朱蒙(チュモン)49話
あらすじ
マリとヒョッポとオイはヨミウルの助言を受け、チュモンには秘密で扶余に行くつもりでモパルモ鍛冶頭に鋼鉄の弓を貰いました。
ユファ姫とイエソヤと侍女のムドクは扶余宮殿の牢屋に捕まっていました。ユファ姫はムドクに書信を渡してほしいと言い医官長の作った丸薬で宮殿を死んで出る作戦を立てました。ユファ姫は夫の解慕漱(ヘモス)が玄莬の街の広場で磔にされていたことをイエソヤに話しました。
「民にまぎれてヘモス様に近づいたけどその瞳に私が映ることはなかった。自分の運命が悲しくて死んでしまいたかったけれどおなかの中にはチュモンが宿っていた。どんな苦しみがあろうとチュモンを生んで立派に育てることだけがヘモス様との縁をつなぐ道だったのです。ソヤ。チュモンとの縁を守りたければ強くならなければいけませんよ。」
「殿下。これを機に王になってはいかがでしょうか。王様はこれからきっと何かと邪魔をするはずです。これ以上耐え忍ぶことはないでしょう。」
ヤンソルランはテソに王になるようにほのめかしました。テソ王子は「非道」だとソルランに言いました。
「本音を見透かされて怒っておいでなの?本心では私と同じことを考えておいでのはずです。」
ヤンソルランが言うとテソ王子は怒って部屋を出ていきました。ヤンソルランは側近のハフチョンを呼び父ヤンジョンに連絡をさせました。
金蛙(クムワ)王は王妃を呼びテソに王位を譲るのでユファ姫とイエソヤに手出ししないでくれと頼みました。王妃は「扶余の権力はテソの手中にあり臣下はテソを王子とみなしているのですよ。見ていてくださいな。王様の目の前でチュモンとユファを殺して見せますから。」と言いました。
チュモンとチェサ、ムゴル、ムッコたちはハフチョンを捕まえヤンソルサンの密書を奪いました。チュモンは砦に戻りマリとヒョッポとオイが扶余に行ったことを知りました。ヨミウルは「感情に流され使命を台無しにするのですか」と言いましたがチュモンは「母上と妻を見殺しにはできません」と言い扶余に行きました。
召西奴(ソソノ)と優台(ウテ)とサヨンたちは扶余に入城しました。ウテはソソノに蓄えた財産を扶余の宮殿の建設費用に充てるのはもったいないと言いました。ソソノは金を使うことで叔母のヨンチェヨンと卒本(チョルボン)の注意をそらしたいと言いました。
「富が物を言うのです。見ていてください。」
ソソノはウテに言いました。偵察してきたサヨンはユファ姫とイエソヤを囮に使いチュモンを殺害する計画をソソノに教えました。
医官長はイエソヤを診察すると「ずいぶんよくなられました」といいイエソヤの手に薬を忍ばせました。ユファ姫はムドクに死んだふりができる薬を渡しました。
扶余郊外に着いたチュモンはムグに扶余の偵察を命じました。チュモンは隠れ家に行きました。
「心配しないで。しばらく意識を失うだけよ。」
ユファ姫はムドクに薬を飲むよう指示しました。ムドクは薬を食べてかみ砕いて飲み込むとその場に倒れました。
「ムドク。どうしたの。医官長を呼んで。」
ナロは牢屋に行くと医官長が「死にました」と言いました。ナロが鼻息と脈を確かめると「どういうことですか」とユファ姫に言いました。ユファ姫は「何度も具合が悪いと言ったのに血も涙もないのね」とナロに言いました。
ナロはテソのところに行きムドクの死を報告しました。テソ王子は「亡骸をひそかに処分しユファ夫人とイエソヤを寝所に移し監禁しろ」と命じました。
夜。ナロは医官庁とともにムドクを冷たい野に捨てました。ムドクはしばらくすると目を覚まし起き上がりました。
ソソノはチュモンのことが心配で落ち着きませんでした。ソソノはサヨンに文を持たせ「大事なことなの」と桂婁に行くように命じました。
