グムの寝室。
「キム内官!キム内官!キム内官!」
イ・グムの前にいた黒装束の男が別の黒装束の男に殺されました。
イ・グムは返り血を浴びて怯えました。
十年前の便殿。
「私が世弟(セジェ)だった頃、どれほど危険な目に遭わされたか。そなたは知っているはずだ。ムンスよ。そなたの手でどうか猛毅(メンイ)を捜してくれ。必ずや、葬り去るのだ。猛毅(メンイ)がなければ不偏不党の泰平の世を築くことができる。わかったな。」
イ・グムは情けなくもパク・ムンスに抱きつきました。
英祖(ヨンジョ)の私室。
「十年前。猛毅(メンイ)の所在を徹底的に調べました。そしてあの恐れ知らずどもが承政院に隠したとご報告したはずです。ですが私は猛毅(メンイ)を消すことには同意しませんでした。それなのに、殿下に猛毅(メンイ)のありかをご報告した日の夜・・・。」
十年前の承政院の書庫。英祖(ヨンジョ)20年、1744年。
「水をかけろ。」
承政院が夜分に放火され燃え尽きました。
王の私室。
「原因不明の火事でした。誰が火をつけたのですか。猛毅(メンイ)を葬りたいがために誰かが承政院もろとも燃やそうとしたのです。」
パク・ムンスは王に言いました。
「あれは放火ではなく事故だ。当時の調査でもそう結果が出たであろう。」
イ・グム(英祖)jは酒を片手にパク・ムンスに言いました。
「私にそれを信じろというのですか?」
「当然だ。君主を疑っておるのか。不届き者め。」
「もう過ちを認めてはどうでしょうか。」
「黙らぬか!」
「シン・フンボク、ホ・ジョンウン。十年経った今、二人の犠牲者が出ました。いまいましい猛毅(メンイ)のせいです・・・。」
「き・・・・貴様・・・・!」
怒ったイ・グム(英祖)は盃を握りしめて立ち上がりパク・ムンスの頭上に振りかざすと床に落として叩き割りました。
「まだ遅くはない・・・・・・猛毅(メンイ)を捜し出し・・・・・・今度こそ確実に葬ってくれ。」
イ・グム(英祖)はパク・ムンスの手を取り頼みました。
「どれほどの犠牲者がでるのでしょう。承政院とともに、四百年間の資料も燃えました。多くの役人と女官も犠牲になりました。無謀でした。いくら猛毅(メンイ)がこの国の政治の妨げだったとしても、無謀な手段では何も解決できません。十年経った今でもそれは同じです。」
パク・ムンスはイ・グムの手の中から自分の両手を抜きました。
「そなたは・・・何を望んでいるのだ?反省も知らぬ政治には未来も希望もないとぬかしたな。では何をもって反省というのだ。譲位すれば満足か?世間知らずのあの子に一体何ができるというのだ。悪鬼のごとき官僚たち。互角に渡り合えるはずがない。そのせいで、王座がほかの者の手に渡ったらどうする!そなたは責任を取れるか?」
「殿下。王座を守るよりも、この国の政治を正すことが大切です。」
「王座を守りぬいてこそこの国の政治を正せる!私が絶大な権力をこの手に握らねばならん。それでこそ、朝鮮の未来と希望も見えてくるのだ。」
イ・グム(英祖)は両手を広げて立ち上がりました。パク・ムンスは目を閉じてうなだれました。
少論派(ソロンハ)の首領、左議政イ・ジョンソンの家。
少論(ソロン)のパク・ムンスとシン・チウンとチョ・ジェホは集まって話し合っていまいsた。
「ホン・ゲヒを兵曹判書に?」
イ・ジョンソンのもとにもパク・ムンスらによりキム・テクの動向が伝えられました。
「老論(ノロン)が兵曹判書につけば均役法(キニョクポ)は覆されます。大監が訴え続けた身分の差なく軍布(グンポ)を一疋ずつ納める法案は否決を余儀なくされます。」
チョ・ジェホは言いました。
「国の発展が妨げられている。」
イ・ジョンソンはため息をつきました。
「王がだめなのです!老論(ノロン)と共謀して兄を殺し王座を奪い取ったお方なのです!」
シン・チウンは勢い良く発言しました。
「そなたはまだそのような風説を信じておるのか。」
パク・ムンスは呆れました。
