朱蒙(チュモン)40話あらすじネタバレ感想
あらすじネタバレ感想
沸流。ソンヤンの屋敷にモパルモとムソンは捕らわれていました。モパルモは自分は帯素(テソ)王子に引き渡されるのではないかと心配するムソンに言いました。
オイはソンヤンの屋敷に忍び込みました。
ソンヤンはテソ王子に手紙を渡すように部下に命じました。ソンヤンはモパルモを渡して利益を得ようという魂胆でした。
オイは朱蒙(チュモン)王子にこのことを報告しました。チュモンは扶余に着く前に二人を救うと言いました。
ヨンタバルたちは兵だけ出すように決定しました。ヨンタバルの妹はソンヤンとの密約があるので部下に邪魔を命じました。
ヨンタバルは兵をチュモンに差し出しました。
人妻となったソソノはチュモンを見つめました。
「ご無事なお姿を見て安心しました。チュモン王子様を信じて待つことができませんでした。お許しください。」
「悪いのは私のほうです。私の軽率さゆえにあなたを守り切れなかった。お許しを。」
「すれ違った運命を嘆いたとて何になりましょう。今桂婁は滅亡の危機に直面しています。チュモン王子様との別れを惜しんで涙している余裕はありません。チュモン王子様との記憶を消すのは難しいでしょうが、でも忘れるように努力するつもりです。チュモン王子様もご自分の道を迷わず歩んでください。」
召西奴はチュモンに頭を下げました。
「どうぞ、お元気で。」
ソソノは涙を流して朱蒙(チュモン)のもとを去りました。チュモンは馬を駆って乱れる心を鎮めようとしました。
マリはモパルモとムソンを救出するために作戦を練りました。そこにピリュの護送経路がわかったとヨンタバルの妹の部下が嘘の道を報告しました。チュモンは先に行って待伏せしようと言い出発しました。
モパルモとムソンは護送されていました。チュモンたちは待伏せするも敵が来ませんでした。サヨンが馬できてソンヤンの策略にはまったとチュモンに知らせました。チュモンとマリとヒョッポとオイは馬で扶余に急ぎました。
ヤンソルランは柳花(ユファ)姫と一緒にいるイエソヤを一目見ただけで敵意を抱き、何者か調べるように部下に指示しました。ユファ姫はイエソヤを金蛙(クムワ)王に紹介しました。クムワ王はイエソヤの父のことを知っており、彼女の父の死を悼みユファ姫に手厚く世話をするように言いました。
クムワ王はユファ姫からチュモンとソソノの関係について聞きました。ユファ姫はチュモンにイエソヤを連れ合いにしてはどうかとクムワ王に言いました。クムワ王はファンベク族長の娘なら身は堅いとユファ姫にチュモンとイエソヤの結婚を任せました。
ヤン・ソルランはイエソヤを部屋に呼びました。
「ヤンソルラン様も敵国だった国に嫁がれたではありませんか。」
イエソヤは毅然とした態度を取ると許さないわ、今度から態度に気を付けるようにと敵意をむき出しにしました。ヤンソルランはイエソヤを利用すると面白いことになりそうとつぶやきました。
モパルモとムソンの身柄はナロを通じてテソに引き渡されました。モパルモの剣をテソは手にとりお前が作ったのかと尋ねました。モパルモは知らないと答えるとテソはおのれ!とモパルモの首に剣を突き付けました。
テソ王子はチュモン王子を呼び、モパルモに鋼鉄剣を作らせるように、逆らうならモパルモの首をはねるように命じました。
モパルモは死んでもテソ王子のために剣は作らないとチュモンに言いました。しかしチュモンはモパルモ親方にテソ王子のために剣を作るように言いました。モパルモは鋼鉄剣の秘法は絶対に教えられないと断りました。
オイはチュモンにひどすぎると言いました。ヒョッポも親方の心を踏みにじってとチュモンを批難しました。チュモンは親方が自殺しないように見張るようマリとヒョッポとオイに命じました。
「王子様、いっそ私を殺してください。」
モパルモはチュモンに言いました。
「本当に、殺すことになりますよ。」
「いいでしょう。何が何だか分からなくなりました。合点はいきませんがわたしは王子様を信じてご指示の通りにいたしましょう。作ります。あの鋼鉄剣を。」
モパルモは泣きながらチュモンに従いました。
チュモンはテソの部屋に行きました。
チュモンがテソに鋼鉄剣の制作を話すと「でかしたぞチュモン」とチュモンを褒めました。
ヨンポはトチの家に行きました。
「我々が、このどん底から這い上がるにはこれしかない。」
「テソ王子を殺すというんですか!」
トチの部下は思わず大声を出してトチに怒られました。
ヨンポ王子はチュモンのところにも生き、「こんな父上のみじめな姿は見ていられない。テソ兄上の横暴は許せない」と唆しましたがチュモンは断りました。
「お前は兄上の足にすがって楽に暮らすがいい。」
ヨンポ王子はチュモンに言いました。
玄菟(ヒョント)城の太守ヤンジョンは長安からの所信を受け取りました。
漢は扶余の皇室に二度と漢に歯向かわないよう人質を求めていました。
モパルモは「一人にしてくれ」というと、ムソンは皆を追い出して秘密の仕事をはじめました。
チュモンはモパルモが作った鋼鉄剣をテソに渡しました。テソは「よくやったな」とチュモンとモパルモを褒めて笑いました。
テソはヤンジョンの部下から人質を漢に出さなければいけないことを聞きました。
「王子を送るのが順当と思われます。」
王妃は「ちょうどいい。チュモンを送ろう」と喜びました。
「兄上、まさかそんなバカげた要求を呑むはずないですね。」
ヨンポ王子はテソに言いました。王妃はヨンポを送るはずないと言いました。
ユファ姫はチュモンを呼び王子を人質に要求していることを言いチュモンの心配をしました。チュモンが人質になるという噂は扶余の王宮に広まりました。
「俺がテソ王子でも、チュモン王子を送るでしょう。」
「こんなことなら扶余から出ていったほうがマシだ。」
「俺もオイと同じ気持ちです。」
噂を聞いたマリとヒョッポとオイはチュモンに言いました。
テソはチュモンを呼び酒と料理をふるまいました。
「よし。のもう。最近は、国事に追われろくに休む暇もない。だが心は満ち足りている。お前のおかげだな。」
「とんでもない。大したことではないと恐縮しています。」
「いや我々が反目してきたことは周知の事実だ。だがお前はモパルモを説得して鋼鉄剣を作らせた。民もそれを称賛している。」
「恐れ入ります。」
「チュモンよ。言いづらいのだがお前に頼みがある。チュモンお前に行ってもらいたい。漢は扶余より大きな国だ。これを機会に見分を広めてこい。扶余に戻った際には相応の待遇で迎えよう。実のところお前を信頼しきれていないのだ。だがこの頼みを聞いてくれたらお前を信頼しよう。お前の大切な人たちの面倒も見よう。どうだチュモン、引き受けてくれるか。」
感想
扶余の世はテソ王子の天下ですね。テソ王子の振る舞いはクムワ王をも凌ぐようです。ここからまた面白くなってきましたね。一時はつまらないかなと思ってしまったのですが、ヨンポ王子が悪だくみをはじめてから面白くなりました。