王と妃 第47話のあらすじ
夜、首陽大君が手酌をしていたところ、ハン・ミョンフェが首陽大君を訪ねてきました。ハン・ミョンフェは司僕寺の馬の世話が不満ではなく、将来自分が世話をした馬に乗って首陽大君が狩りをすることを夢見ていました。ハン・ミョンフェは首陽大君にすべてをささげてきた、富と栄光を望むなら安平大君に仕えていたでしょうといいました。
ハン・ミョンフェは首陽大君が玉座に就くことを望みました。ミョンフェは太祖が種をまき太宗が水をやり世宗が花をさかせたといいました。「長子相続にこだわっていたら国の将来はどうなりますか?・・・(中略)大君様の未来は誰よりも明るいのです。大君が大志を実現なさらないことが無念でたまりません。」
首陽大君「冷たくした詫びに酒でもと思ったが説教されるとは・・・はっはっはっはっは。」
永豊君は錦城大君にあとは自分と恵嬪に任せるようにいいました。錦城大君は首陽大君を討つ大義名分がないといいました。永豊君は端宗を守るためという名分があると錦城大君にいいました。力になってくれる者たちは大勢いる、キムと安平大君の配下はまだ大勢います、王妃もなかなかの人物ですと永豊君はいいました。錦城大君は永豊君の話をきいて奮い立たされたといいました。永豊君は蜂起に備え人を集める手配を部下に命じました。
首陽大君とハン・ミョンフェは酒を酌み交わしていました。
首陽大君「過去の英雄たちを見てみよ自らの野望を果たすため肉親を殺すこともいとわなかった。」
ミョンフェ「手を汚すことは私が引き受けますので。」
首陽大君「私は器ではない。毎晩夢を見る、毒薬を飲んで死んだ安平大君の夢を・・・ミョンフェよ、そなたは馬の世話を続けろ、これを運命と思え。」
ハン・ミョンフェは首陽大君の心を見透かしたと思ったけどそうではなかった、私はまだまだだなと大君の秘書のイムにいいました。
ハン・ミョンフェは足取り軽く楽しそうにヒャンイのところに行きました。ミョンフェは一生馬の糞の世話をすることをこれで食いっぱぐれがなくなるぞ、クビにならなくてよかった(内心は首陽大君がまだ大業を捨ててはいらっしゃらない)と喜びました・・・
首陽大君は譲寧大君のところに行きました。首陽大君はもう恵嬪と淑嬪を追い出したりしないといいました。そして王族をまとめる役職に就いてほしいと頼みました。
ヒャンイは桂陽君夫人と桃源君夫人にハン・ミョンフェのことを報告しました。
首陽大君は兵曹判書のイ・ゲジョンに、兵曹の中に金宗瑞の残党がいるので兵曹をまとめるように頼むといいました。吏曹判書は首陽大君がハン・ミョンフェを偏愛しているのでハン・ミョンフェが図に乗っているといいました。首陽大君は安平大君と金宗瑞の残党がまだたくさんいるのに二人に粛清を続けるように命令しました。吏曹判書はハン・ミョンフェのかわりに我々を重用してくださるのだと勘違いしました。
端宗のところに妃の父ソン・ヒョンスと母があいさつに来ました。低い役職(豊儲倉の長)で重労働を強いられていると知り端宗は役職を用意しようといいました。義父は外戚は要職に就いてはなりませんとこれを固辞しました。端宗は義父の無欲さに感動しました。ソン・ヒョンスは娘に首陽大君を敵にしないように言いました。娘は端宗を守るために力をお貸しくださいとソン・ヒョンスにいいました。物分かりのよいソン・ヒョンスは当面の間は腰を低くして首陽大君に逆らってはならないといいました。定順王后が菓子を差し出すとソン・ヒョンス(府院君)は涙を流してこれを食べました。内官のオム・ジャチは女官からすべてをきいて笑いました。ソン・ヒョンスと妻は乗りなれない輿に落ちそうになりながらも宮廷を出ていきました。
定順王后は都承旨に朝会を開く準備をしなさいと命じました。しかし都承旨は議政府で会議してから決めないといけあいと王妃に言いました。王妃は都承旨は王命を伝えるだけが仕事でしょうといいました。端宗が学問をさぼると内官が王妃の命令でふくらはぎをたたかれました。内官は私がたたかれたおかげで殿下が夜遅くまで読書をなさっていると喜びました。端宗は読書をしたおかげで気が引き締まったといいました。これからは怠けず勉学に励むと端宗は妃に約束しました。
ハン・ミョンフェは首陽大君が功臣を冷遇した理由を桃源君夫人にいいました。ハン・ミョンフェは大君が王位に就く機会を逃したといいました。ミョンフェは再度大業をやりましょうと大君は思ってるといいました。ハン氏は端宗が自ら王位から退くことを首陽大君が望んでいるのだと大君の心の中を見破りました。
感想
桃源君の具合が悪そうです、もしや死に至る病でしょうか。
首陽大君はハン・ミョンフェをはじめから許しているように見えました。ハン・ミョンフェが主導して多くの命を奪ったので、大君が悪く思われないように距離をとっている作戦だったみたいですね。
定順王后のお父さんのソン・ヒョンスは賢い人ですね。王妃の外戚が目立てば殺されるということをよく知っているかのようでした。それと比べて娘の王妃はちょっと危なっかしいですね。危険を顧みずに端宗を守ることは素晴らしいことですが、そのために敵に大義名分を与えてしまう可能性がありますね。王妃さんは立派ですが、ちょっと危なっかしいですねぇ。
それにしても策士のハン・ミョンフェは冷酷すぎて人の気持ちがわからないのでしょうか!前からそんな感じの行動が多いですよね。クォン・ラムを失望させたり、妻をがっかりさせたり、首陽大君の気持ちを読み違えたり、人の気持ちを推察する能力はないみたいですね。だから平気で人殺しもいとわない、多くの血が流れても何も感じない人間として劇中では描かれているようですね。
そしてインス大妃、あの人は権力を握るためには人の心を掌握しなければならないと思ってるみたいで人心を読む能力は長けているようですね。自分の手を汚さずに、王位がほしい首陽大君の気持ちもよくわかってらっしゃいます。目的は首陽大君と同じでも決して大君仲間になることのできない関係のインス大妃です。でも欲望のままに突っ走ったツケが後で来るんですよねー。
錦城大君は自分で状況を管理できない点が安平大君とそっくりですね。
錦城大君は自分で状況を管理できない点が安平大君とそっくりですね。