玄莬のヤンジョンのもとにチン・ジュンムンとヨンポ王子が扶余に向かっているという知らせが届きました。ヤンジョンはこのことをテソに知らせる使いと送りました。
チンジュンムンは「皇帝陛下のお怒りが玄莬には伝わっておらぬのだな」とヤンジョンに嫌味を言いました。野望を抱いたヨンポ王子はどや顔をヤンジョンに向けました。
サヨンはヨンチェヨンのところに行きヨンタバルと相談があると言いました。ヨンチェヨンはたくらみを突き止めるように部下に命じました。ヨンタバルはソソノが宮殿の抜け道を知りたいという手紙を読みました。
「ユファ様とイエソヤ様を救出なさるおつもりです。」
サヨンはヨンタバルに言いました。
オイは気配を感じるとチュモンがチェサ、ムゴルらを伴って現れました。
チュモンはマリとヒョッポとオイを殴りました。
「私に一言もなく命を捨てに行くのが賢明な道なのか。」
「仕方ありません。大将が殺されるとわかってて行かせるわけにはいきません!」
「母上と妻の命がかかってる。お前たちだけで決めることはない。お前たちは私の兄弟だ。今死なれては私の大業もなしとげられなくなる。いいな。死ぬなら・・・一緒に死のう。」
玄莬のヤンジョンのもとにチン・ジュンムンとヨンポ王子が扶余に向かっているという知らせが届きました。ヤンジョンはこのことをテソに知らせる使いと送りました。
チンジュンムンは「皇帝陛下のお怒りが玄莬には伝わっておらぬのだな」とヤンジョンに嫌味を言いました。野望を抱いたヨンポ王子はどや顔をヤンジョンに向けました。
サヨンはヨンチェヨンのところに行きヨンタバルと相談があると言いました。ヨンチェヨンはたくらみを突き止めるように部下に命じました。ヨンタバルはソソノが宮殿の抜け道を知りたいという手紙を読みました。
「ユファ様とイエソヤ様を救出なさるおつもりです。」
サヨンはヨンタバルに言いました。
オイは気配を感じるとチュモンがチェサ、ムゴルらを伴って現れました。
チュモンはマリとヒョッポとオイを殴りました。
「私に一言もなく命を捨てに行くのが賢明な道なのか。」
「仕方ありません。大将が殺されるとわかってて行かせるわけにはいきません!」
「母上と妻の命がかかってる。お前たちだけで決めることはない。お前たちは私の兄弟だ。今死なれては私の大業もなしとげられなくなる。いいな。死ぬなら・・・一緒に死のう。」
マリとヒョッポとオイはチュモンの厚い温情に涙を流しました。
約束の期日が来ました。テソ王子はヤンソルランとともにチュモンを待っていました。テソ王子は日暮れまでにチュモンが来なければ殺すとユファ姫とイエソヤに言いました。
「なんと愚かな。ここに来るくらいなら私たちをはじめから連れて行っただろう。チュモンがここに来ることはない。殺しなさい。」
跪かされたユファ姫はテソに言いました。
チュモンのところにムドクが現れました。
「王子さま。三日三晩ここでお待ちしておりました。ユファ様が王子様にあてられた書信です。」
ムドクはチュモンに血文字の手紙を渡しました。
「牢獄から出られないので、肌着にご自分の血で。」
「チュモン。お前が扶余に入ってこれを読むことがないことを祈る。母とソヤを思う前にお前に希望を託している数千の流民たちを思いなさい。彼らのために新たな拠点と希望を築きあげること。私とソヤはお前の大業のために喜んで命を捧げましょう。お前がこれを読んでも宮殿に来たら私とソヤは自ら命を絶つでしょう。どうか母を失望させないでくれ。」
チュモンは母の手紙を読むと涙を流しました。
「母上・・・・・・。母上・・・・・・。ははうえーーーーーっ!」
夜になりました。
「殿下。この二人を打ち首に。」
ヤンソルランは言いました。
「もう少し待つ。」