「風説?カニと柿は食い合わせが悪いのが常識です。しかしそれをご病気の景宗大王に勧めたのはあの人(タンシン)王世弟(セジェ)イ・グム!今上です。今上(クムサン、こんじょう)。」
シン・チウンは言いました。
「高麗人蔘もです。お体によくないと御医(オイ)が止めたのに、先王様に人参湯を飲ませるよう勧めたのは誰だと思いますか。老論(ノロン)です。」
チョ・ジェホも言いました。
「そもそも今上や老論(ノロン)、人参湯といっても何が入ってたことやら。」
チョ・ジェホは皮肉にとどめを刺しました。
「なんということだ。世も末だな。兄王を殺して王座を奪った挙句、民にも犠牲を強いる気だ。世も末とはまさにこのことだ。」
イ・ジョンソンは拳を固めました。
え~、誠によいところまで読んでいただき申し訳ないのですが、ここまででたいへん詳しい台詞の翻訳解説は終わりにしたいと思います。なぜならこのドラマ、シナリオが2話分くらい詰まってて内容の注釈に何時間もかかるので解説が追いつかなくなってきました。ほんと読んでくれてありがとう!以降は簡単なあらすじの紹介と感想にとどめたいと思います。
世子イ・ソンはシン・フンボクが遺した奇妙な遺書について、何者かが筆跡を真似る方法があったのではないかと思いました。キム・テクはこれをカン・ピルチェ別監から知り貸本屋の娘を消さねばならぬかもしれないと言いました。世子イ・ソンはチェ・ジェゴンを伴いチダムとソ・ギュンを尋ねました。世子イ・ソンはソ・ギュンに娘のチダムの力を貸して欲しいと頼みました。ソ・ギュンは心配しながらも娘の才能を認めてくれたイ・ソンを褒めつつも認めたくないが、人間らしく生きようとする娘の行動は止めたくないのでチダムの判断に任せると言いました。世子は「チダムは何があってもこの手で守る」とソ・ギュンに約束しました。
恵慶(ヘギョン)宮ホン氏が世子の部屋に通されないことに腹をててていると妊娠した英祖(ヨンジョ)の側室昭媛(ソウォン)が嫌味を言い嬪宮と呼び捨てました。嬪宮もセンガクシの頃から王宮に働いていたくせに品階も知らないのかと言い返しました。東宮内官のチャン・ホンギは恐ろしい女の戦いを黙って見ていました。
昭媛(ソウォン)の膝に英祖(ヨンジョ)は膝枕をして寝そべっていました。英祖(ヨンジョ)は昭媛(ソウォン)の腹の子をさすりました。
嬪宮は父ホン・バンボンに茶を出し先日のチダムは何者なのか、世子が秘密裏に妾を迎えたのではと話し合っていました。
チダムはシン・フンボクの遺書が偽物であり偽造職人がやったことを証明しました。チダムは紙を古く見せる方法を実演しました。世子イ・ソンとチェ・ジェゴンは驚いたように紙を覗き込みました。チダムは都城に三人の偽造職人がいると教えました。その一人、チョン・スンセの名に世子は聞き覚えがありました。チョン・スンセは事件の目撃者でシン・スンボクが御井(オジョン)へ向かったと嘘の証言をした者でした。
チョン・スンセは民家の壁に小便をひっかけていました。カン・ピルチェは悪い予感がするので都から離れるようにチョン・スンセに言いました。
剣契東方(コムゲトンバン)の頭目ナ・チョルジュは部下から報告を受けました。ナ・チョルジュはパク・ムンスにチャン・チョンセという偽造職人が怪しいと言いました。
夜、チョン・スンセは世子とチェ・ジェゴン、ソ・ジダムに囲まれました。チョン・スンセは鎌を振るって暴れました。世子はチダムを庇い床に伏せると腕に弓がかすり傷を負いました。チョン・スンセは刺客に射られて殺されました。
「カン・・・。カン・・・。」
チョン・スンセにまた矢が刺さり息を引き取りました。そこにパク・ムンスとナ・チョルジュが現れました。チダムを殺そうとする刺客をナ・チョルジュが気づいて阻止し剣を向けました。世子はチダムをチェ・ジェゴンに任せるとひとり刺客を負いました。刺客はナ・チョルジュと剣を交えて逃げました。世子はナ・チョルジュを会いました。ナ・チョルジュは刺客はかなりの腕前で傷を負わせたと拾った布を渡しました。
「左目の横に傷があるはずです。」
