薯童謠(ソドンヨ)(全55話)第12のあらすじ
阿佐太子は威徳王に水色の「四」と書かれた宝石の首飾りのことについて尋ねました。威徳王はお前に合わせる顔がないといい王子の存在を認めました。首飾りは刺客がもっていたので王子は亡くなっただろうと太子はいいました。ソンファ姫は、真平王の3人の娘のうちの一人でした。次の女王候補なのに出歩いてばかりの姫をソンファの側近は心配していました。
チャンは太子にモンナス博士にあてた手紙を受け取りました。阿佐太子はモンナス博士たちが百済に戻れるように配慮するといいました。チャンはソンファ姫のことを思い出し、新羅に急ぎました。
ソンファ姫は寺でモノづくりを学んでいました。サテッキルは穂の少ない稲を取り出し、収穫量を増やせば将来の百済に役立つだろうといいました。
チャンは山で倒れているおばあさんを助けました。おばあさんの家に行くとおじいさんも布団の上で弱っていました。チャンは大工といっしょに家の下にオンドルを作り、床をあたためました。
ソンファ姫はチャンを待っていましたがチャンはやってきませんでした。そのかわりにサテッキルが姫を訪ねてきました。サテッキルは的を変えるように助言しました。なぜか当たらない的があるので、自信がなくなる前に的を変えたほうが精神的によいといいました。そしてサテッキルは姫に小さな壺を見せて姫に恋心を告白しました。
おじいさんとおばあさんは体が温まり元気になりました。チャンは二人に薬も作ってあげました。冬の寒さでおじいさんとおばあさんは冷たい家で凍えていたのでした。
チャンは寺に来ましたが姫はいませんでした。チャンは寺の障子に手紙を挟んで小屋に戻りました。姫はチャンの小屋に行きましたがチャンはいませんでした。チャンの恋文を見つけたのはサテッキルでした。
遠くにいました。私への気持ちが冷めるかと心配でした。でも楽になりました。自分の気持ちがはっきりしましたから楽になりました。姫様も私と同じ気持ちだろうと思えて楽になりました。この信念が恋ですよね。会いたい気持ちが恋ですよね。約束の時間に来ます。来られなかった二月より長い一日になりそうです。サテッキルは手紙をぐちゃぐちゃに握りしめました。
チャンはモンナスに旅の報告をしました。百済に戻れるかもしれないときいて太学舎の皆は喜びました。モンナスはチャンを百済の技術工として認めました。
サテッキルはチャンに学ばせてもらうといいました。チャンもサテッキルのおかげで助かったとふたりは握手をしました。その様子はまるで親友であるかのようでした。
メクトスたちは技術工になったからにはチャンに食べるとき、遊ぶときはいつも一緒だといいました。チャンは仲間にやっと入れてもらえたのでした。チャンはモンナスのところに行き酒をもらってみんなと一緒に飲みました。そこに意地悪なモジンが水を差しました。モジンはチャンの人相描きを見つけてチャンを叱りました。モンナスは百済の技術を新羅に与えてはいけないといいました。チャンは民のための技術だ、百済の民か新羅の民かは関係ないと反論しました。チャンは太学舎の考えは受け入れられませんでした。サテッキルは博士が正しいとチャンに言いました。
姫様に早く会いたい。だから受け入れたいです。でもそうしたら姫様には会えません。百済と新羅の民を区別して新羅の民を受け入れないという原則を受け入れたら平民は姫を慕うことはできません。百済人が新羅人を恋することはできません。だから耐えるつもりです。耐えて私の原則を胸に秘めたまま姫のところに行きます。公主さま待っていて。待っていて。信じてください。新羅から百済までより長いこの道のりをともに歩んでください。
チャンを待っていたソンファ姫はとうとう熱を出して倒れてしまいました。サテッキルは姫の男について調べるように手下に命令しました。
チャンは言われた通りに一歩も動きませんでした。雨に濡れたチャンは今にも倒れてしまいそうです。モンナスはチャンに百済の阿佐太子のもとへに行けといいました。モンナスには手に負えないといいました。そしてモンナスはチャンを見ると恋人ヨンガモを思い出すからこれ以上は一緒にいられないといいました。憎くてチャンを許せなくなるので師にはなれない、阿佐太子ならお前を受け入れられるだろうととチャンに言いました。チャンは母がモンナス博士に認められて立派な人間になれといわれたことを言いました。
母の遺言を守ることが父に会うための唯一の方法で、私がだれの息子で何者なのか、なぜこんな二面性をもつのか知るための方法なのです。私は博士に認められたい。だから私への愛情も憎しみも見せてください。自然がいつも人に友好的だったら人は発展しなかった。災害という試練があったから発展できたのです。私も博士の気持ちを受け止めて発展します。認めてもらいます。受け入れてください。モンナス博士はチャンをいったん受け入れることにしました。
サテッキルは姫の恋の相手を探していました。サテッキルはチャンだと気が付きました。
姫がもう王宮に戻ろうとしていたときに、チャンとソンファ姫はやっと再開することができました。ソンファ姫は涙をこぼしながらチャンに抱き着きました。その様子をサテッキルは影から見ていました。
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感想
いいですねー。恋のお手紙もチャンの気持ちもまるで詩のように美しいです。チャンが自分を憎むモンナスを受け入れるといった器の大きさ、これは王の器といいたいのでしょう。素晴らしい度胸です。ふつうの人はチャンのような目にあったら傷ついて病気になって再起できなくなります(笑)
自分に不都合な人たちのことも受け入れられるチャンは首陽大君や太宗(李芳遠)とは大違いですね!
ソンファ姫も意地悪な娘ではなくて理解のある賢い姫様です。さて、ここでサテッキルはどうでてくるでしょうかね。韓国ドラマによくあるタイプの意地悪な男としてチャンを殺そうとするのでしょうか。それとも、チャンの親友になれるのか、これからの楽しみです。