テソは言いました。
「待たれてはなりませんわ。」
イエソヤは言いました。
「私とソヤはチュモンのためなら喜んで死ぬわ。さっさと殺せ。」
ユファ姫は言いました。
テソ王子は剣を抜きました。
「さあ殿下早く。」
ヤンソルランは催促しました。
「やーーーっ」
テソは叫んで剣を捨てるとどこかに行ってしまいました。
ユファ姫とイエソヤは寝所に戻されるとユファ姫は気を失いました。
チュモンは郊外にいました。
マリとヒョッポとオイとチェサ、ムゴル、ムッコは待っていました。
チェサは言いました。
「もう本渓山に戻ったほうがいいのでは?」
「ユファ様とイエソヤ様がどうなったかだけでも知りたい。」
マリはチュモンの気持ちを代弁しました。
そこにサヨンが現れヒョッポに微笑みました。
「大将。サヨン行首が来ました。」
ヒョッポはチュモンに言いました。
「なんだ?」
「扶余の宮殿に通じる隠し通路が記された地図です。」
サヨンは一枚の革に書かれた地図を渡しました。
約束の期日が来ました。テソ王子はヤンソルランとともにチュモンを待っていました。テソ王子は日暮れまでにチュモンが来なければ殺すとユファ姫とイエソヤに言いました。
「なんと愚かな。ここに来るくらいなら私たちをはじめから連れて行っただろう。チュモンがここに来ることはない。殺しなさい。」
跪かされたユファ姫はテソに言いました。
チュモンのところにムドクが現れました。
「王子さま。三日三晩ここでお待ちしておりました。ユファ様が王子様にあてられた書信です。」
ムドクはチュモンに血文字の手紙を渡しました。
「牢獄から出られないので、肌着にご自分の血で。」
「チュモン。お前が扶余に入ってこれを読むことがないことを祈る。母とソヤを思う前にお前に希望を託している数千の流民たちを思いなさい。彼らのために新たな拠点と希望を築きあげること。私とソヤはお前の大業のために喜んで命を捧げましょう。お前がこれを読んでも宮殿に来たら私とソヤは自ら命を絶つでしょう。どうか母を失望させないでくれ。」
チュモンは母の手紙を読むと涙を流しました。
「母上・・・・・・。母上・・・・・・。ははうえーーーーーっ!」
夜になりました。
「殿下。この二人を打ち首に。」
ヤンソルランは言いました。
「もう少し待つ。」
テソは言いました。
「待たれてはなりませんわ。」
イエソヤは言いました。
「私とソヤはチュモンのためなら喜んで死ぬわ。さっさと殺せ。」
ユファ姫は言いました。
テソ王子は剣を抜きました。
「さあ殿下早く。」
ヤンソルランは催促しました。
「やーーーっ」
テソは叫んで剣を捨てるとどこかに行ってしまいました。
ユファ姫とイエソヤは寝所に戻されるとユファ姫は気を失いました。
チュモンは郊外にいました。
マリとヒョッポとオイとチェサ、ムゴル、ムッコは待っていました。
チェサは言いました。
「もう本渓山に戻ったほうがいいのでは?」
「ユファ様とイエソヤ様がどうなったかだけでも知りたい。」
マリはチュモンの気持ちを代弁しました。
そこにサヨンが現れヒョッポに微笑みました。
「大将。サヨン行首が来ました。」
ヒョッポはチュモンに言いました。
「なんだ?」
「扶余の宮殿に通じる隠し通路が記された地図です。」
サヨンは一枚の革に書かれた地図を渡しました。
感想
今日はちょっと面白かった!マリとヒョッポとオイよりチェサ、ムゴル、ムッコのほうが武人らしいですね。ムゴルはどこかで見たなと思ったら「薯童謠」でソンファ姫の護衛をしていたり、「馬医」のカン武官だったり、イ・サンでソ・ジャンボというテソの兄貴分を演じている人でした。チェサを演じている人も奇皇后や王と妃、武人時代、王と私、ホ・ジュンなどにも出ていたそうですが、覚えがありませんw