朱蒙(チュモン)56話
あらすじ
三年後。
卒本(チョルボン)は日照りで食糧不足だとヤンタクはソソノとケピルとサヨンに言いました。ヨン・チェヨンの息子のヨン・チャンスは厚かましすぎると母に言いました。召西奴(ソソノ)はすぐに物資を集めて向かうと言いました。
「ピリュ坊ちゃまとオンジュ坊ちゃまがお休みになりました。」
侍女はソソノに言いました。ソソノはしばらく留守にするので息子たちを頼むと侍女に言いました。
優台(ウテ)は兵士の訓練をしていました。サヨンはソンヤンを始末するのに願ってもない機会だといいました。ウテはソソノにソンヤンにやられた借りを返すといいました。
朱蒙は勝利を収めて本渓山の町に凱旋すると民たちは万歳して喜びました。
「この手はわがタムル軍の宝だ。体を労わってくれ。」
チュモンは鋼鉄の鎧づくりに失敗してしょんぼりしているモパルモを慰めました。
ヤンジョンはソンヤンにチョルボンを足掛かりにしてタムル軍を倒し扶余に攻め込むと言いました。ソンヤンはどこまでも太守様に従いますとヤンジョンに言いました。
扶余の宮殿。
王妃の兄ポルゲは食糧が不足して民が国境を越えて脱走し飢えていると言いました。フクチ大将軍は扶余の周辺の部族たちが従わないと報告しました。プドゥクプルは他国を攻めて食糧を奪って民の不満を紛らわそうと金蛙(クムワ)王に進言しました。王妃は帯素(テソ)王子を呼び戻してほしいとクムワ王に言いました。クムワ王はテソは反省していないからまだ駄目だと王妃とポルゲに言いました。
「テソをあのようにしたのは王様です。」
「黙らんか!頼みに来る前にあいつがどうしているか自分で調べろ。」
テソは辺境で日中から酒を飲んで仕事をさぼっていました。
部下がマルガル族を捕まえてきました。
テソは国境守備隊に入った者にマルガル族を皆殺しにすれば山ほど褒美をくれてやると言いました。
新参者の兵士はテソの前でマルガル族と戦い全員殺しました。
兵士はプブンノと名乗りました。テソはプブンノと戦うようナロに命じましたが明日にしましょうと言いました。ヤンソルランはいつまでこのような暮らしをするのだとテソに玄莬城に帰ると文句を言いました。
ウテと兵士は山に潜みソンヤンを待ち伏せしていました。ソンヤンが谷に通りがかるとウテたちはソンヤンの行列に襲い掛かりました。
「観念しろソンヤン。ここが貴様の墓場だ。やーっ。」
ウテはソンヤンに剣を振り下ろそうとすると背後からソンヤンの護衛に腰を刺されました。
「サヨン。サヨン・・・。ソソノに伝えてくれ。ともに願いを叶えてやれなくなった。ゆ・・・許してほしいと・・・。ソソノ・・・・・・。ソソノ・・・・・・・。ああ・・・・あ・・・・・・・。」
ウテは亡くなりました。ソンヤンは馬に乗り逃げました。
サヨンはソソノとヨンタバルが待つ場所に戻りました。
「どうなったの。」
「ソンヤンは深手を負って逃亡しソンヤンの兵士はすべて倒れました。」
「なぜそんな顔をしているの?」
「ウテ行首が・・・お亡くなりになりました。・・・・・・申訳ありません。」
ヨン・チェヨンのところにソソノたちが乗り込んで来ました。ソソノは剣を抜きヨン・チェヨンの兵士を殺しヤンタクに剣を突き付けました。ヨンタバルはヨン・チェヨンを牢獄に放り込めと命令しました。ケピルのもとに荷車に乗せられたウテの遺体が運ばれました。ソソノは白い布をめくるとウテの遺体があらわになりました。ソソノとケピルは涙をぽろぽろ流して泣きました。
(´;ω;`)ウッ…
ウテの葬儀が行われました。
ソソノは桂婁の君長に返り咲きました。
「我が桂婁は軍を持つことさえピリュに禁じられ卑屈な人生を歩んで来ました。これからはソンヤンとその一味を打ちのめして我が桂婁に跪かせます。チョルボンをまとめ新たな国を打ち立てます。」
ヨンタバルはヨン・チェヨン一家をソソノの前に連れてこさせソソノに判断を命じました。ソソノはヨンチェヨンとチャンスとヤンタクの縄をほどかせました。
「私は大事な人を失った。これ以上身内を亡くしたくはありません。」
ヤンタクは地面にひれ伏しました。
「君長様の御恩は命を賭してお返しします。」
ソンヤンは君長会合を開き四国の君長を集め戦争は避けられないとサヨンはソソノとヨンタバルに言いました。
ソソノは本渓山のタムル軍の砦に現れました。
ソソノと朱蒙(チュモン)は再会しました。ソソノは建国の力になりたいと言いました。
「この本渓山にこもっている限り統率をとるのは困難です。新たな国を造るには新たな本拠地が必要です。チョルボンにお越しください。チョルボンは肥沃で我が商談には莫大な富がある。私に国造りのお手伝いをさせてください。」
サヨンは友人のヒョッポにウテが死んだことを話しました。
「ソソノ様はどれだけ幸薄い人なんでしょう。」
ソソノたちを見送る朱蒙(チュモン)にヒョッポは言いました。
マリとオイはソソノ君長と手を組もうと言いました。チェサは「誰が王になるのか?チュモン大将かソソノ君長か?国ができればきっと支配権を得ようとするだろう」と言いました。朱蒙(チュモン)はよく考えて決断すると言いました。
ピョリハは「ヨミウル様が見えました。三足烏は新しい巣を見つけねばならないと。」という言葉をチョルランに言いました。
朱蒙(チュモン)は烏伊(オイ)を連れて新しい玄莬の偵察に行きました。
テソ王子のもとにヤンジョンからの書信が届きました。テソ王子は玄菟(ヒョント)城に行きました。
「あの女どもが大手を振って歩いている限りはらわたが煮えくり返る思いです。」
王妃は子供を連れて宮中を散歩する柳花(ユファ)姫とイエソヤを憎みました。
「ソヤ。そろそろあなたとユリ(類利)を行かせてほしいと王様にお願いしましょう。」
柳花(ユファ)姫は言いました。しかしイエソヤは今扶余とチュモンの関係が落ち着いているのは私たちが(人質として)宮殿にいるからですと言いました。
オイは桂婁が玄莬とソンヤンの連合軍に狙われているとチュモンに報告しました。
感想
優台(ウテ)さんがあっけなく死んでしまいました。脇役なのにかっこよく決まってるなーと思ったらwかわいそう!そして情勢は複雑に絡まりストーリーは面白くなってきましたね。でもあれ!?優台(ウテ)は歴史の神話では解扶婁(へブル)の庶子であるといわれています。そうなると金蛙(クムワ)王と優台(ウテ)は異母兄弟!なんということでしょう。