医心伝心(名不虚伝, 명불허전)18話
目次
あらすじ
刑事はチェ・チョンスル院長の取り調べを再開しようとしていたところ、患者たちが押し掛け嘆願書を持ってきました。キム親分は勝手に病室からいなくなっていました。キム親分と子分は警察でチェ・チョンスルに謝罪していました。許任(ホ・イム)はもう無料診療を受けられないかもと言うキム親分に、これからも月に一度診療に行くので安心して欲しいと言いました。チェ・チョンスルは無罪放免となりホ・イムと一緒に家に帰りました。
夜になり許任(ホ・イム)はヨンギョンに「(朝鮮で)あの子(ヨニ)との約束を果たしていない」と言いました。ヨンギョンはホ・ジュン(許浚)おじさまの家でヨニに会ったと言いました。許任(ホ・イム)は朝鮮に戻りヨニを助けてまた現代に戻ってくるとチェ・チョンスルに言いました。
「人生をやり直したいのです。ゆえにあの子を助けねば。」
ホ・イムが言うと、チェ・チョンスルは約束を果たして重荷を軽くした後、どうするのだと言いました。ホ・イムはまた戻ってくると言いました。
朝鮮。
ホ・ジュン(許浚)は病床のヨニの身体を揉んであげていました。
許任(ホ・イム)は朝鮮の服に着替えると「私を死なせてほしい」と言ったヨニを思い出しました。鍼筒にまた深い亀裂が入りました。ホ・イムは庭に行き心配で待っているヨンギョンと会いました。
「考え直してくれない?私も一緒に行けば力になれる。」
ヨンギョンは泣きはらした声でホ・イムの手をつなぎました。
しかしホ・イムは危険な目に遭わせられない、問題を起こされては困ると断りました。
「待っていてくれ。あの子を助けたらすぐ戻るゆえ。200数えてくれ。私はそれまでに戻る。私が留守の間、旦那様を・・・。私が戻るまで仲良くやってくれ。では行って参る。」
「あの子を、必ず助けて。」
ヨンギョンは言いました。
「何も心配することはない。必ず戻る。」
ホ・イムはヨンギョンを抱き締めました。
「(それから、帰って来て。)」
ヨンギョンもホ・イムを抱き締めました。
その様子をチェ・チョンスルは見ながら「あの子が、最後の鍵か・・・。あいつめ。お前の思い通り戻って来られるとでも?もう思い通りにはいかぬだろう」と残念そうに呟きました。ホ・イムは庭から姿を消しました。
朝鮮。
ホ・イムは夜の漢陽(ハニャン)に戻りましたが都はひっそりしていました。
現代の恵民署(夜)。
チェ・ヨンギョンが食の用意が出来たと祖父を呼びに行くとチェ・チョンスルが部屋で倒れていました。ヨンギョンは震えながら聴診器を取りに戻るとチェ・チョンスルを診察して大動脈弁狭窄症と診断し救急車を呼びました。
許任(ホ・イム)がホ・ジュン(許浚)の家に行くと、屋敷は荒らされ奴婢が倒れていました。ホ・イムはホ・ジュン(許浚)とマッケ、ヨニを捜しましたが家には誰もいませんでした。ホ・イムは現代の黒い鞄を見つけると、中から許任(ホ・イム)宛ての書状を取り出しました。
チェ・チョンスルが病院に運ばれストレッチャーからベッドに乗せ換えられました。しばらくしてチョンスルは目覚めました。ヨンギョンはなぜ黙っていたのかと声を荒げました。チョンスルは家に帰ると起き上がろうとすると、ヨンギョンは手術すると言いました。
ホ・イムは北に行きホ・ジュン(許浚)が手紙に書いていた民家に行きマッケに再会しました。ホ・ジュン(許浚)は家の中で倭軍に襲われた人々の診療をしていました。
「入りなさい。ヨニが待っている。」
ホ・ジュン(許浚)はホ・イムに言いました。ホ・イムが部屋に入ると眠っているヨニと、少女の父がいました。
「おじさん・・・。」
「遅くなった。待たせてすまなかった。それから、よく耐えてくれたな。少し待ってくれ。私が必ず治すゆえ。一体お前に何があったのだ。」
