朱蒙(チュモン)45話
あらすじ
流民の収容所。
「これより漢の長安へ出発する。予定より出発が遅れたので進む速度を速める。弱った老人と子供は別にしろ。」
朱蒙(チュモン)王子は流民を二手に分けて漢へ行くと偽り新しい国へ護送しました。
流民のうち元気な男たちは小走りに朱蒙(チュモン)の後についていきました。
温泉に行ったふりをしている金蛙(クムワ)王は部下にチュモンの様子を報告させました。
金蛙(クムワ)王はナロとチュモンをできるだけ離そうとナロを呼びました。
「これよりテボン山の温泉へ行くことにする。」
「王様、扶余の近くにもよい温泉があります。テボン山はヘンインに近いため何があるかわかりません。」
「私の命令に逆らうというのか。黙れ無礼者。お前はテソの権力を傘にしてこの私を侮るのか。これからすぐに出立する。支度をしろ。」
金蛙(クムワ)王は剣を抜きナロを脅しました。ナロは王に従いました。
夜。イエソヤは侍女と出発しようとしましたが、ヤンソルランの手下ハフチョンに見つかりました。
「お前には関わりない(日本語版の声優さんが大根すぎて酷い)。」
「捕らえろ!」
「離せ、無礼者。(声優さんのセリフが棒読みすぎて痛いw)」
ヤンソルランは帯素(テソ)には知られぬようにイエソヤを部屋に監禁しました。
ムソンはその様子を見てモパルモに教えました。
チュモンが流民を連れて玄菟(ヒョント)城に向かったという報告が帯素(テソ)王子のもとに入りました。テソ王子は部下に何があったか調べさせました。ヤンソルランはイエソヤが旅支度をしていたとテソに報告しました。
「ただちにモパルモを捕らえてまいれ。」
テソ王子は兵士に命令しました。
ムソンはイエソヤを置いて逃げようとモパルモに言いました。テソ王子は自ら兵を率いてチュモンを探しました。
「よおしここで休憩だ。」
マリは行軍の人員に命じるとすぐに馬が草を食べ始めました(笑)
朱蒙(チュモン)は兵士を集めると武器を捨てるように命じました。
「私は扶余国の王子チュモンだ。だが今この瞬間から私は扶余の王子ではなく解慕漱(ヘモス)将軍の意思を継ぐタムル軍の大将だ。」
朱蒙(チュモン)は流民の男たちに言いました。
「みなさんを、漢に引き渡すつもりはない。皆さんと共に土地を探し、我々の国を作る!」
流民たちは万歳をして喜びました。
扶余の兵士たちは追い出されました。
チュモンは増水した川を渡るので追ってを捲くように言いました。
チュモンとマリとヒョッポとオイと兵士たちはテソ王子を足止めしました。
「追えー!」
熱くなったテソ王子はチュモンを追いかけました。
草むらで、チュモンとテソ王子は対決しました。チュモンは空を飛びテソの背中を足で蹴りました。チュモンはテソ王子の腕を斬りつけ逃げました。
「全員が渡りきるまで、ここを死守する。」
チュモンは川岸で流民たちを全員渡しきりました。そこにテソ王子と兵士が馬で走ってきました。チュモンたちは最後の船に乗り込み無事逃げました。
「矢を放てー!」
テソ王子の部下が命じると矢が放たれました。矢は船まで届きませんでした。
「はっはっはっは。」
ヒョッポたちは笑いました。チュモンが矢を放つと、兵士の胸に当たり、テソ王子を守る盾に命中しました。
「船を用意しろー!さっさと用意しろー!」
「殿下、船はすべえて向こう岸に行きました。」
テソ王子は憤慨し震えました。
チュモンたちが岸に上がると流民たちはチュモンに頭を下げました。
「私は親方を迎えに行く。」
チュモンはヒョッポに流民を任せてマリとオイを連れて行きました。
チュモンはムソンとの待ち合わせの場所に行くと、モパルモとムソンと数人の職人たちが現れました。モパルモはイエソヤを連れてこられなかった「王子様、どうか殺してください」と言いました。オイは「俺が行ってくる」といきり立ちました。チュモンは父の「傍にいる女を守れなくてどうして数万の民が守れるのだ」という言葉を思い出しました。そして柳花(ユファ)姫が解慕漱を長い間待っていたつらい気持ちを思い出しました。チュモンは流民たちを守ることが先決だと言いました。
「生きていれば、きっとまたいつか会えるだろう。行くぞ。」
テソ王子は扶余の宮殿に帰りました。テソ王子はイエソヤを呼び出し詰問しました。イエソヤはチュモンの計画を知っていたと言いましたが、待合場所までは教えませんでした。テソ王子はイエソヤの頬を叩いて命はないぞと脅迫しました。イエソヤは殺してくださいと言うとテソ王子は剣を抜きイエソヤを殺そうとしました。ヤンソルランはテソ王子にチュモンと取引するためにイエソヤを殺してはいけないと言いました。イエソヤは牢屋に入れられました。
ヤンソルランはナロがクムワ王の護衛になったのは偶然ではないと言いクムワ王の関与を指摘しました。
ナロはテソ王子からの手紙を受け取りました。ナロはクムワ王に帰るように言いましたがクムワ王はここにとどまると言い張りました。クムワ王はユファ姫にもうチュモンの心配をすることはないと言いました。
ヤンソルランからの手紙が玄菟(ヒョント)城のヤンジョンに届きました。ヤンジョンは玄莬城の流民を長安に送れと部下に命じました。
桂婁。ピョリハが空を飛ぶ三足鳥を見たとヨミウルにソリョンを通じて報告しました。ヨミウルはソリョンに桂婁を出発する支度を命じました。ヨミウルはチュモンのこれからの道は棘の道であるとヨンタバルに言いました。
「いつか、桂婁もチュモン王子と同じ道を歩むときが来るでしょう。それまで、どうかお元気で。」
召西奴(ソソノ)と優台(ウテ)とサヨンは扶余の宮殿に行きました。三人は宮殿の様子が怒りと冷気に満ちていると感じました。ソソノたとはテソと会い、要求された貢物のかわりに塩を持ってきたといいました。これからは塩取引でそれなりの額をいただくとソソノは言いました。塩の山はチュモンが見つけたのだから扶余のものだとテソ王子は言いましたが、ソソノはチュモン王子が扶余にいるならそうですが、もういないのであればコサン国の塩は扶余のものではないと言いました。
クムワ王が扶余の宮殿に戻ってきました。テソ王子はクムワ王に「あいつを逃がすためにわざとお出かけになったのではないですか」と言いました。クムワ王はナロ総監を護衛につけろと頼んだ覚えはないと笑いました。テソ王子は「王様の目の前であいつの首をはねてみせます」と父を脅迫しました。
イエソヤが捕まったという知らせはユファ姫のもとに届きました。ユファ姫が牢屋に行くとイエソヤは倒れていました。
「ソヤ!何をしている。早く医官長を呼びなさい。」
ユファ姫は医官長に診察させると、ソヤは懐妊したと言いました。
本渓山(ポンゲサン)のもとにチュモンと流民たちはたどり着きました。
「オイ、ここに旗を立てろ。今日からここが、タムル軍の地だー!」
ヨミウルが描いた旗が本渓山の地に立てられました。
感想
内容は薄いドラマですが、面白いですね。父と子の骨肉の争いは面白いです。そしてお決まりのご懐妊。ひねりも何もないので何も考えずに見られていいですね。