世子とチェ・ジェゴンはひとまずソ・ギュンの家に帰りました。チダムはここは剣契西方(コムゲソバン)の縄張りなのでほんとうに通りがかっただけなのかとナ・チョルジュに言いました。
世子はソ・ギュンの家のチダムの部屋で捕盗庁の長官まで操れるかなり位の高い者が一連の犯行に関わっているとチェ・ジェゴンに言いました。犯人は政治の忠臣にいる人物だとイ・ソンは見当をつけました。
嬪宮は別監カン・ソウォンに世子の動きを見張るよう命じ財物を与えました。
東宮別監カン・ピルチェは死んだチョン・スンセに猛毅(メンイ)を模写させていたのでした。
「本当の戦いはこれからだ。」
ソ・ジダムは自分が囮になるとイ・ソンに言いました。イ・ソンは勇気を認め礼を言いましたがそれは認めませんでした。
「駄目だ。これ以上、誰も失いたくない。分かってくれるな?」
世子は優しくチダムの肩に手を置きました。
世子は夜中に血だらけの姿のままイ・グム(英祖)の部屋を訪ねました。イ・グム(英祖)は驚き誰がやったのかと訪ねました。
「それは父上が教えてください。誰に脅されているのですか。なぜホン・ゲヒを兵判にしたのですか。」
「知りたいか?」
イ・グム(英祖)は兵曹に行きました。
イ・グムは軍船の数を数え13隻あったはずだがとホン・ゲヒに言いました。ホン・ゲヒは実際の船はそれより5隻少ないと言い残りは自分の就任前に横領があったとほのめかしました。
イ・グム(英祖)は王の執務室に世子を連れて戻り自分の椅子に一緒に座らせ臣下は完璧でないと言いました。イ・グムは捜査を続け黒幕を暴き裁きを下すと父王に言いました。イ・グムは官僚たちは非常な奴らだから気をつけるようにと世子の肩に手を置き言いました。
「ソンや。新しい情報をつかんだら真っ先に知らせてくれ。ふっふっふ。手伝えることがあるかもしれんだろ。」
「分かりました。」
イ・グムは飯をもりもり食らいながらパク・ムンスの忠言と世子の言動について考えていました。
え~、誠によいところまで読んでいただき申し訳ないのですが、ここまででたいへん詳しい台詞の翻訳解説は終わりにしたいと思います。なぜならこのドラマ、シナリオが2話分くらい詰まってて内容の注釈に何時間もかかるので解説が追いつかなくなってきました。ほんと読んでくれてありがとう!以降は簡単なあらすじの紹介と感想にとどめたいと思います。
世子イ・ソンはシン・フンボクが遺した奇妙な遺書について、何者かが筆跡を真似る方法があったのではないかと思いました。キム・テクはこれをカン・ピルチェ別監から知り貸本屋の娘を消さねばならぬかもしれないと言いました。世子イ・ソンはチェ・ジェゴンを伴いチダムとソ・ギュンを尋ねました。世子イ・ソンはソ・ギュンに娘のチダムの力を貸して欲しいと頼みました。ソ・ギュンは心配しながらも娘の才能を認めてくれたイ・ソンを褒めつつも認めたくないが、人間らしく生きようとする娘の行動は止めたくないのでチダムの判断に任せると言いました。世子は「チダムは何があってもこの手で守る」とソ・ギュンに約束しました。
恵慶(ヘギョン)宮ホン氏が世子の部屋に通されないことに腹をててていると妊娠した英祖(ヨンジョ)の側室昭媛(ソウォン)が嫌味を言い嬪宮と呼び捨てました。嬪宮もセンガクシの頃から王宮に働いていたくせに品階も知らないのかと言い返しました。東宮内官のチャン・ホンギは恐ろしい女の戦いを黙って見ていました。
昭媛(ソウォン)の膝に英祖(ヨンジョ)は膝枕をして寝そべっていました。英祖(ヨンジョ)は昭媛(ソウォン)の腹の子をさすりました。
嬪宮は父ホン・バンボンに茶を出し先日のチダムは何者なのか、世子が秘密裏に妾を迎えたのではと話し合っていました。
チダムはシン・フンボクの遺書が偽物であり偽造職人がやったことを証明しました。チダムは紙を古く見せる方法を実演しました。世子イ・ソンとチェ・ジェゴンは驚いたように紙を覗き込みました。チダムは都城に三人の偽造職人がいると教えました。その一人、チョン・スンセの名に世子は聞き覚えがありました。チョン・スンセは事件の目撃者でシン・スンボクが御井(オジョン)へ向かったと嘘の証言をした者でした。