ホ・イムはヨニの脈を診まて顔色を変えました。
民家の庭。
「慢驚風。脾気(ピギ)と肝気の不調和は、長い病気によるものとは思えません。」
ホ・イムはホ・ジュン(許浚)に言いました。
「よくわかったな。あの子の家族は山奥で獣を狩って暮らしていた。ある日、父がいない間に盗賊の一味に襲われ母が辱めを受けた。それから、あの子は母が首を吊るのを見た。私も手を尽くしたが、あの子はお前にしか救えぬ。生きながらえているのはお前との約束があの子に生きる力を与えたのだ。方法はあるのか?」
ホ・ジュン(許浚)は言いました。
ホ・イムは全力を尽くすと答えました。
現代。
チェ・チョンスルは十分生きたから欲張りたくない、生きるのもたいへんだとヨンギョンに言いました。ヨンギョンは本当の理由を教えて欲しいと祖父に言いました。チョンスルは息子と嫁に先立たれ孫につらい思いをさせて自分だけ生きするわけにはいかないと泣きました。
「私は?私のことは考えたの?私にきょうだいはいません。おじい様が亡くなったら私は一人になってしまう。私を置いて、行けますか?」
ヨンギョンは悲しそうに言いました。
ユ・ジェハはヨンギョンと話して祖父のせいで申し訳ないと謝りました。ヨンギョンは祖父の病気と祖父に濡れ衣を着せられたことは関係ないし目撃者のパクさんを説得してくれてありがとうと言いました。
「ジェハ。大切な用なの。私たちにとって。助けたい人がいるの。今回は、必ず助けなきゃ。あの人は自分の心臓を貫いて行ったの。」
ヨンギョンが病室に行くと部屋にチョンスルはいませんでした。チェ・チョンスルは看護師のジェスクにに電話しましたが祖父は帰っていませんでした。
「お前は、私の後を継いで恵民署(ヘーミンソ)を守って欲しかった。親の思い通りにならぬとわかっていたのに、酷く責めてしまった。だが世の中にわが子が不出来と思う親はいない。お前は一度も、親不孝な子どもじゃなかった。私は贖罪のために医員(イウォン)をつづけてきた。あの世でお前に会った時に、少しは申し訳が立つかと思ってな。キョンのために、もう少しだけ欲張ってもいいだろうか。」
チョンスルが息子と話していると、ヨンギョンが現れ父の遺した課題を解いて祖父に謝る時間が欲しいのでもう少し長生きしてほしいと言いました。
チェ・チョンスルは手術を受けることに決めました。
「チョン教授はこの分野での実力者だから心配いらないわ。眠ったら手術は終わっているわ。」
ヨンギョンはストレッチャーに乗せられたチョンスルに言いました。
「お前がやってくれ。お前は命を救う医者なのだ。どうして他人に命を預けられようか。どうした。自信が無いのか。自信が無いなら仕方ない。」
チョンスルはヨンギョンに言いました。
「いいえおじい様。私がやります。おじい様の手術は私がします。」
「お前は私に何も悪いことはしておらん。罪悪感は持つな。私が生きようと思ったのはかわいい孫のおかげだ。私の心臓がどのような形だったか教えてくれ。」
「はい。おじいさま。おじい様の心臓が不細工か、かっこいいか、私が教えてあげます。」
朝鮮。
許任(ホ・イム)はヨニに「その女人(にょにん)は必ず約束を守る医員(イウォン)だ。約束を守るためなら何でもする。だからその女人(にょにん)が私をここへよこした。お前との約束を守り必ず救えと。だが私だけの力では叶わぬ。お前の力が必要なのだ。どうか心を開いて、おじさんを助けて欲しい。力を合わせてやってみよう。」と励ましました。
現代。
ヨンギョンは後輩のミンジェを助手に祖父の大動脈弁置換手術に挑みました。
朝鮮の民家。
「そなたは見守ってくれ。」
ホ・イムは鍼を見ながらヨンギョンに語り掛けました。
シンヘ病院の手術室。
「あなたは、見守ってる?」
ヨンギョンはメスを見ながらホ・イムに語り掛けました。
ホ・イムは「霊道に鍼を打ち、耐えがたい瞬間に留まる魂を送る」とヨニに説明しました。
マ・ソンテはミン会長に電話し「口を滑らせたらミン会長も困る」と脅しましたがミン会長は院長交代の話しが理事会であると言いました。マ・ソンテはホ・イムを殺してやると怒りましたが、そこにユ・ジェハが現れ朝鮮に戻ったと言いました。
「自らの手で心臓を貫いて戻ったそうです。おじい様にはそんな経験がありますか?患者のために、自ら痛みに耐え抜いたことはありますか?おじい様が皆に背を向けられ一人になったら僕に連絡をください。今も僕にはおじい様しかいませんから。」
ユ・ジェハはそう言うと院長室から出て行きました。
朝鮮。
夜が明けました。ホ・イムはヨニを脈診して頷きました。ヨニの目が覚めました。ヨニは大丈夫だと言いました。ホ・イムは「よくやった。もう大丈夫だ。礼を言うぞ」とヨニを励ましました。ヨニのお父さんは「ホ医員(イウォン)さま。ありがとうございます。ありがとうございます」と何度も礼を言いヨニが死んだら自分も後を追うつもりだったと言いました。ホ・イムもまたお父さんに礼を言いました。
庭。
ホ・イムはなぜ王様に随行せずにヨニたちを治療しているのかホ・ジュン(許浚)に尋ねました。ホ・ジュン(許浚)はホ・イムが戻って来ずにヨニが死んだら医員(イウォン)としての意欲を失っただろうと言いました。
「これは旦那様(オルシ)の物では?」
ホ・イムは鍼筒を見せて言いました。
「私の物ではない。しばし私のもとにあっただけだ。鍼筒がどうやって現れどのように受け継がれるのか秘密は私も知らぬ。やはり私も鍼筒に導かれ、医員(イウォン)として生きるために戻って来た。恐らく鍼筒の意味は何かを守るためではないだろうか。医員(イウォン)が欠かせぬ時代だ。天性の医員(イウォン)なら、このような戦争時に、鍼筒がお前を選んだ理由がわかる。私の考え通りならお前は己の才能の価値を知っている。」
ホ・ジュンは言いました。
回想シーン。
ホ・イムは道具だけで治療できる鍼灸が薬剤より費用もかからず貧しい民にとって最良の選択だと語る場面。
「お前はヨニを忘れることができず、戦乱の地に戻ったところをみると、鍼筒の選択は正しい。」
ホ・ジュンはホ・イムに言いました。
「ならばこの傷は?」
ホ・イムは言いました。
「多くのことを経験したな。医員(イウォン)としての気づきと、医員(イウォン)が変化する過程が刻まれている。」
ホ・ジュンは言いました。
「これの模様は初めて見る。」
ホ・イムは言いました。
「これで時が来たようだな。」
ホ・ジュンは悟ったように言いました。
チョンスルが息子と話していると、ヨンギョンが現れ父の遺した課題を解いて祖父に謝る時間が欲しいのでもう少し長生きしてほしいと言いました。
チェ・チョンスルは手術を受けることに決めました。
「チョン教授はこの分野での実力者だから心配いらないわ。眠ったら手術は終わっているわ。」
ヨンギョンはストレッチャーに乗せられたチョンスルに言いました。
「お前がやってくれ。お前は命を救う医者なのだ。どうして他人に命を預けられようか。どうした。自信が無いのか。自信が無いなら仕方ない。」
チョンスルはヨンギョンに言いました。
「いいえおじい様。私がやります。おじい様の手術は私がします。」
「お前は私に何も悪いことはしておらん。罪悪感は持つな。私が生きようと思ったのはかわいい孫のおかげだ。私の心臓がどのような形だったか教えてくれ。」
「はい。おじいさま。おじい様の心臓が不細工か、かっこいいか、私が教えてあげます。」
朝鮮。
許任(ホ・イム)はヨニに「その女人(にょにん)は必ず約束を守る医員(イウォン)だ。約束を守るためなら何でもする。だからその女人(にょにん)が私をここへよこした。お前との約束を守り必ず救えと。だが私だけの力では叶わぬ。お前の力が必要なのだ。どうか心を開いて、おじさんを助けて欲しい。力を合わせてやってみよう。」と励ましました。