チョン・スンセは民家の壁に小便をひっかけていました。カン・ピルチェは悪い予感がするので都から離れるようにチョン・スンセに言いました。
剣契東方(コムゲトンバン)の頭目ナ・チョルジュは部下から報告を受けました。ナ・チョルジュはパク・ムンスにチャン・チョンセという偽造職人が怪しいと言いました。
夜、チョン・スンセは世子とチェ・ジェゴン、ソ・ジダムに囲まれました。チョン・スンセは鎌を振るって暴れました。世子はチダムを庇い床に伏せると腕に弓がかすり傷を負いました。チョン・スンセは刺客に射られて殺されました。
「カン・・・。カン・・・。」
チョン・スンセにまた矢が刺さり息を引き取りました。そこにパク・ムンスとナ・チョルジュが現れました。チダムを殺そうとする刺客をナ・チョルジュが気づいて阻止し剣を向けました。世子はチダムをチェ・ジェゴンに任せるとひとり刺客を負いました。刺客はナ・チョルジュと剣を交えて逃げました。世子はナ・チョルジュを会いました。ナ・チョルジュは刺客はかなりの腕前で傷を負わせたと拾った布を渡しました。
「左目の横に傷があるはずです。」
世子とチェ・ジェゴンはひとまずソ・ギュンの家に帰りました。チダムはここは剣契西方(コムゲソバン)の縄張りなのでほんとうに通りがかっただけなのかとナ・チョルジュに言いました。
世子はソ・ギュンの家のチダムの部屋で捕盗庁の長官まで操れるかなり位の高い者が一連の犯行に関わっているとチェ・ジェゴンに言いました。犯人は政治の忠臣にいる人物だとイ・ソンは見当をつけました。
嬪宮は別監カン・ソウォンに世子の動きを見張るよう命じ財物を与えました。
東宮別監カン・ピルチェは死んだチョン・スンセに猛毅(メンイ)を模写させていたのでした。
「本当の戦いはこれからだ。」
ソ・ジダムは自分が囮になるとイ・ソンに言いました。イ・ソンは勇気を認め礼を言いましたがそれは認めませんでした。
「駄目だ。これ以上、誰も失いたくない。分かってくれるな?」
世子は優しくチダムの肩に手を置きました。
世子は夜中に血だらけの姿のままイ・グム(英祖)の部屋を訪ねました。イ・グム(英祖)は驚き誰がやったのかと訪ねました。
「それは父上が教えてください。誰に脅されているのですか。なぜホン・ゲヒを兵判にしたのですか。」
「知りたいか?」
イ・グム(英祖)は兵曹に行きました。
イ・グムは軍船の数を数え13隻あったはずだがとホン・ゲヒに言いました。ホン・ゲヒは実際の船はそれより5隻少ないと言い残りは自分の就任前に横領があったとほのめかしました。
イ・グム(英祖)は王の執務室に世子を連れて戻り自分の椅子に一緒に座らせ臣下は完璧でないと言いました。イ・グムは捜査を続け黒幕を暴き裁きを下すと父王に言いました。イ・グムは官僚たちは非常な奴らだから気をつけるようにと世子の肩に手を置き言いました。
「ソンや。新しい情報をつかんだら真っ先に知らせてくれ。ふっふっふ。手伝えることがあるかもしれんだろ。」
「分かりました。」
イ・グムは飯をもりもり食らいながらパク・ムンスの忠言と世子の言動について考えていました。
感想
この「秘密の扉」という韓国ドラマでは英祖(ヨンジョ)は景宗を老論(ノロン)と共謀して謀殺して王になったけど老論(ノロン)に脅されているので権勢を振る舞えない王として描かれているようですね。だから思悼世子に真相を知られてもらっては困る立場です。既に犯人はわかりきっているので残りの話をどう組み立てていくのか楽しみではありますが、時代劇としては実在した人物をモデルにかなり架空の話になっていますね。少しは登場人物の名前を覚えられてきてあらすじもわかりやすくなってきました。思悼世子の本当の味方はいったい誰なんでしょうね。関連記事
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