現代。
ヨンギョンは後輩のミンジェを助手に祖父の大動脈弁置換手術に挑みました。
朝鮮の民家。
「そなたは見守ってくれ。」
ホ・イムは鍼を見ながらヨンギョンに語り掛けました。
シンヘ病院の手術室。
「あなたは、見守ってる?」
ヨンギョンはメスを見ながらホ・イムに語り掛けました。
ホ・イムは「霊道に鍼を打ち、耐えがたい瞬間に留まる魂を送る」とヨニに説明しました。
マ・ソンテはミン会長に電話し「口を滑らせたらミン会長も困る」と脅しましたがミン会長は院長交代の話しが理事会であると言いました。マ・ソンテはホ・イムを殺してやると怒りましたが、そこにユ・ジェハが現れ朝鮮に戻ったと言いました。
「自らの手で心臓を貫いて戻ったそうです。おじい様にはそんな経験がありますか?患者のために、自ら痛みに耐え抜いたことはありますか?おじい様が皆に背を向けられ一人になったら僕に連絡をください。今も僕にはおじい様しかいませんから。」
ユ・ジェハはそう言うと院長室から出て行きました。
朝鮮。
夜が明けました。ホ・イムはヨニを脈診して頷きました。ヨニの目が覚めました。ヨニは大丈夫だと言いました。ホ・イムは「よくやった。もう大丈夫だ。礼を言うぞ」とヨニを励ましました。ヨニのお父さんは「ホ医員(イウォン)さま。ありがとうございます。ありがとうございます」と何度も礼を言いヨニが死んだら自分も後を追うつもりだったと言いました。ホ・イムもまたお父さんに礼を言いました。
庭。
ホ・イムはなぜ王様に随行せずにヨニたちを治療しているのかホ・ジュン(許浚)に尋ねました。ホ・ジュン(許浚)はホ・イムが戻って来ずにヨニが死んだら医員(イウォン)としての意欲を失っただろうと言いました。
「これは旦那様(オルシ)の物では?」
ホ・イムは鍼筒を見せて言いました。
「私の物ではない。しばし私のもとにあっただけだ。鍼筒がどうやって現れどのように受け継がれるのか秘密は私も知らぬ。やはり私も鍼筒に導かれ、医員(イウォン)として生きるために戻って来た。恐らく鍼筒の意味は何かを守るためではないだろうか。医員(イウォン)が欠かせぬ時代だ。天性の医員(イウォン)なら、このような戦争時に、鍼筒がお前を選んだ理由がわかる。私の考え通りならお前は己の才能の価値を知っている。」
ホ・ジュンは言いました。
回想シーン。
ホ・イムは道具だけで治療できる鍼灸が薬剤より費用もかからず貧しい民にとって最良の選択だと語る場面。
「お前はヨニを忘れることができず、戦乱の地に戻ったところをみると、鍼筒の選択は正しい。」
ホ・ジュンはホ・イムに言いました。
「ならばこの傷は?」
ホ・イムは言いました。
「多くのことを経験したな。医員(イウォン)としての気づきと、医員(イウォン)が変化する過程が刻まれている。」
ホ・ジュンは言いました。
「これの模様は初めて見る。」
ホ・イムは言いました。
「これで時が来たようだな。」
ホ・ジュンは悟ったように言いました。
感想
医心伝心18話の感想です。軽いノリのドラマなのに、チェ・チョンスルが生きようとする場面や、ヨニが生きようとする場面、ヨニのお父さんが泣いてホ・イムに感謝する場面でジーンと胸に来ました。ユ・ジェハがマ・ソンテに「僕にはおじい様しかいませんから」という場面も心に響きました。
普段はドラマで感動しない私ですが、なぜか今回は胸を打たれるものがありました。
あれ、私はこんなに感動しやすかったっけ?なんて思ってしまいました。
残すところあと2話です。
続きが楽しみです。
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